41. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 「アニメの実写化」というか、実写映画を徹底的にアニメ的に作るとこうなるという印象。 内容的には、日本の政権体制の実情(らしきもの)と様々なオタク要素・ネタをギューギューに詰め込みながら、万人が楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっており、とても楽しめました。いろいろな視点で、何度見てもその都度新たな発見ができる作品です。 [DVD(邦画)] 8点(2017-08-11 08:55:26) |
42. 東京フレンズ The Movie
あくまでも大塚愛を魅力的に映し出し、商品価値を高めることが目的なのでしょうから、その意味ではよくできた作品だと思います。脇を固めるキャスト陣も、当時のエイベックスの隆盛ぶりを感じさせる豪華さです。 [地上波(邦画)] 7点(2017-07-08 22:46:28) |
43. リップヴァンウィンクルの花嫁
《ネタバレ》 岩井俊二の透明な世界観とドロドロした現実社会が見事に調和していて、不思議な感覚に包まれる3時間でした。不思議とは書きましたが、実は岩井監督が描く現実はリアルなようで、実はリアルと少しずれたパラレルワールドの現実なのではないかと私は思っています。その中で、岩井監督が自由に自分の世界観を展開していくことで、我々は自分が抱えている様々な不安や悩みを素直に昇華させることができるのではないでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2017-07-08 22:45:00)(良:1票) |
44. 信さん 炭坑町のセレナーデ
《ネタバレ》 この作品の舞台である戦後の昭和の時代より、今の方が全然いい時代だと私は思っています。この作品は過去を美化することなく、あくまでも過去の友人との思い出を描いているところを評価したいです。 [地上波(邦画)] 7点(2016-10-23 00:50:15) |
45. 龍三と七人の子分たち
《ネタバレ》 昭和後期のプログラムピクチャー、2本立て上映の「もう1本の方」といった風味の作品ですね。 それでも、北野作品らしさは随所で見ることができますし、キャストは豪華ですので安心してみることができました。 [DVD(邦画)] 7点(2016-08-20 12:06:53) |
46. STAND BY ME ドラえもん
《ネタバレ》 ストーリーは、名作を選りすぐっており、何度も見ているはずなのに、改めて心に沁みました。ただ3Dの微妙なリアル感が個人的にはちょっと合わなかったですね・・・・(ちょっと気持ち悪かった・・・) 個人的には、ドラえもんはギャグ漫画だと思っているので、感動を全面に出されると違和感を抱いてしまいます。(まあ、この作品以外のドラえもん映画全般に言えることですが) [地上波(邦画)] 6点(2016-05-07 11:34:01) |
47. 清須会議
《ネタバレ》 歴史上の人物、出来事を我々の等身大に落とし込んで描かれており、人間ドラマとして楽しめる作品でした。 各武将のキャラクターや織田家での立ち位置、その微妙な人間関係が分かりやすく描かれており、「その後」の展開についても暗示している作りになっているのも興味深かったです。 [地上波(邦画)] 8点(2016-04-09 09:42:22)(良:1票) |
48. しあわせのパン
《ネタバレ》 原田知世のいつまでも変わらない透明感と月浦の美しい風景がとてもマッチしていて、見ていて心地良さを感じる作品でした。 内容自体は「狙ってます」感がありありではあるのですが、そんなことを超越した原田知世の存在感は「すごい!」の一言です。 食べ物の映し方が上手く、見終わった後にパンが食べたくなる作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2016-02-06 07:48:17) |
49. 映画 ビリギャル
《ネタバレ》 「意志あるところに道は開ける」といいますが、その意志を作りだしそれを継続させることの大切さを教えてくれる作品です。そして、そのことが如何に難しいかも伝えてくれる作品でした。(たまたま、この話は成功例ではありますが) 有村架純もまさに「旬」という感じでよかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2016-01-17 11:55:00) |
50. オルゴール
《ネタバレ》 内容的にはありふれた極道映画ですが、そこに散りばめられた長渕ワールドこそが、この作品を魅力的なものにしています。 バブル景気に沸き、消費や悦楽にうつつを抜かす日本人への警告としての長渕の演技は、「勝ち組」には決してなれない多くの人たちが快哉を叫ぶものでありましたね。 ただ、痛快なまでの長渕の俺様ぶりは、賛否両論あるかなとは思います。 私は長渕剛のファンですのでこの作品は大好きですが、それでもオルゴールの音楽はもう少し考えたほうが良かったのではと思います・・・・ [DVD(邦画)] 8点(2015-11-29 23:27:49) |
51. 異邦人の河
《ネタバレ》 いろいろな意味で「こんな時代があったんだな」と思わせてくれる作品 ジョニー大倉がとにかく若く、実写映画なのにまるで劇画のような存在感はさすがでした。ただ、映画作品としては作り手の思いが強すぎて、かなり自意識過剰な出来になっていて、「幻の作品」となっていたのも理解できます。 ただ、この映画に流れる時代の空気が、今の日本と朝鮮半島の間の問題を生み出したといっても過言ではないので、そういう問題に興味がある方にはおすすめします。 [DVD(邦画)] 5点(2015-11-26 00:54:32) |
52. 舟を編む
《ネタバレ》 まず、「辞書編纂」をテーマにした作品というだけで興味をそそられました。 そして、その地味ながらも崇高ささえ感じる辞書編纂の作業、そして言葉というものの奥の深さを感じました。 もちろん、映画としても良くできていて、辞書完成までの長い時間の移り変わりを流行やファッション等でうまく表現していたり、辞書だけでなく主人公の成長もはさみ込みながらのストーリー展開といった工夫も効いていました。 [地上波(邦画)] 8点(2015-11-26 00:48:28) |
53. 雲のむこう、約束の場所
《ネタバレ》 北海道が分断された世界、そしてそこにそびえる謎の塔と設定は本当に素晴らしいのですが・・・・ なんというか、ヒューマンドラマな部分もSFの部分も中途半端なブツ切り進行で、説明不足なまま情緒だけ押し付けられる感じで正直消化不良でした。 [地上波(邦画)] 5点(2015-11-11 22:07:50) |
54. 白蛇抄
人間の奥底に潜む情念の深さを上手く描いていると思います [DVD(邦画)] 7点(2015-11-11 21:17:13) |
55. 花とアリス殺人事件
《ネタバレ》 前作から10年経過し、元のキャストでの実写化は厳しい訳ですから、アニメーションという表現手段の選択はありですね。 ただ、前作の実写ならではの幻想的でキラキラとした世界観は再現しきれていません。 しかしながら、脚本の巧さや前作ファンがニヤリとしていまうような仕掛けが目立つ仕上がりになっていて、さすが岩井監督と感服しました。 [映画館(邦画)] 8点(2015-11-11 20:52:51) |
56. なくもんか
《ネタバレ》 昭和の喜劇人を彷彿させる阿部サダヲの演技と、竹内結子の安定の演技、そして宮藤官九郎の人間の本質を笑いと小ネタのオブラートに包んだ脚本が揃い、楽しい作品でした。 ただ、沖縄で物語を無理やり収束させようとする後半はちょっと「うすら寒かった」ですね・・・・ まあ、家族関係なんて余所から見れば「うすら寒い」ものなんだ!でもそれでいいんだ! ってことなんでしょうかね。 ただ、40年継ぎ足して作ったソースが市販のものに負けてたり、いつもニコニコ良い人もどこかでストレスを解消しないとやってられないといったようなネタは面白かったです。 [地上波(邦画)] 7点(2015-09-26 11:24:17) |
57. 酒井家のしあわせ
《ネタバレ》 普通の地方都市を舞台とした家族ドラマとして良くできています。 この作品の一番の肝である「父が男と暮らすために家を出ていく」という設定が、ちょっと無理がある感じに仕上がっていたのが気になりましたが、無事収束させており、呉美保監督の力量が感じられました。 でも、やっぱり小さな子供たちにとっては、「父が重い病気にかかって死んでしまった」ことよりも「父が自分たち家族を捨てて男と暮らすために出て行った」方がマシだと考えてしまう心境が自分には理解できませんでした。 [DVD(邦画)] 7点(2015-09-26 11:21:46) |
58. さよなら歌舞伎町
《ネタバレ》 ラブホテルのあの独特な「時代遅れ」感が、この作品にも漂っています。 いまや映画界の大御所となった廣木隆一と荒井晴彦が、その権力を思う存分に行使して元トップアイドルや若手人気俳優を主役に据え、脇も豪華キャストで固めて、往年の「にっかつロマンポルノ」を彷彿とさせる作品を撮ってしまったという感じですね。悪くないです。 あげくの果てには、前田敦子に「月のあかり」を歌わせて作品を締めるという、新地で飲んでるおっさんか!と突っ込みを入れたくなるような大御所たちの暴走ぶりは、あきれるを通り越して痛快さすら感じました。 [DVD(邦画)] 7点(2015-09-21 09:50:10) |
59. 好男好女
《ネタバレ》 支配者に翻弄される台湾の状況についてはわかりやすく描かれています 抗日闘争に参加しようとしたらスパイと間違えられ、国民党政府からは反抗分子として迫害を受ける・・・・その哀しい歴史を劇中劇という形式で描いています。 そして、その劇中劇の主人公とその主人公を演じる女優の姿を重ね合わせ、危険な状況に身を挺した夫・恋人の「喪失」を強調しているのですが、その狙いがやや上手くハマっていない印象も受けました。 [ビデオ(字幕)] 5点(2015-09-21 09:10:39) |
60. ぶどうのなみだ
《ネタバレ》 空知のワインを愛飲している者としてはやや物足りなかったです。ワイン作りの描写が中途半端で、もう少し時間を割いて取上げて欲しかったですね。 あと、昭和後期のアイドル映画のようなファンタジックな世界観は悪くはないですが、やや内容が薄いように感じました。「栄光と挫折、そしてそこからの再生」というテーマが、主人公だけでなく空知地域にも相通ずるものがあるものだけに、ドラマとしてもう少し掘り下げた作りだったほうが良かったと思います。 [DVD(邦画)] 6点(2015-08-14 10:58:41) |