21. ちはやふる 結び
《ネタバレ》 黙ってれば可愛い広瀬すずこと綾瀬千早第三弾ということでいよいよシリーズ完結。これを書いている2023年時点で原作も完結しているようで、そちらの決着もなかなかの波乱があったようですが、映画の方はといえば、昨今の青春モノの中ではやはり素晴らしい出来だと思いました。 壊滅的な寝顔の不細工さや息をするように告白をぶった斬るといった演出はあれど、歌に込められた意味の解釈だったり、それぞれの戦法など1作目からしっかりとその辺りを描きつつ、下手に恋愛方向に逃げるのではなくかるたひいては物事に向き合う姿勢などもちゃんと描かれていて良かったです。 上の句ではただの嫌なやつだった須藤さんが完全にベジータポジションになっていたのも良かったです。 原作エピソード的には中途半端なんでしょうけど、映画としては恋愛に特化していないと思うのであの締めは良かったと思いますし、3部作どれも面白かったので今回は全ての合計という意味で8点ということで。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2023-01-04 03:00:14) |
22. ちはやふる 下の句
《ネタバレ》 黙ってれば可愛い広瀬すずこと綾瀬千早第二弾。 前作の最後でかるたやらない宣言した新との再会から始まる今回ですが前回の爽やか系?からやはりちょっと暗い感じ?を受けてしまいました。 クイーンに固執するあまり部にくるな宣言されたり、自分のかるたがわからなくなったり。ですがこの迷いもまた競技あるいは武道など一つのことを突き詰める道においては常について回る道だと思いました。 前作ほど良かったかと言われれば微妙なのですが、それでも相変わらずキャスト陣の愛着というかそういうのもあり、今回も楽しく観ることができました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-01-04 02:49:55) |
23. ちはやふる 上の句
《ネタバレ》 競技かるたと言ってもルールは知らない、でも取る際はとんでもないスピードというくらいの予備知識、しかも原作未読という感じでしたが、そんなの気にならないくらいに面白かったです。 もう少し前の作品になってしまっていますが、アニメ原作の青春ものだったりが乱立していて正直キラキラ系を前面に押し出している感じが食傷気味だったのですが、本作では漫画原作ということを考えても、かるたが壁などにブッ刺さると言った一部荒唐無稽な演出や特徴的なキャラ設定はあれど、しっかりと根幹に「青春もの」「スポ魂もの」としての筋がきっちり通っていると感じました。 展開は定石通り、と言ってしまえばそれまでですが、「必要とされてる」と思いながら捨て駒にされてると感じてしまい、勝てないが故に不貞腐れてしまうという初心者の壁、それでもチームが一丸となることの大切さなどしっかりと演出されていたとい思いますし、競技中も緊張感のある展開で目が離せませんでした。 連作のため、最後そこで終わり!?という感じはあれど、それでも十分面白い作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-01-04 02:43:20) |
24. 男はつらいよ 噂の寅次郎
《ネタバレ》 今回もストーリーは安定というか変わり映えはしませんが、なんといても大原麗子さんが可愛らしくもあり淑やかで良いです。 今回も寅さんは身を引く、というか振られていない、むしろ好かれていたはずなのに、自分ではカタギの幸せをあげられない、長年思い続けていた従兄弟の想いを知り、彼ならばと身を引く。現代的な観点で言えば「なんで行かないの?」と思ってしまいましが、そこが昔の男の美徳というか人情というものではないでしょうか。 この作品は前時代的な要素が多くありますが、僕は好きです。 [映画館(邦画)] 7点(2023-01-03 02:37:17) |
25. 男はつらいよ 寅次郎恋歌
《ネタバレ》 葬式のシーンなどはいつもの空回りなのだけどちょっと観ていて痛々しくなってしまう。 それから久しぶりにとらやに帰省した際のやり取りもなんだかちょっと、という感じに思ってしまいました。 しかし、今回は振られていないのに寅さんが勝手に身を引いてしまう。恋を追い求めては見るものの、いざ向こうから来られると肝心な時にひよってしまう。というより、自分には真っ当な人生やカタギの女性と結ばれることはないとわかっているからこその寂しさというか、不器用さが出ています。 今でこそ時代錯誤なのでしょうが、たまにはこういうのも良いと思いました。 [映画館(邦画)] 6点(2023-01-03 02:31:21) |
26. すずめの戸締まり
《ネタバレ》 ファンタジーというか伝奇ものというか、そういう感じを受けました。日本の奥深く、この世ならざるところに蠢く厄災を東西に分かれた要石が抑えており、時たま開く後扉を封じ流ために暗躍する一族とそれに巻き込まれた少女の話。いやお前が抜いたせいじゃねーかよ!とか言ったらダメですね。加藤保憲中嬉々してぶっこ抜きそうですが。 君の名は〜からの一連の作品群の中では間違いなく一番好きです。テーマというか設定というか。3.11をモロに意識しているので万人におすすめ!といえないのがアレですが。キャラクターは最初見た時全2作のヒロインよりもあまりパッとしないなーとか男の方ハウルじゃね?とか色々思いましたが、草太はすぐ椅子になっちゃいますし、鈴芽は動いてる姿見るたびにどんどん愛着が湧いてきて好きになりました。 正直「ここでこの曲流す?」とか「ちょっとジブリ意識しすぎじゃない?」とかも思うんですが許容範囲内。 何より自分が好きになったのが物語の落とし方。終盤で鈴芽が「私が代わりに要石になる!」と言い放ったのでもしやそっち系の落とし方と心配しましたが無事に2人とも生還した点です。 そもそもこういう作品でよくある「長い年月を経てやっと再開できましたー!」とか「愛する人と一緒にいたいから世界ぶっ壊しちゃいましたー!」という落とし方があまり好きではないので、ひと騒動あとの再出発の意味を込めての「行ってきます」そしてほとぼりが冷めての「お帰りなさい」の言葉がとても幸せな気分になりました。 結局ダイジンお前何がやりたかったん?とか色々と気になる点はあれど、終わりよければ全てよし、という感じでとても楽しかったです。 [映画館(邦画)] 8点(2022-11-26 00:30:49) |
27. 貞子DX
《ネタバレ》 かつて邦画最恐hホラーの称号をほしいままにした「リング」から考えるともはや500億光年以上離れてしまったような本作ですが、公開前から「コメディ」と言われていたのと、長いシリーズゆえにこうした舵切りも必要なのかな、と思いました。 作品としては、一応「リング」っぽい要素アリ、怖いシーンもありますが、「チャトラン」や「来てます!来てます!」の小ネタ、役者のオーバーなリアクションなど完全に「TRICK」のそれ。純粋にホラーを期待すると肩透かしなのですが、時代に合わせた進化や、昨今の某感染症禍のような設定は時代を皮肉っていてうまいなぁと思いました。 エンドロールの、with貞子mみたいなのは完全に今のそれですし(笑) と、思ったら最後にしっかりと観客に語り掛けて(襲い掛かって)くる仕組み、これも良かったです。 ジェイソンやフレディらと並んで、ホラー界最強(最恐)モンスターの一柱を担うまでになった貞子からすれば、これもしっかりと計画のうちなのかもしれません(笑) ただ、一ホラーファンとしては、願わくば本気で怖い貞子をもう一度見てみたい、とも思います。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-30 19:31:56) |
28. 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜
《ネタバレ》 原作未読のために「はいからさんが通るってラストこうなるの?!」という感じでしたが、どうやらここまで描かれたのは今回が初だそうで。 前作のいい意味での能天気なエピソード群から一変、ロシア革命から関東大震災までという激動の時代、しかも三角関係ならぬ四角関係になってこんなドロッドロでどうするの?という心配をよそに、最後は一件落着、大団円となってよかったです。 まあ、編集長と蘭丸はもう少し幸せになってもいいとは思いましたが。あと少尉なぜお前は殴り返した? ともあれ、前後編ともにとても面白い作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-30 19:19:42) |
29. 劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~
《ネタバレ》 実写版ではるか以前に観たきりという程度の知識、で、なんでこの時代にこれ?と自分も思いましたが、どうやら作者の画業50周年記念の企画の一環だったようで。 で、実際どうなの?という感じではあるるのですが、現代風にアレンジされた絵やコロコロと変わる表情などはとても可愛らしくて個人的によかったと思いますし、冒頭やエピソード間のシーンも紅緒さんの小気味いい口上チックなナレーションが入ったりしていて、テンポも良くて面白かったです。 正直、ここで終わり?という感じもしなくもないのですが、時間もちょうどよくて楽しい作品だったと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-30 19:14:22) |
30. カラダ探し
《ネタバレ》 陰キャもぼっちもいじめられっ子も委員長もイケメンもみんなで仲良く昼間はキラッキラ青春、夜は不気味な学校で死屍累々! 橋本環奈が無視されるってどんな世界線だよ(笑)とか思ったら負け! ゴア村の住人には物足りないゴアもスパイスとしては充分!ゴア少ないといえど結構バンバン死にますし。というか赤い人とぬいぐるみが合体して第二形態になる理屈っていったい何なの!? だけど赤い人第二形態が出てきてからが本番。そっからの殺戮や「これは死んでいった仲間と折られたモップの分!(後半ウソ)」と無双する橋本環奈のくだりも個人的にかなりアツかったです。 こんな青春送りたかったぜ!な青春パートも最後のくだりも何故かじーんとくる作品でした。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-16 20:08:14) |
31. 七人の秘書 THE MOVIE
《ネタバレ》 ドラマ版未視聴での鑑賞でしたが問題なく楽しむことができました。 秘書や家政婦として周到に潜入するくだりやそれぞれの役割で連携する様ははスパイ大作戦などを彷彿とさせるし、カクテルドレスでの大立ち回りも格好良かった。なにより悪役が綺麗なおねぃさん達に成敗される単純さがとても良かったです。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-16 20:01:41) |
32. 真夏の方程式
《ネタバレ》 テレビシリーズも原作も読んでいませんが全然OK。 ペットボトルロケットやら一酸化炭素中毒などの要素を組み込みながらのひと夏の話。 一見さわやかに思えますが話はだいぶ重め。解決しても決して晴れやかな気持ちにはなれないけれど、「それでも、知り、選択すること」の大切さを問いかけてくるような、そんな作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-16 19:54:41) |
33. 沈黙のパレード
《ネタバレ》 セガールの新作みたいなタイトル。今回はあまり物理学というかそういう類が前面に押し出されているようには感じませんでしたが、それでも最後まで飽きることなく楽しむことができました。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-16 19:50:51) |
34. ヘルドッグス
《ネタバレ》 原作は未読。予告のように全編総アクション!かと思ったらそれほど比重が多かったわけでもなく、かつ初めに設定をバババーッと話されるので途中誰が誰だかわからなくなってしまうというのはありましたが、岡田君のアクションの切れはさすが。そしてMIYAVIのスタイリッシュ組長みたいなキャラも個人的には好きで、なんだかんだ面白かったです。 [映画館(邦画)] 7点(2022-10-16 19:48:56) |
35. “それ”がいる森
《ネタバレ》 それ、がいる森。何ともそそられるタイトル。そして予告編の感じからしてちょっと期待していました。 まあ過度な期待ではないですが。実際見ると、はじめの方でそれの正体を明示してしまうのと、後半に一気にデデーンと出てきてしまうのや、後半の展開になるにつれて一気に安っぽくなってしまうので残念ではあったのですが、前半の、何とか学校に溶け込もうとするくだりだったり、ヘッドライトに一瞬映るそれ、など、いいな、と思える要素もあったのも事実。 安っぽいCGだけどそれがぐわ~っと口を開けるのもなかなかきもくてよかったです。 ところどころ、ちょっとそれ無理ない?とか、結局大人と子供どっちが主役なん?とか思ってしまうのですが、個人的にそれほどひどい作品ではなかったと思います。 [映画館(邦画)] 5点(2022-10-16 19:45:47) |
36. 刑事物語
《ネタバレ》 2作目以降は観たことありますが1作目だけは観ておらずこの度ようやく鑑賞。 以降のシリーズに比べて片山刑事の生い立ちだとか、障害者の扱い、身売りなど、なかなか重いテーマ扱われており、単純に面白い、だけでは語るの勿体無いような気がします。 片山刑事の使う蟷螂拳も、本物の武術家とまでは行かないまでも実際に体を鍛えて実演しているのでなかなかの迫力。ラストの切ない展開も、今観ても考えさせられる作品でした。 なんだかんだ、このシリーズ大好きです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-09-25 19:17:53) |
37. ブレット・トレイン
《ネタバレ》 予告編にあるような全編ノンストップアクション!というのを想像していたら実際はそれほど連続したアクション、というわけではありませんでしたが、例えば格闘戦中に挿入されるコメディ要素だとか、新幹線内使った攻防などはとても楽しかったです。 ストーリーにしても二転三転していて飽きませんし、真田広之のキャラクターも立っていてとても良かったです。 原作は日本の小説ということですが、ハリウッドでの映画化ということで、外人が「フジヤ〜マ!ハラキ〜リ!カミカ〜ゼ!バンザ〜イ!!」とか叫びながら作ってそうで、後半に行けば行くほど尋常じゃない被害ですがそれもひっくるめて楽しい作品でした。 [映画館(字幕)] 7点(2022-09-25 19:00:03)(良:1票) |
38. キングダム2 遥かなる大地へ
《ネタバレ》 前作の話の広がり方と比べると今回はほぼ一つの戦いにフォーカスされているので、ストーリー的にはそれほど進んでいないというか、メリハリがないかな、とか思ってしまうんですが、では面白くなかったかといえば全然そんなことはなく、むしろ今の日本でよくここまでのスケールのデカい作品を作ってくれたな、と拍手を送りたいです。 それぞれの戦闘も見応えがあり、ばおかつ、あれだけ戦場で無双している主人公ではあるのに敵将を打ち取るのはきっちりとこちらの大将、という、主人公の万能感ではなく「これからさらに実力をつけていく」感じが演出されていてとても良かったです。 早くも続編が決定していますが、この調子で、クオリティの高い作品を作っていってほしいと思います。 [映画館(吹替)] 7点(2022-07-31 00:45:52) |
39. ねらわれた学園(1981)
《ネタバレ》 タイトルだけは知っていて、地味に侵略されていくボディ・スナッチャーみたいな作品なのかと思っていましたが実際はずいぶんとふわっとした話でした(笑)」 いや、わかっていたんですよ。「ハウス/HOUSE」でどういう作風だかは。 だけど今回はこのエフェクトといい効果音といい、どうにも乗れませんでした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-31 00:36:48) |
40. バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版
《ネタバレ》 ドラマ版は未見、原作小説は10年くらい前に読んだきり、という状況でしたが別にドラマ版を観ていなくても原作読んでなくても十分楽しめる作品でした。 舞台は日本で登場人物もホームズ、と言うわけではないけど、うまい具合にローカライズされていてよかったです。 あえて言えば、ネタばらしの回想ちょっと長くね?とは思いましたが、十分面白い作品でした。 [映画館(邦画)] 7点(2022-06-29 02:10:22) |