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プロフィール
コメント数 149
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ホームページ http://wind.ap.teacup.com/zoku-guuguu/
自己紹介 8年ぶりにログイン。
その間、評価の投票してくださった方々には厚く感謝、誠にありがとうございます。

前もって好みだと思った映画を優先して観ているので、高い点数が多いのは自然な流れ。
批評が先にありきという見方は避けたいものですね。

10点…できれば世界遺産に
 9点…終生忘れ難き大傑作
 8点…大好きな傑作
 7点…好ましき秀作
 6点…そこそこの佳作
 5点…部分的良さは判るけど
 4点…面白いとは云えない
 3点…かなりしんどい
 2点…駄作
 1点…大駄作
 0点…我が人生最低作

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1.  青春デンデケデケデケ
その時代、その土地の空気が伝わるようで、エレキギターに青春を投じた高校生達の描かれ方がとってもリアル。主役はともかく脇役陣が大変充実しており、中でも大森嘉之の好演が冴え渡っている。岸部一徳の珍妙な踊りもクセになる。青春ものが嫌いな私でも、概ね楽しめる内容だった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-23 00:53:00)
2.  故郷(1972) 《ネタバレ》 
淡々と辛い労働の日常を描いた前半。その景色の素晴らしさは、「こんな良いところはない」という松下さん(渥美清)の言葉通り。  なのに生活は苦しくなる家族。とりわけ終盤、燃やされる廃船を眺めながら「“大きなもん”とは、何のことかいの…」という 夫の呟き、そして子供が祖父にしがみつくシーンは胸を打つ。名作。
[ビデオ(邦画)] 8点(2016-09-21 15:29:19)
3.  人間の証明 《ネタバレ》 
ストーリーは序盤30分で概ね読めたので、あとはツッコミ入れ放題。やたら偶然が多く、やたら人が死に、やたら犯人を逃すマヌケ刑事たち…。展開も荒唐無稽で笑いどころ満載。特に最後の岡田茉莉子の大演説シーン。あんな爆弾発言したのに客たちは澄まし顔で拍手喝采。何だそりゃ。万事この調子で安っぽい作りだが、キャストだけは無駄に豪華。しかし、めぼしい名演はなく、岩城滉一の大根ぶりが最も輝いている。あと、突然おでん屋に入って都合よく詩について語り合う、秀治と蛾次郎の異色コンビが絵的に珍妙だった。
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-02-11 22:41:18)
4.  おかしな奴(1963) 《ネタバレ》 
小林信彦先生の評価は低かったけど、個人的にはツボにはまりまくった逸品。本作は、終戦直後の爆笑王・先代三遊亭歌笑の、不遇な少年期を経て一躍時代の寵児となり、やがて迎える壮絶な事故死までが描かれている。扮するは後年の喜劇王・渥美清。私は映画の一部やラジオなどで歌笑の落語を聴いたことがあるが、渥美清が真似る口調は驚くほど巧い。また、石山健二郎扮す師匠もモデルの三代目金馬に大変ソックリで、「しゃもじ」なる兄弟子の佐藤慶もずっと一席聴きたくなるほど絶品。劇中での芸名は明かでないが、渾名が「しゃもじ」の三遊亭銀馬という兄弟子は実在している。尤も映画とは異なり、芸も余り評価されなかったらしく、ちゃんと戦後も生き延びている。かくして虚実織り交ぜた話ながら、誇張も映画的な味付けとして実に楽しく、テンポの良さに繋がっている。一方で史実も丁寧な描写が多く層が厚い。あと忘れてならないのは佐藤勝の哀愁に満ちた音楽。これがラストでも功を奏し涙滂沱。まさに心の殿堂に入れておきたい大傑作だった。
[ビデオ(邦画)] 10点(2008-02-11 19:22:33)(良:1票)
5.  世界大戦争 《ネタバレ》 
何とも漠然としたタイトルで、大規模なテーマゆえ作りも大味になっているだろうと、観る前は懸念があった。が、展開が進むにつれ目頭が熱くなる自分がいた。ささやかな市井の幸福が瓦解する恐怖感といったら凄絶の極み。逃げまどう大混乱の国民、閑散とした街に居残る田村家、そして冴子と高野のモールス信号に胸打つ。また、円谷英二の特撮にも感嘆。現今のCGよりも明らかに技術レベルは低いはずだが、本作の特撮の方がずっと緊迫感、悲愴感が伝わるからフシギだ。これは作り手の切実たる熱意の賜物なのだろうか。そして洋上の貨物船・笠置丸。東京の最後を見守った高野や船長(東野英治郎)たちが、東京へ戻るのを決意するという厳粛なシーン。そこへひょっこりコック長(笠智衆)が現れ、「船長、コーヒーを入れて参りました」。このセリフには思わずのけぞった。悲愴な空気の中、いつも通り淡々とした笠さん。しかもコーヒーどうぞときたもんだ。これは却ってリアルな虚脱を痛感する。そして脳裏をよぎる子供達の「お正月」合唱。 ♪もう~い~くつ寝~る~と~お正月~…この歌がこれほど悲しく聞こえたことはない。最強の核戦争映画である。
[地上波(邦画)] 9点(2008-02-11 00:16:48)
6.  風の谷のナウシカ
過去3度も観てるけど、なぜか一度も楽しめたことがない。『ラピュタ』は大好きなのに。作りはきめ細やかでサスガなんだけど、いかにも優等生っぽいナウシカがチト苦手かな。それと、あのダンゴ虫の親分みたいのが気色悪いので。
[映画館(邦画)] 5点(2008-02-10 21:22:21)
7.  黒の盗賊
荒唐無稽で登場人物も無駄に多いが、後半になると俄然ストーリーは弾んでくる。大友柳太朗の悪役も新鮮だし、家康の金子信雄もハマリ役。 また、二代目服部半蔵が藤山寛美ってのも奇抜なキャスティングで面白い。美しき北条きく子の出番が少なかったのは、チト残念。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-10 20:47:21)
8.  竹山ひとり旅
凡作。まず竹山役に林隆三はミスキャスト。顔が似てないのは詮ないが、力んでいるだけで竹山の心の機微が出し切れていない。泥棒役で出ていた川谷拓三の方が適役に思う。あと、やたら母の乙羽信子が出すぎ。夫君たる監督の身びいきとは思いたくないが、余りにも頻出するので、ひとり旅の孤独感を薄らげてしまっている。そして、みんな芝居がオーバー気味なのに作風はドキュメンタリーチックなので、かなり不協和音を覚えた。
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-02-10 20:37:47)
9.  ルパン三世 バビロンの黄金伝説
作画も粗雑に見えるし無駄なシーンも多い。序盤の追っかけっこは無意味の極み。ストーリーにも脇役にも魅力がない。マルチアーノの声は何の因果かカルーセル麻紀だが、これが聴くに耐えないほど下手。嫌々引き受けた仕事なのか、やる気さえ感じられない。河合奈保子も下手だったが、一応やる気はあっただろう。まぁ、主題歌はマヌケだけど。
[ビデオ(邦画)] 4点(2008-02-10 20:27:08)
10.  波(1952)
ボリューム感に満ちた傑作。冒頭、見並と昂子が語り合う浜辺シーンの美しさ。そこから回想される波瀾の半生は、落ち着いたトーンの中に見並の愛と葛藤を深々と描いている。それを演ずる佐分利信も最高。彼の出演作の中でも屈指の名演に挙げたい。一方、可憐な桂木洋子の憂い顔も忘れがたい。昨年彼女の訃が小さく報じられた際、スポーツ紙の見出しは専ら本名の黛住恵(亡夫は勿論黛敏郎)で載っていたが、引退しても映画史の重要なスターなのだから、そこは桂木洋子として載せて欲しかった。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2008-02-10 20:14:36)
11.  一番美しく
退屈。女子工員らの言動は、美しいと云うよりも、洗脳の深刻さを痛感させる。
[ビデオ(邦画)] 4点(2007-09-30 20:27:26)
12.  Quartet/カルテット
ベタ度120%。ゲラゲラ笑わしてもらった。例えムズ痒すぎて正視できなくとも、さすが音楽だけは素晴らしいので、終始目をつむったままでも困らぬ親切な造りとなっている。個人的には4人の演奏よりも、田中要次のポップス演歌に惹かれたけど。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2007-09-30 20:16:59)
13.  DOG STAR/ドッグ・スター
いわば落語「元犬」の現代版。トヨエツは犬になりきっているし、井川遥は素朴な美を発揮。程良く抑揚を効かせた描写に徹して、突飛な設定をスマートに仕上げている。心に沁み入る音楽、荒涼とした海辺のシーンなども印象的だが、やはりラストが見事。真の温かさが根底にある秀作だった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-28 02:50:29)
14.  純愛譜
くだらぬ脚本、あざとい演出、ぶきみな主役の三拍子。何が純愛なのかすら不明なので、むしろ「妄想譜」の方が納得がいく。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2007-09-22 18:57:23)(良:1票)
15.  王将(1948) 《ネタバレ》 
まず人前では泣くことはない私だが、年に数回は名画に涙する。殊に洋画ならチャップリン、邦画なら阪妻の主演映画に滅法弱い。『無法松』にしても『高田馬場』にしても、そして本作『王将』にしてもそう。阪妻の芝居に対し、観るたびに全幅の信頼感を寄せている自分が居る。この坂田三吉役も、まさに富島松五郎と並ぶ一世一代のハマリ役で、かくも映像を通して人間の体温が伝わるものかと驚嘆を禁じ得ない。 そんな阪妻に対し、堂々と伍しているのが水戸光子。戦前のアイドル的存在感も可愛らしくて好きだが、戦後は『女』や『雨月物語』、そして本作での糟糠の妻・小春の如く、全身から苦労が滲み出たような役柄で一層の輝きを放つ名女優に化けた。他にも父への愛情に充ちた批判をする玉江の三條美紀が凛々しく、滝沢修の知性漲る関根名人も秀逸。そんな充実した役者陣、厚みのあるストーリー展開に終始釘付けとなり、やがて迎える感無量のラスト。視界が溢れる涙で歪んでしまうのだが、その満足感たるや凡百の映画では到底得られるものではない。邦画史においても私個人にとっても、掛け替えのない至宝と云いきれる珠玉の一本である。 
[CS・衛星(邦画)] 10点(2007-09-22 17:49:09)(良:2票)
16.  挽歌(1957)
越路吹雪の主題歌から始まり、霧の街並みも幻想的で美しく撮られている。久我美子の迫真ぶりに惹かれ、相対する森雅之、高峰三枝子も好演。みんながそれぞれ愛し、傷つける過程が繊細に描いた秀作。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-22 17:22:07)
17.  ドラえもん のび太のワンニャン時空伝
F先生没後の作品の中では“マシな方”との声もチラホラ聞けるだけあって、映画としてはそれほど酷くはない。確かに「太陽王伝説」や「翼の勇者たち」などの愚作レベルは回避しているが、強引に感動させんとするセンスの悪さは相変わらずである。
[地上波(邦画)] 4点(2007-08-13 12:17:38)
18.  吹けば飛ぶよな男だが 《ネタバレ》 
社会の崖っぷちに生きる若者らの滑稽さ、危うさ、儚さが見事に描かれている。そして絶賛すべきは、なべおさみ。キレのある動き、明快な台詞廻し、涙を誘う哀愁の背中。こんな魅力的な役者だったのかと再確認させられる渾身の名芝居。また本作には、後年の『男はつらいよ』を想起させるシーンも多い。 例えば、花子という名のヒロインは「奮闘篇」、長崎のカトリック信徒は「寅次郎恋愛塾」、ミヤコ蝶々と母親の逸話が絡むのは第二作「続・男は~」と設定が酷似する。だが「寅さん」より本作の方がシビアで悲哀は深い。さらに山本直純の音楽や、小沢昭一の活弁も味わい深く、物語を情感タップリに彩っている。とにかく喜劇史の金字塔たる一本と云い切って良い。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-13 11:51:07)(良:1票)
19.  スパイ・ゾルゲ 《ネタバレ》 
全体的に蛇足シーンが目立ち、時代の空気感や登場人物の息吹も感じられない。売りにしていたCGも却って不自然さを際立たせており、日本さえ珍妙な異国に映ってしまう。ま、ソ連のシーンの安っぽさは更に酷いが…。尾崎秀実は、もっと本人に近い地味な顔立ちの役者を配した方が良かった。これに限らず配役の妙は見当たらず、なぜか篠田映画の常連である葉月里緒奈は、短い出番ながらしっかりと大根芝居を披露してくれている。そして極め付きはラストの和訳付きイマジン。これはほとんどギャグと云っていい。ゾルゲ事件は昭和史の中でも極めて面白い題材であったはずが、この有様ではなぁ。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2007-08-13 00:45:59)
20.  北の零年
どこを切っても突っ込みどころで分かりやすい。絶えず大袈裟でやかましい音楽、「我々は捨てられた!」等といちいち状況説明してくれるセリフ、偶然だらけのベタ展開、オーバーで暑苦しい芝居……。そもそも小百合と渡辺謙を夫婦にキャスティングした時点で興醒め。序盤のキスシーンなんか強烈で、掴みのギャグか新手の嫌がらせにしか思えない。叔母と甥みたいな夫婦に違和感抱くなという方が無理な話だ。まぁ、こういう無茶さが全編に横溢しているので、最後までどこで感動するのか図りかねたが、間違っても「大感動巨編」と謳わず最初から「史上初の開拓コント映画」として喧伝していれば、少しは罪も浅かったのではないだろうか。
[地上波(邦画)] 3点(2007-08-11 08:16:25)(良:1票)
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