1. KOROSHI 殺し
《ネタバレ》 小林政広監督が好きなのと、最も綺麗だった頃の大塚寧々を見てみたくて鑑賞。 やはりとても綺麗だったが、演技は驚くほどに棒読みでヘタクソだった。 『オーディション』でもそうだったけど、石橋凌は最初調子こいてて後で追い詰められていくオッサンを演じると日本一似合うね(「笑ゥせぇるすまん」で喪黒福造にターゲットにされるオッサンみたいな役のこと)。 まさに適役。 ストーリー自体もそこそこ面白いし、それ以上に雪国の鬱々とした雰囲気も良い。 ただし、殺しに関するリアリティがまったく無いのがきびしいかな。 あんな田舎町で、そう何件も殺しの依頼などあるはずがなかろうもん。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-23 09:05:58)★《新規》★ |
2. 秋の午後
《ネタバレ》 えーあーうー、喪服フェチのわたくしとしましてはですね、あー、まーなんて言いますか薄めのデニールのストッキングに細いふくらはぎが素晴らし過ぎて、勢いで7点つけようかとも考えたのですが、ここは冷静に6点でいかせていただこうかと。 秋刀魚を七輪で焼くシーン、薄めの黒ストッキング姿の女性をわざわざ座らせて、それを比較的しっかりとカメラにおさめているのは確実に狙っているというか、この監督がいかに…(以下、自粛) (閑話休題) なんというか笠智衆の孫とやらの俳優が横柄で嫌な感じというか、そればかりが終始引っかかったかな。 神保町という土地柄、江戸っ子気質で敬語なんて使わないのが自然だからそういう演技をさせてるんだろうけど、どうにも偉そうで感じが悪い。 笠智衆の孫のこの感じの悪さと、喪服姿に黒いストッキングを履かせた細いふくらはぎの良さとを相殺した上で、最終的に出てきた点数が6点なわけですわ。 まあシンプルに内容だけで点数を付けたら5点か6点でしょうかね。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-07-20 22:06:45)《更新》 |
3. 南極料理人
《ネタバレ》 相当苦手。 何から何まで面白くない、なんかムカつく。 演者ほぼ全員嫌い。 よくここまでわたしの苦手な俳優集めたな。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-07-20 01:02:04)《新規》 |
4. 旅するパオジャンフー
《ネタバレ》 様々なパオジャンフーが出てくる台湾発ドキュメンタリー。 パオジャンフーってなに? 特に凄かったのが蛇使いのオッサン。 このオッサンはガチでヤバい。 キングコブラの猛毒で鍛えたと言っていたが、毒で腕が真っ黒になり手指が腐って溶けてる時点でダメだろうと思う。 パオジャンフーとしてそんだけ身体を張っているということだろうけどね。 まさに圧巻の生き様。 怪しい薬屋のヒゲ爺さんも面白い。 気合いが出ないから60歳で仕事を引退すると言っていたが、棚に並べている怪しい薬を飲めばいいのに。 あんたが売ってる薬は効かないのか? 自分で売ってる薬なんだから、それらを自ら飲んで元気に100歳まで働いて、身をもって証明しなきゃいかんだろね。 別なパオジャンフーの家族。 汚いワゴン車で台湾を行脚し、大道芸と薬売りでなんとか生計を立てている。 大道芸の会場で流れるベンチャーズの曲、これがなんとも言えず物悲しい。 何人もパオジャンフーが登場し、その生き様や生きることについて語ってくれる。 それらは実感がこもっていて人生訓のようだ。 ウンウンとうなづけるものもあれば、参考になる話もあって実に味わい深い。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-07-17 16:11:41)《新規》 |
5. ゆきてかへらぬ
《ネタバレ》 自分の感覚と合わなかったみたいで、全体的に緩慢に感じた。 広瀬すずの性的なシーンも、いかにも狙った感があっていただけない。 木戸大聖という俳優も苦手だ。 大好きな『狂った果実』から44年、根岸吉太郎監督も枯れたかな。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-07-15 09:27:34) |
6. 早乙女カナコの場合は
《ネタバレ》 普通に楽しめたけど、後半は間延びした感があった。 恋愛映画なのにワクワク感やドキドキ感がなかったからかも。 こんなのある!みたいなアルアル感もなかったので感情移入しきれず、どこか第三者的な目線で淡々と見た感じもある。 山田杏奈はいい味だしてたけどね。 臼田あさ美の女々しいキャラはきつかったな。 エンドロールは個性が光っていて、とても良かった。 エンドロールは絶対見る派なもんで。 やっぱり、エンドロールまで含めて一本の映画だよね。 ジャン・ユスターシュのネタが出てきただけでも嬉しかったし、しかも一番に出てきた作品名が『ぼくの小さな恋人たち』だったので加点。 ふるえるほど美しい作品だからね。 『ぼくの小さな恋人たち』の作品名が出てこなかったら6点かな。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-07-11 19:48:18) |
7. 海燕ホテル・ブルー
《ネタバレ》 若松孝二の名に惹かれ鑑賞。 ファム・ファタールが仏頂面。 ファム・ファタールってなに? まずまず良さげな雰囲気で進行していくんだけど、最後のオバケはねーよなー。 そこまで真剣に見てたのを裏切られた気分だ。 オバケでした!は、夢オチと同じくらいの反則技。 そもそもそこまで「いい女」でもないだろ。 なんだか垂れてて、たるんでるし(ケツでか、たれチチ)。 だいいち愛嬌がねーよ。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-07-08 20:11:12) |
8. ZACO
《ネタバレ》 愛すべき小品。 かなり好きかも。 主演は辻凪子、肩書きはコメディエンヌらしい。 コメディエンヌってなに? 倉庫で働いたことがあるのでかなり身近に感じたしリアリティもあった。 辻凪子はいつに増して冴えない役柄。 でも意外と積極的。 これだけ積極的なら問題ないよ、夏祭りデートにこぎつけたのは必然だね。 監督は渡部健人という方みたいなんだけど、調べても他の作品が見つからない。 この人の他の作品も見てみたいんだけどなあ。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-07-06 23:43:40) |
9. 三日月とネコ
《ネタバレ》 真っ当な内容だし、一本の映画として普通に成立していると思う。 だけどわたしはこの映画が気持ち悪くて仕方ない。 嫌悪感しかない。 この感覚は、例えば全く気の合わない人と雑談した時の感覚に似ている。 その相手が人間的に問題もなく、それほどおかしな人でもないのに、その人と話しているとやたらに気分が悪い。 その相手と何もかもが合わない、相性が悪い。 この映画を見ている間ずっとそれに似た気分だった。 理屈では語れない、とてつもなく合わない何かをこの映画から感じる。 気持ち悪い、とにかく嫌なのだ。 [インターネット(邦画)] 1点(2025-07-06 01:15:14) |
10. 少女邂逅
《ネタバレ》 少女たちの美しくも残酷な世界を赤裸々に描いているため、かなりムナクソな終わり方をする。 だけど、美しさや透明感の裏側にある真実をストレートに描いた点は評価したい。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-07-03 08:59:10) |
11. 突撃!博多愚連隊
《ネタバレ》 博多の不良たちの破滅を描いていて、ストーリー的にはそこまで問題はないのだが、不良同士の会話が聞き取れないのは非常に厳しい。 博多弁だから聞き取れないというよりも録音が悪い感じ。 まるで不良たちの会話をかき消すように、石井聰亙監督お得意の爆音BGMは炸裂しまくってたけどね。 [DVD(邦画)] 3点(2025-06-28 21:03:04) |
12. サンライズ(2024)
《ネタバレ》 たとえそれがアマチュア作品であったとしても映像が汚いのは嫌い。 話も特に面白くない。 出てくる野郎がなんかムカつく。 かわいいコも出ていない。 良いところなしだが、不快な描写はないので1点や0点はつけない。 まあ、しゃーない、かたっぱしからマイナーな日本映画を見ていたら、時にはそんなのもある。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-06-25 19:43:39) |
13. 喜劇 駅前開運
《ネタバレ》 終盤の森繁久彌と野川由美子のほろりとさせられるやり取りは良かったものの、ギャグも含め全体的にあまり面白くない。 商店街がデパートの駅前進出を恐れ、一致団結する様子が窺えるが、今やそのデパートさえも時代遅れ感が出てきたくらいである。 さすがに今見ると、遠い昔の世界を描いた古臭い映画、そんな風に感じてしまう。 (追記) 佐藤友美のシャワーシーンがたまらん!巻き戻して二度と見たことを白状します。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-25 09:07:44) |
14. まともじゃないのは君も一緒
《ネタバレ》 二人の息が合っていないようで実は合っているかもしれない不思議な関係に心温まる、喧嘩してる夫婦漫才みたい。 泉里香って人はお上品で素敵、だけど現実的な人で汚いずるいこともできちゃう人。 小泉孝太郎はまさにハマり役、見た目と肩書き立派だけど裏ではイヤらしいことをしている人。 これはキャスティングがとても素晴らしいね。 話も軽快で心がほぐれて軽くなった。 [インターネット(邦画)] 7点(2025-06-23 22:36:58) |
15. あんのこと
《ネタバレ》 河合優実が孤軍奮闘、それ以外のキャストがすべてダメ。 俳優たちの演技がダメというより、俳優の個性が役柄に合ってない。 この監督は俳優選びが下手くそなんじゃ。 (少なくとも河井青葉に毒親役は合わない) 度重なる不幸なエピソードも特別感はなく、どこかで見聞きしたようなイベントの数々、まったく新鮮味も驚きも感じない。 主演が河合優実でなかったら、単なる駄作になっていただろう。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-06-20 22:39:21) |
16. ワンダラー
《ネタバレ》 大して旅はしてないのに、まるでロードムービーみたいな味わいの不思議な作品。 彼女は彼氏が何でも自分が正しいと主張し決めてしまうのが日頃から不満らしい。 だけどもし彼氏が何も決めてくれないタイプなら、それはそれで彼女をリードしてくれないとか不満を漏らすんだろうな。 要するに無いものねだりの子守唄なんだよ。 前半はロードムービーっぽさを漂わせながら、最終的には痴話喧嘩という終わり方。 斬新ではあるけれども尻切れトンボ感も否めない。 [インターネット(邦画)] 6点(2025-06-19 17:41:33) |
17. 夢みるカフェ
《ネタバレ》 カフェに人が集まり過ぎだし、それぞれの客がいちいち特徴あり過ぎるし、とにかくリアリティのかけらもない。 短時間でいかに特徴のあるキャラたちに面白いことをやらせるか、ただそれだけにこだわったコメディで、自分の好みとは程遠いものだった。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-06-19 13:30:57) |
18. 十九歳の地図
《ネタバレ》 ロケーションがとにかく素敵。 やたらに古びたアパート群。 1970年代当時であれだけ古いとなると、建てられたのは戦前か? いずれにせよ、現在では絶対に見ることのできない建物だ。 これらの建物やバラック街を舞台に撮影されているだけでも、ものすごい価値がある。 本間優二も新人らしからぬ存在感。 『狂った果実』でもそうだったけど、この人存在自体が青春の鬱屈そのものなんだよな。 社会の底辺でうごめき、何かをやらかしそうな危うさを存分に放っている。 最後、主人公が具体的にどうなるかの顛末を明確に描いてはいないが、そこに至るまでの過程、例えば新聞屋の様子とかが丁寧に描かれていてわたしは好き。 毎回階段ですれ違うジョギング野郎とか、立ち小便をするキチガイババアとかの描写も面白い。 汚いアパートで暮らし、階段でけつまづいて牛乳瓶を割ってこぼすマリアおばさんも強烈な個性。 (追記) かの有名な尾崎豊の「十七歳の地図」という曲は、本作の原作である中上健次の小説「十九歳の地図」からインスパイアされて生まれたらしい。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-06-18 08:13:49) |
19. ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR
《ネタバレ》 これはおそらく構成が悪い。 インタビュー形式ではなく、ただブラックエンペラーの横で彼らの会話ややり取りを撮影しているだけ。 これだと単なる子ども同士の戯れを見せられているだけだ、ガキの会話に興味はわかない。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-06-16 20:47:48) |
20. STRANGERS
《ネタバレ》 現代社会に潜む闇と病を描いたサイコサスペンス。 マッチングアプリやパパ活といった表層的なつながりの中で、自分の個性を失い、自分の現在位置を見失う人々、時に精神に異常をきたしたり犯罪にはしったり殺人まで誘引してしまう現代の病巣、それらの描き方は極めて現代的でありスタイリッシュである。 本作で長編監督デビューの池田健太監督は、竹馬靖具監督作品でわたしの大好きな作品である『ふたつのシルエット』に脚本協力をしているらしい。 一気に気になる監督になった。 今後、この監督の作品はチェックしていきたい。 [インターネット(邦画)] 9点(2025-06-15 19:53:44)★《更新》★ |