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1.  LONG CARAVAN 《ネタバレ》 
主役を演じた歌手の人の演技がひどいのは、まあ或る意味仕方がないとしても(特に酔っぱらった時の演技が子役以下)、それに輪をかけてストーリーが酷いので、もう手の施しようがないって感じですね。いくらロードムービーって言ったって前後のエピソードのつながりくらいはきちんと押さえてくれないと・・・。とにかくこれほど時間が長く感じられた映画も久しぶりというかなんというか。前半は良くて後半になってグダグダするパターンはよくあるんですが、最初からいきなりグダってるだもんなあ。例のノリピー騒動以来、サーファーのイメージも微妙になっちゃって、もう踏んだり蹴ったりだな、こりゃ。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2011-09-26 22:29:05)
2.  魔性の夏 四谷怪談より 《ネタバレ》 
日本を代表する怪談話ということで一応ジャンルにホラーを入れておきましたけど、ホラー映画としては凄い微妙です。肝心のお岩さんが多少髪の毛が抜け落ちる程度で、いたって普通なので全然怖くありません。また音楽がシーンと全然合っていないというか、まったくの調子外れでガックリさせられます。加えて、大げさなセリフ回し、意味のない絶叫、派手な動作と、すべてがまるで舞台劇を見ているような感じです。さすが蜷川さん、これが舞台流の演出ってやつですね。ま、そんなこんなで結局、萩原健一の見事な棒演技と夏目雅子さんのエロ可愛さしか心に残りませんでした。それにしてもこの頃の夏目さん、本当にきれいで可愛いですね。それが見れただけでも満足です。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2011-09-06 22:45:03)
3.  名前のない女たち 《ネタバレ》 
陵辱ものAVに出たからといって、それをすぐ死に結びつけるのもあまりにも短絡的かなと思いますが、それはさておき、序盤から中盤あたりにかけて、使い捨てにされる企画女優と、企画女優の上位に君臨する単体女優の相克といったものが意外に良く表現されていたと思います。また桜沢ルルのキャラクターの背景とも言うべき母娘の葛藤というか歪んだ関係も的確に表現されており面白かった。親子喧嘩のシーンなんか結構迫力がありました。ただやっぱり後半になって完全に息切れしたというか、脱力したまま終わってしまったという感じです。ルルの親友あやのと男のエピソードとかまるで付け足しみたいな感じで中途半端さが否めません。あと包丁持っていきなり暴れだすオタク男も、あまりにもベタというか予定調和過ぎて白けます。
[DVD(邦画)] 4点(2011-08-06 21:18:46)
4.  明日やること ゴミ出し 愛想笑い 恋愛。 《ネタバレ》 
谷村美月が主役然とした構えた感じじゃなくて、汚れ役というか自分から笑いをとっていったのが新鮮で面白かった。さらに六角精児や西田尚美など、周りを固めるクセのある俳優陣のコミカルな演技と、定番の業界ネタで、序盤から中盤にかけて結構笑えたし面白かったのに、途中から変な宗教とかUFOとか必要のないネタを盛り込んじゃって、後半は見事に自爆したって感じです。やっぱりいまどき矢追純一はないと思います。中盤からラストにかけてのやっつけ感がハンパないです。もっと愚直に業界ネタでおしてもよかったのではないかと思います。せっかく俳優陣がいい演技してたのに、ストーリー(脚本)がブチ壊しちゃって、もったいない。それにしても白い巨塔の大河内教授こと、大御所俳優品川徹さんの扱いがヒド過ぎて泣ける・・・。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2011-07-04 22:56:20)
5.  内海の輪 《ネタバレ》 
とにかく主演の岩下志麻さんが綺麗過ぎて、エロすぎて、ストーリーとかどっかに飛んじゃってるんですが、あえて言うならば、原作の方が奥行きがあるといいますか、縦軸に男女の恋愛、横軸に警察の捜査を置く構成になっているのに対し、本作は警察の捜査は完全に省略して結婚している男女の恋愛、いわゆる不倫、それ一本に絞った構成になっています。そのせいかどうかは不明ですが、何となく一本調子というか単調というか、ドラマとしての盛り上がりに欠ける感じになっています。白骨死体のエピソードも伏線として全然活きてきません。ただ女優岩下志麻のセクシャルな魅力は存分に描かれていますので、ファンとしてはたまらないでしょうね(私もどちらかというとそのクチですが)。逆に言うと、そうしたエロ的な要素がなかったら何も残らない、薄っぺらい作品だと思います。清張ファンからは「原作レイプもたいがいにせえっ!」との罵声が聞こえてきそうです。
[DVD(邦画)] 3点(2011-02-07 21:41:02)
6.  ニライカナイからの手紙
これでもかと言わんばかりに泣かしにかかるので逆に泣けない、みたいな感じですかねえ。 でもやっぱり郵便局の全国ネットワークって大事だよねえ。
[DVD(邦画)] 5点(2011-02-01 20:46:30)
7.  球形の荒野 《ネタバレ》 
原作でもそうでしたが、戦時外交の場面をすべて省略しているので、ドラマとしての奥行きに若干欠けるところはあります。やはり予算等の事情でしょうか。また原作にはあった、野上久美子が絵のモデルをつとめるシーンも映画の方には入っていません。これがあると伏線としてラストにうまくつながると思うのでちょっと残念です。やはり100分足らずでは尺が足りないようですね。キャスト的なところでは、この頃の島田陽子は本当に綺麗だということと、悪役の大滝秀治が意外に怖えーってところでしょうか。大滝さんが本格的な悪役を演じるのを観るのは私的には恐らく初めてかと思いますが、飄々としたイメージとのギャップが強烈ですね(笑)。出番が短いのが本当に惜しいです。
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-11-21 22:04:06)
8.  やじきた道中 てれすこ
吉川晃司のセリフ棒読み&棒演技には思い切りズッコケました。 でも本筋の話とは直接関係なかったので被害が最小限度で済んで良かった。 あれをワザとやってたとしたら大したものだと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-22 22:23:24)
9.  鏡の女たち
ちょっと耳に障りすぎな、キンキン響く音楽。台詞と台詞の間の、何とも言えない独特の間。ドラマらしくない画面の暗さ。そして大女優、岡田茉莉子の迫力ある存在感。その独特の雰囲気は、むしろホラー映画にふさわしい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-19 20:02:02)
10.  落語娘 《ネタバレ》 
ストーリーといい、設定といい、いっそのことガチホラーにしてしまった方が面白かったと思う。キャストもそのままで行けるし。変にコメディの中にホラー的な要素を取り入れたもんで、すごく中途半端な作品になってしまっている。ラストにかけての伏線回収もえらく急で、やっつけ感が甚だしい。「ひ」と「し」の微妙な発音の使いわけとか細かいところのこだわりなんか、いかにも江戸の噺家らしくて、なかなか評価できるんだけどねえ。
[地上波(邦画)] 4点(2010-01-25 22:17:49)
11.  小津の秋 《ネタバレ》 
秋の蓼科の落ち着いた雰囲気が作品の基調ととても良くマッチしている。また重過ぎる過去を抱えたまま静かに生きる老婦人を演じた藤村志保の演技も素晴らしい。だがしかし、どうしても細かいところで粗さというか詰めの甘さが目に付いてしまう残念な作品。そもそも主役の沢口靖子が雑誌記者にまったく見えない。またいくら戦中とはいえあんな田舎を戦闘機が飛んでくるというのは考えにくいし、たかが幼子2人相手に発砲してくるわけがない。また後半登場するカップルも唐突過ぎて意味が分からない。海外にいるはずの明子の彼氏が突然目の前に現れるのも腑に落ちないというかなんというか・・・。年齢が離れすぎて恋人というには若干無理あるかなあ。姉と弟だよ、あれじゃ。
[地上波(邦画)] 5点(2009-09-25 23:21:49)
12.  あばれ大名 《ネタバレ》 
例の漫画以降、シュミレーションゲーム等でヒーロー扱いされている、ご存じ前田慶次郎。しかし実際は一次資料が少な過ぎて名前さえ一致していないそうです。生年月日も1533年説や1541年説など様々あるようですが、仮に1541年とすると、この作品の時代設定では60歳くらいになるはず。でも妙に若々しい。とてもそんな年寄りには見えません。あと慶次郎の後見人である前田利家が家康に妙にペコペコして、まるで家臣のような態度で接していますが、まだこの時点では仮にも秀頼の傅役であり、形式的とはいえ五大老の一員であることを考えれば、これはちょっとあり得ません。まあ日本映画の絶頂期に製作されたという事で「こまけぇこたぁいいんだよぅ」という豪快さはいかんなく発揮されていますが・・・。ストーリーの方も徳川家康が悪役になりきれていないので何か消化不良というかモヤモヤしてます。慶次郎の伊達男ぶりというより家康の度量の大きさが目立ってしまっているような気がします。結局一人だけ悪者にされた本多佐渡が可哀想というか何というか・・・。   
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-04-16 23:25:04)
13.  光の雨
些細な事で他の党員、特に女性党員を追い込んでいく時の裕木奈江さんが凄過ぎる。彼女が日本の映画界から意味も無く干されている現状が残念でならない。 
[DVD(邦画)] 9点(2009-03-10 23:05:04)
14.  シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録 《ネタバレ》 
唐十郎っていうと私にとっては「佐川君からの手紙」の著者であり、大鶴義丹の父親という印象しかなくて、加えて演劇にはまったくの素人なもんでどんなもんかなあと思ったんですが、結構楽しめました。無知なのがかえって良かったのかもしれません。変な昔話に流れることなく今現在の視点を貫いてくれたので見やすかった。こういう演劇関係の人って酒が入るとむやみにキレだすっていうけど、まさにそのまんまで笑えました。シラフで熱く演劇を語る時にときおり見せる少年のような笑顔・・・どんなに酒癖が悪くてもあれにみんな騙されちゃうんだろうなあ。ドキュメンタリーにしては演出ぽいところがちらほら伺えたりしますが、まあいいや、面白いから。 
[地上波(邦画)] 8点(2009-03-03 23:03:44)
15.  アイ・ラヴ・フレンズ 《ネタバレ》 
主役の女優さんが難聴という障害を負っているからといってレビューで手加減してもしょうがないんでざっくり言わせていただきますけれども、前作「アイ・ラヴ・ユー」と比べると正直いまいちな内容でした。何というか、ストーリーの軸が明確でないというか、キレイに作り過ぎたという感じがします。理想を求めるのも結構なんですが、世の中そんなに物分かりのいい人ばかりなのかと・・・。藤田朋子の演じる役が結構重要な役どころのはずなんですけど、ただ無理やり明るくしようとしているようでフィットしてないなあ。本人の演技力のせいなのか、演出のせいなのかは不明ですが。 
[CS・衛星(邦画)] 4点(2009-01-26 23:47:40)
16.  大阪府警潜入捜査官 《ネタバレ》 
「ディパーテッド」みたいな展開を期待していましたが、やはりダメでした。かなりやらかしちゃってます。ディテールの詰めが甘過ぎて、つっこみ所が満載になっちゃってます。いちいちとりあげるとキリがないんで止めますが、一つだけあげるとすれば杉崎と唯一の接点を持っていた本部長が、すごくアッサリと杉崎の身分をバラしてしまうシーン。いくら同僚の警察官相手とはいえ、知らせる必要が全然ないし、危険過ぎます。警察の中に内通者がいたらどうするんでしょうか?警察にはそういう不届き者はいないという性善説にたっているんだろうけど・・・。この辺がVシネマのノリってやつでしょうか。あとは、まあ、良かったところもあまりないんですが、スナックのママを演じた藤真利子さんの演技が印象に残った程度でしょうか。 
[地上波(邦画)] 3点(2009-01-12 22:54:20)
17.  学園広場 《ネタバレ》 
大勢で一人を取り囲んで殴りつけたりして、あまり「勇者」のやることとは思えないんですがねえ(笑)。この勇者の帽子っていう伝統行事?も相当アレだけど、かりにも30数年の歴史と伝統があるものを「止めます」の一言で・・・いかにも乱暴な話ですな。そこかしこに当時の革新運動、学生運動の思想みたいなのが垣間見えてしまう。まあ別にそれはそれでいいんだけど映画として面白いかといわれるとちょっとねえ・・・。結局のところ佐野浅夫さんの怒鳴り声くらいしか印象に残らなかったんですよねえ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2008-08-04 22:11:11)
18.  地獄プロレス
派手な字幕スーパーで無理矢理笑わせようとするバラエティ番組みたいで、若しくは楽屋ネタで自分達だけが笑ってる漫才みたいで、どうしようもなくシラけます。何ともはや言葉もありません。特典映像のメイキングの方が本編より100倍は笑えます。これだったらいっそのこと西口プロレスの活動をドキュメンタリーにした方が良かったのではないでしょうか。グレート・カブキも何の為に出てきたのか分かんないし、何だこれは?
[DVD(邦画)] 1点(2008-07-29 22:53:38)
19.  犬神家の一族(2006)
いつまでも若いと思っていた石坂浩二さんが武田鉄矢みたいになっていてちょっとショック…なのはいいとして、主役も設定もストーリーも前作とほとんど同じなのは仕方が無いにしても、ボケるとこまで同じというのは、さすがにいかがなものかと…。前作の別バージョンというのでもなさそうだし、なんか不思議な作品ですね。そもそもどういう経緯でこれを作ろうということになったのか、むしろそっちの方が興味深いです。犬神家の内情以上にドロドロしてたりして…。
[地上波(邦画)] 4点(2008-05-28 23:43:44)
20.  甘い泥 《ネタバレ》 
イスラエルのキブツというと社会主義国家で言うところの集団農場のようなイメージしかなかったんですが、実際にはもっと幅広い共同体(大きな学校?)のような感じでそこだけは興味深かったです。でも映画としては一言で言うと、「そんなに嫌なら何故さっさと出て行かねえの?」というに尽きます。カルト教団でもあるまいし、その気になれば簡単に逃げ出せそうだけど。行き先もないわけではないんだし…。所々に垣間見えるエロはいいとして、「変態村」以来、久々の子牛フェラには若干違和感を感じました。閉鎖集団の異常性の表現なんでしょうが、オープニングにアレ持ってこられたら、さすがにちょっと引いてしまう。土砂降りの雨の中、親子2人で話し合うシーンなど印象的な場面がいくつかあったものの、最後までしっくりこないまま終わってしまった、というのが正直なところです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2008-04-25 23:46:54)
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