1. ペルシャ猫を誰も知らない
《ネタバレ》 バフマン・ゴバディ監督の腹のくくり具合が半端なく伝わってくる、まさに「これぞロック!」といいたくなるような作品でした。テヘランのアンダーグラウンドの音楽シーンの実情をまるでドキュメンタリーのように撮っており「ここまで映してこの人たちの身の安全は大丈夫なのか?」と心配になりましたね(特に過激な歌詞やパフォーマンスはないんですけどね)。 牛小屋でのヘヴィー・メタル演奏などユーモラスなシーンが結構あって面白かったです。それと、大都会テヘランの町の様子をまるでPVのように映しだしているのも興味深かったですね。 [映画館(字幕)] 8点(2010-08-08 07:59:12) |
2. わが故郷の歌
《ネタバレ》 とにかく、サダム・フセイン政権下のイラクがクルド人に対して行った攻撃の悲惨さが痛烈に伝わってくる作品でした。前半のユーモラスなロードムービーに爆撃機の音が被さっていき、直接的な表現は無いもののイラクによるクルド人大量殺戮や化学兵器の使用の非道さが描かれていきます。 まあ、そんな悲惨な状況の下にあっても人々は何とか生きていこうとしている訳で、この映画も多少の希望を感じさせる部分はあったのですが、やはり民族問題の難しさを痛感しましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-26 00:16:10) |
3. 風の絨毯
《ネタバレ》 一枚のペルシャ絨毯に込められた人々の思いが伝わってきましたね。派手さは無いですが、日本とイランの伝統的な文化の交流や人々の心が打ち解けていく様は見ていて興味深かったです。 [地上波(邦画)] 7点(2009-01-05 21:00:39) |
4. オフサイド・ガールズ
《ネタバレ》 イランの社会事情をユーモアを交えながら描いていて非常に興味深い作品でした。女性がサッカーを観ようとしただけで逮捕されるとは正直驚きですね。 また、試合自体は映ってませんが実際にW杯予選の試合(それもドイツ行きがかかった大事な試合)の会場でロケを行なっていることもあって、熱気と興奮が伝わってきました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-07-08 11:42:18) |
5. 亀も空を飛ぶ
《ネタバレ》 イラク戦争時のクルディスタンの状況、人々の暮らしぶりをドキュメンタリータッチで描いた非常に貴重な映像作品です。 正直言って、この映画について簡単に感想を表現する術を私は持っていません。ただ、何とも言えないやりきれなさを感じてしまうだけです・・・・。 アメリカはイラクをフセインから解放すると言っているが、イラン・イラク戦争時にフセイン政権を支援しクルド人虐殺を黙認したのは一体どこの国なのか?結局のところ、この作品に出てくる子供達はアメリカという国の利己主義が産んだ犠牲者とも言えるのではないか(もちろんアメリカだけが悪いわけではないですけど。アメリカに対する大人と子供の感じ方のズレも興味深かったです。)?というような事をいろいろと考えさせられました。 鑑賞後、DVDに収録されているメイキング映像を見てちょっとホッとしました。その位、重い内容の作品でしたね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-02-19 18:30:03)(良:1票) |
6. ブラックボード 背負う人
教師達がまるで行商人のように黒板を背負いながら教える生徒を探す姿は、中々インパクトがありました。また、国を持たず迫害されたクルド人たちの姿を、ドキュメンタリータッチで描いていて非常に興味深かったです。日本ではあまり馴染みのないテーマを取り扱っているので、ある程度の予備知識を持った上で見た方が良いかと思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-12 12:40:34) |
7. カンダハール
冒頭からパラシュートで空から降ってくる義足とそれを追いかける地雷で足を失った人々というショッキングな映像が映し出されます。その後も、アフガニスタンの「北斗の拳」を思わせるような荒廃した社会の姿が、まるでドキュメンタリーのように描かれています。北斗の拳はマンガですが、アフガンは現実ですからね・・・・。 いま、テロ対策特別措置法問題が世間を賑わせている中で、非常に興味深い作品でした。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-11 22:31:14) |
8. 明日へのチケット
やはり、サッカーファンとしては3話のセルティックサポーターの話が一番印象に残りましたね。最後にローマのサポーターが出てきた時はちょっと感動しました。 1話目(女優さんの大人の美しさが印象的でした)と2話目は何となく巨匠の映画という感じがしたんですが、いきなり雰囲気をガラッと変えてしまうとは恐るべしセルティックサポーターという感じですねw [映画館(字幕)] 7点(2006-12-10 23:13:49) |