1. キングダム 大将軍の帰還
ちょっと長すぎ。 王騎というキラーコンテンツの回なんだから、そこに焦点を当てて、他は省くべき。 むしろ、王騎がなぜピンチになってしまったのか、そこを丁寧に描くべきではなかったか。 それでも、王騎という、一つ間違えばコスプレ変人になりかねないキャラを描ききった、俳優、監督、脚本家には拍手を送りたい。 これで一応、シリーズ完結なのかな? でも、大人気みたいだから、また次もやるでしょう。 次の隠れ主役は桓騎かな? レーティングの問題もあるかもしれないけど、できるだけ残酷で美しく、憎たらしく。 信は語り部役でいいよ。 その方が絶対、引き締まったいい映画になるはず。 [映画館(邦画)] 6点(2024-08-01 20:40:39) |
2. 福田村事件
これ、実話なのね。キツイなあ。 ただ、自分は事件を全く知らなかったから、前半の男女関係がどう後半につながるのかわからず、唐突に事件が始まった感がぬぐえない。 水道橋博士の悪役っぷりが唯一の救い。 れいわ新選組で議員になった人だから、本人の主義主張と真逆の役だろうに、見事な悪役っぷり。 昔なら、こういう、人の話に耳を貸さない人はいただろうなあと思わせる。 [DVD(邦画)] 3点(2024-07-15 03:20:28) |
3. ゴジラ-1.0
いい映画だなあ。 これなら映画館で見ればよかった。 お話の方は、この手の映画を何十本を見ているスレた客としては、平凡そのものだし、展開が読めてしまうのは杜撰とすら言える。 でも怪獣映画なんだから、それは些細なこと。 なんといっても画が素晴らしいよね。 軍艦だったり、終戦直後の街並みだったり、簡素な新しい家も楽しい。 なるほど、アカデミー視覚効果賞を獲るのも納得の出来。 そしてヒロインが魅力的。 あのヒロインだったら、そりゃあ男は頑張るよね。 「あー、いい映画見たなあ!」って、心の中で快哉を上げながら映画館を出たかったなあ。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-15 00:57:33) |
4. 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White
レビューするの忘れてた。 正月、映画館で見ました。 見る前は、「アーニャかわいい、って映画なんだろうな」って思ってて、実際見たらその通りだった。笑 次回作もたぶんあるんだろうけど、やっぱり「アーニャかわいい」って映画になるでしょう。 そうしないと、お客が納得しないというか、興行的に成り立たないというか。 自分はそういう映画の見方しないんで、次回はパスかなあ。 [映画館(邦画)] 5点(2024-05-06 01:27:00) |
5. 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
物語は最初からおどろおどろしく、横溝正史の世界のよう。 そして主人公は現代的。浦沢直樹の描く主人公のよう。 推しむらくは、水木しげるの描く妖怪は、たいていどこかユーモラスなんだけど、それが無いんだよね。 だから、水木作品って感じはしない。 でも、前半から中盤にかけて「おおっ」と思わされるし、終盤はやや強引だけど、迫力に物を言わせてまとめているので、まあ及第点でしょう。 鳥取の水木しげる記念館、リニューアルオープンしたんだよね? ぜひ一度行ってみたいなあ、と強く思った。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-06 01:19:06) |
6. 翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜
コメディ映画の第2弾で面白かった試しがないので、さほど期待せずに見に行った。 タイトルから見ても、関西ネタだろうと察しがつくけど、自分は東京と神奈川にしか住んだことないし。 しかし、どうしてどうして。 これは前作を上回る出来。 タコ工場とダンスのシーンはメチャメチャ楽しいし、前作はクライマックスシーンでちょっとダレたけど、今作ではむしろちょっと感動してしまったし。 ネタ選びのセンスもいい。 例えば、なぜ兵庫ではなく神戸なのか? 何の説明もないけど、確かに神戸で正しいと思うし。 楽しく見れて、見終わった後、一緒に熱く語り合える。 だからこの映画は、映画として明らかに正しい。 自分は傑作だと思いました。 [映画館(邦画)] 9点(2023-12-04 00:20:41) |
7. キングダム 運命の炎
前作以上に終わり方に納得できない。 映画を見た満足感がない。 さらに、脚本全体として、原作の取捨選択ができていないから、話がとっちらかってる。 特に、政の秦への帰還に、あんなに尺を取る必要があったのか。 さらに、これを中華統一を行う理由にしていたけど、全然理由になっていない。 武力統一するんだから、その過程で最低でも何十万人も死ぬんだよ? 敵だけじゃなく、味方だってたくさん死ぬはず。 こんな個人的な思い出を理由にしたら、家来は言うこと聞かなくなるでしょ。 それでも、この映画はすごく人気があるようなので、今後も続編がどんどんできそうな勢い。 そこで心配なのが、「俳優は年を取ってしまう問題」。 特に心配なのが、羌瘣と河了貂の女優二人。 今は原作と瓜二つの見事な少女感だけど、これから3年5年10年と経ったらどうするんだろう? この二人だけ、今のうちに先のシリーズ分も撮りだめしとくべきじゃなかろうか。 この映画の退屈なシーンで、そんなことを考えてしまった。 [映画館(邦画)] 5点(2023-09-03 22:47:28) |
8. キングダム2 遥かなる大地へ
これはちょっと。 終わり方が良くない。 こういう終わり方だと、満足感がない。 とはいえ、漫画のファンとしては、羌瘣を丁寧に描いてくれただけでも感謝。 原作でも一番大事なキャラと言ってもいいくらいだし、その登場がキチンと描かれてうれしい。 映画でも映えるねえ。 この映画のキモはアクションシーンと思うけど、羌瘣のアクションシーンは、漫画同様、すごく楽しい。 しかし、この映画は何作やるんだろ。 楽しい映画だから、何作できてもいいけどね。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-08-31 00:55:23) |
9. キングダム(2019)
この原作漫画のファンなので、かえってこの映画を見ることを避けてきた。 だって、これを実写化しても、邦画じゃスケール感を出せるはずないし、濃すぎるキャラもいるし、どう頑張ったっていい映画になりそうもないから。 しかし、友人の勧めもあって、今回見てみることに。 実際見てみた感想は、「なるほど、これは楽しい!」。 後半のアクションシーンの迫力が特にいい。ハラハラドキドキがちゃんとできてる。 キャラが濃すぎて実写化不可能と思っていた王騎も、よく頑張ってる。 漫画での王騎は、この漫画の救世主と言えるくらい、個性的で魅力あるキャラなだけに、相当難しいと思ってたけど、大沢たかおは漫画とは微妙にセリフ回しも変えて、ちゃんと王騎をやってる。拍手。 その他、政、成驕、可了貂あたりも、漫画と同じ表情が時折見えて楽しい。 その分、主人公の信の魅力が薄いけど、まあこれは漫画の序盤の話だし、しょうがないところ。 とにかく、漫画の熱さをうまく抽出できているのは、大したもんだと思う。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-08-27 02:25:32) |
10. 大河への道
現代の市役所の話かと思ったら。伊能忠敬の話、と思ったらその弟子、高橋景保の話という、かなり凝った作りの映画。 ただ、凝った作りだからと言って、面白いってわけではないんだよね。 コメディタッチで悪くはないんだけど、どうにも物語の起伏に乏しい。 ところで、この高橋景保っていう人をちょっと調べてみると、シーボルト事件の主犯で、死罪になっているんだよね。 要するに、シーボルトに日本地図を渡した人。 映画にするなら、そこまでやるべきではないかなあ。 この人は幕臣でそこそこの地位にいたから、当時の外人に日本地図を渡すということがどれだけ重罪か、知らなかったはずはない。 何かよほどの覚悟を持った上での行動でしょう。 今の日本の市役所公務員と重ね合わせるのは、ちょっと失礼だと思う。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2023-01-29 23:40:21)(良:1票) |
11. かがみの孤城
地味なアニメではある。 特に序盤から中盤まで、ダイナミックな絵がないし、これといった事件も起こらない。 お話に期限があると言うが、その期限が来たからどうなるわけでもないし。 だからかなり退屈。 ところが、終盤、とある展開から自分は号泣してしまい、話を追いかけることすら難しくなってしまった。 なんかいろいろと伏線の回収があった気がするんだけど、よくわからない。 過去、心に傷を負ったことのある人なら、この映画は何かしら刺さるはず。 そういった意味で、主人公は中学生だけど、明らかに大人向けの映画。 それにしても泣き過ぎた。 恥ずかしいから、映画館明るくなったらかなり無理してさっさと立ち上がったけど。 <2023/8/11追記> DVDで2回目の鑑賞。またも終盤で号泣してしまったので、10点に変更。 この映画、物語の伏線と回収も多いんだけど、心理描写の伏線と回収がうますぎ。 序盤から中盤にかけて「現実はこんなに甘くないよ」と斜めに見てしまうのに、終盤の怒涛の展開で号泣させられてしまう。 そう、現実じゃなく映画なんだからこれでいいんです。傑作。 [映画館(邦画)] 10点(2023-01-27 19:09:07) |
12. THE FIRST SLAM DUNK
自分はこの映画の原作漫画の大ファンなので、この映画単体で評価するのは難しい。 好きな漫画は他にもあるが、一番他人に薦めたい漫画なら、ダントツでこの漫画を推す。 この原作漫画は、週刊連載漫画の楽しさが凝縮されている傑作中の傑作。 しかし今回の映画の方は、過去のTVアニメや映画版(津久武高戦)の出来がひどかったこともあって、見る気はしていなかった。 しかし、世間の高評価に釣られ、やはり見ることに。 さて、この映画、まず、オープニングがメチャメチャかっこいい。 いかにも原作者が監督・脚本をやっている感があって、テンションが上がる。 試合シーンの迫力も素晴らしい。 しかも微妙にデフォルメされていて、ちゃんと「スラムダンクのアニメ化」がされている。 挿入された新しいエピソードも納得できるもの。 無理に不満を挙げれば、リョータの妹がブサイクなところかな。 リョータの妹なら、絶対かわいいはずだし、せっかくの新キャラなのにひどい。 まあ、原作者=監督としては、そこに意識を取られてほしくないということなんだろうけど。 でも、全体として「スラムダンクの熱さ」がよく再現されていて、いい映画になっている。 見て良かった。 [映画館(邦画)] 8点(2022-12-18 00:41:35) |
13. すずめの戸締まり
色々とツッコミどころは多いし、説明不足のところも多いし、結構モヤモヤする。 それでも見終わって、明らかに楽しい。 監督の人間観だったり、恋愛観が至極真っ当だからだろう。 見てる途中、「あーこれロードムービーにしたかったのね」なんて、余計なことも考えてしまうくらい、集中させる力は弱いんだけど、端々のシーンが楽しくてうれしくなってしまう。 個人的に好きなのは、神戸のスナックのシーン。 母親から夜の女への変身が見事で、店も色っぽくて好き。 そのほか、イスやら猫やら、主要なキャラクターもなかなかかわいいし、新海監督は商業映画のツボを押さえているなあ。 いい映画だと思う。天気の子よりはずっと好き。 [映画館(邦画)] 8点(2022-12-16 17:55:43) |
14. ONE PIECE FILM RED
自分はワンピース読まないんだけど、今日は友達と会うにあたって、たまたま上映時間が都合良かったこの映画を見た。 なんにも知らずに見たから、最初、ヒロイン・ウタのライブシーンが迫力あるのに驚いた。 これはいいね! 特にダンスがいい。アニメとダンスって相性悪いな、って以前は思っていたけど、これはかなり頑張ってる。 かっこいい。 動きがシャープで、映像が眩しく、そしてなんと言っても曲と歌手がいい。 「今、自分は新しい映画を見てる!」感がとても楽しい。 ところがねえ。 ウタの世界や正体がわかってくると、どんどんつまらなくなってくる。 こういう映画の縛りなのか、無駄にキャラクター多く出し過ぎ。 多すぎるから、話にまったくメリハリが無くなってしまっている。 そしてクライマックスのバトルシーンは退屈以外の何物でもなく、「ポケモンの映画もこんな感じだったなあ」とか思って見てた。 やはりワンピース好きな人以外お断りのファンムービー。 でも、最初のライブシーンだけは本当に楽しくて、その思い出でご飯おかわりできそう。 [映画館(邦画)] 4点(2022-10-21 23:52:04) |
15. KAPPEI カッペイ
面白そうかな?と思って借りたブルーレイ。 結論から言うと失敗だったかな。 ストーリーの根幹は、粗野な男の純愛ギャグ物語。 自分、そういうのちょっと苦手で。 しかも主人公とその仲間はみんな結構なオッサンなんだけど、好きな女は大学生って、ちょっと無理がある。 まあ、ギャグシーンで笑えるところは結構あるんだけど、純愛部分は気恥ずかしいだけ。 途中、「この人、どっかで聞いた声だな~」って思ってたら、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で三浦義村やってる人だと見ているうちにわかった。 山本耕史ね。こんな情けない役もちゃんとできるんだ。さすが。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2022-10-14 20:20:29) |
16. シン・ウルトラマン
序盤の怪獣が暴れるシーンは迫力満点だし、中盤のメフィラスのセリフ回しはメチャ面白い。 しかしその分、肝心のクライマックスシーンは退屈すぎる。はっきり言って眠かった。 全体として、ウルトラマンのパロディみたいだと思った。 自分は、ウルトラセブンの初回放送から見ている世代だけど、当時、テレビに向かって「がんばれっ!セブン!」って叫んじゃった記憶がある。 そろそろ会社も定年、みたいな世代になって、そんなスクリーンに釘付けされるような出来を期待してはいけないのかもしれない。 でも、庵野や樋口ならできるんじゃないかと期待しちゃうんだよね。 だからこそ、映画館まで行ったんだし。 [映画館(邦画)] 6点(2022-06-10 07:50:59)(良:1票) |
17. コンフィデンスマンJP 英雄編
今まで何作かやっているシリーズ物らしい、という程度の予備知識で見た。 一言で感想を言うと「なんだよ、コレ」という感じ。 「実はこうだったんです」みたいな話が延々と続く。 コレ、作ってる人達は本当に面白いと思って作ってるの? こっちは、後出しジャンケンを延々と見せられている気分なんだけど。 ただ、マルタの景色はきれいで、長澤まさみはなんだか楽しそう。 その2つでなんとか2時間もちました、っていう映画。 [映画館(邦画)] 2点(2022-02-04 23:52:09)(良:1票) |
18. 劇場版 呪術廻戦 0
原作既読、アニメ未見の状態で鑑賞した。 だから、最初は主人公のエヴァのシンジっぽさにちょっと戸惑った。 似てると言うよりは、ワザと寄せてるよね、コレ。オマージュってやつか。 でも、慣れてくると意外に楽しい。 シンジよりはいい奴だし。笑 内容は、日本アニメの王道なのか、状況や心情変化はキャラがセリフで手短に説明し、後はひたすら戦闘シーン!みたいな感じ。 でも意外に集中して見れるし、怪物たちの造形も見映えがする。 年末年始、家族や友人たちとワイワイ見るのには良く出来た1本と思う。 [映画館(邦画)] 7点(2022-01-07 17:25:10) |
19. 浅草キッド
自分は、78年のツービート高田馬場ライブの一部を、コッキーポッブというラジオで聞いて以来のファン。 だから、たけし役には「殺気が足りないなあ」とか「賞レースでは負け続けていたはず」とか、思うところはある。 逆に、歌手になれなかったストリッパーには泣かされた。 特に「ジョニィへの伝言」が出てきたのには参った。 今聞いても名曲だけど、当時は、他の誰がどんなにうまく歌ってもカラオケレベルにしか聞こえなかった歌だから。 でも全体として、師弟愛をいかにも昭和っぽく表現できていて、万人が楽しめる出来。 「笑われるんじゃない、笑わせるんだよ」は、たけしも昔よく言っていた。 今のプライド高いお笑いは、ここが原点。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-12-26 03:36:08) |
20. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
前半の村生活シーンが長くてイライラする。 後半の父親(ゲンドウ)シーンがつまらなくて長くてイライラする。 シンジのいじけっぷりにはイライラしない。 エヴァはこういうもんだと知っているし、これ見るのも最後と思うと物足りないくらい。 それから、戦闘シーンは速すぎてよくわからないし、物語はもっとよくわからないけど、緊張感は持続する。 いかにもエヴァらしい。 ラスト、エヴァが終わってしまったのはよくわかった。 これはもう、続編やろうと思っても無理でしょう。 エヴァは庵野監督のものであり、こじらせ青年だった庵野監督が大人になって、決着をつけて決別したのだなあ、と思った。 寂しいけど、仕方ない。自分も大人にならなきゃ。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-12-01 22:13:37) |