1. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 松子は道徳的な人間でもなかったし頭が良いわけでもなかったけど、松子がよく口にする「なんで!?」には妙に共感してしまい、ボロボロ泣いてしまった。こんなにも波瀾万丈な人生に共感できるはずないのだが、なんだろう、この心にズシンと来る感じは。 再び人生をやり直そうとした矢先に中学生に殴り殺される後味の悪いラストは嫌いじゃない。てっきり知り合いのだれかに殺されたんだろうと読んでいた私はまだまだ甘かった。下手すりゃ弟(香川)じゃないかと思ってたあたり、間違いなく片平なぎさのせいだ。これが陳腐な人間関係のもつれで殺されたのならこの奇抜な映画は締まらないことこの上なかっただろう。ちょっと教師時代が心に甦って注意しちゃっただけの全然関係ない中学生たちに殺される。やる瀬ないが、ふさわしくも思える。だって松子は神なんだから。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-11 12:40:27) |
2. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 はじめ、あの演技派と名高い瑛太がなぜこんなにも断定的な棒読みでしゃべるんだろうと違和感を覚えたが、なるほど棒読みも演技派たる所以だったか。 琴美は元モー娘の飯田圭織に似ていてなんか好きになれなかったなぁ。でも椎名役の濱田くんとエセドルジの田村くんはいい味出してた。 地元が舞台で、通っていたキャンパスが出て、ブックスなにわとか、おぉマニアック、と仙台人には嬉しかった。仙台とその近郊は実際あんなに訛っていないんだが、ちょっと東北を押し出し過ぎたかな。 映画を観てからここのレビューを読んでもっと細かいところが知りたくなり、原作を買ってきた。原作で衝撃を受け内容を知った上で映画を観るのと、映画を観てから原作を読むのとどっちが幸せだろう。できることなら一旦記憶をなくして原作でもドキドキしてみたかった。 [DVD(邦画)] 7点(2008-09-11 12:29:16)(良:1票) |
3. コーヒー&シガレッツ
前の会社の先輩が、「タバコは百害あって一利なしってよく言うけど、でも実際一利あるんだよなぁ・・・」とよく言っていたのを思い出した。コーヒーと煙草。気まずさや会話の隙間を埋めるアイテムとしては最強だよね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-07-10 12:35:30)(良:1票) |
4. 海猿 ウミザル
《ネタバレ》 先々週海保学校生と知り合ったという不純な動機で、ふだん邦画は観ないくせに借りてきました。意外にもかなり泣かされてしまった。王道中の王道とは皆さんのおっしゃる如く。ただ、王道にしても工藤の死は唐突すぎ。「いやいや、おいおい」と言ってる間に天に召されてました。ちょっとありゃないなー。訓練の様子とかはテンポ良くてかっこよかったです。あとは、初めて伊藤英明をかっこいいと思ったことと、藤竜也にしびれましたね。この映画の泣きどころは、工藤の死でもなく、仙崎と三島の生還でもなく、源教官が右手をさすりながらずっと心の奥底で過去と闘っているところにあります。男くさい映画もたまにはいいなぁ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-11-07 18:04:28) |
5. 下妻物語
深田恭子の「女優」という肩書きに常々疑問と不快感を覚えていましたが、これを観たら「あぁ、この人女優かも」と思ってしまいました(深田恭子ファンごめんね)。それぐらい良かった。啖呵切るシーンでは、後半、うーんあと一歩!というところでしたが、最初の「いてこますぞコラァ!!」(だったかな?)は結構凄みがあったので◎ やはりヤンキーの血は争えなかったということでしょうかw 土屋アンナも良かった。失恋して泣くシーンで、その泣きっぷりと音楽だけの演出にやられて一緒に泣いてしまったよ。小学生のような初恋&失恋にいい歳して泣くなんて自分何やってんだ(爆) あと、BABYの広告の土屋アンナロリータっぷりはめちゃかわいかった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-30 12:36:35) |
6. ザ・リング
和リングのファンなので、どんな風にリメイクしたのか比較対照的に観ました。皆さんもさんざん仰ってますが、やっぱり「怖い」という感覚が日本人と欧米人は違うんだろうなぁと再認識しましたね。ホラーは和製が一番だと思う半面、逆に日本独特の怖さや湿度は欧米人には伝わらないのかも、とも思います。その差が最も印象的だったのはビデオの内容。和版には神経を逆撫でするような怖さや不快感がありました。画も音も。リメイク版は虫がもぞもぞ動いてたりして、「あ、やっぱりこういう風になっちゃうのね」と感じました。サマラもかわいいし。テレビから出てくる場面も、和版の「あれ?あれ?なんかおかしくない?…うわあぁぁぁぁ」というジワジワ感に比べ、あまりにもスッと出てきすぎ。ハエが出てくるシーンの方がまだセンスあります。とは言っても、アメリカ人向けによく頑張ってるなぁとは思いました。文化の違いを置き換えるのは容易ではなかったでしょう。画がきれいになってしまうのはしょうがない。金髪のガイジンだもの。 [地上波(吹替)] 5点(2005-06-21 14:12:34) |
7. 千と千尋の神隠し
皆さんの評価が結構厳しいのが意外。私はこの映画、とても好きです。現代の日本社会を痛烈に皮肉ってると思う。冒頭の千尋の無気力な表情から、嫌だとか帰りたいとか言えない環境に放り込まれ働くことによって活き活きとしてくる千。物やお金でしかコミュケーションをとることができなかったカオナシが、銭婆のところで「仕事」を与えられ嬉しそうにうなずく。「今時の若者は」じゃないですけど(というか私も若者の類だけど)、やりたいことが見つからなかったりキツイからと仕事をすぐ辞めてしまったり(自分もなんですが)、そういうのを遠まわしに説教臭くならずにうまく表現していると思う。ぱっと見よりも内容は深いと思います。ところで、ナウシカの時も思ったんだが、電車のシーンは『銀河鉄道の夜』にそっくりだな。何度観ても、階段ダダダダで笑っちゃうし、おにぎりで泣いちゃいます。 [映画館(字幕)] 9点(2005-04-04 17:42:58) |
8. 君は僕をスキになる
な、懐かしい。。。 TV放映した時ビデオに録ったのを何度も観た記憶が。山田邦子のフラレ役がおかしくも切なくて好きだったな。 6点(2005-02-14 17:34:49) |
9. ごんぎつね
これは初めて映画館で泣いた映画。当時たしか小1。お父さんと一緒に観に行って、お父さんに泣き顔を見られるのが恥ずかしくてこっそり泣いてました。ごんぎつねとか人魚姫とか私の最大の泣きツボです。 7点(2005-02-14 17:30:16) |
10. 壬生義士伝
いや、良かったです。基本的に邦画、特に時代劇なんて全く見ないに等しい私ですが、これは観て良かった。なぜだか感情移入できた。思うに、歴史・時代劇が苦手な人にはちょうどいい映画なんじゃないでしょうか。新撰組とかって、ファンや歴史に詳しい方は知識もこだわりもたくさん持ってると思うんです。私みたいに歴史が苦手だと、わかりづらい所もありますが素直に楽しめる。そして幕末について勉強してみたくなりました。吉村と娘の別れのシーン・ラストの吉村の回想シーンは泣かせられてるとわかりつつも、号泣してしまいました。このラストは長いですが、私にはほどよくじんわり来ましたね。「ラストサムライ」は全くもってピンとこなかったので、やはり侍を撮るなら邦画だな、と。ちなみに私は東北出身なので訛りはだいたいついていけましたが、DVDなら英語字幕で観ると意外にすんなりわかる言葉もありました。 7点(2005-02-14 12:49:32) |
11. ハウルの動く城
。。。。がっかり。あぁぁぁ、ジブリファンの私としては、こんな点数はつけたくなかった。つけたくなかったけど、レビューするにあたりこの点数しかしっくり来ない。何が言いたいのかわからん。感情移入もできん。反戦を掲げといて、なぜあんなにも軽々しく扱う? 美男子ハウルも綺麗過ぎて私には無理。そして声がキムタク?狙いすぎ。いや、キムタクは意外と良かったよ。しかし倍賞さん、あなた違和感ありすぎです。18のソフィーは完全に画と声が分離してました。なぜ二人一役にしないのか。要所要所、「ん、ラピュタか?」「魔女宅か?」何かどこかで見たことあるような寄せ鍋的素材。声優にいたっては、もう千と千尋だらけ。いや、個人的には大泉洋大好きだし、美輪さんも我修院さんも好きよ。だけど頼むから声優業本職にしてる声優使ってくれよ。ブランド性と話題性に頼らないで映画作ってこうよ。ジブリ映画といえば、劇場に数回足を運びビデオも買ってたけど。。。。もう、潮時なのかしらねぇ。 3点(2004-12-27 15:41:50)(良:3票) |
12. 天空の城ラピュタ
宮崎作品は点数とかじゃなくて、もう別枠って感じ。ラピュタは台詞覚えるほど繰り返し観てますが、やっぱりいいですね。私が一番好きなシーンは、シータがパズーに「ラピュタのこと忘れて」と言った後からシータ救出大作戦!まで。ここの緊張感と爽快感は何度観てもゾクゾクします。。。ってちょっと邪道ですか? 10点(2004-08-16 12:27:08) |