1. RETURNER リターナー
ハリウッド直系の、見せ場のオンパレード&お約束の嵐。娯楽映画の王道に徹した最右翼。……にしてはいまいちノリきれなかったのは、設定の安易さが目立ってしまったせいか。最後のネタバレシーンは、親切ではあるけどちょっとくどすぎ。あんまり種明かし的に説明されると、「時間曲線変化なし」程度で納得できるかゴルァ!って気になる。そのぐらい今の邦画の娯楽映画の観客はレベルが低いんですかね? とはいえ金城武はかっこいいし、岸谷五朗もかっこいいし、鈴木杏はかわいい。宇宙人もかわいい。もちろんVFXはすごいし、テンポも軽快だし、ロケーションも十分。これだけ揃っていながら、どうしてもっと面白くないんだろ? 5点(2003-05-10 22:14:27) |
2. 39 刑法第三十九条
面白い、いい映画。何よりキャスティングが面白いし、そのキャストたちの、リアリティあふれまくってパロディの域に達しそうな迫真の演技合戦が面白い。なのに何だよ、あの感傷的なスコアは。はっきり言って、ほとんどの音楽はただ邪魔でした。 7点(2003-04-30 07:33:13) |
3. 青い春
屋上の手すりにつかまって一昼夜。便所の仕切りを突き破って刺身包丁。顔面黒スプレー。ウンコ手づかみ……。正直、負けました。原作の個々のエピソードは大幅に削りつつも、そのテイストやディテールを十二分に、暴力的に映像化した豊田監督、すげえ。 8点(2003-04-27 05:28:14) |
4. ピンポン
ARATAのスマイルに萌え。これがきっかけでARATA出演全作品見ちゃったほど(笑)。窪塚ペコは、うーん、微妙ナリ。とりあえず、中村獅童は最悪だったね。これじゃドラゴン、お笑いだっての。チャイナもサム・リーじゃないでしょ。とにかくスマイルのARATAと、アクマの大倉くん。それをとったら、あとは全部CGでした。原作のほうがよほど映画的で、宮藤官+窪塚コンビの映画版のほうがよほどマンガ的なのは皮肉なことです。ただし夏木マリのオババと竹中直人の小泉という組み合わせは、原作では隠れていた微妙なロマンスを感じさせて、それはそれでよかったかも。キャプテン太田(荒川良々)も、よかったしね。 6点(2003-04-27 05:08:37) |
5. 千と千尋の神隠し
ノルシュテインを除けば、アニメがすべての映画芸術を凌駕したと言えそうなのは、この「千と千尋」だと思う。(これを酷評したがる奴がいるなどとは、ここに来るまで、夢にも思わなかった) 10点(2003-04-27 04:37:27)(良:1票) |
6. リリイ・シュシュのすべて
この映画の感想で「痛い」は誉め言葉。 9点(2003-04-27 04:12:18) |
7. ハッシュ!
橋口監督、あの「渚のシンドバット」をさらに超えてしまいましたね。今度は「子ども」と「家族」がテーマになっていますが、新しい方向にチャレンジするというよりも、自分の立ち位置を確かめるような方向にいっそう深化されていて、さらに大きな広がりを感じさせます。丁寧に作りこまれた絵と、限りなく自然なゼロに接近しようとする徹底した演出は、ただ称賛に値します。これほど多くのキャストをすばらしいと思えた映画は、最近の日本映画でもまれでした。 9点(2003-04-27 03:57:05) |
8. GO(2001・行定勲監督作品)
山崎努と大竹しのぶに1点ずつ、新井浩文くんにも1点、あと平田満に1点。そんだけ。原作は悪くないと思います。てか好きです。 4点(2003-04-27 03:16:41) |
9. 光の雨
ご丁寧にも、この映画にはさらに40分を超えるメイキング(本物)+出演者インタビュー(生)のビデオがあって、プロモーション用に無料レンタルされている。DVカムで撮ったと思しきそっちの映像のほうが、本篇よりよかったりするのが悲しい。ちなみにそのビデオを見ると、若手俳優たちが連合赤軍事件について本当に無知で、『突入せよ!あさま山荘』程度の想像力しかもっていないことがよく分かる(語り手=坂口役の池内万作と、永田さん役の裕木奈江を除く)。立松和平の原作もつまらないし、こんな映画を見るぐらいなら、彩流社が出している当事者たちの手記を読めと言いたくなる。 3点(2003-04-27 03:05:40) |