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コメント数 39
性別 女性

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1.  HERO(2002) 《ネタバレ》 
実は、見るまではあんまり期待してなかった。イーモウが始皇帝暗殺の物語を撮るって聞いて、はぁ?と思った。この人は、(中国第五世代の双璧のもう一人、陳凱歌と比べると)歴史的大作のダイナミズムよりは文芸的カホリで勝負する人だと思っていたから。でも、見てびっくり。思っていたよりずっとよかった。秦王と刺客の物語というからには、武侠ものなんだろうと思ったのが間違いで、これは武侠もの、アクションものというよりは、リアリティを無視して視覚的美しさで勝負を狙った芸術性の高い作品だ。イーモウらしい。見せ場はやっぱり、剣を使ったアクションにあるんだと思うけど、アクションというよりは剣舞という感じ。体の動きがすごくキレイだし、重力の存在をまるで無視したワイヤーアクションも、武侠のリアリティではなく、視覚的美しさに重点を置いて撮られたものだと思う。あと、『羅生門』パターンで繰り返される、残剣と飛雪のエピソードがバージョンごとに違う色を前面に出して描かれるが、どれも思わず息を呑む。これはマジで一見の価値アリだと思う。
9点(2004-05-23 12:37:38)
2.  北京ヴァイオリン 《ネタバレ》 
市場経済と社会主義の融合を試みる現代中国にしか生み出すことのできない力強い傑作。文革を経験し、物質的豊かさの大切さと虚しさの両方を知っている陳監督だからこそ、資本主義社会に生まれ育った私たちには想像できないテーマを、説得力たっぷりに描けた。物語の終盤、少年に突きつけられた選択肢は「音楽か父親か」ではなく、「チアン先生かユイ先生か」である。資本主義に侵食されて腐敗した音楽界に愛想を尽かし、仙人のように暮らしているチアン先生。一方、資本主義化に成功し、天才音楽家ブリーダーとして音楽界を牛耳るユイ先生。この才能ある二人の音楽教師は、現代中国に混在する「伝統」と「現代」の象徴だ。少年が迫られた選択は、そのまま現代中国人に突きつけられる、生き方に対する問いである。「音楽」という、普遍の感動をテーマに、この重い命題を描いた手腕は見事。
[DVD(字幕)] 8点(2004-01-05 03:36:47)
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