1. キングダム 運命の炎
《ネタバレ》 前作同様に邦画としてはこれ以上ないというスケールで見応えまりました。 前半の回想シーンはちょっと長め?とは思いましたが、王としての覚悟に目覚めるくだりなどよかったと思いますし、その後のストーリーも、前作では延々戦いが続いているというイメージでしたがうまい具合に緩急ありましたし、武将同士の白兵戦の戦略合戦といった頭脳線と漫画的な迫力の戦闘シーンなど見ごたえがあって長い時間も気にせず楽しめました。 ただ面白かった半面今回も「続く」で終わってちょっともやっとしてしまうので、そこはもう少しどうにかしてほしいと思いましたが、劇場で観るには十分面白い作品だと思いました。 [映画館(邦画)] 7点(2023-08-03 22:43:01) |
2. 忌怪島/きかいじま
《ネタバレ》 怪異とVRというのは個人的に相性があまり良くないと思いました。 振り向いたらそこに!とか過去回想の私刑シーンなどなかなかいいなと思うシーンもありましたが、日本の頭脳を結集させた研究チームがどう見ても大学サークル連中にしか見えないのがいまいちでした。 それなりに楽しめたのだけど、呪いの伝播にしてはこぢんまりとしすぎてるし個人的にはもっと島中が阿鼻叫喚の地獄絵図になった方が見応えあったかなーという感じでした。 [映画館(邦画)] 5点(2023-07-01 23:35:06) |
3. 岸辺露伴 ルーヴルへ行く
《ネタバレ》 ジョジョ本編とは厳密には違う本作の原作は特に読んでいないしなんなら実写化された露伴先生も「なんか違う」という感じがしていていまいち、という印象でしたが、久しぶりにルーブルに行きたいな、と思わせてくれる作品ではありました。 ただ時代劇パートが長すぎだとは思います。 [映画館(邦画)] 6点(2023-07-01 23:30:15) |
4. キングダム2 遥かなる大地へ
《ネタバレ》 前作の話の広がり方と比べると今回はほぼ一つの戦いにフォーカスされているので、ストーリー的にはそれほど進んでいないというか、メリハリがないかな、とか思ってしまうんですが、では面白くなかったかといえば全然そんなことはなく、むしろ今の日本でよくここまでのスケールのデカい作品を作ってくれたな、と拍手を送りたいです。 それぞれの戦闘も見応えがあり、ばおかつ、あれだけ戦場で無双している主人公ではあるのに敵将を打ち取るのはきっちりとこちらの大将、という、主人公の万能感ではなく「これからさらに実力をつけていく」感じが演出されていてとても良かったです。 早くも続編が決定していますが、この調子で、クオリティの高い作品を作っていってほしいと思います。 [映画館(吹替)] 7点(2022-07-31 00:45:52) |
5. きさらぎ駅
《ネタバレ》 インターネットミームからよくここまで映画にできたなあと(笑) 前半は、こういうフリーホラーゲームあるよね?という展開。演出とかはチープなんだけど、個人的に好みの演出だったりで楽しめました。 後半は打って変わって、答え合わせのような感じ。ここで毛色は変わってきますが、いろいろと状況も変わり、観ていて楽しかったですb。 [映画館(邦画)] 7点(2022-06-29 02:06:18) |
6. 金田一少年の事件簿 上海魚人伝説
《ネタバレ》 もう公開から25年近く経とうとしてるんですね。 堂本金田一を初回の〜学園七不思議から観てた身としてはやはり剛くんとともさかりえのコンビ、そしてあのタイトルロールとエンド曲で「やっぱこれだよね!!」と重っしまいます。 わざわざ劇場版にした意味?とか聞かれても、映画特有のダイナミックさやスケールのデカさはあまり感じられず、他の雪夜叉伝説とかあの辺のテレビ映画でもいいんじゃね?とか思いますが、作風に関しては、90年代後期〜2000年代初頭の邦画ホラーのようなどこか陰りのある空気感や結構グロテスクな演出、まるでアルジェント作品のような原色のライティングなどで、見方によっては結構ホラー?な感じも受けるので、そういう面ではとても楽しめました。 そしてやはりエンドロールの、ドラマ版の映像が流れるのは反則です(笑) [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-23 02:10:06) |
7. CUBE 一度入ったら、最後
《ネタバレ》 なんで今更?という感じですが、ここ最近の作品は20年前だろうが30年前だろうがリメイクが平然とできているので、まあそれはよしとします。 で、肝心の中身。「俺たちのCUBEを返せ!」とまでは言わないまでも「そうじゃねーんだよ」とは言いたいです。 本作の顔?ともいうべき冒頭の「元祖サイコロステーキ先輩」はブロックステーキ先輩みたいな感じでショックシーンが劣化していますし、トラップで死ぬのも多くない、そして「余計な人間ドラマ入れるんだったらもっと上映時間短くしてくれない?」と思ってしまいます。 まあ、見方によっては、ストーリーなんてほぼないに等しいオリジナルよりはちょっと重たいテーマを題材に選んでいるので、その分は見られるかな?という感じですが、それにしては主人公?の弟の自殺の件はやたらフォーカスされるのに他のメンツの背景はほぼ語られず、という感じでちょっとアンバランス。ぶっちゃけ観客は「いかにCUBEから脱出するか/グロテスクに死んでいくか」を楽しみに見にきている(はず)なのに人間ドラマ語られては興醒めもいいところ。 せっかく途中サイコパスな感じに変容したのに肝心おショックシーンも描かれておらずフラストレーションが溜まる一方でした。(終盤の)演技自体はなかなかよかったと思いますが。 まあ色々ありますが、すんげえ駄作、という感じではないけど、気の抜けたコーラ、またはぬるいビール、みたいな印象を受けてしまいました。 最後に、主題歌ですが、個人的にはこれはこれでアリだと思いました。 [映画館(邦画)] 5点(2021-10-22 22:08:14)(良:1票) |
8. 君の膵臓をたべたい(2018)
《ネタバレ》 作り物のように体温を感じない主人公の「僕」と典型的ウザキャラの彼女(良くいえば人懐っこい)のキャラのせいで最初は物語に入り込むの難しいかな、という感じで観ていたのですが、心境の変化などはそれなりに丁寧に描かれており、作画やCGなどは気合入りまくりでとにかく綺麗、そんなこんなで終盤に行くにつれて徐々に慣れてきました。 一番びっくりなのが、てっきり難病でヒロインが死ぬのかと思ったらまさかの「通り魔に刺し殺される」という展開。でもこれまで同様の恋愛モノが蔓延っていてちょっと辟易していたので、この展開が自分としては逆に良い方に働きました。まあ、死ぬことには変わりないのですが。 結局、友達や恋愛などの感情に左右されないって言っときながら最終的にそんなような関係になってんじゃん、とは思うのですが、意外と楽しめた点や映像の綺麗さなどで今回は7点ということで。 しかし、このタイトルだけ出されるとどうしても「食人系の映画」を連想してしまいます。心が汚れているので。 [地上波(邦画)] 7点(2021-08-29 23:45:35) |
9. キングコング対ゴジラ
《ネタバレ》 キングコングの顔が本家に比べてかなりブサイクというのがものすごく気になる所ですが、これはアメリカからの指示だそうで、ならばもう仕方ないと諦めるしかないです。 ただ、キングコングもゴジラも単体で出てる時はかっこいいのに何故か2人が戦い始めるとコミカルというか可愛く見えてしまいました。 特に、はじめて2人が戦う時にゴジラの熱線を見て「ちょっとビーム撃てるとか反則じゃない!?」みたいなコングの顔や、いちいちやり返して「やーいやーい」と両手をパタパタさせるゴジラのなんとも可愛いこと(笑) とか思ってるといきなり尻尾攻撃だったり蹴りだったり、背負い投げなどとやたらすごい技を出してきたり。どうやら↓の方も仰ってる通りスーツアクターの人がそっち系の人で、やたら見応えがあるのも頷けます。 特撮についても、ミニチュアやコマ送り、合成などふんだんに使われており、今のCGのような滑らかさはないにしろどれも見応え十分。最後の城の破壊シーンなどは流石と言った感じです。 人間のドラマパートが今の視点から見ると「笑いの視点」が違うこともあってちょっと乗れない部分もありますが、2大怪獣のドリームマッチを純粋に楽しむ映画としては十分だと思います。 ラストは決着がつかず不完全燃焼ですが、いくら怪獣王といえども怪獣の元祖を軽んじるわけにはいかないのでこれはこれでアリ。 点数ですが、一部の人間パートがいらないかなーと思ったのと、二度目の対決までの流れがもう少し自然な流れだったらなーと思った点、それからコングの顔がやっぱり似てないなーと思ってしまったので、6点ということで。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-07-02 01:37:04) |
10. ギニー・ピッグ 悪魔の実験
《ネタバレ》 日本の特殊メイクも世界に引けを取らない、ということ“のみ”を実証する作品。 残虐度では2作目にあたる「血肉の華」に一歩譲るが、本作は直接的な人体破壊描写とともに間接的な描写、精神的にくる描写が多いので、より陰惨度が高い。 しかも、ストーリーは皆無。ただ野郎三人がただひたすら女性を精神的肉体的にいたぶるだけなので、夢も希望も救いも、伝いテーマなんかももちろんない。 また、画像がチープで、設定上キャスト・スタッフの表記もないので、それがまたいかがわしさを倍増させ、まるで本物のような不気味さを醸し出している。 近年だと仏映画の「マーターズ」が、ここ数年の作品群のなかでもトップの陰惨度を誇っているが、本作はさらにその上を行っている。 疑似スナッフ作品としてはとても良くできている作品。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-13 18:33:01) |
11. 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
《ネタバレ》 国際線の機内にて鑑賞。 ガンダムをちゃんと見るのはこれが初めてです。って、なぜ今まで見ることのなかった物を見る気になったかと云えば、06年のストーンズ来日コンサート時のオープニング・アクターでリッチーコッツェンが哀戦士を歌ったんで興味を持った、ってのが理由です。 ですんで、僕の中ではいつ哀戦士が流れるかとワクワクしていた、という状況でした。 ま、その話は置いといて、哀戦士、というサブタイトルだけあり、死んでいく人々のエピソード、特に兄弟たちを養うためにスパイ活動をする姉ちゃんやランバ・ラルの最期など、考えさせられるあるいは切なくさせるエピソードが結構ありましたが、全体を見るとどうもテンポが悪く、消化不良な感じを受けました。 まあ、3部作の中間作品だけを見ればこんな感想になっても仕方ないのかもしれないのですが…。 [DVD(邦画)] 5点(2008-03-14 03:05:26) |
12. ギブリーズ episode 2
《ネタバレ》 うひゃーーー評価低いのねぇこれ。ま、猫の恩返しと一緒に見た人の気持ちも判らなくも無いけど、僕はそれなりに面白かったですよ。カレーのエピソードとか、宇宙までぶっ飛ぶ辛さってどんなのか一回体験してみたいし、初恋のエピソードも、あの木造の校舎がなんとも古きよき時代の“淡い思い出”感を出していていいと思うなぁ。でも、「つづく」ってどこまで続くんだろう…? 6点(2004-06-23 19:00:11) |
13. KYOKO
幼い頃にダンスを教わったGIを訪ねにアメリカへ渡り、そこで数々の人と出会うヒューマンストーリー。軽快なラテン音楽が作品の雰囲気をより引き立てているし、軽薄な人や人情深い人など、登場人物も様々で、人との出会いによって主人公も少しずつ変わっていく様子がとても良い。 6点(2003-12-26 02:30:41) |
14. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 うはぁー!来たー!タランティーノ久々の新作ぅ!!とは言ったものの、実際の目的はただ栗山千明嬢久々の映画ということで期待していただけだったりしたのだが、が、が!段々と作品の全貌が明らかになるにつれて、これって…おもしれぇんじゃないの?という期待が増幅され、公開初日、早速映画館に足を運んだら、予想通り、面白い!ストーリーは根幹に1本ぶち抜いてあるだけで、設定などは殆どむちゃくちゃ、何を隠そう、これはタランティーノが、カンフー、ウェスタン、時代劇、ヤクザ、アニメ、スプラッタと、映画のあらゆる要素…というよりはタラちゃんの個人的に大好きな要素を全部ぶち込んで作ったオタク映画。流血シーンは思わず笑ってしまった。なぜかというと、惨殺マニアの狂喜の笑いではなく、日本刀などでぶった切って血がブシーブシーとありえないくらい飛び散るからだ。まるで新世紀版ブレインデッドである。いやいや、それだけじゃない、この映画の面白いことは。まず、映像を縁取る音楽。往年の作品からの抜粋も多い本作だが、音の使い方が非常にうまいし、完全に作品の色に染まっている。そして、なんと言っても主人公たちがカッコいい!そして戦闘がカッコいい!主演のユマ・サーマンはブルース・リーもどきの上下黄色のトラックスーツを身にまとい戦いに挑む。青いバックに数人のシルエットが浮かび、その暗闇の中行われる戦闘はどこか幻想的だ。対するルーシー・リューも日本刀。雪が深々と降り続け、静かでどこか神秘的な雰囲気を漂わせている日本庭園、音といえば空を流れる風の音だけ、そこに対局する2人のサムライ…と、突然静寂を破りぶつかり合う刃と刃。アクションシークエンスは近年のどの映画にも負けず鮮やかであり、剣術もカッコいい。挙句千明嬢はチャン・コーハンみたいな鉄球(ゴーゴーボールといいます)ぶん回してるし、どっからか鼻歌聞こえてきそうだぜ~フ~ンフフ~ンフ~ンフ~ン♪欧米では、色々叩かれているみたいだが、この映画は近年に感じることの出来ない映画への情熱が感じられる。R指定になってるだけあり、内容は確かに少し過激だが、なんてことは無い。残酷というよりむしろコミカルなので冷静に考えればいいし、それ以上にこの映画には沢山の魅力が詰まっている。点数は、久々に心から躍動を覚えたという点で9点。 [映画館(字幕)] 9点(2003-10-26 04:47:55)(良:2票) |
15. 銀河鉄道の夜(1985)
小学生だった時に親戚のおじさんに薦められてみました。所々によく意味のわからないものが出てきたりしますが、それでもこの作品は凄く心に残ったし、面白いと思った。主人公たちが猫、ということもあるんだけど、夜の草原に突然現れる銀河鉄道や、その車内の造り、各駅の情景などが凄く幻想的です。車内の静けさも恐怖心ではなく、凄く落ち着いた、穏やかなものなので、そこがまた良いと思います。 8点(2003-06-28 15:00:11) |
16. 菊次郎の夏
ある夏の(ちょっと悲しい)楽しい思い出という、凄くほのぼのとした気分で見れました。所々に“北野風”な感じが良く出てました。そして、ラスト、「菊次郎だよ、ばかやろう」のセリフ、そして“Summer”が、見終わった時にとても和やかな気分にしてくれました。やはり日本映画はこういうヒューマンドラマ系の映画が最高ですね。 8点(2003-05-18 16:05:51) |