1. KAMIKAZE TAXI
《ネタバレ》 役所広司がよかった。ミッキー・カーチスもよかったが、ちょっとヤクザの親分には見えにくいかも。全編を流れる独特の透明な感じが心地よい。役所の殴りこみシーン~ラストは傑作。ただひとつ気になったのは、特攻隊のパイロットが覚せい剤を打たれていたという下りは、 事実と異なるのでは?当時のパイロットが覚せい剤をそれと知らず 使用していた事実はあったと思うが。まあ特攻作戦を立案し、推進した 側の人間が、戦後裁かれもせずに政界に出ていることを強調したかったのだろうが。 8点(2004-03-01 10:39:06) |
2. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
こっ、このアニメは、もしかしてスティーブンキング原作ですか? 6点(2004-02-28 11:18:30)(笑:1票) |
3. 極道恐怖大劇場 牛頭(ごず)<OV>
《ネタバレ》 何処が恐怖大劇場やねんてゆうたら、あんた名古屋の人間やないやろと 突っ込まれそうなのでやめとくが、旅館のシーンは、つげ義春氏の 旅もの漫画の雰囲気を映像化した感じで好きな人にはお勧めします。 牛頭や、尾崎のあにきの再生を、何かのメタファーだとかそういう うがった見方を一切拒否するかのようなエンドロールの牛頭の唄は、 ある意味この監督さんのコアの部分の表出ではなかろうか。反面、 淡々としたロードムービーを三池さんが撮ったらいい作品ができそうな 予感がしました。(興行的には厳しいでしょうが) 7点(2004-01-14 16:56:26) |
4. DEAD OR ALIVE 犯罪者
オープニングだけでも既に10点。これほどかっこいいオープニング は、日本映画史に残るでしょう。それに石橋連司はすごすぎ。ケンミンの焼きビーフンのCMも好きだったけど、この虚無感を出せる役者は 他にいないのでは。三池監督には今後も好きな作品を自由に撮ってもらいたいと切に願っております。 10点(2004-01-12 14:34:59) |
5. 仁義なき戦い 代理戦争
《ネタバレ》 極道さんの世界も「政治」の世界もやってることは全く同じ、但し、 裏目に出ると「的」にされて「たま」を獲られてしまうのでシビアさ は政治家の比ではなさそうだ。冷戦時代の米ソ対立になぞらえて アイロニーたっぷりに描かれたやくざ抗争は、1作目に比べて笑える 場面が多く、特に山守のキャラが益々パワーアップしており楽しめる。こういう国際関係的見地で、現代版「仁義なき戦い」をつくるとすれば時代は変わり、冷戦構造は崩れ、圧倒的な力の親分(米)による 一極支配になると思いきや、そうは問屋が卸さない。老舗の親分集(欧)のメンツもたてねばならず、弱小組織の局地抗争(テロ)に結構手を焼いていたりして、しかも急速に力を付け始めた新興組織(中など)の動きも予断を許さないといったあらすじになるのだろうか。 そんな中で日本はというとちょっと心許ない気がする。日本の政治家も 山守組長くらい才覚があればなあと暗い感慨を抱いてしまった。 ということで、特に小泉首相以下政治家の皆さん必見の作品。 9点(2003-11-21 18:22:20) |
6. 仁義の墓場
パワーのある映画。渡哲也が熱演していますが、端整さが災い して、小川力夫の狂気をいまひとつ伝えきれなかった気がする点が残念。どんどんディスペレ-トしてゆく力夫が、レイプして自分の女に した多岐川裕美を結核で死なせる前に入籍していた話も、戸籍を撮るだけのぶっきらぼうさによって却って哀しみが伝わってくる。 親分の前で妻の骨壷を開けて無言で骨を喰う場面は、鬼気迫るものあり。 8点(2003-11-12 10:13:02) |
7. スクリーマーズ
レンタルビデオで借りて観ました。思わぬ佳作と思いました。 温度センサーで探知するタイプは、進化型の地雷みたいで、実際に アメリカあたりで研究してそう。人間型のやつは、心理的な 部分を突いてくるので、集団活動自体の維持が難しくなる。 ただ、あくまでロボットであり、レプリカントでもサイボーグでも ないんだから、愛情・自己犠牲というのはおかしい。それがこの映画の 最大の弱点という気がしました。 7点(2003-11-10 19:03:54) |
8. 用心棒
北関東(ですよね)のほこりっぽさと殺伐感が見事にマッチしている。 三船が孤高の武士でなく、世俗的なとこがいい。山田五十鈴の存在感 もすごい。でもなんといっても仲代達也のかっこよさ。着流しにエリマキっつうのが決まっている。卯之吉の死に方も最高です。「用心棒」を超えるのは無理でも、うならせる映画をつくってほしい。邦画ガンバ。 10点(2003-11-08 17:23:51) |