1. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 どうもいまいち。 大和が作られるとわかっているので、ストーリー上どうオチをつけるのか気になって見ていたが、結論は最後の10分、そうか、風立ちぬ的なオチか。 最後のそれでも大和を作る真の意義の部分、それはさすがに無理やりでは。。後世の評価としては確かに大和の沈没が一つの象徴となった、あきらめの機運のきっかけになったというのはわかる。がそれを見越して、というのはいくらなんでも・・ 漫画や小説でみると不思議な説得力があるものも、映画や実写で見させられると話が違う、、というのは良くあるんだよなあ。 全体的な演出についても、ちょっと凡庸。2時間ドラマで十分な出来。映画として後世見続けられるようなものではないかもね。 [映画館(字幕)] 5点(2020-06-15 09:03:48) |
2. キングダム(2019)
邦画のアクションにしては評判が良かったので、「期待」して鑑賞、その上での感想です。 2巻までは読んでいたので前半はストーリーをそのまま踏襲しているという印象。吉沢亮はキャラ得もあるとはいえ、外見とキャラがマッチしててとても魅力的。一方主人公は原作キャラがそうなのだが、大変漫画的で直情的なキャラのためか、感情移入しづらく、演技もいまいちの印象。こういうキャラクターって映画にマッチしないのでは?と考えてしまった。ほかのキャストならうまくいったのか?とか。大沢たかおは、これまた漫画的なキャラにもかかわらず、よくこれだけ魅力的に成立させたな、と感嘆させられた。 問題はプロットで、小が大を喰う戦争なのであれば、もう少しハラハラさせられたり作戦で唸らさせられたりとか、もう少しなんとかならなかったのか。単純にストーリーがあんまり「面白く」ないんだよなあ。。 これは続編は見ないかも。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-02-04 23:13:57) |
3. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 いったい劇場に何度行ったのか、数えてはいないが過去最高なのは間違いない。 ブルーレイ買って、1週間近く毎日見てしまった。 ゴジラの都市破壊シーンが恐ろしく、自分の町が破壊される恐怖で涙を流してしまう。ヤシオリ作戦で「どうか実行してほしい(死んでくれ)」と矢口が演説、それに応えた隊員たちは、福島原発でぎりぎりで戦った人々と重なり涙がこぼれる。 シンゴジラの後半パートは「実現しなかった理想」と評論されているが(特に宇田丸さんに)、これだけは実現した部分だと思う。 作ってくれて感謝します。 [映画館(邦画)] 10点(2018-05-20 00:42:30)(良:1票) |
4. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 全体としては、『まあまあ面白かった』という感じだが、 ユルゲン氏のシーンだけは、とてつもなく印象的ですばらしい。 これだけでも見る価値は十分にあるとさえ思う。 ヒトラーを演じた俳優ですな、さすが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-20 02:28:14) |
5. 青天の霹靂
《ネタバレ》 大泉洋が良い! こういう笑わせて泣かせる映画は、もはや右に出るものはいないのでは?? 駆け込み女でもそうだが、とても素晴らしい俳優になったと思う。(BARで遊んでる場合ではない) 劇団ひとりの演出も初監督とは思えず、とくにラストにはやられた。 一番シンプルで、一番わかりやすい言葉で、ここまで泣かされるとは・・ [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-01-20 01:51:06) |
6. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 二番館にて遅れて鑑賞。 うーん、どうも乗れなかったなあ。 前半の人生入れ替わりコメディはとても楽しく、大いに笑わせてもらった。 が、話が収束していく後半は、なんだろう、三つ巴のような感じになって話が複雑になり、プロットが崩壊したような印象。理解力が悪いのかなあ。。 特にヤクザが出てきてからはドタバタコメディになり、「お話」の面白味が一気になくなってしまった感が。シチュエーションコメディとしても一切楽しめず。 邦画でSitcomって難しいのかな。。あ、ラジオの時間は好きです。 [映画館(邦画)] 6点(2014-08-03 22:20:54) |
7. そこのみにて光輝く
《ネタバレ》 海での二人の抱擁シーン・・こんなに美しくて悲しいラブシーンはない。 絶対にうまくいかない、幸せになれないって分かりきっているのに。 後半は拓児が危うくて危うくて、どうしようもないバカっぷりには切な過ぎて涙が止まらない。 どうしようもない状況から、もがいてもがいて這い出ようしても、努力しようと一歩踏み出しても、どうしようもない辛い現実がそこにはある。 ラストは「それでもこの世界で生きていかなければならない」とも、美しい海辺への逃避にも見えたり。 「大人は判ってくれない」ではこちらに振り向くのだが・・・ [映画館(邦画)] 8点(2014-08-03 22:00:24) |
8. 独立愚連隊西へ
加山雄三ってかっこいいんだな。 若大将とかのイメージしかなかったが、岡本喜八作品に出ると魅力満点。軍刀の扱いもかっこいいし。 フランキー堺は身なりといい振る舞いといい完璧に中国人にしか見えない。。 喜八監督は支那戦線をよく撮るが、いつもコメディとして撮っているのが今見ると非常に新鮮で面白い。 60~70年代はアメリカでも戦争コメディが結構あるのに、最近はまったく見なくなって残念。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-11 03:24:24) |
9. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 なんだろう、この感動は。 ストーリーも飲み込みづらく、良さをうまく説明できない不思議な映画。 まず絵力がすごい。宮崎駿だからあたりまえかもしれないが、やっぱり凄い。 ディテールの細かさが面白い。最先端技術と牛による輸送とか、計算尺に感じとか。ジェラルミンの素材の話とか、沈頭鋲とか。それらを見てるだけで幸せな気分になる。 純粋な技術への探究がわかりやすい。政治色ぬきにして、ドイツの技術と日本の技術の比較、探究心が共感しやすい。 妄想シーンが気持ちいい。憧れの人物と妄想でふれあい永遠の親友になるとか、最高の草原のなか空をとぶとか、うらやましすぎる。 恋愛エピソードが素晴らしい。ヒロインが綺麗すぎる。完璧な結婚シーン。うらやましすぎる。 主人公のキャラがいい。よく解らない奴で変人だけど、我が道を進むエネルギーというか迷いのなさが宮崎駿らしい。 黒川のキャラがいい。愛想は悪いが良き理解者すぎる。時々髪の毛が浮くのが可笑しい。 映画を好きになったり感動したりするのは、プロットだけではない、多くの要素が絡み合ってがっちり自分にはまったときに感動したり好きになるんだな、と改めて感慨深いものがあった。 [映画館(邦画)] 10点(2014-01-05 18:57:42)(良:2票) |
10. おおかみこどもの雨と雪
《ネタバレ》 あー予想よりもずっと良かった・・ 映像は終始素晴らしく、子供たちの動きをみているだけでも幸せな気分になって見入ってしまう。 自分の場合は雪に感情移入してしまい、コンプレックスを受け入れてもらう、自分のことをわかってもらえる喜びに心を動かされた。 子供をもつ親になってみれば、きっと子育ての苦労とか、10歳の我が子が一人立ちしてしまう寂しさに共感してしまうんだろうな、と思う。 細田作品のなかでは一番わかりやすく一番好きな作品。 [地上波(邦画)] 8点(2014-01-05 18:09:47)(良:1票) |
11. 東京ゴッドファーザーズ
とても面白いし楽しい幸せな映画。 奇跡の積み重ねでもまったく嫌味じゃない、不思議な魅力がある。 きっとクリスマスから年末にかけての時期って、なんか人も街も浮き足だったような、ちょっと不思議な非日常感があるからなんだろうな・・そこに雪なんか降ったらもう。 アメリカ人にとっての「素晴らしき哉、人生!」のような、定番になることを期待しつつ、毎年クリスマスから年末に見ることにします。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-05 17:38:26)(良:1票) |
12. 悪の教典
《ネタバレ》 このハスミンのキャラ、ある意味ノーカントリーのシガーよりもインパクトの強い殺人者かも。少なくてもこんなタイプは今まで見たことがない。 普通の凶悪殺人者キャラは、殺人モードになったときに狂ったように豹変するか、まったく感情を表に出さないかどちらかだった。 しかしこのハスミンは、いい先生のときとまったく同じテンションで、いい先生のままで生徒を殺しまくる。豹変しないところがすごく面白いしヤバい。 誰かも言ってたけど、瞳孔開きっぱなしの伊藤ちゃんがヤバすぎる。 この人、元々ちょっと怖いよな。何考えてるかわからない怖い目だよな。 この人を殺人者にキャスティングした時点でヤバい映画だなって思う・・・ あと、あの曲怖すぎ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-20 23:51:29)(良:1票) |
13. 横道世之介
2度目の鑑賞、まぎれもなくこの作品が好きだと再認識。 とにかく愛おしい祥子と世之介のカップル。祥子が「世之介!」と母親のように呼びつづけるシーンは感動と可笑しさで胸がいっぱいになる。 真っ昼間からやろうとして祥子に説教される世之介も超かわいい! 友達の倉持とのかみ合わない会話(この子もアホっぽくてかわいい)、加藤とのやりとりなど、すべてが愛しい!そう「愛しい」という表現が一番しっくりくる。 [映画館(邦画)] 9点(2013-10-20 22:38:34)(良:2票) |
14. めし
《ネタバレ》 男の立場から言うと、これは怖い映画だと思った。 旦那は、飲んだくれでもなく、株屋ながら投資とかギャンブルもしない、浮気をするわけでもない堅実な男。決して悪い旦那ではないし、当人もそう思っているはず。 でも奥さん側には確実な何かが溜まっていく。 姪が来たことがきっかけとなり、実家に帰らせていただきますとなるんだが、旦那にしてみれば、明確な理由がわからない。 この状況、自分もそうなっちゃいそうで実に怖い。 長年一緒にいると敬意や関心も薄れていくし、若い奔放な女性が近くに来たら、そりゃ優しくしてしまうよ。浮気とは別次元でね。 この映画を見ていて本当に良かった。(と将来も思いたい・・) [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-20 22:19:09) |
15. 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
《ネタバレ》 ああ可笑しい、楽しい。 そして、ツンデレ二人が抜群に可愛らしい。 「負けてくれ」「いくらほしい」「びた一文負からんぞ」のやりとり!笑 こんな至極のホームコメディがこんな昔に作られていたとはねえ。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-09-23 14:08:56) |
16. 桐島、部活やめるってよ
「映画」というものを観てきて、ここまで心を揺さぶられたことはない。 普段意識していない(つもりの)何か記憶のようなものを、時計じかけのアレックスばりに強制的に見せつけられたような、そしてお前は高校時代どうだった!?と問い詰められているような感覚。 見たあと、1週間くらいこの映画のことしか考えられなくなった。 何か落ち着かなくて、いてもたってもいられず計4回劇場へ行ってしまった。 唯一無二の作品。 [映画館(邦画)] 10点(2013-09-23 13:25:13) |
17. スウィングガールズ
《ネタバレ》 全般にリラックスしてまあまあ楽しめた。 最後の演奏シーンと電車の演奏シーン、良かった。 が、ストーリーが弱すぎないかい? これって主人公の成長を描いているのか?パソコンを序盤で象徴的に出すということは、成長させるつもりだと思ったが、、 誰か言ってたけど、主人公が何でジャズは三日坊主にならなかったのか判らないし、主要以外メンバーの合流も、なんか良く判らない。。 ご都合主義は別にきらいじゃないが、成長物語なら、少ないに越したことはないと思う。 テープの送り忘れ、あれいる??他校の辞退というムリヤリ設定しなきゃいけないほど。 そのあと、友情深まってるわけでもないし。。その分、修行シーンがもっと見たかった。 やっぱ、たくさん準備して準備して、苦労すればするほど、本番の感動は大きくなるのに、ネズミだけじゃあねえ。 やはり、吹奏楽部の復帰がいくらなんでも早すぎたのでは?と思う。 終盤だったら、彼女たちがわんわん泣いたときに一緒に泣けたと思う。 プロットの部分がもっと良ければ、もっと良かったかな~ [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-06-03 14:19:22) |
18. いつかギラギラする日
《ネタバレ》 これは素直にだめ。酷い。 ストーリーは、仲間割れしたところまでは面白いが、それ以降は良く分からなくなってくる。荒唐無稽だし、詰め込みすぎ感が満載。(バスジャックにはさすがに苦笑) 描き方は、やくざ、木村一八、荻野目慶子が全く好きになれない。ロックバンドも雑音にしかなってなく、・・ただダサい。 アクションに力が入っているが、邦画らしいジグザグ走行(笑)、絶対当たらない銃弾(ハリウッドは、まだ当たらない説得力がある)、低速バスジャック、バイクでマシンガン(!)など、ハリウッドと香港の真似をして失敗した感がある。 製作された時代のせいか演出のせいか、なんか邦画のチープ感が際立ってしまっている印象。(3年後にはGONINが作られることを考えると、ちょっとね) 80年台角川映画のようだ、というのは言い過ぎか。 ショーケン、千葉ちゃん、蓮司の3人のお話を見たかったな。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-06-25 19:33:40) |
19. しとやかな獣
面白かった! お話やオチではなく、登場人物の、特に両親のキャラクター。 あの部屋に住んでいるいきさつには、笑いました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-25 00:53:11) |
20. ラスト サムライ
《ネタバレ》 サムライってアメリカ人から見ればこんな感じなのかね。 サムライを格好よく撮ってるのを認めるのはやぶさかではないが、侍とサムライはやっぱり違う。 明治に入ったのに集落でサムライが抵抗?いやいや、やっぱ榎本武揚で最後でしょう。 「侍」としては土方か。 それに外国映画での「侍」描写ならレッドサンの方が上かな。 合戦シーンはさすがハリウッド、どれも良いね。「ニンジャ」が攻めてくるところもいい。 個人的には真田広之のアクションが見られて幸せだった。 まだまだアクションが凄いことを確認できるだけでも価値がある作品。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-05-14 03:10:43) |