1. スウィングガールズ
演奏シーンがやっぱり山場で見ごたえはあるけど、その前にメイキングを見てしまって、彼女らのゼロからの奮闘ぶりや、苦悩の日々が背景にあることを知って、さらに感動してしまった!即席バンドなので必ずしも上手くはないけど、上手く見せるのが目的じゃないしね。ある程度演奏の部分が完成してから、撮影に入ったと思うので、バンド組み始めた時のような、「へたくそ」に演奏するところなんて難しかっただろうと思いますね。 [DVD(吹替)] 7点(2005-05-01 09:11:43) |
2. 花とアリス〈劇場版〉
ちょっと「萌え」系のイメージフィルムっぽいところはありますね。思春期の日常生活の一部を切り取った、ホント他愛もないやり取りが続くんですが、ただ監督はこのような少女たちの感情をよく研究されていますね。表現しにくいんですが、ピュアでやさしい雰囲気の映画で、時に意外な登場人物でスパイスを利かせており、意外に飽きずに見られました。 7点(2005-01-23 13:37:15) |
3. ロスト・イン・トランスレーション
《ネタバレ》 静かな雰囲気が淡々と続くけれども、人間の感情をうまく切り取って表現できている秀作。特別インパクトのあるシーンはないが、淡々とした雰囲気の中だけで筋の通ったテーマを表現するのは難しいはずでは? シーンで印象的なのは、寂しさを紛らわすために、生け花教室に乱入しちゃったり、お寺参りをしたりする彼女の行動力。これには脱帽も、自分の居場所がなくてどうしようもない感情がにじみ出ていた。 また、外人で言葉が分からないことを知ってて、堂々と日本語で対応するおっちゃんおばちゃんのシーンはこっけいだけど、保守的な日本人像をうまく描いてるシーンだと思った。田舎者の私には、同じ日本でも東京で一人ぼっちなら、同じ感情を抱くかもしれない(笑)。 6点(2004-12-06 23:49:51) |
4. キル・ビル Vol.1(日本版)
あれだけ話題になった作品ということで、見てみました。個人的には受け付けませんでした。タランティーノ独特のパズル式の脚本は火を噴かず。彼の真骨頂が発揮されたというより、遊びが目立った作品と言えばいいのか。だいぶ期待以下でした。ブライドの一連の復讐劇は面白かったし、正当性があってスカッとしたけど、その過程でポツポツと見られるへんてこりんな日本のヤクザ像とかソニーさんとか血みどろの惨殺劇が…。何人殺したんでしょう?無駄に長いし。ガンじゃなくて最後まで刀で戦い抜いたのはなんか割に合わんけど、うれしかった。 5点(2004-06-14 22:03:46) |
5. ホテル ビーナス
思ったより複雑で深い人間模様が描かれていました。個人的にはあまり泣ける映画ではないと思いました。草なぎ君は主人公というよりこの映画のナビゲーターみたいな感じで、表立った感じはしなかったけど、もっと彼自身の過去のエピソードを出して欲しかったとも思いました。頻繁に出てくるタップダンスのリズムはテンポを出す、という以上に、草なぎ君の捨て切れない夢を表現していただけに、深く踏み込んでもいいと思いました。最後はなんか強制捜査みたいなんが入ってバラバラになってしまうので、なんかそれぞれ生きる道を見つけてホテルビーナスを巣立つ設定にしては、あまりにもお粗末というか、うやむやにしすぎなのかも、と思ってしまいました。ホテルの住人たちの演技は個性的で、見所がありました。甲乙つけがたいですが、中谷美紀さんは素晴らしかったです。 5点(2004-03-28 12:14:11) |
6. たそがれ清兵衛
《ネタバレ》 ほんわかしていい映画でした。不器用で、素朴で、何とも憎めない男なんだけれども、そういう人物設定だからこそ見えてくる彼のすがすがしい生き方というものが前面に押し出されていて後味がよかったです。 印象に残っているシーンといえば、地方の母親が朋江の名前を思い出せなかった時、やっと清兵衛と朋江の気持ちのつながり合いが、他の人に対しても何か醸し出しているものになったんだなぁと思い、グッときました。 普段洋画ばかり見ているせいか、こういう時代物の邦画を見ると本当に心洗われます。日本人の奥ゆかしさとかが伝わってきて、この国に生まれてよかったな、と思ってしまいます。 あと、ふすまから少しのぞいたりする光の演出のせいでしょうか、最後の果たし合いのシーンでは息が詰まりました。田中民さんは狂気をはらんだ演技でした。 7点(2004-03-06 00:07:49)(良:1票) |
7. トゥームレイダー2
前回の閉鎖的でチンケで安っぽい雰囲気はずいぶん良くなってて、その点で途中までは面白かったけど、結局猿の怪物とかありえない世界に話が進んで行っちゃうんだよな…アンジェリーナ・ジョリーは肉体派ではあるけれども、かなりの演技派な女優さんなんだから、もうこのシリーズから外してほしいよ。ほとんどがスタントだし、見所あるシーンといえばボディスーツとかキスシーンとかの視覚的な魅力しか思い浮かびません。男女の描き方も、ホント中途半端でした。刺身のツマ以下のつまらなさで無用なものでした。1作目はタイ(だったかな?)、そして今回は中国→アフリカ。監督がアジアびいきなのか分からんけど、次もしやるなら日本でララ・クロフトが暴れてほしいとは思いました。 5点(2004-02-19 01:43:27) |
8. ラスト サムライ
《ネタバレ》 個人的に武士道精神というものは好きではないんだけど、激動の維新時代に西欧からの風に負けず、自分たちの道を貫き通した彼らの生き様というのは十分に見てとれたかな。まあアメリカ人が描いた世界観だから、映画にするにあたって人間ドラマに仕立て上げようというくささが見てとれて、観賞直後は大したことなかったかもと思ったけど、あとからジワジワきた。やっぱり冷徹に人を殺してきたことを悔いているトムの気持ちになったら武士道精神には共感できるよね~。癒しの世界に導かれたというか、日常では静をたしなみ、戦場では激しく動の部分を出す、そういうけじめというかわびさびの部分に深く惹かれていったのは何か分かる気がするなぁ。「サケ~、サケ~!」は切かなったよ。彼の視点から描いた作品であったから、武士道というものが新鮮で、美しいものに見られたね。一番印象に残ったのは、最後機関銃を連射した後に、政府軍の兵士たちが屍に向かい土下座をするシーン。日本人たるもの、表向きの姿が変わってもその精神はみんな一緒なんだなぁと思い、争いというものは常に無駄なものでしかないことを思い知らされたね。 7点(2004-02-05 21:35:10) |
9. DRIVE
《ネタバレ》 だいぶ期待外れだった。個々のキャラの設定は独特で興味のわくものばっかりなのに、何かストーリーとはうまくかみ合ってなかった感じ。それぞれの過去は結構深刻なのに、足を洗う?時はなんとまああっさりというか。しかも一人ずつ消えていって、最後は亡霊なんかと戦ってるし!白装束の男は朝倉の「負」の部分だったのか?イマイチ監督の意図が伝わらず、焦点がバラバラで、テンポが魅力のSABU作品にしては物足りないものがあったかな。 4点(2004-02-01 19:34:30) |
10. ポストマン・ブルース
《ネタバレ》 うわさには聞いてたけど、SABU監督の作品って全力疾走が多いですね。今回はチャリンコだったけど、しっかり警察の連中も走ってたし。初めてだったんで他の作品と比較がつかないけど、かなり随所に青空の中を疾走するシーンがあって見ていて気持ちよかった。ストーリーも友情と愛情を見つけた郵便屋が生きがいを感じたかのように彼らに郵便物を届ける姿、そのいきいきとした提真一の笑顔が本当に印象的。一方で思い込みが間違った方向にいってしまった警察の連中の珍道中も対照的で面白かった。こういうアンバランスな場面をミックスされた作品ってのはいいね。ほどよく小ネタで笑えたし、ラストでは結構感動できた。また周りのキャストもいい味出してるし、それぞれの境遇が強烈だったけど、うまいことバランスが取れてた感じがした。遠山景郷子が若くてフックラしてたのですごくかわいく感じたね~~。 7点(2004-02-01 13:01:47) |
11. Shall we ダンス?(1995)
面白かった。役所広司が不器用な中年役を見事にこなしてたね。その他のキャストも個性的な実力派ばかりで、ハマり役だったように思う。探偵役の柄本明が次第に一ファンになっていく姿も面白かった。周りが素晴らしい演技だったので、少し草刈さんのセリフ回しとか少し大根ぽく感じてしまったけどね。雰囲気は十分だったけど。ウリナリの社交ダンス部とかこの頃結構社交ダンスが流行ってましたよね~。 7点(2004-01-26 22:50:21) |
12. クライング・ゲーム
あの瞬間、ビックリしました(笑)。なんか中性的な人だな~と思ってたら…これ以上は口チャックですね。もっとバイオレンスシーンやきわどいシーンが多いかと思ったけど、そんなことなかった。まぁあのシチュエーションがきわどいのかもしらんが。でもなんかこういう愛の形も本気でいいと思ったね。なんか脳内の忘れられたツボを押してもらったような作品です。 7点(2004-01-17 22:22:38) |
13. 陰陽師
《ネタバレ》 思ってたより面白かった(汗)。晴明VS道尊、晴明と博雅、博雅と望月の君(祐姫)、早良親王と青音など様々な人物関係があったけど、うまくつながってたのでスムーズに見れた。時代を隔てた壮大なドラマでもあるね。かなりCGが多用され、ワイヤーアクションシーンもあったのは全くこの映画についての予備知識を知らなかったため、意表をつかれたようで何か得した気分になった。野村萬斉も真田広之もはまり役だね。晴明のささやくように呪文を唱える姿は雰囲気ビンビンだった。道尊の新日の藤波社長のような鼻息も気に入った。個人的には夏川結衣の演技が光ってたように思えた。うーん、確かにミスキャストな点はあったように思えたね。 5点(2004-01-11 21:39:30) |
14. 戦場のメリークリスマス
どいつとどいつがつながってるのか、という人物の相関関係は、1度見ただけでは分からなかったけど、たけしの鬼畜の演技とかから日本軍が戦場で残してきたものの雰囲気は伝わってきた。一番印象的なのは、セリアズの回想シーンかな。長い間祖国を離れたので弟を夢にまで見る気持ちも分かるが、あまりにもデビッド・ボウイが少年役には無理があるほど老けてたので違った意味で印象に残った。にしても女性が1人も出てこない映画って珍しいのでは。教授の演技はまあこんなもんとして、眉毛や鼻筋とか戦争中なのにきれいにメイクされていた…かなり違和感を感じてしまった。音楽がすばらしいのでこの点数でもいい方。 2点(2003-12-26 23:00:31) |
15. スパイ・ゲーム(2001)
CIA内での確執や、二人の冷めたようで義理堅い人間関係など表現が難しそうに思えた。人間ドラマだな、これは。思ったより見せ場が少なくて派手さはなかったな。 4点(2003-12-15 00:20:44) |
16. 千と千尋の神隠し
ファンタジーとしては面白かった。子供の純粋な心というテーマで見れば他の宮崎アニメと大差なかったように思う。他のキャラクターの個性が強すぎたため、千尋が逆に浮き立ったとも思う。 6点(2003-10-30 12:45:16) |
17. 黄泉がえり
黄泉がえりの人数も切り替わりの多さも問題なかったけど、全体的にストーリーを引っ張りすぎた感じがした。最後のRUIのステージのシーンとか。歌はよかったけど。竹内結子の「素」に思える演技が抜群によかった。居酒屋のシーンとか特に。 5点(2003-10-28 22:37:52) |
18. バトル・ロワイアル
血だらけやん!それだけで気持ち悪なった。途中で次はどういう殺され方をするのかの方に興味がいってしまったよ。あれだけの演出で若者に対するメッセージなんて伝わるのだろうか。カムフラージュされすぎ。 2点(2003-10-15 03:29:35) |
19. 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
正直ちょっと物足りなかったかな。2ヶ月以上前に見たのでちょっと忘れかけてますが、真矢みきの監理官に終始腹が立っていた。冷徹なエリートも誇張表現しすぎだと思うが。ネゴシエーター役のユースケもエリートながら不器用なところは笑えた。ギバちゃんの秋田弁もいいね。撃たれた衝撃シーンは、館内の空気が一気に張り詰めたね。鳥肌立った。 5点(2003-10-15 03:01:43) |
20. 踊る大捜査線 THE MOVIE
個人的には1の方が好き。話の軸になる事件(副総監誘拐)のサイドには湾岸所内の窃盗事件があり、同時並行でやることで息抜きになるのもあるし、常に何かしら動いている所轄の警官たちがリアルに感じられる。キョンキョンもおばちゃんになったなぁと思った。 6点(2003-10-15 02:52:08) |