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1.  醜聞(1950) 《ネタバレ》 
画家と声楽家が恋人同士であり、旅館に同泊したなどと、でっちあげ記事を雑誌に書かれる。雑誌社にしてみれば、真実かどうかは重要ではなく、売れればよいわけで、二人の談笑写真があるのが強みだった。画家は正義感が強く、泣き寝入りはせず、雑誌社を告訴する。声楽家は最初は消極的だったが、心なきファンレターがを受け取った事と、画家の熱意にほだされ、告訴に同意。ここから法廷対決のはずが…、話は卑劣弁護士の改心譚に転調する。弁護士は雑誌社に金で抱きこまれ、会社側に有利になるように仕組む。弁護士はうだつが上がらず、寝たきりの娘を抱えて経済的に困窮している。画家と声楽家は弁護士の娘に会い、その清らかな心に触れ、その父親の誠心を信じた。裁判は雑誌社優位に進んだが、最終的に弁護士が自らの買収を暴露する事により二人の勝利となる。二人にとって裁判の勝利より、弁護士が改心し、真人間になった事の方が嬉しかった。 ◆脚本に一貫性がない。無責任な雑誌記事により「醜聞」に曝された被害者の憤慨と苦悶、どうやって「醜聞」に対抗するかという問題が、後半になると「醜聞」はどうでもよくなっている。又二人の「醜聞」なのに声楽家の扱いが等閑なのが奇妙だ。後半になると会話はほどんどなく、裁判でも一切発言しない。刺身のツマ扱いだ。二人が協力しあい、その過程で恋愛も芽生えるというのが自然の流れだろう。協力の結果、裁判に勝ち、弁護士も改心し、恋愛も進展することでカタリシスが得られた筈だ。 ◆弁護士が改心した理由だが、これは本人が何かを経験したとか、誰かに影響を受けたという事ではなく、ただ最愛の娘を失くした事が契機となっている。問題の解決策としては、実に安直である。 ◆この映画は当然描くべきことを描いていない。第一に娘の死ぬ場面だ。最大の泣かせ場であり、弁護士がどれほどショックを受けたを示す絶好の機会なのに。「いきなり死にました」では観客もどん引きである。その伏線があってしかるべきである。 次に告訴を逡巡していた声楽家が告訴を決意する場面。心の推移を見せてこそ感情移入できるというもの。弁護士が酒場で皆と「蛍の光」を合唱する場面がある。正しいことをしようと心に念じているが、それがなかなか実行できないもどかしい心情を巧に演出していて見事である。このような演出を声楽家にもすべきだった。バランスが悪いのである。法廷闘争も緩くて魅力薄。
[ビデオ(邦画)] 6点(2011-10-11 20:43:44)
2.  素晴らしき日曜日 《ネタバレ》 
あまりに貧しく、惨めな境遇のため夢を失いかけていた男が、恋人の一途な愛と励ましを受け、本来の自分の姿と夢を取り戻す話。男の心の再生譚である。お金はないけど、精一杯休日を楽しもうとする二人に惨めなことが起る。貸室を見に行くが家賃が高すぎる、草野球でホームランを打って饅頭代を弁償、友人(キャバレー社長)を訪ねるとタカリ扱い、戦争孤児に現実を見せつけられる、雨になる。名曲公演に行くが切符がダフ屋に買占められる、文句をつけたら暴行を受ける、恋人を下宿に連れこむが逃げられる。恋人と仲直りして喫茶店に入るがぼったくられ、お金が不足。だがここで不思議が起きる。あまりに惨めな体験と酷い珈琲を飲まされたおかげで、男は二人で喫茶店を開くという夢を思い出し、意地でも実現させる気になったのだ。落ちるとこまで落ちて上昇に転じたわけである。ふっきれた男は今日の埋め合わせをしようとする。聞けなかった公演の「未完成を」想像で聞こうというのだ。男がタクトを振ると二人の心の中に確かに音楽が流れだした。奇跡が起きたのだ。 ◆男がどんなに惨めな生活をしているのかは言葉で語られるだけで実感が湧かない。最低でも職場の場面が必要。冷静に考えれば、仕事はあるし、友達はいるし、恋人はいるしで、戦争孤児の何倍も恵まれている。戦争孤児は家もないのだ。男が唐突に指揮者のまねをするが、クラッシック好きだとか、元音楽家等の伏線が必要。未完成の場面は音を消しても楽しめる。 ◆ヒューマニスト黒澤は、社会の底辺でもがく庶民の姿を繰り返し描くが、これはその最初。悲惨な環境から善の道、悪の道どちらにも進むのが人間。黒澤は常に暖かい目線で彼らを見守り、どうすれば善の道へ進めるのかを考えさせる。社会の底辺を描いた作品が「酔いどれ天使」「どん底」「赤ひげ」「どですかでん」、そこから派生した善と悪の対照を描いたのが「野良犬」「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」 【告白】この映画を見て素直に感動できる人を尊敬します。間違いなく心がきれいな人です。数多ある恋愛映画の中で最も魅力に乏しいヒロイン。男があの女に欲情し、接吻や貞操を奪ったりしようとするのを見て、本当に男が惨めに思いました。別れた方が幸福なのでは?こんなひどい事を思ってしまった私にはこの映画を語る資格などないのだと思います。私の心は未完成そのものです。
[地上波(邦画)] 5点(2011-10-03 22:44:11)
3.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
生きるということはタフなこと。若い頃は無茶もするし、心に傷を負い、大切なものを失うこともある。片目や片腕は人生で喪失したものの象徴だ。四千枚もの街角の定点写真は時間の象徴であり、あっという間に過ぎていったと感じられるものだが、じっくりと見返せば見えてくるものがある。人生をそんなに急がないで、時には煙草一服くゆらしながら、休憩してゆきなさい、という趣旨の映画。◆完璧な人生など無い。作家は最愛の妻を失っているし、黒人少年には両親がいないし、煙草屋は恋人と別れた心の傷を持つ。正直だけで生きられたら良いが、実際の人生はそうはいかず、時には嘘をついて相手を煙に巻くことも必要だ。嘘にも種類がある。自分の利益のために相手を騙す嘘、世間を乗り切るための処世術としての嘘、相手を思いやっての優しい嘘。害にもなれば薬にもなる。煙草も似たようなものだろうか。◆作家は生きる気力を失くしていたが、少年との関わり合いで世間との関わりを持つようになり、煙草屋の体験談を元に、作家として復帰する。少年は嘘の名人だったが、作家と出会い、作家に父のような感情を持ち、まじめに働くようになり、遂には実父との再会を果たす。煙草屋は、元恋人と再会し、実の?娘と会い、過去のわだかまりを捨てて、お金を渡す。が、小説のようにうまく収まったわけではない。作家の妻の喪失感は消えることは無いだろうし、少年と実父との関係もぎくしゃくしたままで、煙草屋の娘は悲惨な運命が待っていることが予想される。それでも一歩一歩、毎日を刻んでゆかなければならない。お互いに心を開けば、街角の交差点にように人生が交差し、物語が生まれる。素晴らしいことだ。◆最後のモノクロ場面は、作家の書いたクリスマス・ストーリーの映像化であり、回顧場面では無い。作家は煙草屋の語りがあまりに出来過ぎていたので、嘘と断じたようだが、真相は不明だ。煙草屋の「秘密を分かち合えないで友達とは言えない」の科白から推せば、真実と思われるが、何が真実かは重要では無い。真実と嘘の間には少しの違いしか無い。人生は重いが、同時に煙草の煙のように軽い。長く生きているとそういうことも分ってくる。そういうことをしみじみと感じさせてくれる大人の映画である。◆全員が煙草を吸うのは演出過多。自動車工が高価な葉巻を吸うだろうか?17歳に煙草を吸わせるのも疑問。娘に救いが無さすぎる。
[DVD(字幕)] 8点(2010-12-10 18:45:13)
4.  砂の器 《ネタバレ》 
◆癩病を発症したら「らい予防法」により療養所に強制収用となる。それがいやなら、妻と子を残し、自分が巡礼の旅に出ればいい。その前に妻はどうして子供を残して出て行ったのか?◆癩病といいながら、その症状がない。◆英良は小学校にも行かず。流れ流れて自転車屋の丁稚奉公。それが大学出て、クラッシックの天才作曲家、ピアニスト、指揮者。絶対無理!◆英良は育ての親なしで、大学まで出たの?◆子供の英良は何故父の元を訪ねなかったのか?療養所はすぐわかる。◆元巡査の三木は英良の子供時代しか知らないのに、成長した英良の写真を見ても何故本人とわかった?◆英良は三木から連絡があったとき、「人違い」と何故言わなかった。◆三木の手紙では、千代吉は子供に会いたい一心で生きてきた。なのに刑事が写真を見せても、知らないふりをするのは何故?殺人事件の容疑者とは知らない筈。◆殺人が無計画すぎ。急に殺意が芽生えたので、石で殺して、礫死にみせかける。殺人は計画的に。◆動機が薄い。父親に電話一本でもかけて事情を説明すればいいものを。◆英良の恋人の理恵子は、刑事が「電車からシャツを捨てた話」を聞きにきただけで、何故逃げたの?「人違い」で済む話。◆理恵子は血染めのシャツを何故電車から捨てた?◆理恵子は英良が人殺しであることを知っていたのか?◆英良のコンサートを聴いて「彼は今父親と会っている」と刑事が言うが、何故そんなことがわかる?◆英良は父が癩病患者であることを世間に知られるのを死ぬほど恐れたため、別人になった。殺人をしてまで秘密を守ろうとした。そこが伝わらない。砂の器のような殺害動機だ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-10-23 03:48:40)
5.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
全編ギャグ満載で、コメディ映画として成功していると思います。ただ芝居はうまくないですね。棒読みが多いです。ハリウッドでは子役でもおどろくほど自然な演技をするのですが、日本だと高校生でもこんなレベルなんですね。演奏をほめている方が多いですが、普通の素人のへたな演奏としか聴こえませんでした。映像を一緒に見るから音楽に乗れるんでしょうね。ただへただとしても、元々素人の高校生の演奏という設定なので問題はなく、そのほうが自然です。人に聴かせるレベルには達しています。彼女達がジャズをやるきっかけとなる「お弁当事件」ですが、ちょっと強引すぎますね。お弁当がバスに遅れる→補修の生徒が届ける→一個食う→駅を乗り越す→炎天を歩く→弁当腐る→食中毒で吹奏部休む→責任を取って応援演奏。いやいや始めたジャズが、のめり込むまでに好きになる経緯をきちんと描いていれば、もっと感動できる映画になったと思います。途中で演奏に挫折したりする「根性ものの演出」にしなかったのはコメディに徹したかったからでしょう。「応募テープ出し忘れ事件」も強引ですね。ありえないです。でもありえないことが連続するとコメディになります。テープ出し忘れる→出場不可の手紙来る→皆に言えない→電車で会場まで→電車が雪でストップ→出場辞退が出て奇跡的に出場。演奏会には小澤先先(竹中直人)を参加させたほうがよかったですね(奇跡的な方法で)。全員揃ってこそのビックバンドですから。ハーゲンダーツの大箱一気食いの荒わざには驚きましたが、その子のスカートが落ちるのをみて驚いた人が自転車ごと坂を転げ落ちるシーンがあり、すぐに起き上がって何ごとも無かったかのように自転車をこいでゆくという三段構えのギャグがよかったです。スプリンクラーを誤動作させてスーパーをくびになるギャグもよかったです。
[DVD(邦画)] 6点(2009-04-05 20:12:10)
6.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 
空中戦でしか死ぬことができず、一生子供のままでいるキルドレの切ない運命。 ていうか、子供なのに酒、たばこ、SEXがんがんやってるやんけ。 女の目がキモイ。恋愛ものなんだから少しは考えてくれ。感情移入不可。 「ショーとしての戦争」という設定はよかった。
[映画館(邦画)] 6点(2008-08-16 02:23:05)
7.  スピード・レーサー 《ネタバレ》 
「マッハ、Go!Go!Go!」の実写版。 映画の予告を見た時点では全く興味がなかったが、「マッハ、Go!Go!Go!」が原作であることを知り鑑賞した。 ユーモアをたっぷり取り入れ、全編ポップな極彩色で彩られている。 サルを含め、レーサーX、家族など原作の登場人物を忠実に再現している。 音楽もだ。 ストーリーは練りこまれており、しっかりしている。 死んだ兄、レースをめぐる不正、家族愛などをからめ、 一度のレースでは勝負がつく単純なものではなく、何度もレースを繰り広げる。 時速800キロという驚異のレースは見もの。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-16 18:53:40)
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