461. TESE
《ネタバレ》 鄭大世選手のアイデンティティの裏にある複雑な思いが赤裸々に描かれていて興味深かったですね。まあ、、彼が北朝鮮代表を選択したのは自分の思いも当然あるのでしょうが、親とか家族の影響も少なからずあるのかなと感じましたね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-05-29 22:47:22) |
462. セカンド・ラブ
《ネタバレ》 女性が自立して生きていこうという今ではあたりまえの事が、「翔んでる女」と称されてしまうような昭和の時代のある夫婦の物語。全盛期の大原麗子の美しさや昭和後期の雰囲気、そして当時の邦画の状況を知りたい方にはオススメです。 [地上波(邦画)] 6点(2013-05-17 23:09:26) |
463. ハードロマンチッカー
《ネタバレ》 なんというか、昭和後期の「東映プログラムピクチャー」の雰囲気が感じられる作品でしたね。また、松田優作の故郷である下関が舞台で、主演が息子の松田翔太とあってなんというか優作ファンにとっては感慨深い作品でもありました。 まあ、映画自体は監督の半自伝的な話をそのまま映像化するのではなく、舞台や設定を変え、そしてあくまでも第三者的目線でクールに映像を造りこんでいるため、何と言うか判りにくさと違和感が目立ちました。ただ、最後までしっかり観れたのは監督の持つセンスの良さに拠るものが大きいですね。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-20 23:32:36) |
464. アジアの純真
《ネタバレ》 はっきり言って、内容的には荒削りだし、とても傑作とはいえない映画です(無差別テロはどんな理由があろうとも絶対に許されるものではないですし)。ただ、この作品からは若松孝二や足立正生や長谷川和彦といった監督たちが築き上げてきた「闘う日本映画」の魂がギチギチに詰まっていますので評価はできませんが嫌いではありません。 「こんなクソみたいな世の中どうやって変えればいいんだよ!」という少女の叫びこそが、この映画の根幹をなしており、その他の要素はこの叫びを観客に効果的に伝えるための手段に過ぎないように感じましたね。 個人的には、話の展開は日本国内だけに限定すべきだとは思いますが、若松孝二監督の弟子ですからやむを得ない部分もあるのかもしれませんね(唐突にワファ・イドリスの名前が出てきたときは「らしいな・・・」と思いました)。 映像の美しさ、特に鹿行地域の風景が印象的でした。 [DVD(邦画)] 6点(2013-02-02 10:06:25) |
465. エロティックな関係
《ネタバレ》 究極の出オチ映画。 製作総指揮が松竹を解任される前の奥山和由、監督が若松孝二、キャストが貴乃花との破局前の宮沢りえ、いつもの内田裕也、そしてあの事故の前のビートたけしと当時の映画界・芸能界で旬を迎えていたメンバーが揃い、どんな作品になるんだろうと思ったら、冒頭のクレッソン(当時反日発言で話題になっていたフランスの首相)のしょうもないパロディ(つうか実はこれをやりたかっただけじゃないかと思えてしまうんですが・・・)からラストまで結局いつもの「内田裕也」映画でしたという・・・・・。 まあ嫌いじゃないですけど。 追記:リメイク元の「エロチックな関係」を観賞しました。金はかかってないですが、洒落た感じのハードボイルド作品で面白かったです。「餌食」をリメイクした「魚からダイオキシン」もそうですが、内田裕也の個性と主張の強さが作品の内容より勝ってしまうと映画としては・・・・ [DVD(邦画)] 6点(2013-01-19 09:58:32) |
466. 愛と誠(2012)
《ネタバレ》 原作が大好きで何度も読み返したので期待して観賞しました。梶原一騎の世界観と三池監督の作風が非常に合うことは良くわかりました。主要キャストのセレクトもほぼ完璧(高原由紀役はちょっと違うかなという感じでしたが)で、「愛と誠」のあの世界観を、ミュージカルという形をとることにより、21世紀の今でも受け入れやすい仕上がりにしていて素晴らしいと重いました。 ただ、あの壮大な物語をこの1本にまとめようとしたのであれば、結論的には失敗作だと思います(続編を考えているなら別ですが)。緋桜団も砂土谷峻も出てこないし、高原由紀と座王権太の扱いが薄いし、ブルジョアだった早乙女家が没落していき運命に翻弄されていくところも出てこないし・・・・・。何と言っても、個人的に日本の漫画史上最高に美しいと個人的に思っているあのエンディングが無いところが非常に残念です。 できれば、続編を作成してもらいたいなと期待しています。 [DVD(邦画)] 6点(2012-11-23 11:06:41) |
467. 愛のゆくえ(仮)
《ネタバレ》 地下鉄サリン事件に関わった逃走犯という興味深いテーマをエサにして、未来のない中年の退屈でやり場のない閉塞感をこれでもかとぶつけてくる挑戦的な作品でした。 昭和的な作風が、内容にマッチしてましたね。 [映画館(邦画)] 6点(2012-11-11 00:44:20) |
468. 恋の罪
《ネタバレ》 昭和後期の日本映画の雰囲気で、バブル崩壊後の退廃的で享楽的な90年代の姿を園監督独特の淫靡でエログロ満載な作風で描いた作品です。 ただ興味本位なだけではなくて、この作品もやはり園監督作品の継続的なテーマであろう「現代日本の家族関係」が中心にあって挑発的な映像とともに伝わってきました。そして、相変わらず園監督のファザコンぶりも垣間見えます。 ただ、内容的には中々見応えのある作品だったのですが、「東電OL事件」のインスパイアという面がやや強調されているのは何だかなあという感じですね。確かにそれはわかるんですけど・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-23 11:13:16) |
469. プリンセス トヨトミ
《ネタバレ》 原作を読んでから観たので、どうしても鳥居と旭の男女逆転の設定に違和感を感じてしまいましたね。まあ、旭役に適した女優がいなかったらしいので仕方ないとは思いますけど、旭が男という設定だと、ストーリーの展開まで変えなければならなくなりますからね。 ストーリーは面白いので観れないことは無いのですが、設定変更によって元々荒唐無稽な物語がさらにありえない物語になってしまっているのが・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-07-08 09:47:21) |
470. 化石の森(1973)
《ネタバレ》 結局は近親憎悪でした・・・ということなんでしょうね。 憎しみの感情をぶつけても何も良いことはないことはわかってるんですけれども、でもぶつけたくなるのが人間の感情の難しいところですね。 [DVD(邦画)] 6点(2012-02-19 13:45:36) |
471. 殯の森
《ネタバレ》 西洋人には受けるかもしれないですね。正直、森に入ってからの展開は良くわからなかったのですが、それもまた「東洋の神秘」「日本の死生観」を表現していると考えれば、カンヌで賞を取ったのも納得です。そして、このような難解さを持ちながらも最後まで不思議と退屈せずに観れたのは河瀬監督の才能の為せる技であったのかなと思いました。 まあ、森の風景はとても美しく非常に癒される作品ではありました。 [DVD(邦画)] 6点(2011-10-18 23:11:08) |
472. 橋のない川(1992)
《ネタバレ》 非常にオーソドックスな作りとなっていて、部落差別の醜さ、不条理さが真摯に伝わってきました。ただ、今井正の同じ作品と比べると、やや物足りなさを感じてしまいましたね。やはり、今井版の北林谷栄や伊藤雄之助の壮絶な芝居を見てしまったあとだと、現代の役者さんたちはどうしても綺麗すぎるんですよね・・・・。それと、やはりあれだけの重いテーマを背負った長編小説を2時間強で収めてしまうのも無理があるのかもしれませんね。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-22 22:56:29) |
473. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
《ネタバレ》 悪くはないけど、特筆すべき点も無い作品。 家族という普遍的なテーマを扱っているので作品には入り込めましたし、豪華キャスト陣の演技には引き込まれました。ただ、全体的にどうも深みが感じられず、正直「ふーん、こういう話だったんだ」程度の感想しかありませんでした。まあ、親孝行はできる内にしとかなきゃいけないなと思わせてくれはしましたが・・・・。 [地上波(邦画)] 6点(2011-08-20 00:53:05) |
474. 出張
《ネタバレ》 しかし、平成も23年たつと昭和後半~平成初期の光景がが非常に懐かしく(悪く言うと古臭く)見えますね。サラリーマンの姿自体は今も昔も変わりませんが、家庭に戻ってからの旦那の振る舞いなんかは今の感覚ではありえないですよね・・・・。 まあ、ゲリラがあっさりとしすぎていたり、誘拐から解放されたばかりの社員をすぐに次の出張へ行かそうとする会社とかいろいろ内容的に突っ込み所はあるのですが、やはり石橋蓮司の飄々とした演技はとても魅力的でした。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-06-16 00:30:43) |
475. FLOWERS フラワーズ
《ネタバレ》 化粧品のCMをそのまま映画化した感じでしたね。内容については女性向けなので男の私がとやかく言えるものではありませんので・・・ 今の日本映画界を支える主役級女優が6人もキャスティングされていますので見栄えはとても良いですが全体的にはやや散漫な印象を受けました。やはりメインディッシュは1品、多くても2~3品でいいかなというのが正直な感想です。 昭和初期から現在の流れの中で、画質もその時代時代のものを再現しているのが非常に面白い試みだと思いました。できることなら昭和の日本の街並をもう少し映し出して欲しかったですね。 [DVD(邦画)] 6点(2011-06-05 10:30:04) |
476. 星空のマリオネット
《ネタバレ》 内容的にはひたすらやりきれないエピソードが積み重なり破滅へ突き進んでいく感じで、退屈さと絶望に満ち溢れた酷い作品なんですけどね・・・・(ケンちゃんのパパがまた凄いことになっていて見てはいけないものを見た気分です・・・)。作品全体に流れる虚無的なムードは嫌いではないです。 まあ、どうにもならないことにいつまでも囚われていては破滅するしかないんですよね。どうにもならないことはどうにもならないこととして割り切っていくしかない、そこから自分の人生を切り拓いていかなきゃいけないなんてことを考えてしまいました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-05-25 23:50:02) |
477. パンドラの匣
《ネタバレ》 かなり原作のイメージを崩さずに映像化した印象を受けました。キャスティングも良い感じではまってましたね。特に川上未映子の起用は大成功だと思います。 ただ、ちょっと中だるみ気味なところもあって時間が長く感じましたね(そんなに長い時間ではないのですが・・・)。 [DVD(邦画)] 6点(2010-09-14 00:25:33) |
478. SOUL RED 松田優作
《ネタバレ》 松田優作という俳優を知る入門編としては良いと思いますが、ファンとしてはやや物足りないつくりになってますね。出演者が皆優作の凄さ、素晴らしさを語っていますが、ちょっと関係がそれほど深くないのでは?というメンバーもいて、もう少し近くにいた人たちの話を聞きたかったなというのが正直なところです。 松田優作が凄いのは誰もがわかってるんですから、その凄さの裏側にあるものを深く描いて欲しかったです。 [DVD(邦画)] 6点(2010-08-01 01:00:56)(良:1票) |
479. 陰日向に咲く
《ネタバレ》 「不幸」や「日陰」を連想させるエピソードを羅列して、いわゆる「感動作」に仕上げましたという印象の作品。はっきり言って薄っぺらさが目立つしテーマの割には綺麗すぎてリアリティに欠ける面が目立ちます。それぞれのストーリーも尻切れトンボのようになっていて中途半端ですし。 でも決して嫌いじゃないんですよね、この映画。冴えない人生を送っている人間たちへの応援歌のようで好感が持てました。 [地上波(邦画)] 6点(2010-07-13 23:40:06) |
480. 砂時計(2008)
《ネタバレ》 夏帆や松下奈緒の魅力で美化してはいますが、結局は自己中心的な親の下に生まれた自己中心的な娘が、自分の思い込みだけで行動し、いけ好かない男とくっつきそうになるが捨てられ自暴自棄になり・・・・・というかなり鬱陶しい物語です。特に、自殺がまるで遺伝するかのような描写はどうなんだ?と思いましたね。 ただ、この映画のキーワードともいえる「強さは弱さの上にある」という言葉には感銘を受けました。 [地上波(邦画)] 6点(2010-02-10 23:50:54) |