1. チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道
実話の映画化ということだが、あまり肩肘はらずに見られる映画でした。ジョナサン・リス=マイヤーズが演じる普通の青年が子ども達と生きていく道を選ぶ様子が、自然でとても良かったです。 [DVD(吹替)] 6点(2009-07-25 21:21:33) |
2. ラスト、コーション
なんだか、とっても切ない。。主役のふたりから気持ちが外れることなく、2時間半。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 01:37:19) |
3. マイ・ブルーベリー・ナイツ
《ネタバレ》 映像、特にNYの風景はとてーも綺麗です。「アップルパイはいつも売り切れるけど、ブルーベリーパイはいつも残る。」「でもブルーベリーパイが売れ残る理由なんてない。」あたりの会話は素敵でした。しかし旅に出てからは何か、、いまいち微妙なんですよねぇ・・。正直、キッパリと3篇の短編映画にしたほうが、楽しめたような気がする。ジュード・ロウが画面に出ているところと、他の部分との完成度の違いも感じる。「ジュード・ロウってすごいんですね・・」って思わされてしまった映画でした。これが監督の意図する結果なのか、わからないけど。 [DVD(字幕)] 5点(2008-09-12 17:57:58) |
4. ションヤンの酒家(みせ)
《ネタバレ》 映像が青く光と闇のコントラストが美しかった。ションヤンの「女はみんな母親なのよ。子どもを産まなくてもね。」というセリフがこの映画のテーマなんだろう。別の「母親=妻」を持つ「兄」と、自分が母親として支配できる「弟」への態度の違いは、自分の子とよその子への態度の違いなんだろうな。常連のビジネスマンが「夫」「父」になって守ってくれるかとおもいきや、また一方的に「母」キャラを押し付けられる。最後に現れたイケメン画家も、今後、シャンヤンの「子」になることが十分に予想される。そしていつか、若い女を見つけて「母」の元を離れていく時がくるだろう。こういう人間関係において「母親キャラ」の女性の「幸福へのあと一歩」は何なんだろう・・と考えさせられた。とことん思考回路も感情も「母親的」なんだよね。良くも悪くも日本の女性には少なくなった憎めないタイプではある。昔の成瀬映画で、よく描かれたタイプですね。 [DVD(吹替)] 6点(2008-02-04 08:06:47) |
5. ジャスミンの花開く
《ネタバレ》 チャン・チィイーが可愛らしくって綺麗で楽しめます。話の内容もこういう不幸家系ってあるよねぁ・・と妙に納得。監督がカメラマン出身だけあって、カメラワークも美しく叙情的。3代の女性のテーマカラーがグリーン・レッド・ブルーと配慮があって、それがまたチャン・ツィイーに似合うのですよね。 しかし、日本では「自立した女性」というと「独身で経済力がある」「高学歴で子どもを産まない」という図式になるのだが この映画を観ると「自立した女性」像が日本はずれてるんじゃないか?と思わされる。 「強くなって誰かを守る」という成長をみせることなく、「自分だけが経済的に幸せ」を希求することが「女性の自立」であるという薄っぺらい「戦後の日本型経済フェミニズム」の影響下にある女性はこの映画を観ると耐えられないかもしれない。 3代の女性は、いずれも妊娠・不妊・出産が人生の中心にあり、自己の幸福のみを追求して人生終了という価値観は持ち合わせていないから。 映画を一貫するのは「強く成長して誰かを守る」という本来は「女性の当たり前の成長物語」であり、戦後日本が女性の成長において「自立」「個人の自由」という名の下に軽視・無視してきたこと・そのものだと言える。 [DVD(吹替)] 7点(2008-01-07 16:59:32) |
6. ココシリ
《ネタバレ》 私はおんなだからか(テーマ的にしょうがないんだけど)登場する女性に共感できるキャラがないのでちょっと、物足りなかったです(当たり前すぎてすいません)。 それぐらい、完全に男性社会を描いた作品です。 完璧に容赦ないオトコ映画です。 監督は容赦なくロケにこだわり、役者さんたちも高所撮影で走るシーンや車を牽引するシーンで半端なく苦しい。 それに寒さと水と氷と・吹雪・砂嵐と・・非常に過酷で、この撮影にたずさわった人たちのプロ意識はとてつもないです。 最後にウサギちゃんの生肉を食べるのもすごい・・。 毛皮を剥いだり、鳥食葬の様子が出てきたり、見て損はない感じです。 でも、これが中国大陸的「過酷さ」「冷徹さ」と、日本人のウェットさ・叙情主義のギャップなのか・・ 同じ山岳モノでも「八甲田山」とか「聖職の碑」の方が好きだ・・と思ってしまう・・。 弱い私をお赦しください。 [映画館(字幕)] 5点(2007-11-18 19:47:25) |
7. 上海の伯爵夫人
こういう「美しいんだけど生きるチカラの薄い男」を演じさせたらレイフ・ファインズは上手いですね。真田広之も「甘粕的大陸浪人」を端正に演じていて美しい・・。上海の街も、露西亜貴族の回想も美しい。映画としては展開に気骨が欲しかったかな。踏み込みきれていない感じです。キャストはがんばっているのに惜しいですね。製作に関わった関係への政治的配慮で内容が薄くなってしまったのかな?ロマンチック小説が好きな人にお薦めです。 (字幕の出来がイマイチなので、吹替版でご覧になったほうがよろしいかと思います。) [DVD(吹替)] 5点(2007-08-07 02:00:51) |