101. オカルト
《ネタバレ》 「霊体ミミズ」でお馴染み「ノロイ」の白石監督お得意のモキュメンタリー。しかして今回はノロイの時のような純度の高い民間伝承者ではなく結構ざっくりとした感じ。というより出自を日本神話に求めているが、海洋生物や飛行物体、空に浮かぶ得体の知れないもやなどは完全にクトゥルフ神話を意識している(というか九頭呂岩とかど直球すぎ笑) とはいえ、演出方法とかは変なリアリティが漂っていて、本当にヤバそうな雰囲気や得体の知れなさなどはなかなか。 劇伴もなかなかノイジーで雰囲気を盛り上げているしとても良かった。 ラストに関しては「あちらの世界」の描写はちょっとコメディというかサイケ調に振りすぎ?とは思えど、結局人間の考えてることなんて神からしたら道端に転がっている石ころ程度にしかすぎないというような感じが出ていたので個人的に好みであった。 しかしいきなり話が未来に飛ぶのは笑った(あまり未来感は感じられないが) [インターネット(邦画)] 7点(2021-12-11 15:01:00) |
102. マスカレード・ナイト
《ネタバレ》 前作も結構好きなので、今作も十分面白かったです。 前作が比喩での「マスカレード・ホテル」だったのに対し、今作は文字通りのマスカレード(仮面舞踏会)が舞台、時間も一日(半日)で、いきなりホテルマンとして現場入りするので前作以上に唐突な感じを受けることに受けるのですが、次第に気にならなくなっていました。 前作以上に、お互いが正反対の立場でありながら、己の信念おもと、歩み寄ろうとする2人の姿もなかなかよかったですし、マスカレードを使ったクレーム客の切り返しは素直に「うまいなー」と思いました。 何点か腑に落ちない部分もあり、↓リニアさんもご指摘に通り、冒頭の単語のシーン。終盤の犯人当ての伏線ですが、正直、無理矢理すぎてちょっと浮いてしまってるのは事実。 あと、時計を気にしていては最高の接客ができない(要旨)と遅れた腕時計のくだりも、最後の伏線なのですが、時計気にするなとかいってる割に時間厳守って矛盾してない?と思ってしまったので、正直もう少し「遅れた腕時計」の扱いなんとかならんかったんか?と思ってしまいました。 とはいえ、前作同様のキャストの面々の安定さや、中盤から後半にかけての怒涛の展開、高級ホテルに泊まった気分になれたりするので、やっぱり楽しい作品でした。 LAにご栄転してしまいましたが、某ホテルドラマのように「姉さん、事件です」とか言いながら、向こうのホテルでも事件が起こってそれを解決、なんてそんな続編ができても観るかな、とかくだらないこと考えていました(笑) [映画館(邦画)] 7点(2021-09-25 04:27:05) |
103. 君の膵臓をたべたい(2018)
《ネタバレ》 作り物のように体温を感じない主人公の「僕」と典型的ウザキャラの彼女(良くいえば人懐っこい)のキャラのせいで最初は物語に入り込むの難しいかな、という感じで観ていたのですが、心境の変化などはそれなりに丁寧に描かれており、作画やCGなどは気合入りまくりでとにかく綺麗、そんなこんなで終盤に行くにつれて徐々に慣れてきました。 一番びっくりなのが、てっきり難病でヒロインが死ぬのかと思ったらまさかの「通り魔に刺し殺される」という展開。でもこれまで同様の恋愛モノが蔓延っていてちょっと辟易していたので、この展開が自分としては逆に良い方に働きました。まあ、死ぬことには変わりないのですが。 結局、友達や恋愛などの感情に左右されないって言っときながら最終的にそんなような関係になってんじゃん、とは思うのですが、意外と楽しめた点や映像の綺麗さなどで今回は7点ということで。 しかし、このタイトルだけ出されるとどうしても「食人系の映画」を連想してしまいます。心が汚れているので。 [地上波(邦画)] 7点(2021-08-29 23:45:35) |
104. 人間の條件 第五部 死の脱出
《ネタバレ》 前回、何としても生き抜くことを誓った梶、次第に軍人としての顔になっていきます。それはつまり、人ならざる者になるということ。 方々で敗残兵、民間人と合流するも、余りの過酷さに脱落者が出てしまう。それでも、何としても生き抜こうとする。第1部の時点では考えられないような状況。 そんな心情の変化にあっても、終盤、少女が水面に顔をつけるシーンは本作唯一の清涼剤としての役割を果たしていました [DVD(邦画)] 7点(2021-08-23 01:52:18) |
105. 人間の條件 第一部 純愛篇
《ネタバレ》 壮大なヒューマンドラマの第1章。 理想に燃える主人公と、現実(現場)の軋轢、そして捕虜たちの待遇をめぐっての対立、ようやく心を開いてもらったと思った矢先、ひそかに進む脱走計画、、、 ほんの序章に過ぎないが、かなり濃密な作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2021-08-23 01:30:18) |
106. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 これは邦画になるんだろうか?(笑) デヴィッド・ボウイの二枚目ぶりが際立っていました。というのが第一印象と、有名なテーマ曲を聴くことができて満足。 戦争映画であるけれど、戦闘シーンは皆無。旧日本軍の捕虜に対する待遇やイギリスでの階級主義、障害者の蔑視などが容赦なく描かれていてその点は強烈でした。 そして、国が違うことによる死生観、倫理観の違い、しかし少しだけ「クリスマス」という特別な日にわかりあうことができた。ラストで、メリークリスマス、というのは中盤と一緒。しかそ名前に敬称をつけるところ。誰が良くて悪いのか、ではなく、互いの信念のもとに一部の者が争い、それに巻き込まれた哀れな登場人物たちの哀れさ、そしていくばくかの救いを感じられるセリフだった。 [映画館(字幕)] 7点(2021-08-01 20:52:00)(良:1票) |
107. SLAM DUNK スラムダンク 吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏
《ネタバレ》 今のところ4作品あるスラムダンクの映画版の中ではこれが一番面白かった気がします。 今回は流川がキー、ぶっきらぼうで不器用だけど、互いに本気でぶつかるためにあえて憎まれ口を叩く姿は好きです(笑) プレイヤーとしてではなく、マネージャーとして全国制覇の夢を掲げるというラストも、安易ではありますが、清々しい終わりで良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-01 20:33:35) |
108. 地獄先生ぬ~べ~ 恐怖の夏休み!!妖しの海の伝説!
《ネタバレ》 今回のヒロインに関してはちょっと好みではありません(笑) ですが、妖怪の持つ宿命とそれを断ち切る絆、最後の「転生」を思わせる描写など、ちょっとウルっときてしまったので今回はこの点で。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-01 20:20:31) |
109. 地獄先生ぬ~べ~ 午前0時ぬ~べ~死す!
《ネタバレ》 今回の妖怪は心の闇が作り出したピエロ、ということで冒頭の部屋のシーンからやけに暗いシーンが多く、ちょっとホラー度は高い感じがしました。ガチに殺しにくるあたりも、今のアニメじゃ考えられないような気がしますがそこがいいところ。 最後のエンドロールでしっかりと友達の輪に入れて、大団円という感じで終わるので最後までハラハラドキドキ、最後は爽快という感じで楽しめました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-08-01 20:18:33) |
110. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 同じ仮想現実が舞台な作品では自分はサマー・ウォーズの方が断然好きですけど、じゃあ面白くなかったといえばそんなことはなく、ミュージカルになったりバトル漫画風になったりとコロコロ展開が変わるので観ていて面白かったです。 まあ、母親との死別が原因で歌えなくなり、それが結構なキーになるのにその母とのエピソードがずいぶんサラッとしすぎじゃね?とか、Uの世界に入り込む展開急すぎじゃね?とか、竜の正体が唐突すぎね?とかそもそも問題解決してなくね?とか色々と出てはくるのですが、ネットに登場した匿名のディーバの考察が勝手にされていたり、手のひら返したようにアンチが賛同してきたり、自称警察が登場して勝手に治安維持してたりとか、ネットの世界のアレやこれやをうまく皮肉っていて、それはサマー・ウォーズの時よりもより身近になっている気がします。 対する現実世界でも、あらぬ噂から目をつけられて大炎上、などは今の学生さんの抱える問題として非常にタイムリーだと思いました。 まあ、正直詰め込みすぎかな?とは思うのですが、じゃあどこを削るか、と言われると、肝腎要のライブシーン?くらいしか思いつきませんし、だからって削れるかと言われれば削れるわけでもないので、まあちょうど良いのかな、と。 キャラクターについては、アバターのベルについては好みではないのですが、現実世界のすずの方が(不器用さ含めて)好きなのと、青春アニメっぽいシーンがたくさん盛り込まれていて、アニメだからこそのデフォルメ(顔が赤くなったりギャグ顔になったり)、臭いセリフでも違和感なく耳に入ってきたりしたので、よかったです。 寓話としての美女と野獣なバーチャル、それに対する自己覚知のリアルといった二段構成の物語も見終わってみればなかなか見応えあり、ライブシーン共々なんだかんだ「観ていて楽しい」作品でした。 余談ですが、竜っていうタイトルなのでてっきり「ドラゴン」的なのが出てくるのかと思いきや、普通に獣人で「名前なのかよ!?」とツッコんでしまったのは内緒。 [映画館(邦画)] 7点(2021-07-24 18:58:39) |
111. ゴジラvsコング
《ネタバレ》 日本版のゴジラに慣れているせいかこのメリケン産のちょっとでっぷりとしたゴジラには少し違和感は感じますが(最初のハリウッド版に比べれば全然大したことないのですが)、それは些細なレベル。 着ぐるみ&ミニチュアの手作りの醍醐味、というのはなくなってしまいましたが、その分怪獣2体の圧倒的なド突き合いは迫力満点。ゴジラの圧倒的王者感と終盤の「今日はこれくらいで勘弁しといてやるよ」みたいな顔や、コングの「お前ちょっと調子乗り過ぎだぞ!」というような咆哮はともにイケメン過ぎてたまらないです。 正直ストーリーは前作~KoMのほうが好きでしたが、バトルに関しては今作のほうが上。メカゴジラが出ることは事前に知っていたので驚きはしませんでしたが(ちょっと残念な出来)、敵同士だったゴジラとコングが共闘したり、ゴジラビームの撃ち合いしたりと、男の子の大好きな「でかーい!つよーい!かっこいい!」がてんこ盛り。細かいことはいろいろと言いたいこともありますが、ストーリーとかそっちのけで大スクリーンで楽しめる作品でした。 [映画館(吹替)] 7点(2021-07-03 04:06:42) |
112. 夜逃げ屋本舗2
《ネタバレ》 前半はスナック感覚でサクッと自己破産する債務者たちのいい加減さと、借金を踏み倒された良心的な町金のギャップでまず「自己破産の是非」をとい、中盤以降は悪徳金融のせいで「借金を踏み倒さなければならない事情」にも言及、とはいえ半分くらい自業自得な連中はしっかりと「しっぺ返し」を食らっているのでちょっと爽快。 ただ、一部人情のある債務者は悲しい結末になるので、やはりちょっとシリアスな展開。 細川俊之扮する豊臣も、一見すると正論言っているようで、結局は詭弁でしかなく、しっかりと悪事も働いていル。しかも迫力とカリスマ性抜群、それでいて主人公?に固執するのもかつて(自分の強引な取り立てが原因で解雇された)逆恨みなので、絶妙な器の小ささが実に適役だと思います。 終盤の夜逃げも、ちょっとスマートさには欠けるけれども、さながらスパイ映画のような衣装や装置などで適度にスリリング。前半の溜めも相まって十分面白い作品でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-06-11 19:51:27) |
113. 聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY
《ネタバレ》 世界最速~小宇宙(コスモ)上映会と称した試写会にて鑑賞。 聖闘士星矢なんてその昔親が持ってたファミコンソフトでちょろっと触れた程度で何の知識もないままに鑑賞。 漫画の一エピソードでなく○○編と称した部分を約1時間半で語りつくすわけですから、もちろん駆け足、「もちろんこの設定とか知ってるよな!」と言わんばかりに専門用語が登場し、展開も少年漫画の常套的展開です。 原作から設定とかいろいろかなりアレンジが加えられているようで、主人公側と敵側の力量差が今一つ伝わってこない、など、原作ファンの人には相当な内容なんだと思います。 ですが、監督も言っているように、全く新しい聖闘士星矢という点で行けば、まあ目をつむれるのではないかと。 なにより、山ちゃんはじめ大ベテランの声優陣の仕事はやっぱりすげぇなと思いますし、若手側もそれに負けないくらい頑張っていると思いますし、戦闘シーンでも、やっぱりドラゴンボールやそういったものが好きな自分としては久しぶりに“男の子の血”が騒ぎました。 アテナ役の子は、もともと声優ではないし話題作りのための起用なのかも知れませんが、それでも本業の人たちに負けじとついて行こうという感じが取れます。経験不足のためか、セリフの抑揚や感情の出し方がもう一息だったり、声変わりなのか、少々ハスキーというか、かすれ具合が目(耳)につくところがありますが、それはそれ、これ以降も頑張って精進してほしいと思います。 全然期待していませんでしたが、バトルシーンの迫力や、主題歌がYOSHIKIであること、普段漫画を読まない僕でも原作を読んでみようかなと思わせるきっかけをくれたので、ここは7点で。 ―――ここまでは一映画ファンとしての感想――― もうね、あーりんはどう頑張ってもあーりんなんですよ(笑)ただそれは他の声優と違い僕らがあーりんの顔と声が完全に一致しているからであって、仕方ないんですけどね。 ただ、キャラデザも心なしか似せてくれているのか劇中の城戸沙織が徐々に佐々木彩夏に見えてくるからあら不思議(笑)だから徐々に違和感がなくなってくるので、ピンク推しの人は安心して鑑賞しながらあーりんわっしょいしてください。 そして、ラストのあれを今日(6月11日)にやるとは、監督も鯔なことをしてくれますね~。 [試写会(邦画)] 7点(2014-06-12 00:57:19)(笑:1票) |
114. シロメ
《ネタバレ》 今でこそ色んなところで見るももクロちゃんですがこれが出た当初はメジャーデビュー後とはいえ、ホントに知る人ぞ知る存在でした。だからこの映画も「最近出てきた良く判らないアイドルが得体の知れない神様にお願いをしにいく。これって本物なのか?」というモンド映画みたいないかがわしさがあったんです。まあ、1発で作りものとバレますが。 最近はいろんなメディアに出ているため、ライヴ映像やももクロChanを観た後でこの作品を観ると、例えば愛すべきアホリーダー、かなこがテンションダダ下がりだったりクールビューティ、あかりんがクールを通り越してフリーズ寸前だったりするので本来の彼女たちの魅力は半減どころの話ではないんですが、自分はこの作品からももクロちゃんを知った口なので違和感は全然なく、ホラー映画としてはむしろこれで正解だと思います。 怖いか、と言われればそれほどでもないんですが、廃墟に可愛い女の子たちがわいわい入って行って…というホラー映画の常套手段や実は仕掛け人側だったという捻りで楽しませてはくれますし、何より6人のももクロちゃんを観られる数少ない映像作品つーことで7点。 …にしても、これ観た数カ月後にあかりんが脱退する旨のニュースを知り、その後Zが付いたときは「Zって何!?」とポカーンとなったのも今となっては良い思い出…。 [DVD(邦画)] 7点(2012-09-07 02:44:48) |
115. SP 革命篇
《ネタバレ》 個人的には前作よりスケールはアップしましたが、ややアクションとしてはお上品すぎるといったところでしょうか。 セガール映画ではないですけど、人質、敵、味方双方殆ど死傷者も出ず(一部例外はありますが)、トラップが作動して大爆発!と云った大波乱もなし…まあ舞台や登場人物的に考えて安易に死傷者や損壊場所を出せなのかもしれないのですが、やはりアクションとしては少し刺激が足りないように思います。 しかし、それを考えなければアクション自体は見ごたえがあり、適度なスリル、そして互いの信念をかけた男の闘い等色々な要素が入っているのでなかなか楽しめると思います。まあ、完全な続きものなので前作を観ていないと半分以上置いていかれますが…。 点数は、前編の「野望編」と総合して7点と云うことで。 [映画館(邦画)] 7点(2011-06-15 02:14:09) |
116. ギニー・ピッグ 悪魔の実験
《ネタバレ》 日本の特殊メイクも世界に引けを取らない、ということ“のみ”を実証する作品。 残虐度では2作目にあたる「血肉の華」に一歩譲るが、本作は直接的な人体破壊描写とともに間接的な描写、精神的にくる描写が多いので、より陰惨度が高い。 しかも、ストーリーは皆無。ただ野郎三人がただひたすら女性を精神的肉体的にいたぶるだけなので、夢も希望も救いも、伝いテーマなんかももちろんない。 また、画像がチープで、設定上キャスト・スタッフの表記もないので、それがまたいかがわしさを倍増させ、まるで本物のような不気味さを醸し出している。 近年だと仏映画の「マーターズ」が、ここ数年の作品群のなかでもトップの陰惨度を誇っているが、本作はさらにその上を行っている。 疑似スナッフ作品としてはとても良くできている作品。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-13 18:33:01) |
117. 犬神家の一族(2006)
《ネタバレ》 オリジナル版未見の感想ですがこれだけで見るとなかなか良く出来ていると思います。 現代風の映像美(画質)に古風な美術のミスマッチ、新旧の役者のアンバランスさやちょっとオーバーなリアクションなど最初は気になる部分がいくつかありましたが見ているうちにはあまり気になりませんし、もともと物語も面白く、戦後間もない日本の陰鬱な雰囲気、日本家屋の(良い意味での)不気味な佇まい、名家の遺産相続をめぐるドロドロとした人間関係など、サスペンスの持ちうる心理的恐怖感を余すところなく表現していると思います。 まあ、オリジナルに対して殆ど変更点がなく忠実に再現されているという点では、わざわざ現代にそんなことをしていったい何の意味があるのか?という疑問も湧きますが、我々のような若い世代が今一度日本の誇る本格ミステリに興味を示すいいきっかけになったのではないか、と思います。 [DVD(邦画)] 7点(2007-11-08 15:52:38) |
118. HERO(2007)
《ネタバレ》 ドラマ版の延長線上のものはさして出来がよろしくない、といったジンクスがあります。初めて見たときの衝撃が緩和されますから。この作品ももちろん漏れることはないのですが、しかし大スクリーンで見る価値はあるんじゃないでしょうか。 もちろん、↓数名の方も仰っているように、話はちょっと弱いし、決定的な証拠が挙がっていないという部分があるので、法廷ものとしては1ランク落ちると思いますが、人を殺すという行為を最大の罪として、純粋に追い求める久利生検事の姿ははやり(陳腐といえども)心が動かされる行為ではないでしょうか。 ですから余計に、アベちゃんの「違う」のセリフが、より一層響き渡るのだと思います。 ということで、適度な緊張感とコメディのエッセンスを求めている方にはお勧め作品だと思います。 [映画館(邦画)] 7点(2007-09-17 00:52:05) |
119. DEATH NOTE デスノート the Last name
《ネタバレ》 漫画の映画化という、邦画ではイタイ映画に分類されて(しまって)いるにも拘わらず、現時点で平均点7.11点とかなり高め、自分も全編を見てなかなか面白いと感じたので、後編を(かなり時間はたったけど)淡い期待を寄せてようやく鑑賞。 いや~良かった。 まあ、確かに、リュークやレムのCGは相変わらず少し違和感がある(処理は奇麗ですよ)し、少々詰め込んだ感があって、もう少し深く掘り下げることもできたんじゃないか?とも思いますが、それでも充分に合格点。 特に最後の仕掛けは、よく考えられていて、そう来るか、と思いました。 しかしよく作りこまれてますよねぇ(トリックとか)。 確かに、平均点に恥じない内容でした。 [DVD(邦画)] 7点(2007-04-27 11:39:44) |
120. 痴漢男
《ネタバレ》 ビアンキさんと同じく、題名を見た瞬間は「電車男の二番煎じ?」と思ってしまいました。 男にとって都合の良いような話の運びで、ちょっとその辺どーなの?みたいな印象を受けなくはないですし、「電車男」に比べ知名度も予算も劣っているので、正直期待はしていませんでした。 しかし、意外や意外、ドラマとして見た場合、それぞれの女の子との関係が複雑に絡み合ったり、拗れたりと色々見所があり、「電車男」よりも数段面白い作りをしていました。 また、2ちゃんの面々が実際の役者ではなくAAで表現されているってのも結果として良い効果をもたらしていたと思います。 もう少し大々的に宣伝していれば、もっとヒットしたのではないか、と思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2006-10-28 01:11:26) |