1. ハウルの動く城
皆さんの仰るとおりソフィーは頻繁に説明の付かないような行動をとります。しかしそれはそんなに不思議・不自然なことでしょうか?この映画の主たる部分を占める「魔法」「呪い」そして「恋」、それらは全てそれ自体が説明の付かないものであり、だからこそ魅力的なものです。それを説明することは、映画の魅力を削ることになると思うのです。説明が足りないのではなく、説明は要らないのです。この映画には「魅了」という言葉が最も相応しい。そういう映画には迷い無く10点です。 [映画館(字幕)] 10点(2004-11-30 18:26:55)(良:1票) |
2. ラスト サムライ
去年劇場で観た映画のほとんどにこの作品の予告があった。ニッポンの歴史と名優を引き立て役にした、トムクルーズの自己満アイドル映画だろうとバカにしていた。ところがどうだ!トムクルーズはストーリーテラーに過ぎない。クラスで言うと書記だ。殺陣もスローにしてくれたり、合戦の戦術も細かく描いてくれたり、時代劇ビギナーでも十分わかりやすい仕上がり(アメリカ人だから当然か)。トムと小雪の絡みは不要だった(あってもいいけどあれはやりすぎだ)けれども、彼がいなければこんな莫大な予算でニッポンバンザイ映画を撮ることもなかったのだからあれくらいの華は持たせてあげても良いだろう。たとえ予算があっても、マゾ気質な日本人には自国の歴史をここまで美化することはできない。たとえまったく同じものを日本人が作れたとしても、観客も遠慮してしまって素直に楽しめなかっただろう。ありがとうアメリカ。感謝の意を込めて満点を捧げます。 [映画館(字幕)] 10点(2004-02-23 01:47:38)(良:1票) |
3. ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer
ダメダメなところはたくさんあるんだけど、そういうところを差し引いても10点。もう、まるごと愛してしまってます。 10点(2004-01-11 22:32:19) |
4. 天空の城ラピュタ
ナウシカも素晴らしいけど、ラピュタは将来自分の子供と一緒に観たい。一緒に泣けるだけの子供心を持っていたいなぁ。 10点(2004-01-11 13:29:39) |
5. キル・ビル Vol.1(日本版)
友人に「これをおもしろいと言っている女はウケない」と言われてしまった。人格が疑われようがモテなかろうが10点付けてやる!! [映画館(字幕)] 10点(2004-01-10 15:24:16)(笑:1票) |
6. 風の谷のナウシカ
私は「地球を守ろう」という言葉が嫌いだ。何と傲慢な言葉だろう。木を伐らないことも、海や大気を汚さないことも、全ては人間の未来のためであって、わざわざ「守ら」なくても地球それ自体は銀河系に生き続けるのに、地球が人間という生き物を創造した時点で自然環境が破壊されることなど予想範囲内だったかも知れないのに、まるで地球の運命がヒトの手の中にあるかのようだ。 ナウシカはその小さき身体で、人間など自然の前では無力で取るに足らないものであるということを感じ取っていく。その無力さに挫折を繰り返しながらも、他の人間とは明らかに違う「自らに課せられた役割」を探して闘い続けるのだ。「強い」とか「美しい」とか「神々しい」とか、そのようなすべての形容詞を並べてもなおナウシカを表現することは出来ない。全ての言葉や感情を超越した存在。もしも「優しさ(厳しさ)」とか「強さ(弱さ)」とか「愛(憎しみ)」だとかをカタチにすることができたら、それが「ナウシカ」なのだろう。 10点(2004-01-09 23:07:25)(良:2票) |
7. 座頭市(2003)
DVD買いましたが、うちのちっちゃいテレビで見たら10点はあげられないかな。でも劇場で観たときの感動を尊重してやはり10点。ありがとう北野武!あんたは総合芸術家だよ!! [映画館(字幕)] 10点(2004-01-09 22:17:11) |
8. Dolls ドールズ(2002)
知らない間に涙がすーっと流れてました。こういう感覚はそうそうめったに味わえない。 10点(2004-01-09 22:02:19)(良:2票) |
9. 溺れる魚
キャスティングからカメラワーク、青みがかった色、極端に端に寄ったアップの構図、フランス語(?)、小道具・小ネタへの異常なこだわり方、エンドロールまで、すべてが堤ワールド。この監督にとって脚本はさほど重要ではなく、監督自身おそらくあまり理解していない。だからストーリーを重要視する観客は置いてけぼりをくらいます。もっと自由な目で見ないと(笑)。窪塚洋介は苦手な俳優でしたが、この映画では余計なことをしようとしてなくてとても良い。氷のシーンでは思わずドキッとしてしまったし。あと、監督が歌ってたような気がするのは私だけでしょうか?もう一回観てみよう・・・。 9点(2004-02-12 00:49:55) |
10. 耳をすませば(1995)
《ネタバレ》 悩んだり、焦ったり、背伸びしたり。誰もが思春期に感じたような、キュウンとするあの感じ!ああ、懐かしい。みなさんが違和感を感じているプロポーズに関しても、実はあたしも十代の頃は照れもせず「結婚しようね」なんて言ってたりしたのでこれまたリアル(笑)。鑑賞中、恥ずかしながら雫と同じ目線になれた自分を嬉しく思った。 8点(2004-03-13 19:04:45) |
11. たそがれ清兵衛
いまだに「真田広之=高校教師」だった私にとって、これは革命。最初から最後まで彼の魅力にグイグイ引っ張られてしまった。清兵衛の優しい性格が全体に滲み出ている上、果たし合いはこれ以上ない程男前だった。ラストの勝ち方はちょっと間抜けだけど。メディアも宮沢りえの7冠だか8冠だかを騒ぐ前に真田広之の殺陣をほめてやってくれよ。頼むから。---地上波放送にて二回目の鑑賞(サッカーと二股で)。↓おっしゃる通り、清兵衛には色気がある。静かな男の色気。ラストサムライの氏尾には無い匂い。あぁ、思い出したらなんかドキドキしてきた。清兵衛さまのところなば、嫁さ行ってもえがんす。 8点(2004-02-16 22:48:12)(笑:1票) |
12. 鮫肌男と桃尻女
冒頭の浅野忠信にはエロスを感じてしまいました。その後はなにしろ山田が強烈です。トイレブースでのやりとりがもう...。 8点(2004-01-11 18:27:28) |
13. Kids Return キッズ・リターン
あの自転車が、若くして挫折を味わったふたりを再びつないでくれる。まだ見ぬ希望に向かって走り出させる。観るたびになんとなく悔しい気持ちが強くなるのは、「青春」への憧れなんだろうな。---この作品、欧州ではとても残酷で絶望的な映画だと位置付けられるそうです。多くの日本人に「まだまだこれから!」と感じさせるラストも、彼らには「もう終わっちゃったのに、そんなことにも気づいてねーよこいつら」と思えるんだと。改めて映画は受け取る側によって大きくその意味を変えるものなのだと実感しました。 8点(2004-01-11 14:56:32) |
14. 菊次郎の夏
「たくさん笑って、すこーし泣いて。」に尽きる。グラッチェ。 8点(2004-01-11 14:43:03) |
15. あの夏、いちばん静かな海。
終わるのやだなぁ、ずっと観ていたいなぁと思った唯一の映画です。 8点(2004-01-10 15:55:50) |
16. HANA-BI
身を切るほど乾いた空気。ときどき挿入される絵もどこか病的で胸を刺す。ラストに感じるのは、一種のカタルシス。良かったね、間違ってなかったんだね、って愛しい気持ちになりました。 8点(2004-01-10 15:49:30) |
17. 男たちの大和 YAMATO
《ネタバレ》 【抱いときたいねや うちがあんたを、裸で抱いときたいねや】 ココ。ココが一番キた。 死にに行く恋人を全身で覚えておきたい、っていう。 寺島しのぶはとことんこういう役が似合うなあ~。 [DVD(字幕)] 7点(2006-10-13 09:39:53) |
18. ルパン三世 カリオストロの城
何度観ても毎回あのおじさまには心を盗まれてしまう。クラリスよ、いい恋をしたね。 7点(2004-03-28 02:56:35) |
19. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 最初に郵便物をビリビリ開封しているのを見て、このことがいつバレるかと心配してたので、あのラストはとてもホッとした(笑)。DRIVEは寺島進の強烈なキャラクターで引っ張っていってるが、こちらはじわじわ笑える。事実、見た直後より今の方がニヤニヤしてしまっている。 7点(2004-03-25 23:17:55) |
20. 用心棒
巨匠の作品は「私なんぞに理解できるはずが無い」と敬遠していたけれど、冒頭で犬が手首をくわえてタッスタッス歩いているのを見て、自分はこの映画に受け入れられているのだ、と安心した。なぁんだ、おもしろいじゃん!! 7点(2004-03-02 22:33:06) |