1. パラサイト 半地下の家族
アカデミー賞候補作品ということで鑑賞。 半地下に住む平凡な家族が、どんどん展開していく。 それで良いのか?と思うが応援している自分も居る。 ぐいぐい引き込まれました。 韓国の国内外の問題も少し分かったし、貧富について深く考えるきっかけになりました。 [映画館(字幕)] 8点(2020-01-30 18:54:16) |
2. 魚と寝る女
《ネタバレ》 鑑賞したのはずっと前ですが、今でも思い出せるほどインパクトが強い作品。 ヒリヒリと痛いほどの美しさ。 刺されて自分が痛いと感じてしまう臨場感。 こんなに近くで見ているのに、存在自体が謎の女。 気持ち悪いものが嫌いな私でも、目を離すことが出来ませんでした。 キム・ギドク監督は天才だと思います。 [ビデオ(字幕)] 9点(2010-01-02 20:22:14) |
3. 鰐~ワニ~
《ネタバレ》 この作品が処女作なんて、キム・ギドク監督は天才!って思いました。 荒削りな部分もありますが、勢いのよさ、新鮮さにはとても魅力を感じます。 痛いけれども美しい表現。 それにしても、あの子の行く末が気になります。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-06-07 21:49:07) |
4. 弓
《ネタバレ》 さすがキム・ギドク監督。 前半では少女と老人がほとんど喋ることなく、それなのに二人の気持ちが手に取るように分かる。 その上、登場人物との距離があまりに近く、こちらが息苦しくなるほど。 その表現力には、つくづく感心しています。 観音様(のように見えます)の描かれた船腹に降りる少女のなんと美しいこと。 今もありありと脳裏に浮かびます。 そしてこれは私個人の感想ですが、前半の緊張感が後半でちょっと落ちてしまったのが残念でした。 ヘッドホンによってフツウの子となった少女から、ファンタジーの要素が抜けてしまったせいでしょうか。 この点は好みが分かれると思いました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-06 21:14:36) |
5. レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
《ネタバレ》 私にはとても面白い作品でした。 三国志のファンの方にはいろいろご意見も御ありでしょうが。 私はジョン・ウーさんの物語として観ましたので、その世界観にうっとりさせてもらえました♪ いきなり赤壁の戦いかと思いましたら、そこまでの駆け引きやら戦略の面白いこと! なんのことやら分からないシーンも、その後を見れば孔明の策略だったり、周ゆの思惑に繋がったりと、ワクワク観ることが出来ました。 ツウ好みに走らず、私みたいなオツムの者でも分かるレベルに作ってある所も嬉しかった。 娯楽性も大事ですよね。 そしてもちろん、赤壁の戦いの迫力のあること! 実写に拘ったのもうなずけます。 俳優さんはもとより、エキストラの方々の息遣いがこちらにも伝わってきます。 兵馬俑の兵隊さんが、人形ではなく生きて、一生懸命走っているシーンに思わずジーンとしてしまいました。 セットや小道具も丁寧に手作りしてあって、画面に深みを与えていました。 私が観たかったのは、作り手の誠意と迫力が感じられる、こういう映画です。 今までの作品、例えば白人が主人公の映画では、感情移入しても最後は他人事と感じてしまいます。 自分とは違う世界だと。 その点、東洋人による東洋人のための映画が出来て、本当に嬉しいと思っています。 衣装も美術も美意識も、私の感覚ですんなりと受け入れられるところに感動しています。 最後ですが、中国語による漢詩のシーンも素晴らしかった。 中国の歴史と文化を尊敬した時間となりました。 よーし、来週も観に行こうっと。 [映画館(字幕)] 10点(2009-04-12 20:54:47)(良:2票) |
6. 墨攻
《ネタバレ》 墨家については何も知らなかったので、その思想を知る取っ掛かりになりました。 戦闘シーンや城を守る作業など、実写の面白みと迫力はありました。 しかし、主題がわかりづらく、特に後半は何でだろう?と感じる所が多かったです。 面白かっただけに残念です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-03-15 22:10:14) |
7. レッドクリフ Part I
東洋人の手による本物の大作です。 白人さんの作るものは、努力は評価するのですが、やはりどこか違うもの。 その意味で本作はジョン・ウー監督の意気込みを感じました。 もちろん、特殊効果も使われていますが、1000人を超えるエキストラを使った迫力はとても良かった。 観客の目を侮らない、作り手の心意気にも感心しました。 [映画館(字幕)] 9点(2008-11-16 21:52:08) |
8. MUSA-武士-
この作品では、アン・ソンギさんの渋さが際立っていました。 存在感とリーダーシップに感動。 作品については、脚本と展開が良ければ面白かったのに・・と、残念だと感じました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-18 22:38:12) |
9. 復讐者に憐れみを
《ネタバレ》 復讐者にはやっぱり憐れみを感じられない。 父親(ガンホさん)の気持ちは理解できましたが、主人公(ハギュンさん)の後半の気持ちが良く分からなかった。 監督のおっしゃる”美しさ”は私には伝わってきませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2006-11-29 08:16:46) |
10. うつせみ
キム・ギドク監督のファンとしては、待ちに待った作品。 相変わらず痛いけれども、柔らかく仕上げてあって、監督の心境の変化かな?と思いました。 美しい映像も素晴らしい。 [映画館(字幕)] 10点(2006-08-25 19:54:02) |
11. PROMISE プロミス
《ネタバレ》 「未来少年コナン」好きなので、崑崙の疾走もおお~♪と楽しみました。 ここまでやるか!こういう拘りは好きですね。 観客が必死について行く作品であり、監督のスケールの大きさが画面から迫ってくる。 あれ?と突っ込む所も多々あれど、独特な世界に酔いしれました(うっとり) かつての絵巻物を動かして見せてくれた、という感じでしょうか。 CGの合成が滑らかで自然であれば、もっと大きな夢が実現できたと思うので、そこが残念。 この作品で、私の視野も広くなったように感じられました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-02-15 19:59:17) |
12. シルミド/SILMIDO
韓国の底力を見たような気がしました。 分かりやすいところも良かった。 [地上波(吹替)] 9点(2005-12-09 13:56:31) |
13. サマリア
《ネタバレ》 二週間足らずで撮影したという本作、女子高校生の若さと相まって、軽やかに駆け抜けるイメージを受けました。 『魚と寝る女』や『悪い男』の息苦しさとは違い、「これはフルショット映画です。」との監督の弁のとおり、少し遠くから眺めることが出来ました。 キム・ギドク監督の描く女性は、かつて見たことがない人が多かったです。 ところが本作では韓国のフツウの女子高生(多分)が、等身大で登場です。 そのフツウの子をどう動かすのか? 監督の思惑に期待しながら、観続けました。 題名のサマリアはキリスト教の言葉だそうです。 サマリアの女は罪深きまま、キリストを信じたのだそうです。 人は清らかなままいられない。 汚れたまま、そのままで生きていく。 監督自身もクリスチャンだそうですが、罪とは何か?罪の意識とは? 多くを考えさせてくれた、この作品です。 さりげない風景も、キム・ギドク監督が撮ると芸術性の高い画面になるのですね。 やっぱり天才! この作品でも水(河原)が印象的でした。 [映画館(字幕)] 9点(2005-06-04 20:02:54) |
14. 大統領の理髪師
私の子供時代、1960~1970年代の韓国のことは何も知りませんでした。 同時にどういう時代だったのか、知りたいという気持ちもあります。 本作で初監督のイム・チャンサンさんが、この軍政下の時代をきちんと描いてくれました。 客観的で具体的で、そして庶民の目線なのが良い。 主演のソン・ガンホさん、毒蝮三太夫さんの息子さんか?という顔立ちで、これがなかなかの演技派です。 小市民の理髪師・・床屋という言葉のほうが合いますね(笑) 子煩悩なお父さんが実に良いです。 観ているこちらは釣り込まれて、いつの間にか応援していました。 ナガン役のイ・ジェウン君、細くてウチの子と似ているので、我が家のように思えてしまいました。 この作品がデビュー作なんて、イム・チャンサン監督の次回作にとても期待しています。 [映画館(字幕)] 9点(2005-06-04 19:12:44)(良:1票) |