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281.  神様のパズル 《ネタバレ》 
すし屋でバイトするロックンローラー志望の青年が主人公。 双子の大学生の弟が旅に出るため、授業とゼミの代返を頼まれる。 ゼミにはクローン出生で、引きこもりがちの超天才物理学少女がいた。 ふとしたことで、二人は「宇宙の作り方」というテーマで研究を始める。 理論が完成すると、少女は暴走し、実際に宇宙を作る実験を行う。 自衛隊のコンピューターをハッキングして、発電所を支配、日本中から電力を集め、 自ら設計したビーム衝突型の高エネルギー粒子加速器の出力を最大に…、 小型ブラックホールが出現したりして、とても危険な状態になる。 そこへ青年がバイクで現れ、ベートーベンの「歓喜の歌」を熱唱。 感動した少女は実験を止め、飛び降り自殺しようとする。 青年は少女に自殺をとどまるよう説得し、持参した「すし」を食わせる。 こうして世界は崩壊の危機をまぬがれた。 青年は「すし職人」になることを決意した。  荒唐無稽な話と一笑されてもしかたがないような重みのないストーリー。 ハードSF風に始るが、終始カメラは少女の素足や胸元アップをねらう。 少女はいつもジャージ姿、とても無愛想なのでかわいくない。 なぜか、豪邸の少女の部屋の床にくぼみがあり、水が溜まっている。 青年はロックンローラー志望なのに、ここぞというときに歌うのが「歓喜の歌」で、すし職人をめざすのだろうか。 少女は人間性を取り戻したのだろうか? いろんなことが、よく分からないまま終了。 もやもやしたい人にのみオススメできる映画です。 
[ビデオ(邦画)] 3点(2008-06-20 06:55:36)
282.  半落ち 《ネタバレ》 
妻を殺した男が自首した。 理由は痴呆症の妻に殺すように頼まれたから。 これだけなら単純な話だが、男が元刑事だったからややこしくなる。 警察と検察のゴタゴタが延々と描かれるわけだが、これはメインストーリーに関係ない部分。 最大のミステリーは、犯人が自首するまでの二日間をどう過ごしてきたか。 でもそんなことどうでもいいんじゃないの。 裁判の大勢に影響なしです。警察もやっきになることもないでしょ。 ですから謎が明らかになったときはガクッときました。 秘密にするほどのことでもなかろうに。 最初から話せよ、人騒がせで身勝手なヤツだね君は。 それにしても妻を殺した日に息子の提供した臓器移植患者を知るとは偶然が過ぎませんか? 息子の死は白血病ですか?お涙頂戴もののよく使われるパターンですね。 あんたもまっとうな人間なら妻を最後まで責任もって介護しなさい。 病人の「殺して」という言葉をまともに聞いてたら看護はつとまりません。 あの世で息子にあわす顔がないでしょ。 逃げたらあかん、逃げたらあかんで。 警察や検察の汚いところをさんざん見せておいて感動せよというのが無理。 裁判の結果は見せないほうがよかった。
[DVD(邦画)] 3点(2008-05-09 22:32:41)
283.  幻の湖 《ネタバレ》 
時空を超えた復讐譚と鎮魂を描く異色サスペンス時代劇SFスポーツ恋愛スパイ仏教感動巨編映画。 道子(源氏名お市)=お市、シロ(犬)=みつ(お市の侍女)、日夏(作曲家)=信長、長尾(笛吹き)=長尾(みつの夫)の子孫と読み解くと、お市が信長を討つ話になる。やはり道子はみつの生まれ変わりか、あるいは二人を合体させた存在。シロは串刺しにされた万福丸。道子は十一面観音の暴悪大笑面(悪への怒りが極まり、悪行を大口で笑って仏道へ帰依せしめる)の化身でもある。だから映画を観て笑いが起こるのは当然なのだ。観客も悪(犬殺し)を笑い飛ばす暴悪大笑面と一体化するわけです。マラソンは観音の慈悲により衆生が一切の苦しみを去らしめるまでの長い道のりを象徴している。一切の苦しみが去った瞬間(死=日夏の刺殺)、鎮魂のロケットが宇宙へ向けて飛び立つ。所詮衆生の心は弱く、死によってしか永遠の安らぎを得ることができないあわれな存在です。幻の湖は、遥か未来に琵琶湖の水が涸れること。地球と共に自転する琵琶湖上空に笛を置くことで、鎮魂の笛が永遠に湖と雄琴のお市を守り続ける。 ◆「私は幻の人と幻の白い犬を追い、走り続けていたのでは?私に本当に会ったのは琵琶湖という湖だけだったのかも」これは戦国のお市と同じで、運命には抗えないということ。日夏のことは一度は諦めたが、再会したことにより、自分の運命(復讐)を悟った。全て終わってみれば犬も日夏も戦国時代からの幻だったのかもしれない。現代のお市は運命に対して走ることで立ち向かおうとしたが、全ては観音の手の内にあった。琵琶湖だけが現実に存在する。が、その琵琶湖も永遠に存在するわけではない。人の妄執は限りないが、琵琶湖が幻になるその先までも観音は見守っている。「犬の仇を討つ事」は「抗えない運命」の象徴。 ◆「ファントムではなく、イーグルだ。イーグルはすでに実戦配備についている」これは自衛隊の戦闘機装備の実際で、ローザは自衛隊の事も調査しているのだ。「白い犬、走る女」と書いたのは、彼女の事が忘れられないからつい書いてしまった。。 【カットされた場面】①倉田のプロポーズ。②長尾があの石がシロの墓とわかる場面。③長尾が道子が雄琴のお市と知る場面。 【注意】①静止軌道は赤道上の高度約35786kmの円軌道。琵琶湖上空185kmでは静止軌道にならない。②死体を落としただけでは、湖の底には沈まない。
[DVD(邦画)] 3点(2008-05-02 08:45:53)(良:1票)
284.  THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 《ネタバレ》 
何がなにやらさっぱり、といった内容になっています。 気弱な主人公の心の内面をぐたぐた聞かされるのは正直つらいです。 不登校の子供じゃなくて、人類の進化にかかわる重要な役割を担っているのですからね。 セカンド・インパクトを正確に記述していないので、わかりにくくなっているんですね。 過去にこれこれこういうことがあって、今サードインパクトが起こっているんですよ。 シトやエヴァには実はこういった役割があったんですよと、なぜ説明しないのか。 エヴァシリーズの儀式の場面など疑問だらけでした。 あとシンジとアスカのキャラがTV版とだいぶ違ってきてるんですけどね。 シトとエヴァの戦いを期待していたのに、人間同士の殺し合いとは、トホホです。 説明を避け、壮大なストーリーを感じてほしいという意図はわかるんですが、見終わって「おめでとう」っていう気にはなれないです。 シンジがアスカの首を絞めるのは自我が生じたということでしょう。 一つの統合して安定した意識から不安をもつ個の意識が生じたということ。 「気持ち悪い」は、感情が生じたということで、個への分裂の過程を表現していると思います。 二人が新しいアダムとイブで、首を絞めるのは原罪を象徴しているのかもしれませんね。 主人公に一貫していいところがないのが欠点です。 アスカは自信喪失していたのですが、エヴァ2号機の中に自分の母(魂)がいることを感じ取って生きる希望を取り戻し、活躍しました。 シンジは「神児」ではなく、「死ン児」です。 死ばっかり考えないで、もうちょっと前向きに生きようよ。 人類の命運がかかってるんだし。 一生懸命やった結果があれであれば納得するんだけど。 あんな精神状態のままじゃ覚醒なんて無理だね、て思えるから説得力に欠ける物語になってしまったんだ。 カタルシスを感じないんだよ。 シンジが選ばれたのは、母がエヴァと統合したという偶然だけ。 そこが最大の欠点。 精神的に成長しないとダメ。登場した時よりむしろ精神力が下降してしまっている。 
[DVD(邦画)] 3点(2008-04-27 07:09:22)
285.  HINOKIO ヒノキオ 《ネタバレ》 
ロボットのCGがよいということで鑑賞してみました。 近未来の少年ロボットものということで鉄腕アトムのような夢あふれる冒険ファンタジー、と思いきや、引きこもり、登校拒否の少年サトルの物語か、やれやれ。 いじめ→登校拒否→自動車事故→母親死亡→足を負傷→引きこもりとなり、リハビリのために自分の代わりにロボットを学校に行かせる。 まー、ここまでは大目にみますよ、設定なんだから。 最初はジュンにいじめられ、どうにか仲間になれたとおもったら、次はメガネの少女に嫌われ、最後は軍事ロボットだから帰れの大合唱ときた。 学校を飛び出し、電車に飛び込んでロボットを壊すが、感覚フィードバック装置が作動していために自分も死にそうになる。 どーも夢のない話ですな。 煉獄というゲームと現実がリンクしているために、ジュンは煙突に登り、サトルの回復を願いアルト笛を吹く。 ここが最大の見せ場なのだが、盛り上がる要素がない。 ゲームの真似をしても意味があると思えないし、無理やり盛り上げようとして、地震を起こし、ジュンが墜落させる。 それにいつのまにか子供たちが集まってきているし、メガネの少女が笛を貸してやるし、どーも不自然さが目立ちますな。 サトルは、死から生還したとたん、心をひらき、仲の悪かった父親とも仲直り。 ご都合主義です。 サトルの物語なのだからサトルが活躍しないと感動がない。 サトルが勇気を出してジュンたちを助けるような展開なら無理がなかった。 ロボットに頼らずに最後は自分の足ででかけてゆくような。 サトルはずっと受身で、心の成長がないのだ。ジュンにも心を開かずにいた。 子供に向き合えない父親の物語も話を複雑にするだけで不要。 この映画は子供に夢を与えない。この映画を友達にすすめた子供はいじめにあいそうだ。 「制作費4億円、興行収入1億円の大コケ映画」といわれているのもうなずけます。 性的虐待を受け、心に傷をもち男の格好をするジュンの個性がありすぎて、主人公を食ってしまている。もったいないですな。 引きこもりは愛されない。引きこもり映画も愛されないということです。
[DVD(邦画)] 3点(2008-04-23 02:47:25)
286.  日本沈没(2006) 《ネタバレ》 
どーもパニック映画らしくないところが欠点。 悲惨さが伝わらないね。 一大スペクトルを期待したが、肩透かし。 肝心な日本列島が沈没するという驚天動地の大事件よりも べたな恋愛劇や家族劇に力を入れているかんじ。 草薙は芝居へたやね。臨場感がまるでないわ。 ミッチーは役どころを間違ってるでしょ。 大地はよかった。花の命はけっこうながいわ。  
[地上波(邦画)] 3点(2008-04-14 18:59:23)
287.  鉄人28号 《ネタバレ》 
実写?アニメにしか見えない。最大の見せ場のロボットの動きが驚くほど緩慢でぎこちない。殴られたり、倒れたりしても傷ひとつつくわけじゃない。映画史上実写とまがうCGが出たのが「ジュラシック・パーク」1993年。この映画は2004年。日米でこんなにも差がでるものなのか!中学生以上なら見向きもしないレベル。ロボットの造形も悪い。かっこよくないです。鉄人の目はは人の目に似ていて、それで愛着が湧くのですが、この映画の鉄人の目は真っ赤でロボットそのもの、愛着など湧きません。敵ロボットもしかり。原作だとかっこいいのに…。戦闘ロボット映画ですから、ロボットに魅力がないのは大問題です。 ◆正太郎君ですが、原作では勇猛果敢な天才少年探偵です。大邸宅に1人で住み、スポーツカーを乗り回し、拳銃をぶっぱなし、敵をなぎ倒し、大人顔負けの推理力を持っています。鉄人の操縦なんて朝飯前です。ところがこの映画の正太郎君は普通の小学生。鉄人の操縦も覚束ないレベル。そんな正太郎君を誰も見たくありません。「鉄人28号」は正太郎君が当たり前に操縦できるところから物語が始まるわけです。それなのに本作では正太郎君の成長物語にしてしまいました。ヘタレキャラの正太郎君を見て、ファンの方はみんながっかりしたでしょう。演出が本質的に間違っています。正太郎君と鉄人が大活躍してこその「鉄人28号」なのです。そこを履き違えては「鉄人28号」になりません。◆物語に深みがありません。正太郎君の父と敵ボスがかつて同じ研究所で働いていたという伏線が活かされていない。ラストの核爆発も、もっとタメがあってしかるべき。◆正太郎君の母は大怪我したけど、特にそんな怪我するような場面はなかったなあ。監督に才能が無いのは十分伝わりました。推定興行収入は1億~1億五千万円の最低レベル。原作が人気があるといっても安直なリメイクでは大衆を惹きつけない格好の例。ノスタルジーだけでは良い映画は作れない。オールドファンがダメ鉄人、ダメ正太郎を見に来ると思ったのか?新ファンが共感すると思ったのか。単なるお金の無駄遣い、時間の無駄遣いでしかない。
[地上波(邦画)] 2点(2011-10-30 22:09:23)
288.  バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 《ネタバレ》 
売りはバイオレンス・シーンだけという映画。テロリストの主張は意味不明なので無視。子供対決より、むしろ首都爆破テロを題材にすればよかったのに。ペア連動死亡制はどういう意図が?最初に死んだ女の子、かわいそう。七原を殺すために送り込んだのだから、足をひっぱってどうするの。立入禁止エリア設定も意味無し。武器はテロリストのそれを上回るものを持たせなさい。テロリストの人数多すぎ。ガキや赤ん坊は出さないで。邪魔だから。島なのに物資が豊富すぎ。何故ピアノがあるの?ロウソク多すぎ。島なのにパソコンで全世界に映像配信?自衛隊弱すぎ。ヘリ、戦車、バズーカ砲ぐらい用意せよ。あの二人、どうやって生き残ったの?最初からみんなと一緒に逃げればよかったじゃん。先生はあそこにどうやってやってきたの。何のために。あの国は何故勝手にミサイル攻撃しているの?生徒に個性が欲しい。軍事オタク、インテリ、格闘技家、体操選手、忍者子孫など。武器もバリエーションを考えてほしい。いつまで経っても同じドンパチの連続じゃ飽きますよ。テロリスト達を捕まえて、彼らにバトルロワイヤルさせれば悲劇性が盛り上がったのに。不条理なところが売りのはずなのに。「テロリストを殺して来い」では合理的すぎる。
[DVD(邦画)] 2点(2009-10-17 05:12:12)
289.  オトシモノ 《ネタバレ》 
真面目に考えてみました。まず青沼八重子について。定期券が昭和44年のものなので昭和20年ぐらいに生まれる。腕輪を拾ったことにより呪いを受け、鉄橋から鉄道に落とされ死亡。そのときのショックで子供を出産。子供は生存して、それが杉本彩。八重子は腕輪と定期券を拾った相手を電車で引き殺させるか、洞窟内に引きずり込んで死亡させる。死亡すると人間以外の生物に化身する場合もある(男の子の例)。引きずり込まれた場合はすぐには死なないらしい(女の子は駅を徘徊し、生存していた)。死体は山積みにされ腐らない。またしばしば運転手に自分の姿を見せ、列車を停止させる。洞窟内には異形の神を封印した場所があったが、トンネル工事で誤って開けてしまい、あわてて塞いだという経緯がある。呪いはその異形の神から来ているらしいが詳細は不明。また定期券は落し物として届けられることが多いが、いつのまにか消えてしまう性質がある。若槻の彼氏(腕輪を拾った)が死の直前に「八重子には気をつけろ」と叫んでいたことから、呪った人物には名乗るらしい。腕輪は八重子のものではないのだが、まあダブルで呪われていると解釈できる。八重子は「返して」と迫ってくるが、腕輪や定期券のことではなく、赤ん坊のことらしい。だが成長した赤ん坊には気づかない。杉本の息子(八重子の孫)も呪い殺してしまっている。その息子は化け物に化身して杉本を襲い、片目を奪った。「呪いは盲目」ということだろうか。犠牲者が子供の場合は、化身してその家族を襲うという性質があるらしい。八重子とその孫以外の化け物はあまり悪さはせず、せいぜい若槻に腕を切り取る幻影を見せる程度。ただ杉本彩が八重子の姿になって「ゆうきを返してよ」と迫ってくるのは謎。死ぬ直前「これで息子に会える」。結局杉本は謎のままですね。そもそもこの呪いの原因は何なのか?それを一番よく知る板尾は自殺してしまう。「見た」と壁におどろおどろした文字を書いたのは彼だろうか、八重子だろうか?八重子とすれば彼女には美術の素養がある。とここで紙面が尽きた。最後に、小栗が警察などに相談せずに洞窟を爆破させたのは呪のせいいだろか?又駅構内にいつも人がいないのは、低予算という呪いのせいだろうか?
[DVD(邦画)] 2点(2009-04-03 13:19:26)(良:1票)
290.  フライング☆ラビッツ 《ネタバレ》 
石原さとみのためのアイドル映画といってもかまわないでしょう。 ストーリーは少女マンガが原作ではないかといぶかしむくらい、現実離れしており、感情移入はできません。 まあ、コミックなので難しく考えることはありません。 主人公の恋人がパンクロックのボーカルから実家の寺の住職となります。ラストのバスケの試合に応援に来るのですが、その格好が袈裟にエレキギターという姿。 そして応援としてアンパンマンの歌を熱唱します。 興味のあるかたはどうぞ。
[映画館(邦画)] 2点(2008-11-13 17:29:24)
291.  茶々 天涯の貴妃 《ネタバレ》 
天下人の子供を産む一方で、三度の落城を経験、最後は自害という数奇な運命。波乱の戦国時代を駆け抜け、力強く、真っ直ぐに生きる悲運の女性の姿、その愛を描いてない作品。運命は波乱万丈なのに、茶々という人間像が見えてこない。心の変化や成長がみえないのだ。例えば秀吉から小督を離婚させ秀忠へ嫁すと言われたとき「自分の妹の人生を地獄に突き落とすようなことはできませぬ」と愁訴していたのに、次の場面では小督に向かって秀忠へ嫁すことを諄々と説いている。子供を亡くした場面でも、硬く大袈裟な演技で、その悲しみは伝わらない。台詞まわしが女性らしくなく、表情がつねに威圧的、いうことが可愛くない、最後は53歳の筈なのずっと同じメイクで通す不思議さ。10億円の製作費でその半分も回収できなかった理由はこのあたりにありそうだ。 ◆極悪すぎる信長、腹黒すぎる家康、狂人すぎる秀吉、爆発でぶっとぶ後藤又兵衛、流血噴射多発など、滑稽なほど演出過多である。本人達が真剣にやっていればいるほど、傍からみるとおかしいのだ。気になるところは他にもある。蛇と死体、人形の赤ん坊、自死の場面の導火線の数、天主閣が爆発して金粉が降ってくる、少なすぎるエキストラ、「秀頼行くな」と夫を呼び捨て、70歳の家康が若い、三女が老けてる。いっそのこと史実無視で、戦国女剣士ファンタジーにすれば怪作になったかもと思う。◆脚本にも問題あり。女の一生と戦闘の両方を描くのは尺的に無理である。ダイジェストになってしまった。女の一生に焦点を絞り、全て時系列で描くのでなく、一部回想シーンで処理という手法もあった。【時代考証】①当時の大砲は外国製のカルバリン砲かカノン砲で、弾は炸薬を内蔵する榴弾ではなく、鉄球弾。従って弾は当たっても爆発はしない。②小督の夫は佐治一成としているが、当時小督は一成と離婚し、羽柴秀勝へ再嫁していた。③戦の最中、淀殿が家康に会いにいくことはない。甲冑も不自然。④将軍の御台所である小督が、落城寸前の大阪城に乗り込むことはない。⑤秀頼の敵への単騎突撃はない。⑥大蔵卿局が仕置きと称して千姫を殺そうとすることはない。⑦秀頼の子供、国松と奈阿姫が出てこない。国松は斬首。奈阿姫は千姫の養女になっていたので、助命され尼となった。◆最後に家康が「負けた」というけど、私はこの作品の駄目さ加減に負けた。
[映画館(邦画)] 2点(2008-05-03 10:17:15)
292.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 
あ、マラソンはほとんど関係ないです。ダミーの爆弾がしかけてあるのみ。 犯人は何故そんなことをしたのかは最後まで不明です。 犯人の目的は表彰式で拳銃を持って元首相に近づき、逮捕されることだからです。 相棒二人はマラソンが狙われていることを知りながら、何故か、たまきと美和子に出場させました。(愛情ないのかな) あ、岸谷吾郎が妙なところに出てきますが、これはご愛嬌。 右京が犯人とチェスの試合をして、その終了棋譜でマラソンコースを発見しますが、これは不可能です。(ちょっとやりすぎですね) 前半はネットの処刑リストによる連続殺人事件ですが、犯人が判明した後半はお涙頂戴ものになってゆきます。 主犯にどんな動機があるにせよ、三人を殺し、一人を殺人未遂し、実行犯を爆死させたあとでは、何を主張しても遅いです。 脚本家は、犯人が病死することでバランスが取れると考えたのでしょうか。 犯人の最終目的は裁判での外務省の機密文書の暴露ですが、それが一ジャーナリストの手によって簡単に入手されていまします。(ご都合主義な展開) 殺された三人は機密文書の存在を知らずにテレビで発言しただけですから、処刑される理由がありません。 主犯の動機と行動に整合性がないのが脚本の最大の欠点でしょう。 豪華出演者と演出がうまいのでうまくごまかされてしまうのでしょうね。 冷静に観ればだめだめ映画です。 最初の「無差別劇場型連続殺人事件路線」でゆけばよかったのです。  
[映画館(邦画)] 2点(2008-05-03 09:48:29)
293.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 
制作費15億円で興行収入が4億円と大コケした映画。 平成ガメラの制作費が5億円のことをおもえば、恵まれていたのですが、出来上がったものは、トホホ映画でした。 子供がガメラを育てるというアイデアには問題があります。 鯨の数倍の大きさになりますから。 子供とガメラの愛情を描きたかったならば、他の視点に立った脚本が必要だったと思います。 全編にわたり緊張感ありません。 怪獣映画で、怖くないのは決定的です。 敵怪獣のデザインが魅力ありません。 ガメラを助けるためにリレーする子供の場面は、無理があり、あざとい演出です。 いったいどこにお金をかけたのか不明。 金の使い方にムダが多いのは、道路特定財源なみ。
[DVD(邦画)] 2点(2008-05-01 06:57:33)(笑:1票) (良:1票)
294.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
えっとー、犯人グループの目的は、警察の裏金をあばき マスコミに知らせたいということですね。 そのためだけに病院を占拠し、細菌テロで脅すというのもバランスが取れないなあ。 SATが犯人というのもしらけるし、それがSAT別働隊をどんどん殺しているし。 警察のトップはあんな馬鹿じゃないでしょ。 警察官が見たら怒るわ。 黒幕の江口が乗り込んでいっていろんな人を殺すけど、 ついでに雪平も殺せばいいのに。 雪平の娘がご都合主義の象徴だな。 都合よく車爆発に遭遇し、都合よく入院していた病院が占拠され、都合よく隔離病棟に入り、 都合よくワクチンを打ってもらって助かる。 江口が最後まで握っていた文章だけど、 あんな内部文章なんていくらでも作れるよね。 証拠能力ないんじゃないのかな。 そして江口を射殺した犯人は不明のままジ・エンド。 結局金はどーなったの? 
[ビデオ(邦画)] 2点(2008-04-14 19:30:55)
295.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
面白くないなー、映画を観終わったあとのカタルシスがない。 あの魔法の剣はどうして抜けたのかな? アレンが命の大切さを知ったからだろうか?ほんとうに知ったのかは疑問だが。 剣のサヤを途中で捨ててたけど、それでいいの? 魔法の剣なので抜き身のままじゃまずいのでは。 テルーはどうして龍になったのやら。 そして人間に戻ったのやら。おいてけぼりだ。 ハイタカ弱いなあ。大賢人といいつつ、ふつうの人だ。 クモの城では魔法が使えない設定らしいけど、最後まで見せ所がなかった。 そもそも龍が現れたことで世界の均衡が破れつつあることを知ったハイタカが その原因をさぐるために旅に出たと思うんだけど、 その話はどーなったんだろう? クモを破ったことで世界の均衡が戻ったのか? そのわりには最後に龍が五匹飛んでいたしな。 クモと世界の均衡と龍とどういう関係だろうか。 アレンはどうして父を殺して、使えもしない剣を奪ったのだろうか? 父を殺さなくても奪えるよね? 寝ているときに盗めばいいんだから。 アレンの影もわからないなあ。 あれって必要? アレンもあんなに影を恐れなくてもいいじゃないか、 話せばわかる相手なのだから。 クモは永遠の命を手に入れたかったんだけど、 アレンの協力がなければできなかったの? 「アレンは生死の扉を開く選ばれた者」とかいっていたけど、 何の説明もないや。 生命の秘密なら龍に聞けばいいのに。
[DVD(邦画)] 2点(2008-01-26 01:52:13)
296.  北の零年 《ネタバレ》 
吉永小百合が撃たれてから永かったなあ。普通は、すぐに医者に見せるのでは?ぐだぐだしたあとで、いきなり鍬で畑を耕し始めたりなんかして、なんかリアリティに欠けるなあ。 馬を差し出せといっていた戸長が、いなごに襲われたから馬が人間以上に必要になったという理屈がわからん。 そもそも馬ってそんなに重要?そこが描かれてないから、モヤモヤが残る。 いなごに襲われて絶望したからといって、油をかぶって火達磨になる人っている? 命を粗末にしすぎだよね。 百姓やるんなら凶作や蝗害くらいは想定しておかないとね。 豊川悦司は、あそこで切死にするつもりだったんだけど、何故だろうね? 吉永小百合一家を守ることにはならないと思うけど。 小百合が撃たれてすぐにこころ変わりっていうのも、なんだかなあって感じです。 馬が逃げ出したから馬の徴用をあきらめて帰っていく役人てなに? 馬で追いかければいいし、ほうっておいてもいずれ帰ってくるよね。 結局、馬は徴用されずに済んだのかなあ。 その代わりに大勢の村人が徴用されて辛苦を味わったのかなあ。 これだけ疑問が残るのは、人間が描けてないってことだなあ。 やっぱ、映画は脚本が重要ということを再認識させられる映画で、ある意味貴重です。
[地上波(邦画)] 2点(2008-01-20 17:50:41)
297.  8マン すべての寂しい夜のために 《ネタバレ》 
◇駄作映画ファンなら絶対に楽しめる最低映画。知る人ぞ知る作品で、カルト映画扱いされていないのは、観た人が少ないから。映画フリークを自認する人にはオススメです。 ◇「8マン」の復刻版を出したリム出版が勢いで作ってしまった映画。東京ドームで二日間派手な試写イベントを行ったものの、商業的に大こけで、会社は倒産、ギャラ不払い騒動が起こりました。 ◇未見の人が多いので、詳しいことはあえて書きませんが、「8マン」というよりもジョー山中のPVに近いもので、それも全てキャロルキングのカバーばかりという奇妙さと言えば、映画の一端が理解できるでしょうか。頭の中から原作のイメージを全て取りさって臨むのが正しい鑑賞法です。ロボットの造形美、疾走するかっこよさ、魅力的な悪キャラ、CGによる秀逸なアクション、勧善懲悪の爽快さなど、ゆめゆめ期待してはいけません。 ◇もう一つハード・ボイルド・タッチで描かれていると言っておきましょう。雨、レインコート、ウイスキー、タバコ、影、チークダンス、フランス車などなど。タイトルを見ればわかりますね。「すべての寂しい夜のために」これは偽りなしです。本当に寂しい夜を迎えることになること請合います。といって時間を損した、というレベルで寂しくなるのではなく、俺は何者なんだ、という深いレベルで寂しくなります。というのは、主要キャラ全員が悩むのです。闘う善キャラ、悪キャラはともかく、同僚刑事、8マンの産みの親である谷博士、秘書まで悩みますから。「ジョー山中」「ハードボイルド」「悩み」「最低映画」のどれかにピンときた人は是非観てみてください。といってDVD出てないのですけど。
[ビデオ(邦画)] 1点(2010-07-04 04:03:56)(笑:1票) (良:1票)
298.  立喰師列伝 《ネタバレ》 
饒舌すぎるナレーションにうんざり。屁理屈なんか聞きたくない。写真絵にあきあき。センスがないよ。空想の「立喰師」に魅力なし。「タダ喰い」のことだよね。職業になるわけがない。文字通り「死ぬほど退屈」でした。すべて妄想の賜物であり観る価値なし。
[DVD(邦画)] 1点(2010-06-18 00:38:48)
299.  シベリア超特急 《ネタバレ》 
悲劇の連鎖を生む戦争を起こしてはいけないという反戦映画。それなのに主人公はB級戦犯の山下奉文陸軍中将(後に大将)という首をかしげる設定。山下が生き残るのはわかっているので、もともと少ないサスペンスがさらに半減する。致命的である。水野晴郎は山下奉文を尊敬するあまり、本名を「山下奉大」と改名していたそうである。このあたりで既に理解に苦しむ。それに2,3人の軍人を殺したからといって戦争が回避できるはずがないではないか。彼女達の殺人の動機は単純な憎しみであり、偶然の交換殺人である。戦争の悲劇を描いているとも思えない。冒頭の自殺シーンは、映画終了後の寸劇につながってるとは、あきれ果ててものがいえない。真面目な反戦映画ではなかったのか。車掌の死体が発見された時点で全車両中大騒ぎとなるはずだが、何事もなかったかのように物語が進むのがオカシイ。山下を殺しに来たリーランが何もかも話しすぎ。これから殺そうとうする相手に何もかも懇切丁寧に教えてやることないじゃん。あーあ、だからあんなことになっちゃった。書記官の恋人とリーランがウリ二つという設定は安直。リーランが一目見て書記官を好きになるのもへん。
[DVD(邦画)] 1点(2010-03-11 01:13:26)(良:2票)
300.  茶の味
あ、いわゆるよくある邦画の駄作です。
[地上波(邦画)] 1点(2008-05-23 04:06:11)
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