421. われに撃つ用意あり
とにかく、原田芳雄が格好良すぎます!まだ「浄化」される前の、危険でいかがわしいバブル期の歌舞伎町を舞台に、豪華なキャスト陣がその魅力を存分に発揮しています。 もう、このキャスティングと設定だけで十分満足できる作品でした(まあ、全共闘世代の方だとまた違った思いがあるのでしょうけど・・・) [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-01 18:29:25) |
422. 略称・連続射殺魔
《ネタバレ》 ナレーションが時折入るものの、それ以外はひたすら永山則夫が見たであろう風景をひたすら映し出しているだけの作品です。それなのに、非常に不思議な魅力を持っていますね。 一人の少年が大事件を起こすまでの人生の過程を風景で見事に映し出していますし、1960年代後半の、日本のニュース映像ではない極めて普通の日常光景が見れるのも非常に興味深かったです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-10-30 17:59:21) |
423. 闇のカーニバル
80年代という空虚な時代の空気や、当時の日本のインディーズが醸し出していたいかがわしく危険な香りをごった煮にしたような作品ですね。リアルタイムで観ていたら拒絶反応を起こしていたかもしれませんが、今観ると非常に懐かしく、そして愛しくすら感じますね(ハッキリ言って、みんな微妙にダサいんだけど必死で格好つけているんですよね・・・・)。 正直、訳わかんない作品ですけど、不思議と心に残る作品でした。 [映画館(邦画)] 6点(2007-10-30 17:58:17) |
424. 祭りの準備
《ネタバレ》 何というか、「アジア」を感じさせる映画でしたね。それと「ここでは無いどこか」への憧れや脱出願望を、ユーモアを交えながら描いています。 何といっても、原田芳雄(秀逸!)、ハナ肇など登場人物が非常に魅力的で素晴らしかったです。 [映画館(邦画)] 7点(2007-10-27 00:02:01) |
425. 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
《ネタバレ》 第20回東京国際映画祭で鑑賞しました。凄い作品でした。上映時間が3時間10分と聞いて、ちょっと長いなと思ってましたが、実際観てみると非常に密度の濃いストーリーに惹きこまれあっという間にラストになっていた感じですね。連合赤軍事件について詳細に描かれているのは勿論のこと、その結成までの流れや時代背景までも触れているので私のようなリアルタイムでは知らない人間でも、非常にわかりやすい作りになっています(用語等は難解なものもありますが)。特にクライマックスの「あさま山荘事件」での山荘内部の状況を描いていて非常に興味深かったですね。 戦後の日本(勿論現在も含む)を総括する意味でも、この作品は多くの人に観てもらいたいです。 [映画館(邦画)] 10点(2007-10-26 23:37:24) |
426. 紅の豚
しかしまあ、何と格好いい豚なんでしょうか。森山周一郎の声がとてもハマっていますね。まあストーリー的には、何てことはないんですけど、とにかく「豚」を見ているだけで楽しかったです。 [地上波(邦画)] 7点(2007-10-18 20:09:04) |
427. ラブ&ポップ
《ネタバレ》 この映画の感想を一言で言えば「気持ち悪い」。たびたび出てくるローアングルからのショットが非常に気持ち悪いし、登場する男達や女子高生達も気持ち悪い奴らばかりで気持ち悪いし、頭でっかちなオタクの妄想を無理やり見せられているようで気持ち悪い・・・・。ただ、それが庵野監督作品と言ってしまえばそれまでですけど。最後なんて、TV版エヴァの最終話みたいになるのか?と期待してしまいましたがさすがにそれは無かったですね。 良かったのは、マークシティもQ-FRONT(ツタヤの入っているビル)もまだ工事中で今の姿になる前の渋谷の風景が存分に味わえたことくらいですかね。 ブレーク前の仲間由紀恵も出ていますが、やはりオーラが違いますね。 [ビデオ(邦画)] 3点(2007-10-15 12:50:42) |
428. 松ヶ根乱射事件
「昭和の日本映画」平成脱力バーションという感じですね。田舎の閉塞感をゆるーく描いていて、可笑しくもちょっと恐ろしい映画に仕上がっています。ストーリーを追うというよりも、山下監督の秀逸な人間描写を味わいながら鑑賞しました。 まあ、非常に地味な作品ではありますが、じんわりと良さが沁みこんでくる・・・・そんな映画です。 [DVD(邦画)] 7点(2007-10-14 18:39:30) |
429. お父さんのバックドロップ
《ネタバレ》 ボクサーものの映画は良くありますが、プロレスラーやその家族の映画って伝記物を除けばそんなにないですよね・・・・・。この作品の時代にまさにプロレス好きだったので、非常に懐かしさを感じましたね。本気で、プロレスこそが最強の格闘技だと信じていましたからね・・・・。あの、ラストの異種格闘技戦なんて内容や結果は違いますけど、猪木対ウィリーを思い起こさせますからね(試合会場には「極真」の大きな文字が!)。もう、本当に当時の空気が一瞬甦った感じでしたね。 ただ、試合前のマイクパフォーマンスはちょっと狙いすぎでしたね(まあ、その後の南方英二のツッコミは絶妙でしたがw)。 関西を舞台にしたのも中々良かったと思います。笑って泣けて、ノスタルジーに浸れて・・・・楽しい映画でした。 [地上波(邦画)] 8点(2007-09-27 18:35:16)(良:2票) |
430. 蝉しぐれ
ストーリーは、何となく現代のサラリーマン社会にも通じるものがあって非常に面白かったです。時折映る自然の姿も美しく、心癒されるものがありました。 ただ、一部のキャスティングや演出にちょっと違和感を感じましたね・・・・(ふかわりょうは意外に良かったですけど)。 [地上波(邦画)] 7点(2007-09-26 18:32:43) |
431. 地の群れ
《ネタバレ》 まあ、何というか非常にやるせないというか救いようの無い物語でしたね。差別という人間の心の闇の部分をこれでもかと見せ付けられました。(支配者にとっては、便利な仕組みなのかもしれませんが・・・・) オープニング等で流れる、ニワトリを鼠が喰いちぎり、その後鼠も炎の中で焼け死んでいく映像には思わず目を背けたくなりましたが、同じような事を人間もやっているんだよというメッセージが感じとれました(それにしても残酷で、今なら動物愛護団体から確実にクレームが付けられるんじゃないでしょうか)。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-09-25 18:17:10) |
432. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 20年近くたっても、全く色あせることのないアニメーション映像のクオリティはさすがジブリといったところですね。 結構、この映画を見て泣いたとか感動したとかいう評判を聞いていたのですが、実際見るとそんなに単純な物語ではないですね。はっきり言って、清太と節子の兄妹や西宮の叔母さんそしてその他の登場人物のほとんどが、戦火の中で醜い部分を晒してしまっていて、嫌悪感すら感じてしまいました。でも、その嫌悪感の源泉というのが戦争ということなんですよね・・・・・。だから、私はこの作品を観て、感動はしなかったし涙も出ませんでした。ただ、戦争というものに対する嫌悪感だけを感じました。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-22 19:42:35) |
433. 青い春
《ネタバレ》 何というか、この虚ろな男子校の空気、そしてミッシェルガンエレファント・・・・。もう、男子校でロック漬け(聴くだけでしたけど)だった自分にとってはたまらない映画ですね。何か、昔の自分を見るようなシーンもあったりしてちょっと「イタタタタ・・・・」という部分もありましたが(不良とは縁はありませんでしたけどね)。まあ、高校時代は松田優作が大好きだったし、九條みたいな冷めた感じを狙っていたんで(あまり周囲には気づかれなかったようですが・・・)、何か思いっきり作品の中に入りこめましたね。 [DVD(邦画)] 8点(2007-09-20 19:00:26)(笑:1票) |
434. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 これは、凄い映画ですね。勉強になり、それでいて面白い。でも、これはフィクションでは無く現実の話であり、決して他人事ではないという衝撃も与えてくれるんですよね・・・・・。 まあ、人間が人間を完璧に裁くことは出来ないということなんでしょうね。当然、裁判官、検察、警察、弁護人等それぞれがそれぞれの思惑がある中で結論を導き出していく訳ですから、極論すれば証拠の伴わない真実なんて真実でなくなってしまうんでしょうね。 しかし、このようなテーマの作品を周防監督のようなメジャーな方が撮ってくれたというのは、本当に素晴らしいことだと思います。そうでなければ、痴漢冤罪の刑事裁判の映画なんてここまで関心を持たれることは無かったでしょうからね。 [DVD(邦画)] 10点(2007-09-19 19:19:08)(良:1票) |
435. パルコフィクション
まあ、パルコをネタに遊んでみましたって感じのコメディ映画ですね。後々まで心に残るような作品ではありませんが、1時間ちょっとの間の時間潰しには丁度いい感じですね。今度、機会があったら渋谷のパルコに寄ってみようかな。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-19 18:27:59) |
436. ひみつの花園
《ネタバレ》 絶妙な「ヘタウマさ」を感じさせる映画ですね。何というか、精緻に計算された脱力感が非常に心地よかったです。西田尚美の突き抜けた感じの演技も良かったですね。 まあ、ラストがちょっとイマイチな感じがしましたけど、不思議な爽快感が後に残るコメディでした。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-16 21:44:30) |
437. 裸でだっこ
《ネタバレ》 何というか、若者の身勝手な「夢」とやらを嘲笑うかのような、シュールな作品(ちょっと良く言い過ぎかも)でしたね。まあ、金で買える夢なんて空しいだけだということなんでしょうかね?しかし、あのインチキ画家の家でのSF的(笑)なシーンは面白かったですね。 [地上波(邦画)] 5点(2007-09-16 20:36:50) |
438. ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR
まあ、暴走族の是否は置いといて、70年代の不良を上手く描いているドキュメンタリーだと思います。 とにかく、流れる音楽がとても格好良いですね(サントラあったら絶対買います。)。 [DVD(邦画)] 7点(2007-09-12 19:22:48) |
439. ナビィの恋
《ネタバレ》 これは、日本映画では無く沖縄映画もしくは琉球映画と言ったほうが良いですね。何というか、良いことばかりではないけれども大らかで魅力的な琉球文化(ちょっとアイルランドも入ってますが)を存分に味わえる作品です。まあ、ナビィのとった行動には賛否両論あるとは思いますが、妙にあっさり描かれているのが逆に心に沁みてきますね。 恵達役の登川誠仁さんは「沖縄のジミ・ヘンドリックス」と呼ばれている方なんですねぇ。それを知ると、毎朝仕事に出て行くときの「Star-Spangled Banner」の演奏についニヤリとしてしまいます。 しかし、「十九の春」は本当に沁みる曲ですね。まあ、西田尚美の「夏の扉」も中々凄かったですがw [地上波(邦画)] 7点(2007-09-10 19:34:16) |
440. 可愛い悪魔 いいものあげる
《ネタバレ》 神楽坂の芸者置屋が舞台で非常に日本的な物語なんですけどね。何か、不思議な仕上がりになっています。 若かりし高橋恵子や田村亮、そして山岡久乃(日本のお母さん)なんかも出ています。 [地上波(邦画)] 6点(2007-09-10 18:45:45) |