201. サマーウォーズ
《ネタバレ》 コンピューターへの依存度が高い現代社会への警鐘が描かれていて楽しく観ることができました。 ただ、内容的にあまりに権威主義的というか優生主義的というか・・・由緒ある家系の金持ちやずば抜けた才能を持った人間といった一握りのエリートによって我々の命運は左右されているんだよといわんばかりの展開が個人的にはちょっと引っかかりましたね。まあ、実際そうなんでしょうし、ヒーロー物なんてみんなそんなものだとはわかってはいるんですが。 [地上波(邦画)] 7点(2010-09-29 00:42:46) |
202. 悲しいボーイフレンド
《ネタバレ》 「悲しいボーイフレンド」ってもう25年前の曲になるのか・・・としばし呆然となりました(当時渡辺美里にはまってたんですよね・・・)。自分の年の取り具合を感じさせてくれる作品でしたね。まあ、寺脇康文が37歳というのはちょっと無理があるように思えましたが・・・・。 阪神の日本一も25年前なんですよね・・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2010-09-25 21:36:32) |
203. パンドラの匣
《ネタバレ》 かなり原作のイメージを崩さずに映像化した印象を受けました。キャスティングも良い感じではまってましたね。特に川上未映子の起用は大成功だと思います。 ただ、ちょっと中だるみ気味なところもあって時間が長く感じましたね(そんなに長い時間ではないのですが・・・)。 [DVD(邦画)] 6点(2010-09-14 00:25:33) |
204. ダイナマイトどんどん
《ネタバレ》 日本を代表する役者陣(まさにオールスター!)を贅沢に起用して、その個性を見事に生かしながらここまでむちゃくちゃで突き抜けた喜劇を作り上げることのできる岡本喜八監督は凄いですね。もう、ダイナマイトのような破壊力を持ったエネルギーに満ち溢れていて、まさに「これぞ娯楽映画!」と言える楽しい作品になっています。 野球のルールをよく知らなくても楽しめる作品だと思います。 [ビデオ(邦画)] 8点(2010-09-11 12:52:33) |
205. 月はどっちに出ている
《ネタバレ》 軽妙なタッチではありますが、いろんな意味で濃い映画でした・・・・・。正直、嫌悪感を感じるシーンも多かったのですが、実はその嫌悪感こそがこの映画のツボであり、おそらく原作者や監督が描きたかったものなんでしょうね。 ルビー・モレノの演技が想像以上に素晴らしかったですね。映画賞を総ナメしたのも納得です。 [ビデオ(邦画)] 7点(2010-08-31 00:30:34) |
206. パコと魔法の絵本
《ネタバレ》 ストーリーは悪くないですし、途中何度も胸にグッときました。役所広司やアヤカ・ウィルソン、土屋アンナといった役者陣の演技も良かったです。 ただ、過剰な演出・CGが個人的には逆効果でしたね。なんというかゴチャゴチャさが素材の良さを打ち消した感じでちょっと作品に入り込めませんでした。 まあ、面白い作品ではありましたが・・・・ [地上波(邦画)] 7点(2010-08-21 15:12:57) |
207. 童貞放浪記
《ネタバレ》 極めて純文学的な真面目な映画でした。山本浩司の演技が非常にリアルで素晴らしかったです。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-17 00:25:04) |
208. 音符と昆布
《ネタバレ》 まあ、池脇千鶴のキャラで勝負の作品という感じで、キャストの魅力で最後まで見ることができましたけど、内容的には底が浅すぎて面白くなかったですね。とりあえず、ハンデキャップ背負った人間を幻想的というか風変わりに描きゃ深みがでると思ったら大間違いだといいたいですね。 ちょっとPVみたいだなと思ったら、映画と音楽の融合を目指す映画ということで納得しました。 [地上波(邦画)] 4点(2010-08-13 00:10:08) |
209. チ・ン・ピ・ラ(1984)
《ネタバレ》 柴田恭兵とジョニーの軽快なコンビネーションに惹き込まれましたね。いつまでもガキのままじゃいられない世代のもどかしさが巧く表現されていたと思います。しかしまあ、80年代の渋谷の風景が本当に懐かしかった・・・・。 ラストについては、その手前で終わったほうが映画としては良かったのかもしれませんが、やっぱりあれで良いんです! [DVD(邦画)] 8点(2010-08-12 00:20:50)(良:1票) |
210. 告白(2010)
《ネタバレ》 隙が殆ど見当たらない緻密に練り込まれたプロットと映像は本当に見事でした。ちょっと、クライマックスの爆発シーンが無駄に凄すぎたのと、エンドロールに流れる雲の映像が「エレファント」のパクりみたいでちょっと気になりましたけど。それでもエンターテインメントとしては文句なしの作品でした。2時間弱の上映時間が本当に短く感じました。 しかし、どうしても内容が今の日本社会が抱えている嫌な面をこれでもかとばかりにぶつけてくるので少し辟易してしまったのが正直なところです。なんと言うか、豊かで平和で自由で公平でなおかつモノや情報が溢れている(ように見える?)社会の中で人々が幼稚化してしまっている現実が露骨に描かれていて複雑な心境でした(まともな「大人」が全く出てきませんし)。 [映画館(邦画)] 8点(2010-08-01 23:05:46) |
211. SOUL RED 松田優作
《ネタバレ》 松田優作という俳優を知る入門編としては良いと思いますが、ファンとしてはやや物足りないつくりになってますね。出演者が皆優作の凄さ、素晴らしさを語っていますが、ちょっと関係がそれほど深くないのでは?というメンバーもいて、もう少し近くにいた人たちの話を聞きたかったなというのが正直なところです。 松田優作が凄いのは誰もがわかってるんですから、その凄さの裏側にあるものを深く描いて欲しかったです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-08-01 01:00:56)(良:1票) |
212. 深呼吸の必要
《ネタバレ》 男女が入り混じって共同生活を送る設定ではありますが恋愛模様が繰り広げられるわけでもなく、ただひたすら地味で単調なきび刈りの日々が描かれているだけなのに何でこんなに心に響くのでしょうか。沖縄のゆったりとした空気がそうさせるのか、いろいろなものを抱えながらも目標に向かって真摯に突き進んでいく若者たちの姿がそうさせるのか・・・・とにかく爽やかな感動を与えてくれる素晴らしい青春映画でした。 [地上波(邦画)] 8点(2010-07-15 00:33:02)(良:1票) |
213. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 「不幸」や「日陰」を連想させるエピソードを羅列して、いわゆる「感動作」に仕上げましたという印象の作品。はっきり言って薄っぺらさが目立つしテーマの割には綺麗すぎてリアリティに欠ける面が目立ちます。それぞれのストーリーも尻切れトンボのようになっていて中途半端ですし。 でも決して嫌いじゃないんですよね、この映画。冴えない人生を送っている人間たちへの応援歌のようで好感が持てました。 [地上波(邦画)] 6点(2010-07-13 23:40:06) |
214. 踊る大捜査線 THE MOVIE
《ネタバレ》 上映当時は青島のファッションや立ち振る舞い、そして生き様を注目していましたが、10年以上経った今は宮仕えの理不尽さや悲哀の方に目が行ってしまいます。 [地上波(邦画)] 8点(2010-07-11 00:16:11) |
215. Laundry ランドリー
《ネタバレ》 正直、内容的には粗も目立つし散漫な印象も受けましたけれども、この作品全体を包み込む雰囲気がとても良いです。窪塚と小雪のキャスティングも巧くはまっています。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-10 16:12:24) |
216. 大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─
《ネタバレ》 Coccoの独特な世界観に浸りながら、一国の首相のクビが簡単に飛んでしまう米軍基地移設の問題や六ヶ所村の原子力施設の問題等日本が抱える様々な問題について考えさせられる作品でした。 Coccoというアーティストの頭の良さ、洞察力の鋭さには改めて感心しましたね。「沖縄だけが被害者じゃない、自分たちだって何かをしてしまってる・・・」というような発言をステージでしていて非常に感銘を受けました。 しかし、彼女の声は一種の精神安定剤ですね。本当に癒されます。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-13 08:19:05) |
217. 花よりもなほ
《ネタバレ》 義を重んじ、義に殉じることは武士として当然であるという「建前」と、目の前の幸せの中に安住していたいという「本音」の間でジレンマに悩む武士の姿を、「建前」を通した赤穂浪士たちの「本音」を絡めながら描いていていろいろと考えさせられる作品でした。長屋のセットも非常にリアルな感じで作られていて、興味深かったです。まあ、賛否両論あると思いますけどね。私自身も納得できる部分とそうでない部分はありますので。 残念なのは、ストーリーがやや粗く散漫で、着眼点や発想は非常に素晴らしいと思うのですが消化しきれていないんですよね・・・。ちょっとカッコつけてしまっているなという印象もあります。 [地上波(邦画)] 7点(2010-06-03 21:36:09) |
218. のんちゃんのり弁
《ネタバレ》 90年代中盤に描かれていた原作をそのまま現在の設定(?)で映画化しているため、どうもズレが出てきているように感じましたね。今の「アラサー」は長い長い不況に鍛えられてますからもっと大人ですよ。 しかし、主人公の身勝手さには苛立ちを覚えてしまうだけでしたね。原作を読んでた時はそうでもなかったのですが・・・・。私も年をとったということですかね。 岸部一徳の存在感だけが強く印象に残った作品でした。 [DVD(邦画)] 5点(2010-05-23 23:35:20) |
219. 斜陽
《ネタバレ》 この映画は「斜陽」というタイトルはついていますが「斜陽」ではありません。やはり、「斜陽」の設定を現代に持ってくるのは無理があります。この物語は、敗戦や貴族制度の廃止等当時の時代が抱えていた喪失感があってこそ光るものであると実感しました。 敗戦により失われていくかつての日本、貴族制度の象徴が直治であり、連合国の占領下で喪失感や絶望感が漂う中、新たな道を進んでいこうと立ち上がっていく日本人の象徴がかず子であるわけですから・・・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2010-05-13 00:20:26) |
220. あんにょん由美香
《ネタバレ》 もしかしたら狙っているのかもしれませんが・・・・それほど林由美香という人間に対し思い入れがあるとはどうしても思えないのにも関わらず、まるで彼女に強い思い入れがあるかのように成りすましている松江哲明の姿に非常に違和感を感じました。 韓国の作品への出演を追っていく展開も全く面白みが無く「だから何だ」と言いたくなるようなものでしたし・・・・。 [DVD(邦画)] 2点(2010-05-11 01:23:11) |