501. 好きだ、
《ネタバレ》 我々の日常生活にはBGMなどないし、芝居のような会話もない(話すのは差しさわりの無い程度のどうでもいい事ばかり)。好きな人がいても「好きだ」なんて酔っ払った時か、余程切羽つまらなければ言う事が無い。目の前に一本道があるのに、あえて回り道を選択してしまうような恋愛しか出来ない・・・・・。そんなリアルな世界を描いている作品です(17歳と34歳のキャスティングも見事です。)。静かでシンプルな作品なんですが、生々しさすら感じました。 ただ、「不幸」のトッピングがちょっと余計な気がしました。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-27 18:12:26)(良:2票) |
502. 太陽の墓場
《ネタバレ》 物語の設定は非常に面白そうだったんですが、やや期待外れでした。全体的に古さを感じてしまい、ちょっと作品の世界に入り込めなかったです。 あと、一部出演者の下手な関西弁が非常に気になってしまい、ちょっと醒めてしまった部分もあります。(どうでもいいような話ですけど、結構気になるんですよね。) [DVD(邦画)] 4点(2007-03-26 12:57:28) |
503. 橋のない川 第一部
《ネタバレ》 子供ならともかく、大人が部落だからといって火事をそのまま放置したり、「ここはお前らの来るところではない」と面前で言い放つ人たちの神経が今の感覚で見ると正直理解できません。しかし、この作品で描かれているような事が普通に起こっていた時代がそれ程遠くない昔に存在していたことは良くわかりました。 しかし、全体的にはシリアスな作品なんですが、関西が舞台だけあって、伊藤雄之助と北林谷栄のやり取り等どことなくユーモアを感じさせるシーンもところどころあって、思ったよりも観やすい作品でした。 [DVD(邦画)] 8点(2007-03-26 12:56:38) |
504. 幸福のスイッチ
《ネタバレ》 沢田研二も本当に良い年のとり方をしていますね。まあ、「8時だよ全員集合」でも志村けんとコントを演じてたりしてたんで、コメディアンの素養はあると思ってましたけど、「あの」ジュリーが完全に喜劇役者になってますからね・・・・・。まさに「時の過ぎ行くままに」という感じなんですけどね(どんな感じだw)。 上野樹里は相変わらず良いです。やはり関西人なので関西弁が板についていますね。こういう気の強い役が本当にはまります、この人は。 何せデストロイヤーですからw まあ、ストーリーは小さな町の電器屋さんが舞台で、松下電器が特別協賛ということもあり非常にベタですけど、こういうの好きなんで楽しめました。新屋英子(「ジョゼと虎と魚たち」でも思いましたけど凄いインパクトありますよね)のエピソードなんかも、ちょっと心が暖かくなる感じで好きです。 まあ、浮気の真相がうやむやなままで終わったのがちょっと気になりましたが、見終わった後ほんわかと幸せな気分になった作品でした。 [映画館(邦画)] 8点(2007-03-23 19:11:18) |
505. あおげば尊し
《ネタバレ》 良い映画でした。テリー伊藤と薬師丸ひろ子がまるでドキュメンタリーのように自然な演技を見せていて、作品の世界にすぐ入り込むことが出来ました。 まあ、親の死というものはいずれ必ずやって来る訳で、結構真剣に考えさせられました・・・・・。 ただ、この作品の中で問題視されていた小学生が死体などグロテスクなものに興味を持つ事については、今に限った事ではないですよね。我々が小学生の頃も、インターネットは無かったけれど、ホラー映画やマンガとか流行ってましたからね・・・(みんな残虐であればあるだけ面白がって見ていましたし。)。 実際、学校で「死」について教わることなんて殆どない状況(せいぜい、命を大切にしようと言う位でしょう。)で、子供たちにただ「死体を見ちゃだめだ」といっても、逆に好奇心を煽るだけでしょうから、テリー伊藤が取った方法(実際に死というものを見せる)も有りなんじゃないかと個人的には感じましたね。 しかし、「仰げば尊し」という曲は素晴らしいですね。 [映画館(邦画)] 8点(2007-03-23 18:29:20) |
506. キクとイサム
《ネタバレ》 登場人物は黒い肌の混血児姉弟、父親はアメリカへ帰り、母親には先立たれ、東北の田舎に住む祖母と生活をしている、その容貌から街や学校では奇異の目で見られ・・・・・という設定から非常に暗い映画なのかと思ってましたが、実際観ていくと全く違っていて良い意味で裏切られました。 確かにこの姉弟の境遇は厳しいし、実際に差別を受けるシーンも出てくるんですが、彼らには祖母をはじめ行く末を考えてくれる人達が存在しているんですよね。それで、イサムがアメリカに養子に行ってからは、残されたキクの成長を描いていく形になるんですが、このキクがまた、観ているこちらが「頑張らなきゃ」と思ってしまうくらいたくましいんですよね・・・・もちろん、厳しい境遇に押しつぶされそうにもなるんですけど、撥ね退けちゃう強さを持ってるんです。「ケ・セラ・セラ」をつぶやくようにそっと歌うシーンはちょっとウルっときましたね。 それと、祖母役の北林谷栄の演技が素晴らしかったです。私自身自分の祖母を思い出してしまう位の厳しくも愛情を持ち合わせた感じで、それだけでなく時にユーモラスで可愛らしいおばあちゃんを演じています。近所の人たちや孫とのやりとりなんかはほとんど喜劇に近いノリで楽しかったです。(しかし当時40代後半というのが驚きです・・・・今もご健在ですし。) 笑えて泣けて、少女の成長に励まされて・・・・本当に素晴らしい映画でした。(バックに流れるピアノ音楽も良かったです。) しかし、イサム役の奥の山ジョージさんって後に「ルパン三世のテーマ」を歌っているんですね。ちょっとトリビアです。キク役の高橋恵美子さんも高橋エミの名で歌手活動を行っているようです。 [ビデオ(邦画)] 10点(2007-03-21 21:15:49) |
507. 虹の女神 Rainbow Song
《ネタバレ》 2時間という決して短くない時間があっという間に過ぎていきました。もう、この映画の上野樹里は、個人的にストライクど真ん中で、とても良かったです。正直、相田翔子の出番削って、もう少しシーンを増やして欲しかったくらいです(ちょっとクドかったんで・・・・)。 あと妹役の蒼井優はやはり只者では無いですね。もう存在感があるというかオーラ出まくりで、脇役でも出演シーンでは完全に主役になっていますからね・・・・。 この2人の旬の女優がそれぞれ持ち味を出してるんですから面白くない訳がない。いやあ、映画館で見れて本当に良かったなと思える作品でした。 [映画館(邦画)] 9点(2007-03-18 15:59:56)(良:1票) |
508. ただ、君を愛してる
《ネタバレ》 何というか、少年誌の恋愛マンガを見ているような感じでしたね。ちょっと、30過ぎの男にはキツい部分もありましたけど、とにかく風景の映像がとても綺麗でちょっと癒されました。 あとは、ロケ地がなじみの深い場所だったんでちょっと昔を懐かしむことができたのが良かったです。 [映画館(邦画)] 6点(2007-03-18 15:21:51) |
509. 恋に唄えば♪
何か80年代アイドル映画っぽい雰囲気の作品でしたね。後は、竹中直人のノリについていけるかどうかで、この作品の評価は分かれるでしょうね・・・・・。(個人的にはちょっと苦手です。) まあ、深夜にテレビで見る分にはそれなりに楽しめる作品でした。(金を払ってまで見たいとは思いませんが。) [地上波(邦画)] 6点(2007-03-15 18:45:10) |
510. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
《ネタバレ》 やっぱり健さんは冬の北海道が似合いますね。何というか、年を重ねる度に健さんの映画が身に沁みてくるんですよね・・・・・。 [映画館(邦画)] 7点(2007-03-12 18:59:36) |
511. 居酒屋兆治
《ネタバレ》 不器用な居酒屋の親父を演じる健さんが本当にいいですね。こういう男に自分もなりたいものです。 で、また健さんの歌う「時代遅れの酒場」が最後に流れるんですが、これがまた味があって、この映画の世界と非常に合ってるんですよね。 しかし、大原麗子の薄幸なそして時には妖艶な美しさは凄いですね。 いやあ、いい女だわ・・・・。ただ、役柄はちょっとヤバい感じでしたけど。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-12 18:53:21) |
512. 海峡
《ネタバレ》 この映画の上映時間はたかだか142分ですが実際はおよそ30年もの長いプロジェクトなんですよね・・・・・。まさにトンネルに人生を賭けた男たちといった感じで非常に熱いものがこみ上げてきましたね。 個人的には、吉永小百合の存在がちょっと中途半端だったような印象ですね。 ただ、高倉健と森繁久弥のやり取りはやっぱ良かったですね。 [DVD(邦画)] 7点(2007-03-05 18:50:19) |
513. 光の雨
《ネタバレ》 劇中劇という手法が非常に効いていますね。連合赤軍事件という、ニュース映像と文字でしか見たことが無い出来事を演じている役者達と共に考えながら見ることが出来て非常に面白かったです。 やはり、思想というのは人それぞれ違うものだから、どんなに同じ理想を求める集団であっても、思想の統一というのは難しいんだと思います。そうなると結局力のあるものの思想が基準となってしまい、そこから離れている者を排除していくようなことになっていくんですよね・・・・・。(実際、理想を求める社会主義国家には独裁政権が生まれやすい。) しかしまあ、裕木奈江の演技が凄みがありましたね。本当に恐ろしささえ感じました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-02-28 18:51:07) |
514. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 あまりにも有名な作品ではありますが、やはり何度見てもラストの黄色いハンカチが舞うシーンはジーンと来ます。しかしまあ、武田鉄也と桃井かおりが若いですね。それに比べて、高倉健の安定感は本当に凄いです。よくよく考えると非常に身勝手な男なんですが、なんか格好良いんですよね・・・・。倍賞千恵子は本当に山田洋次監督作品には無くてはならない存在ですね。夕張もこの頃はまだ炭鉱の町だったんですね・・・・。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-02-24 12:45:25) |
515. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 これだけの錚々たるキャストを集めて、まるで舞台劇のようなコメディを作るという非常に贅沢な作品ですね。正直、内容は薄いんですけどそれが逆にそれぞれの役者の良さを引き出していて、とても楽しい時間を過ごせました。 個人的には、「スイート・チャリティ」の曲(If My Friends Could See Me Now!)がツボに来ましたね。 [地上波(邦画)] 7点(2007-02-13 19:51:32) |
516. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
《ネタバレ》 予想以上に楽しめる作品でした。当時の華やかさに懐かしさを感じましたが、今見るとちょっと恥ずかしいですね ただ、面白かったんだけど何か惜しい気がしますね。タイムマシーンで過去に戻りバブル崩壊の引き金となった大蔵省のいわゆる「総量規制」通達阻止という発想が凄くすばらしいと思うので、そこらへんの駆け引きの部分をもう少し突っ込んでほしかったですね・・・・まあコメディなんで仕方ないんでしょうけど。しかしまあ、総量規制通達については実際は映画の中のような話ではなかったんでしょうけど、まさに国賊と呼びたくなるような話でしたね(コメディにしておかないと実はヤバかったりして・・・・・) 逆にバブル期の世相についても思ったほど触れてなかったので、ホイチョイプロの莫大なデータを駆使してもう少し当時の浮かれぶりを描いて欲しかったですね。 [映画館(邦画)] 8点(2007-02-12 19:06:19) |
517. 十九歳の地図
《ネタバレ》 何というか、カミソリのように心に鋭く切り込んでくる作品でしたね。「どうやって生きていきていったら・・・・」という主人公の呟きは、本当にハッと思わせますね。 社会に対する不満を、電話での脅迫や表札はがし等の形で晴らしていく姿は陰湿で気味が悪いですが、では彼が特別なのかと言えば決してそういうわけでは無く、自分も含めた誰しもが持っている部分なのではないかと思います。だからこそ、主人公の姿に惹きつけられるんですよね(まあ目を逸らしたくなる部分も多いですが)。しかし、電話での脅迫をしていて、その顔が電話ボックスのガラスに写っている姿を見てしまうシーンは中々リアルでしたね。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-02-12 13:07:14) |
518. 旅の贈りもの-0:00発
何というか、例えるとNHKのドラマのような感じです。ちょっと気恥ずかしくなる位のヒューマンストーリーでしたね。でも、こういう元気をもらえるような作品は好きです。 しかしまあ、この行き先不明の列車本当に運行したら結構受けるような気もしますね(JR西日本も製作に協力してます)。 [映画館(邦画)] 7点(2007-02-07 17:39:33) |
519. ゆれる
《ネタバレ》 本当に、見ごたえのある素晴らしい作品でした。「ゆれる」というタイトルの通り、様々な人間と人間の間の心の「ゆれ」を見事に表現していますね。また、真相がはっきりとしないまま、これまたはっきりとしないラストシーンを迎えるので、いろいろな捉え方ができる映画です。 それと、この作品はキャスティングが素晴らしく、特に兄役の香川照之の心の奥底にいろいろなものをしまい込みながら振舞う演技には目を離せませんでした。キム兄の検事も意外に合ってたような気がします。ちょっとムカつきましたがw いろいろ映画賞を獲っているようですが、それも納得です。 [映画館(邦画)] 9点(2007-01-27 23:14:44) |
520. ゆきゆきて、神軍
《ネタバレ》 変わり者のおじさんを延々と見せられるのも疲れます。どうしても共感できませんでした。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-01-25 18:22:54) |