1. 青い車
《ネタバレ》 開始早々のクラブのシーンだけで、「駄作では?」と思ってしまった。アケミの同僚がデクノボー演技で、その上、リチオのパンチが当たってないのに崩れ落ちる。「月光の囁き」で凄い演技してたはずの水橋研二がなぜっ? 大学生が作った自主映画じゃあるまいし、どういう意図に基づく演出? 公式ページでは詳しく解説されているリチオのココロの闇は、映画の中ではかけらも描かれていなくて、ただの無表情で無感情で人付き合いの苦手な人のようにしか見えないから、彼女の妹と××しようが、リストカットしようが、何にもこちらの心に響かない。せめてアヒルが「アフラック!」とでも言ってくれれば少しは楽しめたかも(←それはない)。 3点(2005-01-14 16:32:04) |
2. インストール
「女子高生、小学生にそんなこと聞くな!」「そして小学生、それに適切に答えるな!」 と思わずツッコミを入れたくなる台詞が連発なのは必至だが、こういうエロは眉をひそめずに笑い飛ばした方がやっぱりいい。 8点(2005-01-13 05:30:28) |
3. 約三十の嘘
《ネタバレ》 詐欺師同士の騙しあいを期待していたけど肩透かしをくらった。どちらかというと、世間からちょっとはみ出た人・変わった人たちが自分を表現する場を見つけて、そしてお互いの弱点を補い合うために仲間を必要としあう、という話みたい。途中下車する「唯一の一流詐欺師」は、組織が機能するためのスケープゴートだったように見えた。でもその人も逃走中に思わず涙ぐんでしまうなんて詐欺師としては失格なのかも。豪華寝台急行という密室で繰り広げられる会話中心の劇なのに、演出のテンポが悪く、物語もなかなか動き出さず、そしてあまり盛り上がらないまま終わる。豪華キャストの割には中谷美紀しか印象に残ってないのが残念。 4点(2005-01-11 16:19:38) |
4. オーバードライヴ(2004)
《ネタバレ》 「考えるでない、感じるんじゃ」 そんな「燃えよドラゴン」からの引用をしたいがためだけに、意味なく三味線練習をしている主人公の横でカンフー服を着たヒロインがヌンチャクを振り回すという(ストーリーの展開には全く関係のない)前フリ...良くも悪くもバカ映画。ギャグに乗れれば楽しいかもしれないけど、イマイチ乗れず。予告編は面白かったのに、本編は結構間延びしていた。もう少しテンポが良ければねぇ。 5点(2004-11-12 13:15:57) |
5. だいじょうぶマイフレンド
この作品をリアルタイムに見ていたら、きっと僕は「69 sixty nine」や「コインロッカー・ベイビーズ」を読むことはなかったでしょう。見てしまった今となっては彼の作品やインタビュー記事がつまらなくても、「あの映画を作った人間だからなぁ」と妙に納得できてしまいます。 0点(2004-03-16 15:26:42) |
6. メイン・テーマ
「マジックさ」えぇ、そうですとも! 予定調和大いに結構! クシャクシャにして捨てた紙屑が紙飛行機になるのも、松の木がいきなり動くのも、運転手のいない車が動いてるのも全てマジック。全篇通して「こんなのありか!」て目くじらたてないで、森田が随所にしかけたトリックを楽しむのがこの映画を鑑賞する際のコツです。(しかしマジック監修が、あの二代目引田天功とは...監修が必要なマジックなんてあった?) 7点(2004-03-16 15:23:00) |
7. アフガン零年
かつて緒方貞子さんが「今まで見棄てられていた国」と言っていたアフガニスタン。タリバン政権が崩壊し、暫定政権が樹立されたところで一段落ついてしまったのか、世の中の関心が「イラクの和平」や「ビン・ラディンの生死」に移ってしまい、再び忘れられた国になっているような気がする。 この悲劇は語り継いでいかなければ。 7点(2004-03-16 13:48:26) |