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1.  香港国際警察/NEW POLICE STORY
いやー、内村光良大暴れ。作品を観ている最中「5人にひとりがジャッキー・チェン♪」(十六茶のCMのフレーズで)という電波が頭の中を離れませんでしたよ。ま、それは置いといて。やっぱりジャッキー・チェンの映画は安心して観れます。変なCGもなくワイヤーアクションもなくアクション映画の原点を見た気がする。ストーリーも芯が通っていたし。あと配役がいい。『踊る~』の織田裕二のジャンパーを羽織っているニコラス・ツェーがカッコよかったです。女優さんたちも綺麗だったし。シリアスな脚本は大ヒットした『インファナルアフェア』の流れで、しょうがないとは思うんだけど、ジャッキーのアクションスターとしてのプライドが随所に見れて良かったです。エンディングにNG集が流れていたのもプラス。作り手の自己満足のような作品ではなく、娯楽に徹していたのが爽やかでした。
8点(2005-03-29 21:36:20)
2.  2046
とにかくトニー・レオンがカッコ良過ぎだわ。やべーよ。カッコよくてムカつくもの。エロい顔でニヤけているだけなのに彼に引きずり込まれます。『風と共に去りぬ』のレット・バトラーみたいですよ。男の色気っていいですね。「俺と一緒に行かないか」を連発している人。いえね、最初キャストを聞いたときには「エー?!キムタクなの??」と思ったんだけど、なかなかどうしてはまっているかな。棒読み具合が。この映画を観終わって、自分の好きな俳優さんを彼の役に当てはめようと思ってもうまくいかなかったもの。それって役を自分のものにしているってことなのかもね。フェイウォン、彼女はいいねー。衝撃を受けたのはもちろん『恋する惑星』だけど、何年経っても綺麗さは変わらないですよ。トニー・レオンはオッサンになってしまったけれど。そういえば彼とのツーショットは印象深かったなぁ。時間と共に映画も変われば観ている僕さえも変わっている事実を突きつけられた気がしてね(しんみり)。チャン・ツィイー。もー、モー、最高ですよ。かわいいですよ。どの辺がいいのかというと(以下4000字略)というわけです。彼女目当てに観ても良いかもね。あとはドン・ジエが一瞬だったなぁ。「え?これだけ?」って感じでした。でも久しぶりにスクリーンで拝めたのでヨシとする(ぇ。ストーリーにはひねりもなく、時間軸も複雑で、登場人物はビックネームの消化不良で過食気味。キレイな女優さん目当てでなければ映画の魅力も半減する人は多いかも。だけど僕は映画の中盤以降ずっと震えていたよ。言葉がひとつずつ心に刺さった。チャン・ツィイーの言葉。たしかに遊びなんて意味ないよ。好きな人と一緒に居たいと思うだけ。アンドロイドが感情を出さないのは時間がそうさせているわけではなくて・・・。主人公が哀しすぎる。自分はそんなに哀しい人間じゃない。報われない恋に縛られたりはしない。そんな彼を「バカだなぁ」と思っちゃうけど、なぜか彼に感情移入してしまう自分もバカだね。香港が返還されて50年、「何も変わらない」時間が終わろうとする2046年。自分が生きているとするならば、そのときの12月24日には誰と列車に乗っているのかなんて考えてしまったよ。
10点(2004-10-29 22:50:13)(良:1票)
3.  LOVERS
監督はチャン・イーモウということで原色全開。このあたりは衣装デザインを『HERO』に引き続きワダエミさんを配置させたウェイトがでかいと思われます。ストーリーは大したことありません。主要登場人物も3人ですから入り組んでいるわけではないです(終盤の駆け引きもどんでん返しほどのものでもない)。では、なぜ観客が引き込まれるのか・・・やはりここはチャン・ツィイーの美しさということにしておきましょう。映画の冒頭何分かのツィイーの踊りで、この作品の主題は決まったかのように思います。アクション映画はその程度でいいのです。ただ薄い内容の中で、俳優持つの輝きのみで観客を引き込ませることができる人物が、今の映画界の中で何人いるのかという話です(もちろんここは「好み」という要因が大きく作用するということは言うまでもないことですが)。しかしこれは何も大げさに言っているわけではないですよ。イーモウ+ツィイーが『初恋のきた道』で見せた角川アイドル映画的なそれは終わったということです。彼女はもう(良い意味で)アイドルではありません。それは観ればわかると思います。それと個人的には今回でイーモウのアクションは見納め感がありますね。スターで映画を作るスタンスはもちろん間違ってはいないですけど、アクションが2作続いたわけですから今度はまた違った側面のものが観てみたいです。・・・はい、ここからは適当に流してください。やっぱり二股映画(ぇ)。しかし二股ではない・・・どういうこっちゃ?って感じ。観ればわかります。金城くんがカッコいいよ。最初に彼を見たときは「武蔵丸?」って思ったんだけど、見ているとだんだんカッコよく見えてくる。配役もあっていたと思います。アンディ・ラウもね。それとやっぱりツィイーでしょ!(しつこい)それ以上も以下もない。ツィイーのアクション映画といえば笑いどころ満載という定説がありますが、今回は終盤までそれがなくて「おいおい」って感じでしたが、やっぱり最後にやってくれましたね。雪の中、彼女がライチョウに見えてしまいました(謎)。
6点(2004-08-31 23:17:00)
4.  ヘブン・アンド・アース
これ、日本映画じゃないんですね。中井貴一なんて中国語ペラペラ&顔がまんま中国の人っぽくて違和感ナシでした。それとその存在目的がイマイチ謎だった女の子がどぅーあずいんふぃにてぃーのボーカルの子っぽかったです。いや、どぅーあずのこと曲もよく知らないし、女の子の顔もよく憶えてないけど、なんとなくの僕のイメージで。顔の表情が暗いところとか(なにそれ)。とにかく砂漠が美しいのです。安部公房じゃないけど。それだけで観てられます。でもタクラマカンとかだから気温が物凄い低いはずですね。観ている方としては暑そうに見えるけど、吐く息が白かったですから、たぶんアホみたいにサムかった筈です。それと変なCGで笑ってしまったんですが、アレはどうなんだろう。舎利の凄さはなんとなくわかったけど、最後「助けてやれよ」みたいな。でもチャンバラは迫力ありました。『ロード・オブ・ザ・リング~ふたつの塔』を観ているようでした(どうなの?その例え)。やっぱり中国の映画は良いと思います。なんでかな。日本公開されるものは歴史大作みたいなのが多いからかな。自分の好みと非常にマッチします。
6点(2004-03-23 14:15:47)
5.  初恋のきた道
これはチャン・ツィイーのための「角川アイドル映画」なのだけど、あまりにも“姫”が輝きすぎているために、つっこむことも忘れ観ることが出来ます。愛に飢えている人が観るとイチコロです。いや、ほんとに「男の落ちどころを知っているよな」と関心しきりなんですが、それは誰しもどこかに自分史の中、似たような経験を内包しているからなんですよね。たとえ良い過去であれ、レーザー光線でその部分の記憶を焼き切りたい過去であってもね。そのような記憶が存在しない人でも、潜在的な願望として、どこか感情が揺さぶられるのかな。ほんとにストーリー的には“ベタ”・・・というか“ベタベタ”なんだけれど、それをあざとく感じさせないのは色彩表現が豊かな監督の手腕によるところか。普通に考えればツィイーはストーカーなんだけど、どうしても目は美しい自然のバックグラウンドに映える、彼女の赤に引き寄せられてしまいます。そこで微妙な視点のズレが発生し、昨今では「ありえね~」と考えられがちな彼女の不可解なまでの一途さへのつっこみを忘れ「情熱の赤」が言わんとしている“純愛”を堪能することが出来るのです。そういえば世間に“純愛ブーム”が定着して久しいです。そういった世の中の風潮というのも大きいのかな。こういった映画への評価も。僕自身の主観ですら、世間の風潮に大なり小なり左右されてしまうわけで。へんな安っぽい恋愛映画を観てしまうとゲンナリするのだけど、今日あらためて観た『初恋のきた道』はそれを感じさせなかった。それは『或る夜の出来事』や『アパートの鍵貸します』を最初に観たときと似ていました。最初に観たときと違う印象を受けるというのは、よくあることなんですが、恋愛映画は初めてです。ベタベタな表現と判っていながら自分の記憶を連想させドップリはまる。監督の意図の裏までわかっているつもりなんだけど、あえてそれに引っ掛かる。チャン・ツィイーの“かわいさ”とか、現在をモノクロ、過去をカラーで表現する手法とか、最初、恋愛ものかと思って涙するものの、それはいつのまにか「先生」「生徒」の絆への深さに変わっている涙とか。だけどそれに気付いたところで感動には変わりないし、不快というより、むしろ爽快。監督に騙されたい気分。
7点(2004-02-05 18:28:33)
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