1. 初恋のきた道
ずばり本作はチャン・ツィーのプロモーション映画です。農村にたたずむチャン・ツィー、走るチャン・ツィー、料理をするチャン・ツィー、泣くチャン・ツィー、そして恋するチャン・ツィー。そんなとこ見せてどないすんねんという突っ込みは無用。お互いのどこになぜ惹かれたのかというプロセスは無視。初恋の相手となる都会からやって来た先生はチャン・ツィーとはどう考えても不釣合いな姿ですが、彼もまた引き立て役。映画に関するあらゆる要素がチャン・ツィーの一挙手一投足を余すことなく魅力的に映し出すために構成されている作品なのです。例えば、餃子。チャン・ツィーは先生に手渡すために様々な料理をこしらえ、弁当にして先生に渡します。汗だくになりながら一生懸命餃子を包んで蒸す姿をチャン・ツィー観て、一緒に鑑賞していた私の妻が思い出したように台所仕事のため席を立ちましたが、しばらくして妻が戻ってきたとき、チャン・ツィーは出来上がった餃子を持って先生に渡すために疾走していました。こけて弁当が割れ餃子が散らばり、涙する姿。鑑賞後の感想は「あーあ」といったところです。ただし、邦題だけは極めて秀逸だと思いますよ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-04-23 12:16:07)(良:1票) |