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1.  二百三高地 《ネタバレ》 
素晴らしい。旅順制圧の意味をキチンと抑え、日露戦争の必要性を強調しながら戦争の悲惨さを教えている。ただただ反戦だけを唱える邦画は数あるがここまで中立に立ってる作品は意外に少ない。しかも演じている俳優達の豪華なこと。日本人なら見なければならない作品の一つだと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2011-11-06 18:27:40)
2.  忍たま乱太郎(2011) 《ネタバレ》 
こういう映画は「映画を見よう」と思って見ちゃ駄目ね。「楽しもう」と思って見なきゃ。そりゃ子供向け映画なんだから細かい事いいだしたら粗は見えますよ。でもね。違うんです。この映画は違うんです。まずこの映画の良い所はとにかく役者達が楽しんでいるという事。子役から大御所までがとにかくはしゃいでいます。あの平幹二郎が!あの松方弘樹が!あの鹿賀丈史が!アホな格好でアホな事言ってアホな動きばっかしています。もうね,その姿を見ているだけで自然とニヤけてしまいますよ。基本的は子供に分かりやすいギャグで攻めてくるんですが、そのギャグをやってるのが平幹二郎や松方の兄貴ですからね。大人からすれば「ガキの使いの笑ってはいけないシリーズ」を見ているような感覚に陥りました。まぁ松ちゃん流に言えば「あんなもん誰が見ても笑うやろ」という卑怯な手でもありますがw
[映画館(邦画)] 7点(2011-08-06 14:41:40)(良:1票)
3.  コクリコ坂から
「思ひで」「耳すま」とこの映画を同類と捉える人が多いようですが、僕は全然違うと思う。あっちは薄口なんですが、このコクリコは薄っぺらい。ただただ薄っぺらく大した事件や演出も無く終わっていく。見終わったあとに主人公の名前すら思い出せないのはアニメとして落第点。
[映画館(邦画)] 3点(2011-07-27 22:34:16)(良:3票)
4.  さや侍
この映画を本当に楽しむには松本人志の「働くおっさんシリーズ」を完全に自分の中に消化する事が必要なんだと思いました。番組では変わり者のおっさん達に対し、MCの松ちゃんがモニターを見ながらつっこんだり、笑ったりする事でどこが面白いか説明してくれるんですね。でも映画ではそれがほとんど無い。本当に消化出来てる人は頭の中で野見のやる事なす事全てにツッコミを入れてると思います。すると野見がスクリーンに映っているだけで笑いがこみ上げてくるんですね。だからおっさんマニア達は前半で抱腹絶倒したんじゃないかな。僕もそうでした。中盤を少し抑えたのは突っ走り過ぎると後半の感動を見失ってしまうからでしょう。構成としては凄い上手い事やったなと思いました。ただ、評判があまりよろしくないのは、相も変わらず監督独特の目線の笑いを一般目線として捉えて作ってる所。自分が面白いと思ったらそのまま突っ走って周りが見えなくなるんですよね。彼は。
[映画館(邦画)] 7点(2011-06-15 21:03:45)
5.  ラスト サムライ
何度見ても熱くなってしまう映画だ。 この戦は無謀である。誰がどうみても99.9%勝ち目はない。それを批判するコメントも多々あるが、歴史を振り返ってみると、こういう戦は数えきれない程あるのだ。それらの戦に参加した男達は自分の持つ誇りと意思を命を持って示す。勝ち負けの問題ではない。この物語に登場する侍達もそうやって戦い、何を守りたかったか、何を後世に残したかったか、それを未来に生きる人に伝える事ができれば、もはや彼らの勝ちと言っても過言ではないのかもしれない。日本人から薄れていく侍の魂、武士道。それは刀を持って戦う事や、腹を切って名誉の死を遂げるという表面的な事だけではない。もっと心の奥にある静かな猛々しい、形に表せないものだ。武士道はもはや必要ないのか?いや違う、他に必要なものなど無いのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-16 15:23:32)
6.  岳-ガク- 《ネタバレ》 
確かにアルプスの山々の景色は美しい。上空から俯瞰的に撮る雪山のシーンは見る者を飽きさせない程だ。そして山岳救助の過酷さ。山登りの知識が一切ない自分にとって、崖で亡くなった人をわざとそこから落とし、ヘリで回収するという事実には驚きを隠せませんでした。それほど山で人間を運ぶのは大変な事なんだと初めて知りました。ただこれらの事は実際ある現実をそのままスクリーンで映しただけです。本編の内容は大変雑な作りだと感じました。特に季節に関して。今まで冬だったのに次のシーンでは急に夏になってたりするんです。いや、その間に大きな変化があればそれでもおかしいとは思わないんですが、特に大した変化もなく、季節だけがコロっと変わるんです。これには違和感を凄く感じましたね。もちろんその後また急にコロッと冬に戻るわけですw あとキャラクターがねぇ。サンポはもっと良いキャラに出来なかったのですかね?原作ではもう少し落ち着いてるらしいですけど、あそこまですっとんきょな感じのキャラじゃ作品の重みとかそういうのが薄れていくんではないかと。久美ちゃんに関しては長澤まさみの演技が悪いのかな。大根ってわけじゃないけど教科書通りの演技しかできてないような気がします。前日にナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」を見てしまったせいか、その演技の薄っぺらさ、陳腐さに驚愕しました。もうちょっと勉強して30くらいには演技派になれるといいですね。
[映画館(邦画)] 4点(2011-05-13 00:46:28)
7.  名探偵コナン 沈黙の15分 《ネタバレ》 
長年やってるアニメだから今までは色んな事を多めに見てましたけど今回はそういうわけには行きません。いくらなんでもやり過ぎ。まず前半の[トンネル⇔地下鉄間]の爆破テロ。あれだけ爆風撒き散きちらかし、電車が高速道路を制御不能の状態で暴走するという前代未聞のテロ事件が起きたのも関わらず、負傷者ゼロ・・・。嘘つけwwwトンネル内の車を止めようとしてスケボーで物理法則無視し、壁を上下左右突き進むコナン・・・あれ?このアニメここまで非常識なことするアニメだっけ?そしてスキー場で出会う訳有りの5人組。8年前に車で女性を跳ね、遺体を置き去りにして逃げ、捕まっていた男。そしてその弾かれた女性の姉。そのひき逃げ事件と同じ日に崖から落ちてずっと植物状態になってるの男の子の母。村一つを沈めるダム建設に反対しまくってた男。それを推進してた男。・・・・こんな5人が何をどう思って集まる?あと8年間植物状態になってた男の子が中盤で目を覚ますんですが、次の日から立ち上がり、歩き、動き、走るという荒業を披露・・・・。ジャック・バウワー、セガールもビックリの超人ですな。ダム決壊のピンチを雪崩を起こして助けようとするコナン。スキー場の斜面をスケボーでジグザクに走るだけで雪崩が起きてしまいます・・・・もう怖くてスキー場にはいけませんね。これらのぶっ飛びシーンが面白すぎて笑うしかなく、いくらなんでも観客を舐めすぎだと思いました。なのでこの点で。
[映画館(邦画)] 4点(2011-04-22 23:27:23)
8.  切腹 《ネタバレ》 
全編に渡って醸し出されるオドロオドロしさと緊張感。撮影時、まだ全てがアナログだった時代。そんなCGや合成技術が無かった時代だからこそ加工されていない生のリアルな感情が見てる側に伝わるのかも知れない。頼れるのは脚本の魅力と役者の演技力だ。主人公・半四郎には覚悟がある。尋常な覚悟ではない。自分の命を懸けて井伊家の残忍な素性を暴露し、復讐をする。武士社会へのアンチテーゼという斬新なテーマ。そして半四郎を演じる仲代達矢、その他のキャストにも役者魂を懸けてこの映画を素晴らしいものにしようとする覚悟が感じられる。今の映画には頼れるものがあり過ぎる。それは素晴らしい技術かもしれないが、作る側も見る側もそれに頼ってばかりではいけないと思う。映画の本質をマジマジと見せてくれる素晴らしい作品の一つだろう。
[映画館(邦画)] 10点(2010-12-20 12:14:24)
9.  ノルウェイの森
原作未読。ただの官能映画にしか見えなかったというのが率直な感想。まぁ官能映画に分類するとそれはそれで物足りないんだけど。原作を読んでないので分からないんですが、恐らく登場人物の心理描写を画にできてない、もしくは原作から抜粋するシーンを間違えたか。時々??になるシーンがありました。きっと小説では著者の巧みな文章で上手く表現出来てて、スッと理解できるんでしょう。正直この映画だけを見ると小説「ノルウェイの森」はつまらない読み物なんだろうなと思ってしまいました。
[映画館(邦画)] 2点(2010-12-15 00:35:35)(良:1票)
10.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
原作未読。豪華キャスト、日本最高峰のCGで見せる映像はさすがです。土台は定評のある原作なのでやはり安心して見れました。今更と言ったストーリー展開で感動や衝撃は受けなかったものの、2時間ちょっとの間、集中力が途切れる事無く見れたのは、エンターテイメントとして優れている証拠だと思います。印象に残ったのは森雪のキャラ。やっぱりサバサバ、ツンケンしてる女ほどいざ恋に落ちるとどっぷりのめり込んでしまうもんなんですね。
[映画館(邦画)] 6点(2010-12-10 00:36:20)
11.  SP 野望篇 《ネタバレ》 
映画は上映時間じゃなく、密度。短い映画程密度は高くなければいけないはずなのに、これは90分のスッカラカンな映画。結局何も分からないまま終わってしまった気が・・・。まぁアクションに関してはマトリックス+ジェイソンボーンみたいな感じで楽しめましたが。次回、革命編、期待してます。
[映画館(邦画)] 5点(2010-11-20 14:01:29)
12.  BECK 《ネタバレ》 
「良いアイデアないかなぁ→あ!そうだ、漫画を原作に作れば楽じゃないか!→BECKみ~っけ!→皆に絶賛される良い歌声ないかなぁ→探すのめんどくせぇ~→ま、でも声無しでゴリ押しするかw→観客ポカーン」という映画として致命的な欠陥があるので良い評価はできない。製作側に言おう、適当な素材が見つからないなら映画化しないでください。
[映画館(邦画)] 2点(2010-09-28 15:20:09)(良:1票)
13.  キャタピラー
危ねぇ。演者の力量に騙されて10点付けるところだったぜ・・・。
[映画館(邦画)] 5点(2010-09-24 15:41:42)(笑:1票)
14.  告白(2010) 《ネタバレ》 
凄い映画を見た。きっと日本の歴史に残る偉大な作品になるだろう。文句のつけようがない素晴らしい原作。それを映像化する事によって活字では生み出せない、残酷さ、悲惨さ、そして美しさを垣間見せる事ができたのではないだろうか。物語は女教師の告白から始まり、その告白に関わった人物それぞれの視線からの告白で進められる。この斬新なストーリー展開がじわじわと我々に訴えかけてくる。物事は一方的な考えで判断する事はできないと。教育とは何か?あくまで教師と生徒という立場で丁寧な言葉で接し、同じ目線に立って行う教育。はたまた教師という壁を取り払い、身内のような、兄弟のような関係でタメ口で話し、あだ名で呼び合って行う教育。命の重みとは?娘のためなら自分の命を投げ打ってもいいと思うものもいる。自分を認めてもらうためにそれを奪って注目を浴びようとするものもいる。愛するとは?例え殺人を犯した人間であろうとその人を理解しようとするものがいる。ただの暇つぶしで自分の理解者を弄ぶものがいる。そういった物事の多面性を上手く描き、それらが醸し出す人間の暗黒面の姿は見てるものに不快感な衝撃をも与える。う~ん、この作品、文句のつけようがないわ。
[映画館(邦画)] 10点(2010-06-09 00:52:41)(良:1票)
15.  劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル 《ネタバレ》 
良くも悪くもTRICK。やはりマニアだけで盛り上がるネタが多い。第1シリーズから見てる自分としては凄く面白く、何回でも見たいと思うくらい小ネタが散りばめられてる。が、果たして一見の人がそれを見て面白いか?面白くないだろう。この時点でファンと一見との面白さには倍以上の違いがあると思う。あと黒門島の話が出てきた事や、過去の犯人のエピソードが語られる事は過去の劇場版には無かったのでこの点は評価できる。しかし、上田と山田の恋の行方についてはゆるゆる。劇場版第一作の「アイシテイマスタカラハイラナイ」の足元にも及んでませんでした。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-14 00:55:56)
16.  青い鳥(2008) 《ネタバレ》 
阿部寛という俳優は「歩いても、歩いても」同様、この手の雰囲気の映画がとても合いますね。この配役は素晴らしいと思います。あと周りを固める地味めの俳優たち。みんな実力のある先生役、子役でした。人気取りに出ずリアリティーを求める映画はこういう所が良いですね。訴える内容も秀逸。さすが重松清です。特に「人に忘れられない傷を与えた人間はそれを忘れず悔いる責任がある」というのは心に重く響きました。ぜひ小中高生に見てもらいたいし、先生たちにも見てもらいたい。 あと音楽がいいですね。「まきちゃんぐ」という歌手をこの映画で知りましたが、意外に良い曲を唄ってます。
[映画館(邦画)] 10点(2009-08-08 05:00:37)
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