1. オーソン・ウェルズのフェイク
オヤが保養地に現れる場面までは、どうしようもないほど退屈。だが、最後まで観ると、それが計算ずくで演出されたものだったことがわかる。リアルタイムで見ていた人はオーソン・ウェルズというブランドを信じて席を立たずにいて、面白くなる17分間を堪能できただろうが、オーソン・ウェルズを知らない今の多くの人は、多分、途中で見るのをやめてしまうのではないだろうか。だが、この映画は終わりまで観ないと絶対に損をする、というのが今日はじめてこれを観た私が伝えられる掛け値無しの真実である。 9点(2005-01-23 23:03:29) |