1. ディア・ドクター
《ネタバレ》 失踪した 医者・鶴瓶を巡って、 【 現在という時制 】 においては、第3者による評価を元にして 【 間接的人物像 】 を。 【 少し前の時制 】 では、医療に従事する姿を直接目撃することで 【 主観的人物像 】 を。 それぞれ、2つの時制 によって提示される、この 2つの人物像 を 足掛かりにして、今作に発生していく 【 失踪の謎 】 と 【 診断の謎 】 。 この 2つの 「謎」 を 推理する楽しさに満ちた鑑賞となりました。 また、 「問題提起」 は、する。 ↓ でも、「暗い」 まま終わらせない。 ↓ しかし、「問題解決」 は、しない。 というユルイ立ち居地が、何故かしら心地良く感じた。 そんな不思議な映画でした。 制限文字数では語り切れず、完成版はこちら ↓ http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-96.html [DVD(邦画)] 8点(2013-07-27 07:58:39) |
2. サマーウォーズ
今作は 「重力から解放された、静謐なる横移動」 と 「1カット内で共鳴する、2つの時空間」 のように アニメならではの表現手法を駆使した“神がかり” 的な映像世界を提示してきました。 しかし、 「山奥」 での 「血族による 【情】的コミュニケーション」 と 「ハイパー世界」 での 「匿名性による無関心・無責任コミュニケーション」 の対位律をしっかりと強調することができず、 登場人物の 【情】 的 なメロディ をも歌い上げることができなかった 結果、 構造的に、そして感【情】的にも、マスターピースに成り得なかった 残念な作品。 と結論付けさせていただきます。 完成版はこちら、ネタバレ注意 ↓ http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-102.html [DVD(邦画)] 7点(2011-05-14 23:29:06) |
3. 洲崎パラダイス 赤信号
《ネタバレ》 今作は【 「 予見 の 提示 」→「 予見 の 裏切り (トラップ) 」→ 「 トラップ の 途中放棄 」 → 「 予見 の 具現化 」 】 というプロセスを推移していく、2つの事例を織り交ぜながら表面的なストーリー展開と並行する 【「制作者の文脈」 を推理する楽しさ】 に満ちた鑑賞となりました。 ■そして、川島雄三 という天才が、日陰者の視線から、日本の近代化と経済成長の 「予見」 を 語っていたことに対して 、【社会学的な価値を見い出せた作品。】 と、評価します。 制限文字数では語り切れず、完成版はこちら、ネタバレ注意 ↓ http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-98.html [DVD(邦画)] 9点(2010-08-08 11:33:48) |
4. おくりびと
《ネタバレ》 今作を 「フラガール」 や 「スウィングガール」 、そして 「ウォーターボーイズ」 のように 「納棺師」 という未知なる種目にチャレンジしていく 「パフォーマンス系映画」 の一種 のようなものだと早合点していました。 実際は、 「納棺師」 となったことによって大きなトラウマを克服していく、 「魂を救済する」 物語 であったのです。 ↓文字数オーバーのため 日記のリンクを貼っておきます。 ネタバレ注意! http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-97.html [DVD(邦画)] 8点(2009-10-20 22:55:45) |
5. ウォーターボーイズ
「行動」 を起こす為の “キッカケ" 訴求が希薄であったため、 「男のシンクロ?」 の必然性を感じることができずに、 彼らの活動の薄っぺらさばかりが気になってしまいました。 とは言え、 パフォーマンス系映画の王道である、 「クライマックスにおけるパフォーマンス大成功!」 のカタルシスに身を委ねた映画体験となりました。 分割感想文はこちら → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-3.html [DVD(邦画)] 7点(2009-08-19 21:49:52) |
6. 近松物語
今作に触れて、【 「肉欲」 という、即物的で衝動的な側面 】 と 【 「支配体制」 に統制される 「個」 】 という 近松門左衛門作品を鑑賞してゆく上での、2つの新たな鑑賞側面を発見することができた、極上の映画体験となりました。 制限文字数で語りきれず、完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-51.html [DVD(邦画)] 10点(2009-08-03 21:57:27) |
7. 緋牡丹博徒 花札勝負
《ネタバレ》 今作の鑑賞は ■ 映像演出的には 【 ローアングルの深遠なる世界 】 に 狂喜し、■ 人物描写的には 【 奥床しさが漂う任侠映画であること 】 に 驚嘆し、■ 個人的には 【 加藤泰監督作品の共通項探し 】 に 興じた、素晴らしい映画体験となりました。 制限文字数では語り切れず、完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-93.html [DVD(邦画)] 9点(2009-07-06 22:41:51) |
8. 殺しの烙印
《ネタバレ》 「ATG映画前夜」 の1967年に、こんなにも観念的な要素を取り入れて映画を作り上げてしまった鈴木清順監督の先進性に瞠目致しました。 埠頭での決闘シーン。自動車下の匍匐前進の映画的興奮に酔いしれながらも、この楽しさを理解できなかった日活上層部の不調法を悔やんでも、悔やみきれない気持ちに襲われたのでした。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-2.html [DVD(邦画)] 7点(2009-04-28 00:49:23) |
9. フラガール
今作を鑑賞して 【 「内」 ⇔ 「外」 の対比と、 「第1次産業」 ⇔ 「第3次産業」 という生き方の相違 】 そして 【 ダンスの振り付けが雄弁に語る、物語進行上における法則性 】 という2つの側面がボクの興味を刺激していきました。 「表層的なエンタメ映画」 でありながら、その行間にある制作者の コダワリ や エゴ を秘めた 「裏ルール」 を紐解く楽しさをも感じ、この錯綜していく2つのベクトルの行方を楽しめた、言うなれば パラレルな動きを堪能した 鑑賞となりました。 完成版はこちらまで、ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-65.html [DVD(字幕)] 8点(2009-01-20 23:16:40) |
10. 天然コケッコー
今作を鑑賞して 【 終わりがある 儚さ 】 【 終わりがある 愛おしさ 】 【 終わりがある 美しさ 】 をしみじみと感じていきました。 終わってしまうから、 そして、変容してしまうからこそ、この一瞬一瞬が愛おしい。 そんな 小津安二郎映画にみる美学 を思春期の彼らの物語の中に見つけたのでした。 長文完成版はこちらまで ネタバレ注意 → http://ouiaojg8.blog56.fc2.com/blog-entry-77.html [DVD(邦画)] 7点(2009-01-12 12:07:11) |
11. 妖星ゴラス
《ネタバレ》 「恐怖の大王」が降ってきた!!。■ そんな時、ハリウッドでは「大王」をコッパ微塵とすることに終始し、 我が東宝映画陣は巨大な噴射口をおったてて、地球を避難させてしまった!。 なんて東洋的な発想と西洋的な発想の衝突なんだろうか。 このギャップを東洋医学と西洋医学の違いに投影して考察するとおもしろいと思った。 「恐怖の大王」という病巣が体内に巣食った時、西洋医学は摘出手術や薬物療法という 形で治癒を目指す。その行為は病巣への攻撃となる。 一方、東宝陣が施こした東洋医学的処置は鍼灸や漢方など患者の自己免疫力を高めて 病巣というマイナス要素からの悪影響を減少することにある。それは自己変革による解決を意味する。 「自己」と「敵」という存在がある場合、西洋は「敵への一方的な攻撃」をしかけ、東洋は「自己変革による敵との共存」をめざしているように思える。この問題解決コンセプトの違いこそが「アルマゲドン」「ディープインパクト」のハリウッド的思考と我が「妖星ゴラス」による東宝・東洋的思考の違いであるのだ。 そこには敗戦を経験し、東京裁判を経験し、アメリカからの日本国憲法を遵守し、民主 主義、資本主義の洗礼の中、自己変革をなしてナンバー2までのし上がった日本の歴史 があり、一方、目の上のたんこぶをことごとく攻撃し、自国の権力を増大させていった 国の歴史感がでーんと横たわっているのです。ハリウッドは敵から逃げることをけっし て良しとしない。共産主義からも、テロ国家からも、勿論、異星人からの攻撃にも、大 統領が戦闘機に乗って攻撃を仕掛けるぐらいなのですから。 自分らが内的変貌を遂げて局面をヤリ過ごすという屈辱的な危機管理は到底受け入れられないのです。でも僕ら日本人という歴史を持った者(少なくともワタクシ)は、南極に巨大な噴火口を作って「大王」をヤリ過ごす地道で途方もない努力に、どうしょうもなくロマンを感じてしまうのです。神道を基本とし、大陸からの仏教を受け入れ、キリスト的文化も受け入れ、民主主義・資本主義を取り入れ、その折々での自己の最適化を柔軟になしえてきた血がどうしようもなく騒ぐのです。 ストレートな差障り要因への攻撃という陽なエネルギーよりも、南極に大規模土木工事をやり遂げる忍耐力をワタクシは断固支持致します! [DVD(字幕)] 8点(2005-06-09 22:38:35)(笑:1票) (良:3票) |
12. モスラ(1961)
《ネタバレ》 卵から幼虫、幼虫から繭、そして繭から成虫へと劇的な変体をするモスラのこれらの変化の真髄は、[移動方法の変化]に集約される。卵という「点」における停止状態から誕生という生命の出発点を経て、「線」移動を開始する芋虫状の幼虫となる。幼虫による移動の特徴はその距離をそのまま忠実に辿るところにあって、「跨ぐ」ということをしない移動方法によって通過場所は例外無く破壊され、その跡はあくまでも「線」を基本としている。その愚鈍なまでの忠実さは、その後に来る飛翔に向けての聖なる自制として感動的ですらある。幼虫としての移動距離を全うした彼は、第二の誕生を迎えるべく再び「点」に引きこもる。繭という自主的な卵に身を潜め、しばしの停滞を演じる。その直後の羽化。繭から「再生」したモノはまるで別の生き物だった。小美人を探し求めるためのDNAを受け継いだ、しかし全く違う肉体がそこにはあったのだ。 この肉体がもたらす最大の成果は「飛ぶ」という移動形態を獲得するところにある。 この「飛ぶ」ことによって彼は人間達がへばりついている「面」の世界を一気に凌駕することになるのだ。自力では飛べない人類がX軸とZ軸によって生成される「面」の世界に留まらざるを得ないのに対し、「飛ぶ」ことでY軸のプラス方向を獲得した彼は「面」に執着する人類を俯瞰の位置で見おろす、「宙」の世界を制覇する神々しい存在へと自らを転身させていくのです。■この華麗なる転身物語と同時に、この映画の世界観もインファント島という土着の地から、東京へ、そして急転、日本人が憧れをもつ欧米の地へと、順次ブランド・アップさせていることに気付く。そんな映画的構造の中に1961年公開当時の高度経済成長期の気運を見たようで大変興味深く感じました。が、しかし、結局、彼は小美人を救出して、今まで構築してきた「ブランディング」などかなぐり捨てて、出発点である土着の地、インファント島にあっさりと戻ってしまうのです。無粋きわまりないことは百も承知だが、イメージ戦略の端くれにいる自分としては、この有様を見て「おい....モスラ、お前、もったいないじゃん....」という言葉がつい口から漏れ出てしまったのでした、マル。 [DVD(字幕)] 7点(2005-05-11 22:24:17)(笑:1票) |
13. フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
《ネタバレ》 デカダンスの香り高き、実に上質なSF映画でした!。■最も興味深かかったのは“悪”のありかたで、従来は建造物の“破壊”とそれによる人的被害が怪獣による“悪”の表現でしたが、今作に持たされるものは“食べられる”という“破壊”の恐怖を超えた、生物であるが為の否定し難い、根源的な恐怖なのです。“異形”ゆえに持つ人類との“差別と疎外感”どころではない、捕食者と被捕食者という、両者の間には共存の妥協点などありようもない、揺るがし難い関係が構築されるのです。生きるために他者を殺し“食べる”という、自己存続のための“悪”に対し、人類(自衛隊)は異形の者(ガイラ)へ“メーサー殺獣光線車!”を駆使し、存続をかけた戦闘を仕掛けます。しかしその“悪”は生物の端くれである人類自体も背負っている宿命、どうしょうもない行為ではあるのです....。ガイラが殲滅される直前に、突如として善玉サンダが助けに入ります。今作は「“サンダ”善玉 ⇔ “ガイラ”悪玉」という対比の2体を 用意し、人類 対 異形の者 という単調な図式からの脱却を図っています。善玉のサンダは山岳地に息を潜め、「もののけ姫」「平成狸合戦ぽんぽこ」等のジブリ映画に見られる、人間社会に追いやられる“封印された生命体”という役回りを演じています。 人類に対する同化願望・従順性・ヒロイズム。それと並行する人類に対する疎外感・哀しみ。サンダとガイラの細胞レベルの結びつき等、様々な関係・感情がサンダの登場で生まれ、それらが絡み合いながらあの不条理なラストに突入していくのです。結局のところサンダは、ガイラによる根源的な“悪”と“異形である自分達”の存在を完全に封印するために、(彼らには予知できていた)海底火山での2体同時消滅という決着を望んだのかもしれません(涙...)。そしてガイラが、サンダや人類によって命を奪われたのではなく、海底火山という寓話性によったところに、ある法話を思い出しました。ガイラが“捕食”という、生を持つ者全てに備わっている醜悪さを一身に背負っているとすれば、そんな彼を無為に消滅させられるのは(裁くのは)同じ宿命を持つ“生物”であってはならないのです。何故なら、【他の生物に対して行われる行為の中で、唯一許されるのは“食べる”ことしかない。】からなのです。 [映画館(字幕)] 9点(2005-01-16 00:20:51) |
14. 夢みるように眠りたい
《ネタバレ》 ①叶わなかった「想い」を片時も忘れずに、老女となった今、胸の奥に秘めながら静かに人生の幕を閉じる。というモチーフと、■②「現実と虚構」そして「現在と過去」が錯綜しつつラストを迎える。という大好きなモチーフが2つもありました。■①の「遂げられなかった想い」は「シザーハンズ」や「タイタニック」にも見られるものです。「若さ」「美しさ」というプラスのベクトルの中で輝やかしき瞬間を持ち、それ故に他人の心を揺さぶり、ドラマが生じる。様々な要因によって想いは遂げられず、不本意で永い人生を歩むことになる。いつしか「老い」「衰え」という負のベクトルの中で、その終着点である「死」を迎える。死に逝く彼女の胸に去来するものは、「若さ」「美しさ」に恵まれながらも、「想い」を遂げられなかった運命への悔恨..。しかしこの死の到来によって彼女達は時間や肉体をも超越した“回帰”という方法で「想い」を遂げていくのです。「タイタニック」では舞踏会で彼と再会をし、この映画では黒頭巾によって救出されるのです。ここにおいて「死」は気が遠くなるほどの永い“消化試合”であったこの人生から放たれて、本来あるべき人生を生きるための、「崇高なる儀式」となるのです。■②の「現実と虚構の融合」というモチーフは、「田園に死す」や「陽炎座」、「マトリックス」や「ダークシティ」に共通します。知的な迷宮に身を任す快感と映画の構造的な解を得たときの高揚感は、映像という媒体でこそ得られるものと信じます。■さて本題の「夢みるように眠りたい」は、やっと終了10分前にして「現実と虚構」の急接近で映画が動き始めます。桔梗を探索するうちに、50年前の未完の映画の結末を演じていた、いや、演じさせられていた!という構造的な解に刺激を受け、「虚構・過去」である黒頭巾が探偵によって実体を成し、時空を超えてラストシーンを構築していく。そんな静的なスペクタルに魅せられたのです。「夢みるように眠る = 穏やかな死 → マイナスのベクトルからの開放 → プラスのベクトルを持つ桔梗への“回帰”」の図式の中で、現実において自らの「人生の終焉」を迎え、虚構では「映画の人生を成就」させていくのです。「現実」からも「虚構」からも独立した、映像ならではのラストシーンは、「想い」が叶い、「現実と虚構」「現在と過去」が渾然となった映像的エクスタシーに満ちたものでした。 6点(2004-08-28 22:57:10) |
15. 怪談(1964)
《ネタバレ》 昨今の、安っぽい ハッタリを利かせたホラー物とは、明らかに一線を画す怪作です。 恐怖を暴力的に振り回すのではなく、小泉八雲の「怪談」の世界を「超アナログなSF」として捉え、非現実世界を舞台に、真剣に「耽美・妖美」に向き合った映画なのです。 水の中に落とされる黒、赤のインクの不穏で不吉な美しいオープニングから圧倒されました。 特にオムニバス形式の1話と2話は仰天モノです。 第1話の「黒髪」は非物理的なものと肉体的なものの対比がおもしろかった。 心や精神(この場合は執着、怨念)という非物理的なものは残存し、時間の経過の前には肉体(そして家屋)という物理的なものは脆くも朽ち果ててしまった というお話。 ラストは妻の肉体の崩壊が発覚するとともに家屋の老朽も露呈。 その家屋を次なる崩壊へと促進するのが、とりもなおさず妻を死に追いやった主人公なのだ。 恐怖から逃れるためにバリバリと家屋を壊しながら自らも老朽していく恐怖は 凄まじい。 妻の肉体崩壊の発覚を期に家屋崩壊と自らの肉体崩壊がリンクしていくのです。 「執着の残存」と「家屋や肉体の老朽と崩壊」この図式を際立たせる為に、あの不必要なほどでかいセットが必要だったのですね。 しかもメロディを廃した、精神的キシミ、肉体的・物的キシミをデフォルメしたあの音楽!(60年代の大島渚のあの凄まじい作品群は 美術・音楽ともにこの映画の存在が大きいことを今さらながら発見しました。) 第2話の「雪女」は悲しい母性の物語であり、悲しい恋の物語と感じました。 目的は監視だったのでしょう。ホリゾントに浮かぶ眼がそれを示していると思います。 それが男と姑の人間性に触れて結婚。子供まで設けてしまう。 ささやかな幸せの毎日。しかしそれも永遠ではなかったわけです。 とうてい男を殺せるわけもなく、子供を案じながら家を出ていく彼女の姿が、哀れで、いとおしく感じてしまいました。 男がソッと置いたわらじも雪の中、フッと消えていきました。 きっと、ささやかながら、穏やかだった幸せの証として、感謝しながら持って行った。と私は思いたい。 10点(2003-11-12 23:20:44)(良:5票) |