1. ガールズ・ステップ
非常にベタな青春映画ですが、実にツボが押さえられておりとても面白いです。ダンスシーンの良さと出演者の巧さが光る。特に小芝風花と小野花梨。逸材。 [映画館(邦画)] 8点(2015-12-24 03:10:36) |
2. 名探偵コナン 異次元の狙撃手
去年のイージス艦に続き、またも容疑者と陰謀が交錯しまくる小難しいストーリー。コナンの映画は高層ビルから脱出できたら勝ちとか、そういうシンプルな創りがよかったのになぁ... [映画館(邦画)] 5点(2014-10-24 15:57:05) |
3. 横道世之介
「レ・ミゼラブル」「ゼロ・ダーク・サーティ」「ジャンゴ」と長尺映画が多数公開されている昨今だが、この作品が圧倒的に面白かった。“なんかいいヤツ”という、大変表現に苦労するであろう主人公の人物像を見事に描き切ったのは、監督の力をおいて他にない。これだけの長時間の物語でありながら、まだ見ていたいと思わせる凄さ。吉高も現時点で最高のはまり役だったのでは? ヨノスケサーン [映画館(字幕)] 8点(2013-03-21 18:49:28)(良:1票) |
4. 悪の教典
《ネタバレ》 前半は、三池監督独特のホラー演出が冴えわたり、緊張感が持続する好編。主人公の周りで次々人が消えてゆく恐怖が堪能できる。改めて伝説の「オーディション」の監督だったということが思い起こされた。しかし後半、殺戮展開になってからは、ただでさえシンプルな原作をさらに簡略化したことで、完全に13日の金曜日と同等のホラーになってしまった。誰一人として殺人鬼に歯が立たないのでは、さすがに盛り上がらない。全く目に光を宿していない伊藤英明の怪演は語り継がれるだろうが、傑作になる可能性を自ら放棄してしまった感が残る。 [試写会(邦画)] 6点(2012-11-02 11:46:36)(良:1票) |
5. 夢売るふたり
《ネタバレ》 相変わらず見せ方がうますぎる。カメラは登場人物の感情に呼応するように動き、止まり、冷たく眺める。俳優陣の繊細な演技がそれに応える。一言では説明しえない、各々の複雑な心情がよく伝わってきます。結末に関しては、ただ成り行きそのままに完結してしまったような印象で、「ゆれる」「ディア・ドクター」に比べると物足りない。 [映画館(邦画)] 7点(2012-10-17 14:55:43) |
6. るろうに剣心
「期待してなければ面白い」映画だと思って観に行ったところ、驚いた。これは「期待していても面白い」レベルである。キャラクターはそこそこハマってるし、薫の部分のドラマには胸が熱くなるし、何よりアクションが素晴らしい。須藤と綾野剛あたりの絶妙な配置は、ハリウッド映画を観ているよう。能力バトルに特化した十本刀編をこのテンションでやり抜ければ、かなり凄いことになるのではなかろうか。続編に期待大です。 [映画館(邦画)] 7点(2012-10-17 14:24:07) |
7. テルマエ・ロマエ
漫画のシュールな世界観をそこそこに受け継いだ前半部分は7点。その後も、無駄にスケールが大きくなって微妙な感じになるんだろうな、というある程度邦画のヒット作を熟知している人間なら誰でも考えるであろう不安を、何一つ裏切ることなく展開してゆきます。 [映画館(邦画)] 5点(2012-10-17 14:17:10)(良:1票) |
8. 忍たま乱太郎(2011)
「俺は今回は内輪ネタがやりたいんだよ!!!!!」という心意気をのっけから恥ずかしげもなく提示し、かつ最後までやりきったのは評価したい。檀れいのくの一モードがツボだったので+1点 [映画館(邦画)] 6点(2012-09-24 21:17:00) |
9. DEAD OR ALIVE 犯罪者
全てが覆された。文字通り、驚天動地としか言い様がない [DVD(字幕)] 8点(2012-09-24 21:14:44) |
10. 紀子の食卓
兎に角、登場人物のモノローグが止まらない。感情だけにとどまらず、動作までいちいち喋って説明するというのはかえって斬新である。何といっても、くしゃみをした登場人物に「くしゃみをした」というモノローグを被せるである。敢えてこのスタイルにしたのだろうが、個人的にはまったく“ない”作品だった。あまりのくどさに中盤から吐き気を覚え、もうやめてくれと願っても最後までそのスタイルが貫かれる、159分間の拷問のような作品でした。 [DVD(字幕)] 0点(2012-08-26 22:29:33) |
11. 桐島、部活やめるってよ
よかった。リアルだけどリアル過ぎない、ドラマ性はあるんだけどあざとくなりすぎない、その絶妙な位置で高校生活を俯瞰したかのような描き方が素晴らしい。俳優陣も概ねよかったが、神木隆之介、前野朋哉、清水くるみ、松岡茉優あたりは“等身大の高校生”以外の何者でもなく、鳥肌物です(特にもう日本を代表する俳優になりつつある神木、まだこんな演技ができるとは...)。小説でしつこく綴られていた体育部、文化部、帰宅部の微妙なヒエラルキー、力関係。自然発生的に生まれ出るドラマの数々。それを的確に、自然に表現できていたのは俳優の演技なしにありえない。クライマックスのカタルシスも相当なものがあったのだが、これは私自身が学生時代、自主映画に悪戦苦闘した経験があるためか。神木隆之介の「食い殺せ!」には泣けた。とにかく、一見大きな筋が無いようにみせかけて“桐島”“将来”というキーワードがしっかりとクライマックスにつながってくる構成は圧巻。傑作だと思います。 [映画館(邦画)] 8点(2012-08-12 16:15:30)(良:1票) |
12. 冷たい熱帯魚
《ネタバレ》 映画の力、生命の力を感じる150分。終始超ハイテンション、一ミリもキャラがブレないというでんでんの素晴らしさ。それ以上にイカレてる黒沢あすか。小市民振りを完璧にこなした吹越満! 終盤、とにかくやったれーと奥さんレイプ→小屋での血しぶき合戦となるわけだが、これは流石に悪乗りしすぎ。なんでも死にゃいいってもんじゃない。個人的には、ぎゃーぎゃーわめく娘と妻をボコボコにして車で出発、白目を向いてる2人の横で主人公がプラネタリウムを見てる、こんな感じで終わって欲しかった。しかし、結末すらどうでもよくなる様な一世一代のハイテンション映画であることは確実です。鑑賞後、毒が周るようにじわじわと色々な場面が蘇ってきます。 [映画館(邦画)] 8点(2012-07-26 02:17:35) |
13. 感染列島
人情と説教に偏りすぎた感染映画で、バランスの悪さ居心地の悪さを感じずにはいられない作品。邦画パニックって自象とドラマが分離したこんな作品しかない気が... 前半は物語・ビジュアルともに緊迫した雰囲気があっただけに残念。あと檀れいは「武士の一分」「美しい隣人」のような虐げられる役でこそ映えるのね。。 [DVD(字幕)] 4点(2012-07-22 01:54:43) |
14. おおかみこどもの雨と雪
映画という魔法にかけられたままの2時間を経験しました。日本最高の脚本家のひとり:奥寺佐渡子が書いた母親の成長物語と、オオカミ子どもの成長物語、そのドラマの数々を、細田守は登場人物の喜怒哀楽、そしてありとあらゆる映像表現を使って観客にぶつけてくる。心温められ、また締め付けられるような人間ドラマのシーンと、圧倒的な大自然のシーンとの対比。人間愛と野生、その関係を大胆に、かつ的確に描きだした圧倒的な結末。人間味溢れる登場人物、そこから紡ぎだされることばの数々。おそらく邦画アニメ史上にその名を刻むであろうこの作品。公開初日に観られた幸運に感謝です。 [映画館(邦画)] 9点(2012-07-21 15:00:08)(良:2票) |
15. コクリコ坂から
ところどころ首をかしげるセリフが出てくるのだが、世界観はしっかりと構築されており、監督が全力を注いだという意味で少なくても「借りぐらしのアリエッティ」よりは上である。 [映画館(邦画)] 6点(2012-07-21 02:49:32) |
16. モテキ
日アカは井上真央にかっさらわれましたが、この作品の麻生久美子は邦画史上に残るレベルの名演でしょう。女の見栄、悲しさ、たくましさをこれでもかと見せつけられ、気まずさを覚えるほどの凄さでした。 [DVD(字幕)] 7点(2012-07-21 02:43:47) |
17. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 オチはしっかりしているが、サスペンスファンには予定調和の域。そこそこスピーディーな演出も評価できるが、なにせ監督は00年代のホラー史に残る傑作「エスター」を撮った人。過剰な期待をせざるをえなかったためマイナス1点 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-21 02:41:44) |
18. ヒミズ
《ネタバレ》 去年の12月、早稲田大学の某自主映画祭で、学生が監督した「砂の島」という中編作品を鑑賞した。311を受けて一から脚本を作ったというその作品では、その災害を受けて変容してしまった人々の心の動きや生活がリアルに描かれ、深く胸を討たれる作品に仕上がっていた。それに比べ、「ヒミズ」のなんと“取ってつけた”ことか! 大体、一人の中学生の個人的なレベルの悩みと、被災地の映像を“がんばれ住田”で結ぶことなど、あんまりではないか。監督が真摯に取り組んだつもりでも、こうも随所で物語の“取ってつけた感”が出てしまっては、嫌な感じしか残らない。所詮、テーマに中途半端に取り組んだ作品は、そこに真っ向から勝負した作品に敵うものではないのだ。 しかし、そうした致命的欠陥が存在してもなお、主人公2人を取り巻く過酷な環境を、観客に体感させるように描き出した監督の手腕は評価されるべきであり、物語の輪郭を鮮やかに切り取った染谷将太・二階堂ふみの瑞々しい演技の素晴らしさは言うまでもない。その頭を痺れさせるようなテンションの高さは「ハート・ロッカー」に通じるものがあり、主人公が生きる“戦場”さながらの日常という舞台設定がひしひしと伝わってきた。 [映画館(邦画)] 6点(2012-01-23 19:47:15) |
19. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
国民的シリーズになりつつあるALWAYSも、ついに三作目。本作では、ストーリーにも「淳之介の巣立ち」「六ちゃんの結婚」「ヒロミの出産」という三つの柱を立て、それぞれをドラマチックに描こうとしている。しかしこの試みは、感動パートを茶川家のみに絞った一作目と対照的であり、その結果、皮肉にも笑い・見やすさ・感動、全ての部分で一作目に劣っているように感じた。魂を込めて描かれたそれぞれのパートが、物語中で互いの良さを打ち消し合ってゆくのを観て、それこそ、物語の基本中の基本:「起承転結」の重要さを思い知らされるようであった。間違いなく力作だし、不器用な六ちゃんの恋愛模様など楽しめる部分も数多くある。それでも、感動パートを詰め込みすぎるあまり、その重さで映画自体が難破しかけている印象が強く残った。 [映画館(邦画)] 5点(2012-01-23 18:55:11) |
20. 陰陽師
陰陽師の活躍するシーンが少なくて残念。 [ビデオ(字幕)] 4点(2010-09-21 21:25:15) |