2. インファナル・アフェア 無間序曲
相当に面白いです。前作で久々の良脚本と主役の魅力の割に(おそらく誰しもが)不満に感じた主役のダブルキャスト化が必然だったんですね。確かに本作でこの役をトニーレオンとアンディラウが若作りして演ずると無理があるし、突然キャストが変わると「続・男達の挽歌みたいなヒットしたから無理矢理作りました」感が出てしまいます。妊娠した彼女のエピソードや手にした小物の仕草など全てが統一された脚本となっており見事です。脇役の隅々まできちんと演技しておりどこかで聞いた事のありそうな音楽の使い方も前作より格段に良くなっています。マイナスポイントは第3弾の公開までの期間が長すぎるのとボスの女房に人生狂わされる程の魅力を感じなかった事です。どうせ完成しているのですから、2か月後くらいに最終章公開、半年後に3部作DVD Box発売、GWにハリウッド版公開なんていう感じだったら全部大ヒット間違いないと思うんですが。普通のアクションものとしても楽しめますが根底にある仏教(感)の解釈、無常観も大変興味深く見られました。 9点(2004-09-24 23:45:11) |