1. アフタースクール
主役3人のハマリ方が半端なくヨカッタです。 いろんなどんでん返しのパターンを想像しながら観ましたが「まさかそう来るとは!」という展開で、他の方も仰っているようにもう一度観たいと思うほどの素晴らしい出来です。 この監督さんにはもっとたくさんの映画を撮って楽しませて(騙して?)欲しいと思いました。 [DVD(邦画)] 9点(2009-09-13 22:10:52)(良:1票) |
2. 誰も守ってくれない
《ネタバレ》 内容は小学生姉妹殺人犯の家族の保護とそれを担当する刑事の過去のトラウマとの葛藤と言うかなり重いテーマですが、序盤のたたみ掛けるようなストーリー展開とテンポの良さ、演技派の出演陣によるなかなか上手いセリフ回しと間の取り方、手持ちカメラによる臨場感の出し方等々、社会派ドラマというよりも一級のエンターテイメントに仕上がっていると感じました。 それと同時に(東野圭吾の「手紙」もそうですが)こういった犯罪者の家族の境遇を扱った良作によって社会に対して一種の犯罪抑止効果も期待できるかな?という感じがしました。 私の中では駄作の部類に入る「踊る走査線スピンオフ・シリーズ」の君塚良一作品のため、あまり期待しないで観ましたが、意外と高い評価になりました。 [映画館(邦画)] 8点(2009-01-25 15:19:16) |
3. 手紙(2006)
《ネタバレ》 犯罪者の家族が世間に対してどれほどの負い目と偏見を受けながら生きていかなければならないのか、ということが痛いほど伝わってくる映画でした。 ツッコミどころも多々あるものの、物語としてはうまくまとまっていて、最後の感動の場面までしっかりと繋げてくれていました。 ただ沢尻エリカの役どころは主人公がその愛と支えに気付いて差別から逃げ出さずに生きていこうと決心するための重要なポジションなのだから「私は負けないわよ!」的なイケイケな感じよりも、もっと健気さを醸し出して欲しかった気がします。 彼女はいい役者なので演出さえ上手ければもっと感情移入が出来たと思うと少し残念です。 [DVD(邦画)] 8点(2008-08-12 04:39:53)(良:1票) |
4. 包帯クラブ
《ネタバレ》 ストーリーは至って単純で登場するキャラたちも一見軽そうに見えるけど、その実、現代人に重い問いかけをしているような、そんな映画でした。 いつもそうなのですが今回も柳楽優弥の演技にグイグイ引き込まれていった感じです。 物語の終盤でその意味が効いてくる「ヘタな大阪弁」を彼がうまく会得していたのもなかなかグッドでした。 [映画館(邦画)] 8点(2008-07-22 00:46:14) |
5. Little DJ 小さな恋の物語
《ネタバレ》 やられました…。 ヘタをすると「また難病モノか…」とチープな感じになってしまいがちな題材ですが、神木隆之介くんの自然な感じの演技と絶妙な音楽効果でしっかり物語に引き込まれていってしまいました。 主人公の子役たちの脇を固める俳優陣も決して押しつけでない優しさを上手に表現していて、それも涙を誘う要因になったと思います。 ただ太郎がたまきに恋をしていく過程を、エピソードを増やしてでももう少し丁寧に描けば更にいい作品になったのに…、というのが唯一残念なところです。 キャンディーズやチューリップ、フィンガー5と聞いて自分の若かりし青春の1ページを思い出す方にはオススメの一本です。 [DVD(邦画)] 9点(2008-06-13 00:32:52) |
6. スピード・レーサー
《ネタバレ》 一言で言えば大きなスクリーンでCGの良く出来たマリオカートをプレイしている気分になれる、そんな感じの映画です。 「マトリックス」の戦闘シーンなんかも長すぎてかなりクドいと思ったけど この映画でもその傾向は変わらず、クドいなぁと感じるレースシーンがあったのは残念。レースに勝ってスカッとする!という感動はあまり感じられませんでした。 また、なかなかいい配役の中、韓流スターの演技はとても演技とは呼べない代物…。よくあんなのがハリウッドで通用するよな、って思ってしまいます。 真田広之のものすごく中途半端な役柄も?でした。 ただ、アニメ版の「マッハGoGoGo」をリアルタイムで観ていた世代の自分にとっては登場人物のキャラが、それぞれのオリジナルキャラを踏襲していて(髪型とか服装とか)そういうところで「萌え~」だったのと、チンパンジーと弟のコンビがいい味出していたのでとりあえずは6点献上です。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2008-05-10 19:10:11) |
7. 秒速5センチメートル(2007)
美しい映像美と淡々としたストーリー展開が交差して、観る者にどこかにずっと置き忘れていた淡い恋心や切なさをいやがおうにも思い出させてくれる作品。 季節の移り変わり、電車の響き、駅での出会いや別れなど、日本人の心情にグッと迫るモチーフをしっかりと抑えながらも決して泥くさい感じにならないのは、無理矢理に話を引きずろうとしない作者の潔さに拠るところが大きいのだと思う。 映画というよりも「芸術作品」と呼びたい一本です。 [DVD(邦画)] 10点(2008-02-19 20:03:32) |
8. タイヨウのうた
「泣ける映画」と聞いて観てみましたが、どちらかというと爽やかな後味が残りました。 いわゆる典型的な「お涙頂戴モノ」ではなく、「生きる」ということについて考えさせられる、そんな物語です。 あえて不満を言えば、登場人物が少なすぎて物語に厚みが感じられない、ということと岸谷五朗の演技とセリフが少々くどすぎて肝心な部分で興ざめしてしまったことくらいでしょうか? [DVD(邦画)] 7点(2008-01-20 03:00:23) |