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1.   《ネタバレ》 
今ではすたれてしまった、南部曲家で馬と共に暮らす農民の厳しい生活ぶりを、四季折々の農村風習と峻厳な自然風景を織り交ぜながら、詩情豊かに描いた名作。民俗資料としての価値が高い。馬好きの娘イネが、艱難にめげずに母馬と仔馬を愛育していく過程が軸となって展開する。「最後は売られていく」という結末が容易に予想されるので、鑑賞中、随所に哀愁を感じることになる。艱難としては、借金で馬が買えない、父親が馬に蹴られて負傷して借金が膨らむ、母親が馬を厄病神扱いする、馬が病気になるが金欠で医者にかかれない、借金延滞で仔馬が売られる、仔馬を探そうと母馬が逃奔する、などがある。これらを毅然と跳ね返す、イネの土性骨の据わった強情っ子ぶりが最大の見所だ。しかし、それと同等かそれ以上に、イネと母親の、一見反発しあう二人だが、心の底で強い絆で結ばれている関係が描かれる。イネは馬に夢中で、馬のことしか見えない。母は、そんなイネを親不孝者となじり、馬を軽んじる。だが、イネが病気の馬のために、遠隔の温泉地まで雪を踏んで青草を採り、夜間に凍えながら帰ってくると、二人の感情が堰を切ったように爆発する。劇的な場面だ。仔馬が生まれると、母親は自分がイネを産んだときを思い出して、馬にも情が移る。祖母は、母親を補完する役割をしている。母親には無い、柔和で優しい母性を示す。祖母の母性がよく出ているのが、紡績工場へ出発するイネに寒餅を与える場面だ。「これを食えば水中りしねえぞ。来年の盆には馬っこに乗って迎えにいくから」と元気づけるが、一分間ほどの歳月経過風景描写を挟んで位牌姿となって登場する。これぞ熟練の演出で、泣かせる。才能の冴えだ。ひるがえって、父親の影は薄い。母と子の関係に焦点を絞りたかったのだろう。母、イネ、母馬と、母性を描いた映画ともいえる。夜になれば照明は裸電球一つだけの、暗い当時の農家の様子が忍ばれ、又、馬市、かまくら、なもみ、わらべ歌、雪下ろし、馬の代掻き、村祭、などの東北の土俗が丹念に描かれていて飽きない。尚、弟の見送りで、汽車と並走しながら馬上颯爽と尾根を駈け抜けるのは代役の老翁だ。この一場は作品中最も美しいと思う。当時、馬は容易には運べず、野外撮影地毎に別の馬が演じ、のべ総十五、六頭で演じているという。残念な点。病気の馬が洟汁を流す様子、イネが雪中の青草を採る様子、出産の様子が省略されている。
[ビデオ(邦画)] 8点(2015-02-19 16:55:06)
2.  噂の女 《ネタバレ》 
売春防止法が施行される以前の京都の色街の老舗置屋を舞台に、三つの視点から描かれる。 芸者が芸と売春で接待するという伝統的風俗の楽屋裏と、そこで働く女性の厳しい現実。一人の男性を母と娘で争う骨肉の愛憎劇。実家が置屋であることが原因で結婚が破談となり自殺未遂までした娘が、実家に帰り、母と置屋商売に理解を示して再出発する物語。 女将は密かに若い医者と情誼を通じており、金を出して開業させてやりたいとまで思っている。医者は女将の好意に甘えて交際してきたが、女将の娘が帰ってくると、娘に乗り換えてしまう。女将は娘に嫉妬するが、そのとき、狂言の舞台では、老いらくの恋を揶揄した「枕物狂」が演じられていた。道具立てが凝っている。娘が、母と医者の関係を知り、ひと騒動起るが、結局、医者の底が割れて二人は別れる。この愛憎劇が最大の山場と思うが、割とあっさりと描かれ、精彩を欠く。母にしろ娘にしろ、本当の男のことが好きだったのか疑問が残る。情念が感じられないのだ。どうも用意した素材を活かしきれていないように思える。芸者の一人が病気になるが、これもあっさりと死んでしまう。最大の悲劇なのに涙を流す暇もない。逃げた芸者が戻ってくるが、逃げ出した理由などもよく解らない。死んだ芸者の妹が、父の病気と貧困を理由にここで働かせて欲しいと申し出るが、返事は保留されたまま終る。人物の心の深層にまでは立ち入らない姿勢を貫いている。娘が若女将になるという暗示で、希望を持たせて終るが、娘が女将を継ぐと決めたわけではない。全てにおいて、明瞭に描くのを避けているようだ。善悪、正邪、理非、白黒がはっきり決められないのが人間である。女将は世間慣れしているが、医者に対しては愚かである。娘は学があり賢いが、男性には経験不足である。医者は外面は良いが、利己的である。そこが人間の面白さであり魅力である。そういう生の人間を描くのに、置屋はうってつけである。監督は、賢者にも聖人にもなれない人間が愛おしくてたまらないのだろう。あいまいさを残すのが日本流だ。日本映画の真髄を見た気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2015-02-07 03:07:28)
3.  ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説 《ネタバレ》 
日本各地に残る浦島伝説、羽衣伝説、竹取伝説を下敷きにして、宇宙人と怪獣を登場させ、自然破壊や公害等で地球を毀損する現代人に警鐘を鳴らす内容である。宇宙人が、日本の原人ともいうべき海人族を導き、宇宙人が遮光器土偶やかぐや姫や羽衣天女の雛型となったという設置。宇宙人は、現代人の遺跡破壊や行き過ぎたリゾート開発に瞋り、怪獣を使って破壊行動を行った後、海人族の末裔を伴い宇宙船で地球を脱出した。宇宙船は「ノアの方舟」で、行く先は「常世の国」の理想郷だ。内容から、観客が宇宙船に乗った人々を羨ましいと思わなければ成功とはいえないだろう。実際は、全く羨ましさを感じなかった。宇宙人は、意に染まない人間を抹殺する酷薄な殺人鬼に過ぎないし、海人族は能面のように不気味で生彩がなく、人間らしさに欠けている。自然を心から愛し、仁徳に優れ、善行をなす、理想的な人間として描けば印象は違っただろう。慈悲深い宗教指導者のような描き方でも共感できただろう。宇宙人も海人も薄気味悪いので同調できないのだ。目玉であるべき肝腎の怪獣が添え物扱いでは、ウルトラQの名前が泣く。ウルトラQ・シリーズは、怪獣番組の嚆矢で、怪獣を魅せることで爆発的人気を獲得し、次のウルトラマン・シリーズに繋がった。本作品で、怪獣の出番はほんの顔見世程度でしかなく、民家を少し破壊して早々に退出する。登場する必然性も希薄で、天変地異でも代替え可能だ。又、怪獣の造詣に魅力が無いことも申し添えておく。怪獣に対する愛情、思い入れが足りないのは明らか。「怪獣を中心に据えた物語」という基本概念を尊重すべきだった。宇宙人の造詣もお粗末だ。遮光器土偶は宇宙服に似ているという発想から、宇宙人の姿を遮光器土偶そのものとし、もう一つの金属質の形態も、取り立てて見映のするものではない。最後まで、彼女の真意や苦悩は伝わらなかった。目指しているもの、理想としている姿が不得要領なのだ。地球を捨てれば解決ということでもあるまい。独特の角度、構図、移動撮影、照明等の凝った演出が堪能できるのが、この映画最大の佳処だ。建物をゆがめたり、構図を奇妙な形に切り取ったり、隠微で乾いた雰囲気を出す演出が達者なのだ。竹取物語の輝く竹にちなんで、竹林の地中から照明を放射する映像は脳裏に焼き付いている。ただ斬新だった演出手法も、今となっては尋常一様のものでしかなく、これは前衛芸術の宿命だ。
[地上波(邦画)] 6点(2014-09-18 01:07:43)
4.  うつせみ 《ネタバレ》 
無断で留守宅に住みつく男が主人公。原題の「空家」は心の空虚を意味する。男は社会との接点を持たない。その象徴として彼は“無言”。彼は留守宅に侵入すると、音楽をかけ、洗濯をし、料理を作り、風呂に入り、寝る。人が居ないと寛げるのだ。壊れものがあれば修理する。これは男に“癒す力”があることの象徴。ある家で、心に空家を持つ女と出逢い、一緒に行動するようになる。男と居ることで女は癒される。始めは言葉を失っていたが、最後は言葉を取り戻す。愛の言葉だ。英題の「3-Iron」はゴルフクラブの3番アイアン。低い弾道で長距離を飛ばせるが、扱いが難しい。この映画の隠れた命題は「暴力」だ。3番アイアンはその象徴。クラブは護身用、凶器にもなる。この世に暴力はなくならない。女が心を喪失したのも夫の暴力による。ボクシングも一種の暴力で、男が修理した子供用ピストルも使い方次第で暴力となる。警察の取り調べでも暴力が横行する。男は護身用としてクラブを持ち、常に技を磨いている。心の防御を固めていたのだ。が、時には凶器としても使われる。男が女の夫と刑事に、夫が男に痛打を加えた。暴力の危険性を知っている女は男にゴルフの練習を辞めさせようと邪魔をする。しかし、男の誤打した球が車のフロントガラスに当って事故が起る。落ち込む男。今度は女が癒す番となり、二人の心は接近した。冒頭の揺れるゴルフネット越しの女神像は、暴行される女を表現する。洗濯物を手洗いするのは、洗濯機の音や動きが暴力的だから。家庭には温かみが必要だ。が、実際には諍いや暴力が絶えない。だから男は留守にしか入り込めない。長椅子のある家は夫婦仲が良い。温かみのある家庭だ。だから、女も自然に入っていけたし、夫婦も受け容れた。あの家は「理想の家」の象徴である。世の中が理想の家になれば男にも住む場所ができる。暴力のある家に入るには、不可視になるしかない。男はその術を身につけ、夫には見えない人物となり、女の家に侵入した。そして二人は結ばれた。お互いが相手の心の家に住みついたので、二人合わせても体重はゼロだ。恋愛の姿を借りて、暴力ある社会を批判した眩い幻想譚。その奇想と整合の取れた脚本、映像の美しさには瞠目する。消極的な解決策に異論もあるが、口にするのは無粋だ。雰囲気を楽しめばよい。男が納棺士の技術を持つ。女がアナログ体重計を操作する。この二点は不要と感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-13 05:39:42)(良:1票)
5.  ULTRAMAN 《ネタバレ》 
ウルトラマンの人気の秘密は、ウルトラマンが悪者怪獣をやっつける爽快さと怪獣のかっこよさの2点に尽きると思う。 この作品は、不要なリアリズムを持ち込んで魅力を大いに減じている。ウルトラマンの人間体は独身の青年でよいのに、病気の子供との時間を取りたいがために戦闘パイロットを辞める心優しい父親になっている。ウルトラマンの家庭を出しては、神秘性・カリスマ性が失われるのは当然の帰結。怪獣造形に醜怪さ、グロさを求めているが、これが不正解。子供たちは心のどこかで怪獣を応援している。町や港を奔放に破壊する巨大怪獣の自由さと力強さにあこがれを抱くのだ。大人に対してあこがれるように。だから造形が美しく、親しみがもてる怪獣ほど人気がある。おどろおどろした悪魔的な怪獣など怖がられ、すぐに忘れ去さられるだろう。名前も「ザ・ワン」で無機質だ。変態途中の人間の顔も醜怪の一言。子供達は顔をそむけるだろう。「ウルトラマン・シリーズの魅了=怪獣の魅力」を理解していないのだ。怪獣を強大かつ極悪にすればそれを倒したときのカタルシスが増すだろうという考えは間違いだと思う。さらに本作品はそれまでのシリーズでは無縁だった人間のダークさを出している。怪獣に乗っ取られた人間の恐怖の顔が皮膚から浮き出てきたり、怪獣を倒す特務員がその人間の恋人だったりする。子供たちに心の闇を見せてどうしようというのか?痛快で楽しい筈の怪獣映画で。並列放映されていたドラマ「ウルトラマン・ネクサス」はそのダークさが災いして、視聴率1%台と低迷、打ち切りとなった。本作品も興行収入1億4千万円と散々な結果。理由は明白。一言でいえば、ヒーローをヒーロらしく描いてないこと。ダークさ、シリアス路線で挑むならば、ウルトラマン以外のシリーズを立ち上げるか、完全に大人向けに作るかするしかない。内容をシリアス、ダークに転じて、対象は子供のままというのが矛盾している。◆気になった点。主人公の子供が難病であるという設定が生かされていない。自衛隊員が青い球体に飲み込まれる場面が描かれていないのでわかりづらい。赤い球体がどこからやってきたのか、赤い球体と青い球体の関係など説明がない。極悪怪獣が言葉を発するという違和感。ウルトラマンのごてごてした造詣も戦いぶりもかっこよくない。
[DVD(邦画)] 3点(2012-06-30 15:51:01)
6.  うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー 《ネタバレ》 
◆文化祭の前日が永遠に続くという不思議な現象が起る。前日の記憶な消えてゆく。この現象に初めて気づいた温泉マーク先生が家に帰ると、部屋は埃と黴まみれになっていた。長い月日が経っていたのだ。種を明かせばバカバカしい夢オチの一種だったが、その前のサスペンス部分は中々なもの。世界が滅んだと思わせる導入部は衝撃的だ。絵柄が古く、表現が大げさであることを除けば、今でも楽しめるアニメだ。 ◆偽現実世界の正体はラムの夢だが、「皆が楽しく暮らしていればいい」という無邪気すぎる夢が現実となったもの。あまりにも単純すぎるが、宇宙人だから納得できてしまう。無邪気な夢に無邪鬼が絡むという洒落。一人の見る夢に巻き込まれた人たちはさぞかし迷惑だろうと推察するが、「特に害がないので別にいいじゃん」という連中が多い。そこが「うる星やつら」の世界観。今が楽しければそれでいい、物事を深考えない。それが青春であり、思春期の若者の特権である。「永遠に続く青春」が原作の世界観で、それを逆手に取った脚本となっている。 ◆人間には今住んでいる世界と別の世界に行けたらという願望がある。これと楽しいときが永遠に続いたらという願望が結びつき、そしてそこへ全員がタイムスリップしたら、現実との違いは何だろうという哲学的な内容を具現化したもの。 ◆美しい時間、楽しい時間が永遠に続くのは残酷なことでもある。日常と違うことが起るから感情が湧き起り「楽しい」と感じる。しかしそれは続かないから意味がある。大好きなゲームに熱中していても、いつか飽きがくる。刺激に慣れ、別の刺激が欲しくなるのだ。だから大人から順番に変事に気付いてゆく。 ◆映像で見るべき場面がある。喫茶店の会話で水の入ったガラスに二人が映る場面、しのぶと風鈴が交差する場面、冒頭の荒廃した世界でラムがジェットスキーで遊ぶ場面など。又文化祭の催しが「第三帝国喫茶」で本物の戦車が教室に据えられるというハチャメチャぶりなどギャグも満載。夢を食うバク(子ブタ)のキャラも意表を突く。他人に夢を見させる仕事をしているが、一度も自分の夢を見たことがない無邪鬼のアイロニーも興味深い。深読みできるアニメです。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-07-05 00:15:46)(良:1票)
7.  うる星やつら オンリー・ユー 《ネタバレ》 
◆諸星とラム、エル、しのぶの恋愛の四角関係が描かれる。◆しのぶとは幼馴染で、元恋人同士という微妙な関係が続いている。しかし本作ではその存在が薄い。◆ラムの場合、地球征服をかけた「鬼ごっこ」で、諸星の「(しのぶと)結婚するぞ」という言葉をラムが自分へのプロポーズと勘違いして、仮の女房となった。地球を征服されるので拒絶できない。嫉妬すると電撃攻撃をする。◆エルの場合、幼少のころの「影踏み」で、諸星に影を踏まれる。影を踏まれた人と結婚しなければならないという古い伝統があり、11年後の結婚が決まった。エル星の王女。◆ラムとエルの共通点は多い。地球外生物、美少女、勘違いで結婚、背後に絶対的な権力を持ち交際を断れない、愛することに関して純真、性的には無垢。◆エルの宇宙船が現れ、諸星とエルの結婚を宣言。エルが美女と聞いて諸星は乗り気になる。それを阻止するためにラムは諸星を自分の星に拉致し、結婚式を上げようとする。しかしエルの潜入員の活躍で諸星は再び拉致されエルの星へ。エルの美少女ぶりに諸星は結婚の意思を伝える。しかしエルが大量のイケメン男性を冷凍保存していることを知り、その気持ちは一気に冷める。結婚式の最中にラムが乱入して無事救出する。脱出のワープのミスで「影踏み」の場面へ戻る。影を踏んでなかったことが判明し、婚約は無効。今度はラムの星で結婚式を挙げようとするが、またしても諸星は逃げ出す。◆「うる星やつら」は、純真無垢な思春期のラブコメ。宙ぶらりんの恋愛関係がえんえんと続く。性的関係をもった時点で終了する性質のもの。精神的には女性上位である。男性は美女(肉体)を求めるが、女性は愛(精神)を求める。男性を一途に愛する女心が共感を呼ぶが、それは母性に近いもの。ラストで諸星がラムとの結婚式から逃げ出してもそれを許すラムの偉大な包容力は母性そのものだ。男性を成長へと導くグレイトマザーにも通じる。登場する男性全員の精神がまだ幼く、女性の究極の愛を受け入れる準備が出来ていない。既に成熟している女性は男性が成長するのを待つしかない。愛の本質が見えない男性にとって女性は、あこがれの存在であると同時に自分を拘束する存在でもある。ようやく手に入れても、すぐに別の女性が気になる。まさに愛の「鬼ごっこ」であり「影踏み」。男性は追いかけるのは好きだが、捕まりたくはない。子供でいたいのだ。
[ビデオ(邦画)] 6点(2010-07-04 18:26:30)
8.  ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 《ネタバレ》 
過去に最強の超獣を海に封印したウルトラ4兄弟。封印を解き放つため四体の宇宙人が襲来。バカな一体がメビウスに挑んで撃破される。が、Mの戦闘能力は研究される。3体でMを拘束。4兄弟が最後のエネルギーを使って変身、Mを助けようとする。だが侵略者の目的は最初から4兄弟でMは囮にすぎなかった。4兄弟は拘束され、Mは倒れる。子供との約束を守るため、Mは最後の力を振り絞り、再び変身。4兄弟を助ける。だが既に宇宙人は4兄弟のエネルギーをマイナスに変えて封印を解き、超獣を解き放った。超獣は仲間であるはずの宇宙人を殺すほど残虐で悪魔的、かつ強い。たちまち危機に陥るウルトラ兄弟。そこへゾフィー、タロウが駈けつけ、エネルギーを供給。全員でMにエネルギーを注入し、合体、Mは新タイプに変身。超獣を倒す。 サイドストーリー1は、怪獣に襲われた恐怖で自信を失った子供が勇気を希望を取り戻す話。「最後まであきらめないのが大切」「信じる力が勇気になる」「未来を信じる心の強さが不可能を可能にする」などのクサイ言葉のオンパレード。美辞麗句を並べても感動にはならない。それを物語で見せるのが本来のウルトラマン物語の筈。サイドストーリー2は、Mであるミライがなぜウルトラマンは人間のために戦うのかという問いの答えを見つけ出す話。ミライの見つけた答は「人間が好きだから」。単純すぎ!総括:戦闘シーンが多いのが特徴。超獣が強いのは見ごたえがある。が、援軍が来ないと勝てないというのはいただけない。兄弟はもっと知恵を絞らないといけない。今回は宇宙人たちの方が知恵があった。メビウスの内面の成長を描いているが、そんなことは子供たちにとって興味はないだろう。ウルトラマンはあくまでヒーローであるべきで、悩み苦しむヒーローは魅力がない。又ガイズの隊員とウルトラマンが力を合わせて成長する話にすべき。ガッツが蚊帳の外だったのは解せない。一緒に戦ってこそ両者の絆が強くなるのだ。援軍はゾフィー達でなくガイズであるべきだった。原点に戻り、単純でスカッとする「怪獣映画」のウルトラマンが見たい。4兄弟の人間体の現在が見れたのは収穫。
[DVD(邦画)] 6点(2010-06-03 08:58:44)
9.  海のトリトン オリジナル劇場版 《ネタバレ》 
【ストーリーの整理】: かつてアトランティス人が世界を支配していた。ア人はオリハルコン(特殊金属)を元にポセイドン巨像を造り、ポセイドン族を人身御供にした。だが、ポ族の一部は巨像のエネルギーを太陽のように利用して地底世界を作り、生き残った。その数1万人。ポ族は巨像のエネルギーを使って、ア大陸を沈没させ、ア人に復讐を果たした。その時ア人はオリハルコンのマイナスエネルギーで短剣を作った。この短剣で巨像を倒せば、地底世界のポ族を全滅させることができるのだ。ア族はポ族に報復するため、新人種トリトン族を生みだし、短剣を伝えた。だが長い年月が経ち、ト族は短剣の使い方を忘れてしまっていた。それでもポ族は刺客を放ってト族をほぼ滅亡させ、短剣を奪おうとした。ポ族は依然として地底世界に閉じこめられており、地上で暮すためには巨像を動かすことのできる短剣がどうしても必要だったのだ。そこへトリトンが短剣を持って登場。短剣には巨像を引き付ける力があった。そのため巨像が動いてしまい、地底世界のポ族は一瞬にして滅亡してしまった。そして巨像は暴れだした。これを倒さない限り、世界は破壊し尽くされてしまう。トリトンは短剣で巨像を倒した。 【疑問】:①ア人は何のために巨像を造ったのか?②ポセイドン像という名前にした理由は?③どうして人身御供が必要だったか?④地底世界のポ族と、海を支配する司令官ポ族との関係は?地底ポ族が海ポ族を作ったのか?⑤ピピはト族なのに、どうして人魚の姿なのか? 【感想」:原作とは関係なく監督が加えた「オリハルコン短剣」と「善悪逆転」のダークな展開は物語に面白味と重厚さを与えており、成功している。冒険物語を面白くする「ツボ」を心得ているようだ。悪者を次々倒してゆくテンポが心地よい。悪者キャラも個性的で、かつ造形もすぐれている。ただ古いTVアニメの編集ものなので、動きがなめらかでないのが大変残念。またイルカや人魚は、途中ほとんど活躍せず存在感薄い。敵と戦えるだけの能力を持たせるべきだろう。メスイルカはト族の味方でトリトンの乳母的存在だが、真実をどこまで知っていたのだろうか?巨像を倒すのが、あっけなかった。
[DVD(邦画)] 5点(2010-05-20 03:48:57)
10.  ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ ウルトラマンガイア 超時空の大決戦 《ネタバレ》 
ウルトラマンがテレビ放送されているパラレルワールドの話。ウルトラマンが大好きな少年は、夢で赤い玉と廃墟に佇む少女の不思議な夢を見る。翌日、夢で見た少女が同じクラスに転向してくる。少年は少女にガリバーの本を見せると約束。どこからか赤い玉が出現する。この玉に願えば、何でも叶うという声が聞こえる。少年は疑いつつも、ガイアこと我夢を呼ぶことを願う。異世界へ呼び出されて驚く我夢。少年は不用意にも怪獣を呼び出してしまう。ガイアが倒す。少年は我夢にガリバーの本を渡し、サインをねだる。自然と元の世界に戻った我夢は記憶がない。が、ガリバーの本を見て記憶が戻る。そして玉をスキャンして調査したことを思い出し、結果を見る。玉は別世界の人類が作成した究極のマシンだった。心に描いたことを全て実現させる、物質文明の最終到達点。欲望のエネルギーを吸収して成長する。だが欲望に終わりはなく、世界の滅亡に導く。「わたしはいろんな世界の滅亡を見てきた。わたしは作られるべきではなかった」と玉の記憶は言う。少年の世界が危ないと知った我夢は、異次元移動装置で時空移動。そこでは悪ガキが赤い玉を盗み、最強の凶悪怪獣を出現させていた。破壊される町。我夢はガイアに変身して戦うが不利な状況に。少年は勇気をしぼって、危険な場所にある玉まで到着。そのとき怪獣の光線で建物が爆破。咄嗟に「ひかりを」と願う。するとウルトラマンティガとダイナが出現、少年は助かる。2ウルトラマンはガイアを助け怪獣を倒す。全てが終わったあと、少年は玉に「消えてなくなれ」と願う。玉は少女の元へ移動。玉と少女は一体のものだったのだ。少年はためらうが、我夢に促され、もう一度同じことを願う。玉と少女は消えた。翌日少女が転向してきた。それは全くの別人だった。少年は自分がこの世界の未来を守ったことを知った。少年は少女に我夢のサインのあるガリバーの本を見せる。という子供向けのお話。ツッコム気にはなれず。人は誰でも一人じゃない、勇気があれば何でもできる、という説教めいたサブテーマもある。小学校低学年がせんべいを食べながら安心して観ていられる映画。それ以上の年代には退屈。観どころ特になし。
[DVD(邦画)] 3点(2010-03-13 20:02:50)
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