1. オーディション(2000)
龍好きです。出来は別にして、この映画は珍しく原作よりも怖く仕上がってると思います。映像でしかできない怖さをちゃんとわかって作ってる。まあ変態三池だからそれはお手の物か。国内よりも海外で評価の高い作品らしいですね。weirdという単語がぴったりな映画です。海外の知らない俳優がキリキリされてたらこっちも「イタタタタ痛い痛いやめてーーー」ってなるんだろうけど石橋凌だと普通に落ち着いて見られるのはなぜなんだろうな。 [DVD(邦画)] 4点(2009-06-27 14:58:45)(笑:1票) |
2. もののけ姫
《ネタバレ》 もののけ姫は、壮大な矛盾の物語だ。アシタカは森と人との争いを止めようとする。始まりは、彼がタタリ神に矢を射って呪いを受けたからであり、なぜ射ったかと言えば自分や村を守るためだった。生きようとするものの本能だ。森と人の争いを止めんと奔走するアシタカは、侍を5人以上殺める。右手のあざのせいではない。彼の意思だ。「また殺めてしまった」という割にその葛藤は描かれない。サンの元からたたら場に戻り、侍が攻めてきたこと知った彼はそれををエボシに知らせに行こうとする。おトキ達と話す間、彼らはがんがん侍を撃って殺すが、アシタカは決してやめろとは言わない。同じことなのに。君が今から止めようとしている森と人の争いも、それと同じことなのに。「しし神殺しをやめて、侍殺しをやれというのか」「違う!」何が違う?作中、彼の言動は本当に中途半端だ。森にもつかず人にも付かず、ただ自分の好きなものを助けたがる。アシタカは結局外から来たものだから、土壌を理解できずにただ争いはやめろと言う。現代の戦争を取り巻く環境とさして変わらない。自らはそれだけ中途半端でありながら、サンの立場を認めてやれない。山犬にも人間にもなりきれないサンを「人間だ、解き放て」と正義と信じきって言い放つ。それがサンの幸せだと本気で思うほどアシタカはバカか?ショウジョウは地走りのことを「生き物でも人間でもないもの」と称する。事実森にとってもう人間は生き物ではないかもしれない。一番グレーゾーンにいるのはアシタカだ。物語は最後の最後まで矛盾を抱えたまま、壮大風にラストを迎えるが、「しし神は死んだ」「森に生も死もない」「私はたたら場で、サンは森で」。何か解決したか?してない。何も解決してない。エボシは今後森を切らないか?いや切るね絶対に。人間が地球上からいなくならない限りこの手の問題は永遠に解決しない。外界の知恵を持たずに一心にモロを信じて戦うサンや、同じくエボシを信じて戦うたたら場の者たちは野蛮か?そんなことはない。いくら良心を持って倫理を持っていたって身に危険が迫れば人間はなんでもする。アシタカは現代人、君はクラッシュの白人警官だ。声高に平和を謳うくせに目先の危機には暴力を持って臨む。正しい正しくないは誰が判断する?もののけ姫は、人間が持つ壮大な矛盾を、最後までなんの解決もしないまま、飽きさせずに見せ付けてくれる。 [DVD(邦画)] 9点(2009-06-27 14:19:07)(良:2票) |
3. NOTHING ナッシング
POPに作り上げるセンスがないんでしょうね彼。つーかね、DVDのうたい文句がよくないよ、サスペンスって書いちゃってんもん。まぁ自分は皆様ほどの酷な評価ではないのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-16 00:58:47) |
4. テッセラクト
非常によくできた構成だと思った。時間軸の交錯が複雑ではあるけども分かりやすい。何がダメって肝心のストーリーが弱い。全然意外性ないし面白くない。でもこの構成だけで自分は7点出せます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-06 22:06:11) |
5. ブラウン・バニー
んがーー正直退屈だったな。誰だか忘れたけどクロエの前に2人女優候補挙げて断られてんだよね?んで元カノ起用。どうかね。ストーリー的には、いやギャロお前ははわるくねーよって言いたい。 [DVD(字幕)] 4点(2005-04-18 18:19:14) |
6. 呪怨 (2003)
カヤコ役の藤貴子さんのとこクリックして出演作一覧チェックしてみて。なんか悲しくなるから。 4点(2005-02-18 01:45:34)(笑:2票) |
7. リボルバー 青い春<OV>
退屈だね。でも好きだ、この映画。森山未来は助けてくださいとか言ってる場合じゃないよ、こっちのが断然いい役だと思うんだけどね。玉木氏別に演技がどうのとかじゃなくて声が苦手でさ、ちょっと減。好きだって言うポイントはそうそう、下のレビュワーさんと同じく。でもあの状況で引き金引けたんだから、お前らはすごいよ。できないよ。 7点(2005-02-16 16:17:45) |
8. KYOKO
良くも悪くも小説読んでからじゃないとだめなんじゃないかなこれは。。村上龍の小説はその情景描写力がすごいと思っているのだが、それだけに彼の作品を映像化するのはすごく難しいと思う。細かい描写の文章によって読者のあたまには個々のイメージが出来上がってしまってるわけだし、KYOKOなんかはわりと分かりやすいストーリーだけど他の作品はやめたほうがいい。ってもう何本も撮っちゃってるけど。撮るなら他人に任せるべきだ、龍がやっちゃだめだ。この作品も他人に撮ってもらったらもう少し退屈しないものになった気がする。大事なダンスに魅力を感じないってのは大失敗だと思うし、個人的には映画も小説のスタンスのまま撮ればよかったのにと思った。KYOKOじゃなくて、パブロの視点、ラルフの視点、て感じで。村上龍ていろんなことに手出してるじゃない、スポーツとかイベントとかほんと色々。その実行力があることはひとつの才能だと思うけど、マルチな才能を持った人間ていないんだなと思う。だって小説が一番いいもんねやっぱ。 6点(2005-02-16 16:11:32) |
9. AKIRA(1988)
外人が見たらキャラの区別つかなくねーかコレ。実際自分も中盤くらいまでわかりづらかった。原作読んだことないから次に漫喫行ったときに読もうと思うが、現時点で映画としては6点。望月峯太郎はきっとAKIRAが好きなんだろうなと思ったよ。 6点(2005-02-16 15:59:10) |
10. Jam Films
けん玉、かな。どれがすきかと言われたら。篠原涼子はいい。うまい。行定作品は女にはわかんないんじゃないかと思う。んー自分はむしろARITAにはがっかりなのでした。がっかりってこともないんだけど岩井氏気合いれないで作ったんだろな、て感じの。 5点(2004-09-24 19:53:23) |
11. 地獄甲子園
ぐっ…。オデ、これ好きだ…。。この適当さ。しかしながら点数がつけにくい。いざ点数付けるとなると、これに8点とか無理だ…。出来としてはよくないもの。4点にしとく。でも、好きだ… 4点(2004-08-09 04:53:57)(笑:1票) |
12. 世界の終わりという名の雑貨店
ぬをを。久々に何ら感じる処のない映画を観たぞ。この映画に何かメッセージがあるのだとすれば、それを感受できるほどにわたくしの神経は発達していないのだと思います。 1点(2004-08-09 04:47:26) |
13. ホテル・ハイビスカス
中江裕司にはやられっぱなしだ。そしてやはり登川誠仁なのだ。欲をいうとナビィばりに民謡どんどこ出してほしかったな。いやはや、良い。 8点(2004-08-06 07:36:03) |
14. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
映像が美しい。特に夜のプールのシーンはかなり美しい。ただひとつ、花火が…。意図してなのかもしれないがもう少し壮大に美しくどかんとみとれるシーンをつくってほしかった。でも個人的に岩井作品はドロドロしてる方が好きです。 6点(2004-08-06 07:21:42) |
15. 青い春
青木が屋上で影を塗るあたりから、苦しさで胸がいっぱいになった。他の映画では決して味わったことのない苦しさ。この映画を観る以外の方法でこの苦しさを味わおうとするなら、自分が若くきれいで汚くてプライドが高くて嫉妬に狂っていて、それでも卑怯なことをする勇気はなかったあの頃のことを思い出せばいい。 青木よ。 9点(2004-05-18 22:09:01) |
16. ワンダー・ボーイズ
犬の死が軽すぎる点が解せない。しかも全盲の犬だぞ!後につながらないエピソードが多すぎてラストまでもたない感じです。 3点(2004-05-09 13:16:10) |
17. 八月のかりゆし
松田龍平のでてる映画初めて観たが、なかなかよい。浅野と似た感じだね、演技しない感じの演技。内容は、沖縄について全然知らない人にはわかりづらいと思う。ちゃんとした説明はひとつもない。あんなリアルなキジムナーいたらすごいなと思いつつ。トンちゃんこんなとこで何してんのと思いつつ。私はボケーと観て楽しめた。でも地理感むちゃくちゃ、ひとつ減点対象。あとさ、オナリとエケリの使い方が間違ってた気がするんだけど私だけ? 7点(2004-04-29 17:41:08) |
18. リリイ・シュシュのすべて
《ネタバレ》 確かにこれは、全然リアルじゃないかもしれない。こんな14歳いないかもしれない。それでも、胸をえぐられる何かを感じてしまったよ。リアルではないなりに、風景や体育館裏で、自らの中学生時代を思い出すことも出来た。この違和感。自分の思いと他人の思いが少しづつずれていく違和感。とめられない無力感。岩井俊二は虐げられて生きた経験があるに違いない。じゃないと描けないだろ、これは。ちなみに私は、先日出版されたばかりの小説のほうを先に読んだ。それから映画を観たけど、最初は小説の方が何倍もいい出来だと思ってた。でも津田詩織が空を飛んだ時点で、映画と小説は別モノだと気づいた。■これから小説読もうと思う人はこの先読まないで。■小説で死ぬのは津田詩織じゃない。久野陽子。それに雄一はもっと悪意あるふうに思えた。で気がついたんだけど、映画の方の主人公は実は津田詩織じゃん。て。私のなかでだけなんだけどさ多分。津田詩織が、違和感と無力感をもって胸をえぐったんだなと、思った。なんとなくこの映画が気になる人は是非小説を。 [DVD(字幕)] 10点(2004-04-29 17:29:56) |
19. ナビィの恋
でーじ面白いやっさ!すげー好きよこれ。あったかいもの。。ナビィはサンラーと逃げてしまうけれど、誰一人として誰かを憎んだりしていないよー。ナビィも明るく明るく島をでていくんだよー。そして登川誠仁のおじぃにはココロの広さというものを教えられるわけー。ななこは好きという感情をちっとも表に出さなかったけれど、ナビィがサンラーと行くのを観て、思わずふくのすけのところへ行ったんだよー、ほらユタが言ってたさ、ななこにもナビィの血がながれているからね、と。音楽も良かったね、まず相手を探さんと十九の春を弾けんばーよ。ずっと観たかったけれど、登川誠仁の役者デビューばかりが騒がれていたから、林昌がでていたのには驚いたよー。とにかく、この幸せ感をみんなと共有したくて仕方がないよー。島酒を飲もう。 9点(2004-04-13 19:00:40) |
20. 静かな生活
こりゃーよくも悪くもホント痛々しい話ですよ。よくもここまで、みたいな。渡部氏の演技はすばらしいですが。なんていったもんか、とにかく私は後味の悪さを強調したい。。笑えるもんなら笑いたいけどあんまわらっていいテーマじゃないでしょ。首つったじーさんとか首つるしかないっしょ。あーでもマーちゃんが襲われたときの、最近滅多に拝めなくなった巨大な白パンは大爆笑でした。 4点(2004-04-05 16:35:41) |