4. ほしのこえ
この作品がヒットしたのは絵の美しさは勿論のこと、 人の心の繋がりや、日常の中の切なさ、痛み、ぬくもりを 叙情的な語り口で描いたところにあります。 一見よくあるいかにもなロボットアニメのスタイルを取っているので オタクっぽいとの向きもありますが、 巨大ロボットやエイリアン、宇宙戦艦などはスターウォーズなどの SF映画やSF小説にも出てきますし、 モノローグ主体の語り口やヒロインのキャラクターも リリカルな作風の少女漫画や実写の青春映画・TVドラマで 見られるものなので別に珍しくはありません。 主人公のキャラクターも劇中でしっかり成長が描かれているので問題なし。 ちなみに突っ込みの多いヒロインの制服についてですが、 あれは軍にフォーマルな服装が望ましいという規定があるのと、 主人公とヒロインの開いていく年齢差を強調するためだそうです(DVD特典参照) したがってこの作品のSF要素も決して無駄ではありません。 人物の作画に難があるのと、漫画版の完成度が高いことを踏まえると 総合的には6点くらいですが、酷評が多いので+3点。 [DVD(邦画)] 9点(2007-07-01 07:07:14)(良:1票) |