141. バケモノの子
《ネタバレ》 熊鉄は好きだった。前作まではなんだかんだ楽しめたけど、今作は物足りないというかファンタジーさが逆に不自然に際立ってしまって残念な展開だった。途中から学校に行ってないだけの九太が読めなかった『鯨』。どうして奴が瞬時に読めて形までわかったのか。しれっと流せば良かったが出来ず、そこで完全に冷めてしまった。でも熊鉄は好きだった。 [地上波(邦画)] 5点(2016-07-27 20:16:50) |
142. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 ようやく初見。当時これを初めて観られた人はぶったまげたんだろうなぁ。幼い頃にカラー版ゴジラやウルトラマンを観て、平成ゴジラ、かつ最近のCG映画に慣れてしまった私には、やはり今更感はあった。しかし今作がなければ怪獣文化も世界でここまで発展しなかったと思うと、感慨深い。だから高めの点にしました。ラストはびっくりする方法で退治されてしまいましたが、まだ見ぬ『仲間』がいるテイで物語が終わったので納得。宝田明さんが超ハンサム。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-27 20:00:12) |
143. 日本のいちばん長い日(2015)
1967年版を鑑賞して間もなくこちらを観たからか、悪く言えば物足りなかった。尺は同じくらいなのに、岡本版の方が情報量が多かったし、オーバーな演出ではあるが説得力があった。原田版はとても見やすいけれど、説得力が薄かった。松阪さんの畑中少佐は静かなる狂気でそれは良かったのですが、陸軍のクーデター決起の表現も物足らず。東条英機さんと天皇陛下のやり取りが出てきたのは好感。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-06-05 18:45:11) |
144. 日本のいちばん長い日(1967)
2015年版をもうじき観るので、岡本版を見ておこうと鑑賞。もうね、圧倒されっぱなしでした。内容がめっちゃんこなんですよね。だけどこれが史実に基づいてるという事実。真実が不明で脚色している部分も多いだろうけど、事件としては全て起こっている事実。その狂気。錯乱していないのに追い詰められた大日本帝国の終焉の狂気。特に黒沢年男さんが演じるキーマン畑中少佐の鬼気迫る迫力。もう何しゃべってんのかわかんないんだけど、圧がすごい。あと天本英世さんが演じる横浜の佐々木大尉も滑舌ワル過ぎて訳わかんないんだけど、勢いが止まらない。三船敏郎さんが演じる阿南陸軍大臣の沈静しつつ覚悟を決める迫真の演技。モノクロでかつ長編ながらも全く遜色を感じさせない、まるで記録映画の様な素晴らしい作品でした。鑑賞後に不明な点を改めて調べたりして、終戦についてもいろいろ勉強になりました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-06-03 23:45:20) |
145. 柘榴坂の仇討
《ネタバレ》 ラストには賛否あるでしょう。私はあれで良かったと思います。互いに死にぞこない、時が止まったまま人生を落胆して生き永らえながら、互いが目前に現れるのを待ち続け、ようやく出会った時には互いを許し共感し心を溶かし前進していく。不条理な決闘もお涙で好きなんですが、なんだか新鮮でした。許しって大事ですね。難しいけれど。ただ侍魂の志村がこれからの文明に対応して働いていけるかが心配。個人的には借金取りに正義感あふれる元侍が次々に名乗り出るシーンがニヤついてしまった。「姿形は変わろうと、捨ててはならぬものがある。それも文明ではござらぬか」には同意。最近の日本は捨てすぎてるのが文明になっている気がしてならない。マイナス1点=まさかのミサンガ頼み。そして井伊直弼を演じる吉右衛門さんのカツラおよびメイク担当者。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-06-03 14:52:34) |
146. 壬生義士伝
自分、忠誠誓う武士や騎士のお話にはめっぽう弱い。だからこれも好きです。でも後半がやや長く感じたのでこの点。最初は胡散臭い吉村ですが、ぐいぐいと人間臭さが増し、最後には感動させてくれました。斎藤もカッコいい(いや、これは演じる佐藤浩市さんがカッコいいのか)。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-06-03 13:27:49) |
147. ぶどうのなみだ
監督の前作『しあわせのパン』で感じた違和感が、この作品では如実に出てしまった。前作よりダークな世界を描いたからだろうか。この監督さんの趣味なのかもしれないが、作風に悪い意味で生活感がないのである。無国籍な少女漫画の世界。そして長い。そう、少女漫画なら良いお話だったかも。ちなみに演者さんはそれぞれ宜しかったです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-06-02 22:45:43) |
148. HERO(2015)
オリジナル〜新メンバーバージョンの連ドラも観ていたので鑑賞。相変わらずのテレビスペシャル感、いや前作の劇場版の方がまだ豪華な感じがありましたよね。予算の問題なのでしょうか。元のメンバーの方がお気に入りだったので、松たか子さんがどんな登場するのか楽しみでした。久利生さんとは前作のキス以来なにも進展がないまま、8年経ってたんですね。そしてあのラストか、、、。木村さんの年齢的にもこれで『HERO』完結ですよね。スタッフとキャストの皆様、お疲れ様でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-06-01 21:03:48) |
149. HERO(2007)
確かにゲストやロケは豪華だし、予算的に映画なのでしょうが、内容はテレビスペシャル。しかし連ドラは好きで観ていたので、その延長として楽しめました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-06-01 15:25:34) |
150. ソロモンの偽証 後篇・裁判
《ネタバレ》 原作未読。なかなかの『中学生日記』な演技ぶりで、前編から芝居がグダグダしていたが、なんだかんだ後編が気になったので鑑賞。大出君は犯人じゃないのは前編でバレバレだったが、まさかの展開。大出君もクソだが、柏木君がそれを上回る病みっぷりでゲンナリ。それを背負い込む神原君も余計な感情で責任感背負いすぎだし。だけど物語としてはどうなんだろう。裁判中は盛り上がるだろうけど、その後も語り継がれる様な内容だろうか。衝撃の事実までも行かないし。ただの神原君の独りよがりに近い物になってしまった。確かに大出君の無罪はおめでたいかもだけど、彼もそこまでには疑われてもおかしくない悪さをしていた訳だし。なんだかスッキリしないお話だった。収穫は若手男優2人の発掘のみ。 [地上波(邦画)] 4点(2016-05-29 14:51:48) |
151. ソロモンの偽証 前篇・事件
原作未読。なかなかの『中学生日記』な演技ぶりで、そして裁判?って違和感な進行に最初は慣れなかったけれど、ふむふむと観進めた結果、後編が気になったのでまずはこの点。しかし大出君が『渇き。』のイジメられっ子役の子だとは、、、計り知れない振り幅。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-29 14:42:52) |
152. 蜩ノ記
《ネタバレ》 映像や父の実直な潔さと母の物言わず支える夫婦感は美しくて好きだったです。しかし!あれだけの銭ゲバである家老の改心があまりにもあっさりで、、、チャンバラ時代劇の見過ぎなのか、父が切腹した後にお家は家老から襲撃を受けるのでは?とか勘ぐってしまって最後は泣けなかった。それだけが納得いかず。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-26 19:20:41) |
153. ニシノユキヒコの恋と冒険
《ネタバレ》 まさかの死人の思い出話。生きてるモテ男の話かと勘違いしていたのでそこにビックリした。それがわかる冒頭30分までの退屈極まりなさで鑑賞をやめなくて良かった。内容も描写も嫌いでは無かったのですが、ワンカットワンカットが私には長く長く感じてしまいました。そしてそれを助長するようなあの狙った感じの吹奏楽にもイライラしてしまったのでマイナス1点。しかしモテるのに必ずフラれる色男が上手に描かれていました。竹野内さん、ピッタリですね。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-21 17:33:32)(良:1票) |
154. 渇き。(2014)
なかなかの胸糞映画でした。人が想像し得る世界は存在し得る。だから意外とアンダーグラウンドではリアルに有り得ますよね、スタイリッシュなのは演出として。でもラストは呆気なかったな。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-05-19 22:58:30) |
155. はじまりのみち
木下恵介監督の熱狂的ファンによる壮大なるプレゼンテーション的な映画。そして自己満足に陥り少なくとも私へのプレゼンは失敗。残念。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-05-19 17:17:40) |
156. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
《ネタバレ》 なんだか勿体無い映画でした。無骨なまま進めてくれた方が個人的には良かったのに、雪子の幻が余分だった。まぁ、それがポイントの一つなんだろうけれど・・・。2番目の雪子(しかも演技が下手すぎ)→3番目の雪子:広末涼子まで、乙松の死に際の"幻覚"だったんだろうけど、それが妙にこの映画から浮いていた。撮り方で変わったのかな。乙松の生き方は好きだっただけにとにかく残念。それでプラスマイナスのこの点。でも!志村さんの酔い方はやっぱり秀逸でした。 [地上波(邦画)] 5点(2016-05-17 01:59:41) |
157. 刑事物語
楽しめたけど次回作からはもう観ないかな。聾唖の娼婦役の彼女、これ1本で引退されちゃった様ですね、勿体無い逸材だなぁ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-17 01:56:21) |
158. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
期待せずに何気に観たら楽しめましたし、そんなに考えた事も無かった林業にも興味が湧きました。伊藤英明さんはやっぱり熱血な役が似合う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-05-16 01:59:54) |
159. 裸足のピクニック
なんの知識も持たずに監督のお名前だけで鑑賞。めっちゃ怪作でした。ある平凡な女子高生が、ひとつつまづいた為に続々と見舞われるコントのような日常。ただ女子高生に同情の余地が全くないので見ていても退屈だった。カット割りが昔懐かしい感じ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-05-14 15:33:00) |
160. キツツキと雨
監督の作品らしく、ニンヤリするシーンも多々有りましたが、私も『南極〜』が好きなので期待して観てしまったのがいけなかった。でも観終わった後味は嫌いでは無かったからこの点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-02 18:00:33) |