1. 婚前特急
あまりの陳腐な設定に序盤で鑑賞するのをやめようかと思ったんですが、 相手役の男の子のバカッぷりが目立ちはじめた中盤からはそれなりに楽しめました。 登場人物みんなバカばかりなのは、ラブコメらしくていいんじゃないかと。 ヒロインのキャラは、この女優さんの雰囲気に合っているなと思いました。 [地上波(邦画)] 4点(2016-05-02 12:32:17) |
2. 最高殊勲夫人
源氏鶏太原作、十八番の青春ラブコメディー。 昭和30年代の時代背景が妙に懐かしくて、レトロ感を満足させてくれます。 加えてテンポのある会話、嫌みのないストーリー展開、登場する女性たちがみんな明るくて積極的なので、とても小気味がいい。 若尾文子は相変わらずきれいだし、今作では長女役の丹阿弥谷津子のバイプレイヤーぶりが光っていました。 [DVD(邦画)] 5点(2015-09-01 02:04:30) |
3. かぐや姫の物語
教育テレビのアニメみたいな作りと雰囲気の作品。 ああ、確かこんなお話だったなと、懐かしみながら鑑賞しました。 水彩画のような絵と背景で、とても観やすいのだが、アニメの二時間超えって、やっぱりキツい。 子供向け作品として、もはや定番となってしまったテーマは、わかりやすいほど伝わりました。 [地上波(邦画)] 4点(2015-07-30 07:00:56) |
4. 瘋癲老人日記
老人の性に対する執着を描いた、谷崎らしい内容の作品。 いかにも下世話なお話に成り下がりそうなテーマですが、情緒のある風景や街並みなどのシーンが用意されていて、さりげなく生と死、老いへの苦悩や葛藤を描いていた点はよかったです。 息子の嫁を演じる若尾文子の小悪魔的女王様役は、もうはまり役。もはや汚れ役と言ってもいい、老人役の山村聡もがんばっています。 主人公の滑稽さ、悲哀さがよく表現されていました。 [DVD(邦画)] 5点(2015-07-22 07:27:48) |
5. 愛欲(1966)
二人の女のあいだで揺れる男の苦悩と葛藤を描いた、一応メロドラマのジャンルなのでしょうが、 高度成長期の時代背景を舞台に企業ドラマ的な要素も入っています。 それがストーリーに厚みを持たしている部分でもあり、妙につまらなくさせている部分でもあるのかなと。 佐久間良子役の女性のキャラ設定は、とてもオーバーで、どうにも強引すぎる感が……。 一応成人指定らしいのですが、過激なラブシーンなんてひとつもないです。 総体的に、とても暗い内容と展開の映画でした。 [DVD(邦画)] 3点(2015-07-06 01:13:11) |
6. 箱入り息子の恋
古典的な恋愛作品をベースにしたラブストーリー。 主人公とヒロイン演じる役者さんが、普通っぽくて、とてもいい。 特に、盲目役の女の子の演技がよかったです。 何気ない会話の中にも、クスリと笑わせてくれる流れで、思わず二人の恋の行方を応援したくなるのですが、 後半からは冴えない主人公にありがちな定番の展開に、ベタでスポ根風のシーンが多くなってしまったのが残念。 それでも相対的に、丁寧に作られているなといった印象の作品でした。 [DVD(邦画)] 5点(2015-07-02 02:14:22) |
7. 八月の濡れた砂
オーソドックな青春映画と言ってしまえばそれまでだが、いかにも気怠そうな主題歌とともに、 70年代初頭の若者の鬱屈感は描写されています。 主人公は、どうしても「飛びだせ!青春」の河野先生のイメージが強すぎて。 こちらの作品のほうが早く制作されたので、仕方がないんだけど……。 全体的には粗い作りで、終盤の展開は今ひとつわからなかったです。 [DVD(邦画)] 3点(2015-06-25 03:31:52) |
8. 黒部の太陽
邦画発のスペクタクル映画。とても長い上映時間の映画だけど、俳優陣も豪華で、とても見応えがあります。 ただ実録ドラマに近い作りなので、いい意味で裏切ってくれたというような展開面での面白みはないです。 主人公と父親の関係がストーリーに厚みを加えており、「巨人の星」の飛雄馬と一徹の関係を彷彿とさせてくれます。 ひと言で言ってしまえば、熱いスポ根ドラマを観賞しているような作品でした。 [DVD(邦画)] 5点(2015-06-17 02:00:05) |
9. 化粧
渡辺淳一、同名小説の映画化。 京都の老舗料亭を舞台に、女の業を描いた作品で、長女役の松坂慶子と、次女役の池上季実子が中心のストーリーです。 三女役の和由布子は、刺身のつま程度の出演。 物語のおよそ半分が東京のシーン、背景が80年代半ば、二人の女優の雰囲気がけばけばしいということもあり、あまり文芸色が濃いという印象は受けませんでした。 映像もやや暗く、内容が内容だけに、総体的には重苦しいといった感の映画です。 母親役・京マチ子の存在感だけは、さすがでしたが……。 [ビデオ(邦画)] 4点(2015-05-11 14:57:15) |
10. ひみつの花園
ストーリーはないに等しい映画なのに、テンポが良くて、なんだか妙に面白い作品。 ヒロイン演じる女優さんは、外見からしてちょっと不思議系が入っていて、ぶっ飛んだ女の子の役柄にはハマっていました。 ラストぐらいはもう少しじっくり見せてほしかったのだが、スラップスティック・コメディとしては終始一貫しており、これでよかったのかも……。 [地上波(邦画)] 5点(2015-04-20 15:29:38) |
11. 鍵泥棒のメソッド
これまでありそうでなかったアイデアと設定が、抜群に面白いストーリーコメディ。 主人公二人にヒロインと、三者三様のキャラがうまく絡む展開に、シナリオの完成度としての高さがうかがえます。 終盤はちょっとチャカついてしまった感はあるし、堺の一番の見せ場も、彼の役柄を考えれば少々物足りなかったけど、十分満足できる映画かと。 香川の演技力はやっぱりずば抜けており、役者としての存在感が光っている作品でした。 [地上波(邦画)] 7点(2015-04-07 12:00:10) |
12. アウトレイジ ビヨンド
前作の完全な続き物なので、内容を思いだすのに多少時間を要したけど、ストーリー自体は単純なので問題はなかったです。 登場人物のキャラ分けはできているし、何と言っても、たけしの存在感はやっぱりすごい。 普通に面白いヤクザ映画でした。 [地上波(邦画)] 5点(2015-03-24 08:43:13) |
13. 蛇娘と白髪魔
楳図かずお原作の二作品を組み合わせた設定の映画で、ホラーというよりはスリラー色が強い。 子供向けの作りなので怖さはないけど、最後の展開はまったく読めず、まさかちゃんとしたオチを用意していたとはちょっとびっくりした。 ストレートな人生訓まで織りこんでいるのは、とても良心的。 ヒロインの女の子は、「河童の三平 妖怪大作戦」でカン子役を演じていた子ですな。 妙に懐かしかった。 [DVD(邦画)] 3点(2015-01-09 08:36:04) |
14. THE JUON/呪怨
ビックリハウスのような映画。 じわじわとこちらの恐怖心をあおらせる手法ではなく、映像と音でひたすらびっくりさせてくれます。 登場人物が多いためか、見せ方はいろいろ工夫されているけど、ストーリー自体は単純明快で妙味はなし。 オチらしいオチもなく、刑事さんの存在意義はまったくわかりませんでした。 何も考えずに、そこそこ楽しめるホラー映画だとは思うけど……。 [DVD(字幕)] 2点(2014-09-17 23:20:22) |
15. はなれ瞽女おりん
大正の北陸を舞台に、一人の瞽女の生涯を描いた作品。 瞽女を題材にした内容がインパクトを与える。 ストーリー自体はかなり重くて暗いんだけど、四季折々の美しい風景と風物詩が、作品全体に情緒や重厚さを吹きこんでいます。 自らの境遇と女心とのあいだで揺れるヒロイン役を、岩下志麻が熱演。 ラストは……う~ん、どうなんでしょう? [DVD(邦画)] 6点(2014-09-04 01:50:49) |
16. モテキ
深夜ドラマで放映していたと知って納得。 内容としては一時間ぐらいに収まるもので、「モテキ」というタイトルはあまり関係ないような普通のラブコメでした。 お話の展開に合わせてBGMに過去のヒット曲を流したり、ダンスがあったりと、飽きさせない工夫はなされているが、どうにも空回り感が……。 主人公がうるさくて、とても暑苦しいのが要因のひとつかも。 それでもヒロインたちがとてもかわいく撮れていて、見所としてはそれぐらい。 後半のグダグダ感、とってつけたようなラストは印象が悪かったです。 [地上波(邦画)] 2点(2014-07-29 00:36:31) |
17. ドラえもん のび太の日本誕生
相変わらず安定感のあるアニメ・シリーズ。 子供心を刺激する導入部から中盤までの展開が面白い。 原作者である藤子先生の豊かな才能には感服するばかり。 後半の展開と敵方のキャラ設定はちょっとやりすぎかなという感もあるけど、映画なのでストーリーを盛りあげるには仕方ないのかも。 ワンパターンと言えばそれまでだが、安心して鑑賞できます。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-01-21 04:09:28) |
18. 薄化粧
「鬼畜」「復讐するは我にあり」に続く、緒形拳演じる犯罪者シリーズ。 やっていることはひどいのだが、この主人公の人となりがどうしようもない極悪人というわけでもなさそうで、ちょっとぼんやりしていて掴みづらかった。 状況説明に時間を割いているせいなのか? 本来なら主人公の心情描写になるはずのタイトルどおりのシーンが、妙に浮いて見えたりして……。 時系列の工夫も悪くはないのだが、それがかえってテンポを悪くしている部分があるのかも。 浅野温子、藤真利子、松本伊代との絡みのシーンは多く、緒形拳の役者としての演技も相変わらず素晴らしいんだけど、今ひとつ印象に残らない作品でした。 [DVD(邦画)] 4点(2014-01-02 02:49:50) |
19. HOME 愛しの座敷わらし
家族の再生という定番のテーマに、小道具代わりの「座敷わらし」でややファンタジー色を出し、ほっこりとした仕上げに。 新鮮さはないがアクもなく、ストーリーの展開はかなりゆったりめ。それでも田舎のロケーションが素晴らしいので、途中で飽きるということはなかった。 主演の水谷豊は、テレビ俳優のイメージそのまま。彼のキャラを意識した脚本作りがうかがえ、安心して鑑賞できるも、たまにはぶっ飛んだ役柄で観てみたいという気も……。 [地上波(邦画)] 4点(2013-12-20 09:57:46) |
20. 貞子3D
貞子というキャラを利用しただけの、おばけ屋敷のようなアトラクション映画。 「リング」のように、鑑賞者の恐怖心をじわじわとあおるような内容ではないです。 安直な設定に、ご都合主義のオンパレード、チャチなCG、シナリオもひどければ演出も最低レベル。ラストの展開は、別の意味で凄まじかった。 監督もスタッフも最初からふざけているとしか思えないのだが、逆にこんなひどい映画を作れるなんて大したものだと感心するばかりだった。 [地上波(邦画)] 1点(2013-12-06 04:39:20) |