261. 北京原人 Who are you?
《ネタバレ》 思ったよりはまともで鑑賞に堪えうる作品でした。ただ、丹波哲郎のキャラが突出していて、他の共演者のみならず映画の内容まで喰ってしまっているのがちょっと・・・ 原人役の演技は結構よかったなと思います。 [DVD(邦画)] 5点(2009-08-30 12:42:54) |
262. だいじょうぶマイフレンド
《ネタバレ》 ジュリエット・ビノシュのような 広田玲央名と、スーパージルバ(80年代ニューウェーブ!)は良かったですね。 ちょっと頭でっかちな若手文化人が、お金をたくさん使って、有名な俳優や音楽家なんかをいっぱい呼んで、盛大にスクリーンに自分の書きたいようにいっぱいお絵かきをした。そんな感じの映画です。 ある意味、凄く贅沢な映画ですね。当時お金を払って観ていたら確実に後悔してたでしょうけど、今ネタとして、そして80年代文化の検証資料として見ると結構楽しく観ることができました。 [DVD(邦画)] 4点(2009-08-27 18:19:18) |
263. フレフレ少女
《ネタバレ》 何なんだろう、この物足りなさは・・・・。旬の女優を主演に据え、落ちこぼれが這い上がり成功していくというとっても前向きで爽やかな青春コメディーの王道なのだから面白いに決まっているはずなんですけどね。何か、矢口史靖作品のできそこないみたいな中途半端な印象なんですよね。まあ、嫌いじゃないですけど。 [地上波(邦画)] 6点(2009-08-24 18:05:22) |
264. KT
《ネタバレ》 なんというか、平和で平穏なように見える日本でも裏ではいろいろあるのだなということに気付かせてくれる作品でしたね(まあフィクションが含まれてはいるのですが)。事実に基づいた作品ということで、非常に興味深くそして面白い映画でした。この拉致された金大中氏が後に大統領となり、さらにはノーベル賞まで獲ってしまうのですから何とまあドラマチックな人生なんでしょうか・・・・。 残念なのは、佐藤浩市の立ち位置がもろにフィクションな感じでリアリティのあるスリリングな展開に水を差している事ですね・・・・。 個人的には、阪本監督に「日本のコスタ=ガヴラス」の称号を差し上げたいです(たぶんそんなもんいらんと言われるでしょうが・・・・)。今後も、社会派エンターテインメント作品をどんどん撮っていってもらいたいです。 [DVD(邦画)] 8点(2009-08-23 01:33:17) |
265. それから(1985)
《ネタバレ》 漱石の原作の雰囲気をそのまま映像化したような印象ですね。松田優作が高等遊民の孤高(ぶっているだけかもしれませんが)な精神や苦しみを上手く演じています。また藤谷美和子の不安定さが役柄に上手くマッチしていて良かったですね。 まあ、最後主人公は世間に放り出されてしまうわけですが、「それから」こそが本当の人生のスタートなのかもしれませんね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-08-17 21:19:01) |
266. 愛と平成の色男
石田純一の迷演技には失笑するばかりでしたが、逆にそれが楽しかったりしました。 まあ、リアルタイムで見ていたら間違いなく0~1点でしたけど、今見返すと何というかトレンディ(笑)な人たちのいじましい背伸びっぷりが見えてきて涙が出てきそうですw しかし、女優陣は豪華ですね。懐かしかったです。鈴木保奈美の大ブレーク前の姿も見れます。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-08-13 12:54:32) |
267. 潤の街
《ネタバレ》 いま、改めて観ると20年前はお隣の国ってアングラな存在だったのだなあと気付かされますね。まあ拉致問題とかいろいろあるんで、今も嫌悪感を抱いている人の方が多いことには変わりはありませんけど、少なくとも20年前よりかはマトモな関係になっているように感じます。 映画自体は、なんというか教育映画的で「歴史を知らず差別的な日本人」「逆境に負けずがんばって生きている朝鮮人」というステレオタイプな図式から抜け出しきれていない印象を受けました。物語的には良くできていると思いますけど。 まあ、このテーマを真正面から扱った映画を商業作品として製作・上映したこと自体がこの当時としては評価されるべきであるのかもしれませんね・・・・ それと、1980年前後に書かれた脚本をそのまま映像化しているからなのか、1989年の設定とは思えない社会風俗の描写のズレが気になりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2009-08-12 18:08:17) |
268. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
「うる星やつら」という素材を使った、押井守のシュールな「怪作」 [DVD(邦画)] 7点(2009-08-05 10:10:30) |
269. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 ちょっと、強烈に辛辣でネチっこい「格差」の描き方にはちょっと「もうわかりましたから・・・」といいたくなりましたけど、それでもやっぱり面白い映画であることは間違いありません。 風間杜夫・平田満・松坂慶子のキャスティングも見事にはまっていて、非常に見ごたえがありました。 しかし、封切当時はこの作品をみて「芸能界って凄い世界だな・・・」と他人事のように思っていたのが、今見ると「世の中ってやっぱこうなんだよな・・・・。負け組は勝ち組のおこぼれを預かって、なおかつ階段落ちみたいな一世一代の大ばくちを打たなきゃ這い上がれないんだよな・・・。」という感想に変わってしまったのですが、これって不幸なことなんですかね? [ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-04 20:00:06) |
270. 鬼火(1997)
《ネタバレ》 原田芳雄演じる主人公の不器用で因果な生きざまに男の美学を感じましたね。沢田研二の「サムライ」の歌詞に「男はいつでも不幸なサムライ、花園で眠れぬこともあるんだよ」とありますけど、まさにそんな感じでしたね。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-29 18:31:49) |
271. ハッシュ!
徹底的に緻密に作られた設定・ストーリー・台詞・キャスティング等々本当に「お見事!」というしかありませんが、どうしても「それでいいのか?」という疑問が残ってしまいます。もう少し若い頃(10代、20代)に見ていれば「これでいいのだ」と受け入れることができたとは思いますが・・・・・。なので、この点数となりました(傑作であることは間違いありません。 片岡礼子の演技は本当に素晴らしく満点です。) [DVD(邦画)] 6点(2009-07-27 10:52:18) |
272. 帰郷(2004)
《ネタバレ》 これは、じんわりと心に来る小品ですね。世の中や人の心をわかっているように見えて、実はそれほどわかっておらず、まだまだガキの部分が残っている30代の姿を、西島秀俊が上手く演じています。片岡礼子の振り回す女っぷりも良かったですね。 ストーリーのところどころに隠された「肩すかし」が非常に心地良くて、心がほっこりと暖められました。 舞台が自分にとって馴染みのある地域(おどやが出てきたときはびっくりしましたw)だったので、知ってる場所を探すのも楽しかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2009-07-27 10:19:07) |
273. 226
《ネタバレ》 昭和の終わりから平成初頭にかけての映画界の主役たちが勢揃いしていて、キャスティングは本当に豪華ですね。その分内容が薄っぺらいものになっていますが・・・・。ただ、それ故に226事件の流れが良くわかる作りになっているので、事件についてあまり知らない方でも楽しめる作品にはなっています。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-23 19:17:21) |
274. 全身と小指
《ネタバレ》 池内博之と福田明子の頑張りは評価できますが、その他の部分がどうも駄目でしたね・・・・。何というか、妙に芝居がかった幻想的な雰囲気を作り出そうとするような「狙ってる感」が露骨に浮き出ていたのが、私には全く合いませんでした。 ただ、この【堀江慶】という監督は、今後日本映画史に残るような凄い作品を撮る素養はあると感じました。 [DVD(邦画)] 3点(2009-07-17 09:27:52) |
275. 恋文(1985)
《ネタバレ》 冷静にみれば、ショーケンは身勝手だし、倍賞美津子も高橋恵子も尋常ではないのですが(振り回された小林薫と子役がかわいそうです・・・・)、その行動の根底にある思いや愛情の深さには本当に惹きこまれてしまいました。 はちゃめちゃでドロドロとして醜い物語であるはずなのに、美しさすら感じてしまいました。 出演者すべての演技が素晴らしいです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-16 13:38:50) |
276. アフリカの光
《ネタバレ》 ストーリーは多くの設定説明が省かれたまま進んでいくため、正直良くわからない部分が多かったです。ただ、スクリーンに映し出される北の海、アフリカの大地、冬の港町の風景、そして出演者たちのパワー漲る圧倒的な演技(ショーケンと田中邦衛の個性がうまい具合にぶつかりあっています)に惹きこまれ、あっという間にラストまで行ってました。 刹那的でありながらどこか温かい雰囲気につつまれた映画でした。 [映画館(邦画)] 8点(2009-07-14 08:54:21) |
277. 愛の新世界
《ネタバレ》 ドロドロとした物語かと思ったら、案外爽やかな青春ドラマでちょっとビックリ。でも面白かったです。 まあ、実際そんなものなのかもしれませんね。 松尾スズキ・クドカン・阿部サダヲといった大人計画の面々の若かりし頃の姿も見れます。 当時の渋谷の街の光景は非常に懐かしかったですね・・・・ [DVD(邦画)] 7点(2009-07-09 11:21:52) |
278. 闇の子供たち
《ネタバレ》 はっきり言って観てて気分が悪くなりました。どこまでが真実でどこまでがフィクションなのか良くわからない面もあります。重いテーマでありながら、どうもテレビドラマ的な演技の軽さに違和感を感じました。 ただ、それでもこの映画は一人でも多くの人に見てもらいたいです。この世界では、貧しさにつけこんだ悪党どもが卑劣な商売を行っている事実があることを知ってもらいたいし、そしてそれがいかに目を背けたくなるような醜い所業であるかを目に焼き付けてもらいたいですね。 [DVD(邦画)] 7点(2009-07-05 21:51:47)(良:1票) |
279. 17歳の風景 少年は何を見たのか
《ネタバレ》 正直言って、そんなに面白くはなかったです。 永山則夫の見た風景をひたすら映し出していった「略称・連続射殺魔」の21世紀バージョンといった印象を受けました。永山にしてもこの作品の主人公にしても、その時代に対する不安や怒りが犯罪に結びついていったわけですが、永山の場合劣悪な家庭環境に育ち「無知」であったことが大きな要因であったのに対し、この主人公は逆に自分の未来図が大方見えてしまっていることが引き金になったであろうことが非常に興味深かったですし、今という時代の閉塞感を感じてしまいます。 [DVD(邦画)] 5点(2009-07-05 00:29:12) |
280. ぐるりのこと。
《ネタバレ》 橋口監督の繊細な人物描写は見事ですね(これまでの作品はテーマ的に敬遠していましたけど、今後の作品は見ていきたいと思いました)。木村多江とリリー・フランキーのキャスティングも見事にはまってました(理想的な夫婦関係ですよね・・・)。それと、90年代の不気味で世紀末な世相をうまく取り入れてたのも良かったです。 見終わった後、確実に心がやさしくなっている・・・そんな作品でした。 [DVD(邦画)] 8点(2009-07-03 18:31:28) |