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プロフィール
コメント数 73
性別 男性
ホームページ http://6018.teacup.com/337/bbs
年齢 53歳
自己紹介 心の機微が感じられる作品が好きです。
絵に携わる仕事をしていますが、映画を映像面から語ることが苦手です。
映画の社会的道徳は常に考えますが、基本的にエンターテイメントを冒涜するようなツッコミはしないのが観客のモラルだと思っています。
全体のバランスよりも、ただのワンシーンにノックアウトされたい。

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1.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 
アパートの隣りの部屋で、いま実際に起こっている出来事のように描かれている。それがこの映画の最大の長所。残酷なことをするのはごく普通の人間。アナタでありワタシである。深夜、公園の雑木林に穴を掘って、ウサギの死骸を埋めたことを思い出した。死後硬直したソレを触ったとき、気持ち悪いと感じた。ワタシと明の何が違うというのだろうか。何も違わない。
[DVD(吹替)] 7点(2005-08-18 05:38:19)
2.  血と骨
コメントに困る映画。いい絵が撮れてるし重みだけは存分にあるが、これが映画として面白いかと言えば、全然面白くない。おそらく映画の冒頭で観客が感情移入するべき視点を見つけられないのが原因。子供時代の金正雄の存在感が無さ過ぎるのだ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 04:14:01)
3.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 
空襲警報が鳴り、遠方よりB29の羽音が迫り、空から焼夷弾の雨が降る。 一面は焼け野原になり、黒焦げた死体の山を縫って、兄妹は歩く。 幼い頃に父から聞かされた戦時中の光景がそのままアニメになっていました。 この映画を初めて観た当時の私は近代史についての知識や自論など持ち合わせておらず、かなーりピュアな心構えで視聴したと思います。確かにこの映画に描かれている兄妹の人生は悲惨なものだと思います。しかし私はまるきり泣けませんでした。何故みなが大泣きしているのかわからず、「大人になれば分かるのかな」と、これまで感想を保留にしてきました。 今に至り再び視聴し、私が泣けなかった理由がはっきりと説明できるようになったので、ここに感想を書くことが出来ます。主人公の清太には、西ノ宮の叔母さんに媚を売るくらいの賢さが必要だったんだと思います、妹を守るために。だって居候の身ですから、何か手伝えることがないか、自分から進んで申し出るくらいの気持ちがあって当然だったんじゃないでしょうか。他に頼れる人がいないのだから、私だったらなるべく叔母さんに迷惑かけないように神経を使うと思うが、しかし清太は叔母さんに反発するばかりで、感謝の気持ちが一切見られない。小言にうんざりして叔母さんの家を飛び出し食料が底を尽き、「叔母さんに謝って家に置いてもらいなさい」という農家の叔父さんの助言にも耳を貸さず、結果的に妹を死なせることになった。清太のくだらないプライドがせつこを殺したとしか言い様がない。この物語がもし「妹のために自分を犠牲にして生き抜く兄の話」だったら、私は感動して涙したことだろう。しかしそれでは戦争の悲惨さをアピールできないので、この物語は妹も兄も死ぬシナリオになっているのだ。この物語がノンフィクションなのだとしたら(野坂氏(清太)が実際は死んでいないのだから、ノンフィクションではないだろうけど)、妹が死んだのは野坂氏自身の責任であり、彼がその罪の呵責に苛まれていることは想像に難しくない。 そしてその責任を戦争に転嫁したとしても、彼を責める気にはなれないな、とも思う。
[DVD(吹替)] 6点(2005-05-14 00:50:11)
4.  下妻物語
深田恭子より土屋アンナのほうがロリータ服が似合うと思います。まぁそれはさておき、「アモーレス・ぺロス」と同時に観たんですが、どちらも冒頭の事故シーンから遡るシナリオ構成になっていました。偶然でしょうか。 内容的には「恋の門」と同ジャンルかな。笑える青春映画。TVドラマ「アットホームダット」で隣人だった篠原涼子と宮迫博之が夫婦だったり、矢沢心のヤンキーも個人的にはウケた。阿部サダヲのスカジャンリーゼントも。 お話としては、主役ふたりの気持ちが出来事の積み重ねで自然に打ち解けていく感じがよかったと思います。ただクライマックスの深田恭子の台詞がちょっと長すぎる上、説得力がなくって白けてしまいました。でもまぁ重い話ではないし、こんなもんかな~という甘い見方で。神妙な雰囲気だけで中身のない邦画は嫌いだけど、しかしノリだけで最後まで押すのも手軽すぎて物足りませんね。何か一本、芯が通っていれば名作だったかも。
7点(2005-02-19 22:00:17)
5.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 
ポルノ女優ではない、普通の映画女優にこんなことをさせていいのか? 作品の評価をする前に、まずそれを問いたい。 当人同士は納得していても、周囲の人々はそれを許すべきなのか? 映画はフィクションだ。映画のために、本当にオーラルセックスをする必要など、 どこにもない。殺人現場に本当の死体を転がす必要がないのと同じだ。 映画を創る者が踏み越えてはならない倫理がある。 ギャロは、やってはいけないことをやったと思う。 (ギャスパー・ノエすらやらないようなことを) どんなに作品が優れていようとも、その一点において私は白けた。 (画面いっぱいにボカシが入るのも見苦しいし) もう一度言う。本当に咥えさせる必要など、どこにもない。 内容は好きなのに・・・残念だ。  【追記】突き詰めていけば、作り手と受け手の間になければならない信頼関係の問題。作り物だからこそ映画は安心して観られるわけで。私は「バッファロー’66」がすごく好きなのでこの作品も期待して観ていたが、件のシーンを見せられた瞬間、作品からはじき出された。感情のふり幅を増すためのファクターであるのはわかるが、本来は映画的な演出で効果を出すべきものだと思うし、そうした工夫から逃げてはいけないと思う。そうでなければ映画はどこまでもエゴの塊になっていく。この作品を手放しで評価してしまったら、この後を継ぐ映画の中でも呼物的な俳優同士の本番セックスを見せられかねない。私はそれは勘弁願いたいので、ここで散々に貶しておきたいのです。
[DVD(字幕)] 0点(2005-02-08 16:30:44)
6.  恋人はスナイパー 劇場版 《ネタバレ》 
全3作通しての感想です。 1作目が一番マシでした。マシってだけで、粗を探せばキリがないですが。 この作品の一番の欠陥は、「狙撃」がまったく生かされていないことです。これがとても難しい題材であったことは、きっと脚本の君塚氏も思い知ったことでしょう。狙撃はとても地味なうえ、一瞬で見せ場が終わってしまう性質のものですから、見せ方がとても難しいのです。だから2作目では完全にカンフーに逃げてしまったのでしょう。しかしそれではタイトルに偽りアリになってしまうので、3作目では頑張って「狙撃」のドラマに持っていった。頑張ったけど、やっぱりダメだった、そんな感じ。スナイパー同士の戦いは、どちらかの位置がわかった時点で勝敗が決まるのが定石。もはやどうやって盛り上げればいいかわからなくなったのか、土壇場で竹中さん生き返ってるし・・・。 全体的にリアリティがないのは目をつぶるにしても、核に据えた「狙撃」だけは丁寧に描いて欲しかった。ウッチャンと水野美紀のスタントに興味ないなら、見る価値なし。
4点(2005-02-04 03:52:19)
7.  ロスト・イン・トランスレーション
書こうと思ったことの多くが【GO】さんのレビューに書かれていたので、こそっと良票を入れて終わっておこうかと思ったのですが、やっぱりちょっと書いておきます。 日本人もアメリカ人も、東京という街に「孤独」をイメージするのは同じなんだな、と思いました。日本に住んでいる者だけが象徴的に感じるイメージではないんですね。そこに米国人が持つ「英語は世界の公用語」という暗黙の認識が重なって、孤独が増幅する。ここでなければ出会わなかっただろう二人は、他に誰もいなかったから惹かれたのだろうし、お互いにそれがわかっている悲しさがある。でもたしかに好きになっていった。人間はみんな言葉を喋るけど、それは万能じゃない。思いを言葉に置き換えるときに、複雑な意味は失われる。この映画も、構想から映像になるまでに、きっとたくさんのロスト・イン・トランスレーションが起こっているんだろう。ラストシーンの言葉なき抱擁が、きっと一番観客に伝わっている。
6点(2005-02-03 20:44:08)
8.  恋の門
喩えるなら、強火でパラッと仕上げたチャーハンのような感じ。中華の基本でありながら、なかなかコレ!と言えるウマさと個性を持ったチャーハンに出会うのは難しい。恋の門はいいチャーハンだ。味は濃いのにさっぱりしている。気に入った。わかる人にはわかる台詞が胸に染みて頬が緩む。松尾スズキでしか有り得ないキャストの多彩さは、観ている人を純粋に楽しませてくれる。個人的には小日向文世がツボでした。
8点(2004-10-23 20:47:46)
9.  ヴァイブレータ
私はこの映画で泣いた。寺島しのぶが浴槽の中で後ろから男に抱かれるシーンで涙がこみ上げた。 もう、それだけでいいのである。その体温を知る人には、それだけでわかる映画なのだ。 お互いが抱えているものは、知らないし見せない。その時間を維持するために必要なこと。 その時間を楽しむために演じる。だから詮索はしないし、お互いの気持ちにはあらかじめ別れがある。 正直、寺島しのぶの裸にはたいした魅力はない。脱ぐことでみすぼらしくなるくらいだ。 しかしだからこそ、この映画は泣けるのだ。 
7点(2004-09-12 23:40:58)
10.  tokyo.sora 《ネタバレ》 
台本なしの実験映画。 覗き見的な楽しみがあるけど、そういうのに面白味を感じない人が観たら 退屈で苦痛でしょう。 作家志望の女の子と若い編集者のエピソードが印象に残った。 編集者がやってはいけないことを全部やっちまってて、 (説明に理論がない、作品に無断で手を加える、作家に手を出す) ああいう奴が担当になったら作家は搾取されるばかりだ。 ムカつくぜ!・・・と、私怨だけ吐いて感想終わり。
5点(2004-06-09 18:46:19)
11.  シベリア超特急
第二次世界大戦勃発の前夜、イルクーツクからマンチューリへ向けて疾走する 高速鉄道があった。その列車の一室に鎮座する男、アドルフ・ヒトラーとの会談を 終え静かに目を伏せる、山下奉文陸軍大将その人だ。 乗り合わせた乗客は国際色豊かで、列車内は小さな世界情勢と化す。 そして引き起こされる連続殺人。列車という名の密室。 巧妙に張り巡らされた伏線は和太鼓の響きと共鳴し、真実の糸を手繰り寄せる。 事件が暗闇に閉ざされたその時、山下の神秘的な推理が冴え渡り、道を切り開く。 「9号室だ!9号室!」 訪れるクライマックスは常識を飛び越え、予測不可能な展開が観客の思考を停止させる。 息をのむ演出、演技とは思えない人物造形、戦争への痛烈なメッセージ・・・ 名画の条件を兼ね備え、マイク水野が放つ究極の社会派サスペンスミステリー・・・ 晴郎の胸いっぱいの愛、映画への叶わぬ片思いに、あなたも触れてみませんか。  【追記】晴郎を「晴雄」と書いていたので修正しようとしたら、頂いた笑票を誤って消してしまった・・・。これも晴郎の呪いだな。そうに違いない。
[ビデオ(字幕)] 0点(2004-06-07 16:34:16)(笑:4票)
12.  ラスト サムライ
そもそも侍魂とはつまり愛国心である。 そんなもの現代日本人の中にどれくらい残っているのか? 観客も、制作者たちも、侍魂を「命を懸けて自分の意志を貫く」くらいのシンプルな構造で 捉えているのだろう。だから勝元たちの戦う理由がわからない、という根本の空洞が生まれる。 「国の行く末を案じて命を懸ける」という感覚は、完全な個人主義に染まってしまった 今の日本では理解できないものだろうし、理解しろというのが無理な話である。 敗戦国の日本は戦勝国の米英によって、愛国心を抜き取られる教育を受けてきたのだから。 では日本の観客が「侍魂に共感した」と勘違いしたものの正体はなにか? それは渡辺謙や真田広之の魂ではないか。彼らの奮闘に感動し、彼らの死そのものを悲しんだのではないか。 散っていく男の美学。日本人をカッコよく描いてくれてありがとう、という感謝の涙。 私はこの映画をその視点で観たし、その意味ではよい映画だったと思う。 しかし米国人に侍魂を教わるほど腐ってはいない、と胸を張って言える日本人で私はありたい。 日本人のアイデンティティーを口にするだけで煙たがられる現代日本において、 こんなレビューを書いている私は、ただの異端なんだろうな。
6点(2004-06-04 22:16:33)(良:2票)
13.  折り梅 《ネタバレ》 
原田美枝子さん綺麗だなぁ・・・と思いながら観ました。 私の祖母は随分前に他界しましたが、老人性痴呆症でした。だからこの映画に描かれて いたような出来事は一通りありました。我が家の場合は祖母以上に父が問題であったので、 台所から刃物を持ち出して「死んでくれ」と言うのは父でしたね。 当時まだ学生だった私は、父のことも祖母のことも大嫌いで、母親の陰に隠れてやり過ごして いました。「折り梅」の中に、原田美枝子さんが娘の膝で泣くシーンがあるのですが、 そういえば私の母も、私にすがって泣いたことがあるのを思い出した。 この映画を観ていると、当時のことがぽろぽろと思い起こされてきます。 前述したように我が家は父に問題があったため、最後は感動の大団円!みたいなことは ありませんでしたが、それでも母は原田美枝子さんのように(こんなに綺麗じゃないが) 祖母を受け入れて看護していたと思います。 「私もいずれこうかもしれんしね」母はそんな風にもらしていました。 トミーズ雅が言った「それでも生きていて欲しいんや!」は、私も全く同じ気持ちです。
7点(2004-05-30 15:06:05)
14.  リリイ・シュシュのすべて
私も少なからず、この映画を観終わってから腹を立てたものですが、 その苛立ちがそのまま映画への不満ではありませんでした。 この映画のリアリティを語れるほど、私は現代の中学生の実態を知らないし、 強烈なイジメにも遭遇したことはありません。 織り込まれた暴力やレイプなどのエピソードはステレオタイプな印象を否めないし、 一時期流行したTVドラマの焼き直しのようにも感じられます。 けれどどこか、身に覚えのある痛みが呼び起こされる。 思い出の全てに音楽が貼り付いている、若い時代を振り返るように。 私たちは繰り返しの中で生きて、麻痺していることに無頓着でいられる。 ニュースで聞きかじった事件にすら麻痺し、映画の中で暴力やレイプを 目の当たりにしようとも「ステレオタイプだ」と切って棄てられるくらい。 目新しさのないイジメの中には、そんなメッセージが込められているように感じます。 スクリーンにタイピングされるメッセージは、顔のない私たちの言葉。 誰もが無責任に、言葉を投げて去っていく。この映画への感想だってそう。 そこには観客に向けて突きつけられた悪意があって、映画を不可侵にしたい 監督のエゴがちらつく。しかしそれさえも計算なのかもしれないと思わせるほど、 ラストの田園風景の空は高く、美しい色だった。
8点(2004-05-20 06:32:41)(良:1票)
15.  ハッシュ! 《ネタバレ》 
同性愛のカップルは、ふたりの間に子供を儲けることができない。それは自分の家族を育むことができないということ。 自らが同性愛者であると自覚した時から徐々に、自分の未来にはそうした暗雲が垂れ込めていることに思い至るのだろう。 理解されにくい同性愛という属性を必要に応じて隠しながら、自分の人生を生きる。それが孤独な人生であることは 私にも想像できる。ゲイのカップルに近づく藤倉朝子という女性の生い立ちは、映画の中ではほとんど明かされない。 ただ彼女の言葉や振る舞いから、彼女が満足な家庭で育たなかったことは推し量ることができる。彼女が自分の過去に ついて一言だけ「小さい頃に一回でもいいから誰かに死ぬほど抱きしめられてたら、こんなふうにはなってなかったと思うんだよね」と言った。愛されて生まれてこなかった子供は、一生自分の中に欠落感を持って生きなければならない。そんな生き辛さを抱えた3人が、自分たちの力で支え合って新しい絆を生み出そうとする。求めているのは特別なことじゃなく、ただの小さな幸せ。しかしこの3人にはその小さな幸せがこれまで、とても遠くに感じられていたのだ。 理解を望むわけじゃなく、ただ自分たちの幸せを探したいだけ。甘いかもしれないけど、そんな気持ちに私も共感しました。
8点(2004-01-08 07:47:46)(良:1票)
16.  恋愛寫眞 Collage of our Life
劇中で使われる写真群は、綺麗なんですがありがちな印象でオリオンプレスあたりから持ってきたような感じがしてしまいます。フィルムを替えたりジャンプカットを使ったり、映像的にはなかなか楽しめる映画だと思います。主演のふたりも映像に映える。けれどクライマックスの銃撃シーンがこの映画の雰囲気をぶち壊してしまった。小池栄子演じる役どころの動機はわかるものの、手段が突飛すぎた。それを精神異常で安易に乗り越えようとしたため、観客の目には手抜きにうつる。非常に惜しい。
6点(2003-12-01 14:55:27)(良:1票)
17.  害虫 《ネタバレ》 
DVDに入っている塩田監督と向井秀徳氏の対談をみて、この映画に理屈はなく、イメージの積み重ねで出来上がっていることを確認した。それは同時にこの映画の中身が空洞であり、観客はそれを頑張って埋めなければならないということでもある。そして映画のあちこちに捨て置かれたピースを組み立てて出来上がる物語は、「世界に裏切られた少女」に完結する。執拗に描かれる壊れた少女の世界。シーンの繰り返しが単調な日常を強調し、訪れる破壊へのカタルシスを高める。玄関から漏れる母親の押し殺した泣き声が、少女を置き去りにする。この暗さに浸ることが心地よいと思えるのなら、価値があるだろう。ナンバーガールのエキセントリックな楽曲が、歪んだ高揚感を与えてくれる。
4点(2003-12-01 14:24:41)
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