1. ゴジラ-1.0
演技が最高にキツかったけど終盤では割と気にならなくなっていた。 やっぱり死地で交わされる敬意っていいなあ… 山﨑貴は子供に大人の扉を開かせるような作品が撮りたいの?わざと誇張した演技で撮ってるの? あの厨二テイストは彼なりの傷で永遠に求め続けるものなんだろうと思った。 でも不覚にも2回泣いた。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-08 11:20:47) |
2. BLUE GIANT
《ネタバレ》 - 音楽は素晴らしかった。 - 特にクライマックスと「内臓をぶちまける」シーン。 - でも玉田のドラムはちょっとうますぎるな。 - 原作読んでた身からすると、大のサックスのイメージはちょっと違うんだよなあ。 - もっと大胆に休符を入れたり、小さな音から大きな音までガッと持っていったりしてたイメージがあったので、なんかまとまりすぎてるというか…でもサックス役の馬場さんの曲を聞いたらこれはこれとして素晴らしかったのでアルバムを買ってしまった。 - 人物の表情の演出が過剰だったのと、しんみりしたシーンで挿入される音楽がいかにもなところが残念だった。 - 大の体の揺らし方も音の出し方と合ってないように見えて迫力を感じられなかった。 - 映像表現は3Dでグリグリ動くし、光はキラキラして情熱の炎が映ってるし、結構いいんだけど、汗が多すぎるというか、もっと汚く見えるほどやってもいいと思うんだけど、原作ありきだから逆に限界があってもったいない - 音楽漫画を音ありでやるというチャレンジは讃えたい [インターネット(邦画)] 7点(2024-03-31 11:31:22) |
3. すばらしき世界
《ネタバレ》 泣いた。 役所広司の声の荒げ方がヤクザ者のそれを本当によくできてて素晴らしかった。 随所に挿入されるギミックもよかった。おかげで飽きずに見れた。 原作も読んでみたい。 [インターネット(邦画)] 10点(2023-12-03 00:23:27) |
4. シン・仮面ライダー
庵野作品で最低点の映画だと思った。庵野の悪いところが出てる。 - 庵野が同世代的な共感を強く強く求めているのが伝わってくるようでキツい。 - 箱庭的に造形された庵野の趣味の世界に見えて感情移入できないし子供っぽい… - なので、逆に言えば当時のファンには刺さったのではなかろうか。 - 美術面でいえば表現は素晴らしいけど合成の粗さが目立つ。Blenderの限界か? - VFXはこれ、白組が手ぐせで作ってるからダメなんじゃない?と思っちゃった。アメリカやイギリスと比べるとクオリティがひどい。 - コンテンポラリーな表現者として名高い森山未來本人はこういう映画でよしと思ったのか?彼に作品を率直にレビューさせてみてほしいぞ - 庵野が自分の楽しみだけで作るとダメだな。庵野自身をプロデュースするようなアレンジャーがいないとさあ... - 最後のシーンの周辺だけは良かったけど、柄本佑の演技もなんだかなあ…ああいう演出注文だったのか? - あの脚本だと全ての演技がもうキツイ - あの感じでいいならテレ朝の日曜特撮枠と変わんないじゃんよーよーよー (やまびこ) [インターネット(邦画)] 4点(2023-07-31 00:30:40)(良:1票) |
5. ぐるりのこと。
橋口亮輔の自然な演技で撮る方針が良い。 キャストもベテラン揃いだし、安心して見てられた。 全体としてとてもよかったのだけど、家族関係のゴタゴタは筋が追いにくかった… [インターネット(邦画)] 7点(2023-05-24 11:38:05) |
6. 恋人たち(2015)
喪失と再生。 頑張って、そして人に優しく生きていれば、 誰かが実は肯定してくれてて、 それに気づいてなんとか小さな変化と自己肯定と一緒に生きていける。 人に優しくしない人は、誰かの後押しも得られなかった。 もちろん、現実にはより暗い地獄があって、そうじゃないこともあるけれど、 飯食って笑っていければなんとかなるんだ、という希望を、 嘘でもいいから持って生きていきたい。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-05-14 00:53:51) |
7. 花束みたいな恋をした
《ネタバレ》 これを見たカップルは別れると聞いて怖くて1人で見た。 サブカルや文学が好きなカップルならそんな単純に影響を受けないと思う。 話し合いがうまくできないのはまあ、若いからなんだろうけど、そこまでうまく冷めていくか? あと趣味のマッチングが出来すぎなので、どうしてもリアリティに欠ける。 というか欠けてて助かった。 流れとしては完璧だった。 泣いた。 ただ、家庭不和の生育歴があるのでああいう暴力的なプロポーズは辛いものがあった。 でも、また観れる映画だ。 あれだけ「アイツならどう思ったかな」と気にするぐらいなら復縁の可能性もゼロじゃないしな。 つうか、お前らホントに作品が好きか? 何を学び取ってるんだ? もっとルーツを追いかけろよ。 掘り下げこそが我々の使命だろうがよ。 作家名や作品名を語るより中身と自分の変化や影響、そこから生み出したものを語れや! ちょっとマイナーなカルチャーを知ってるからって世間を馬鹿にするような態度はよくないわけだが、 だからこそ「語り合える相手」を求めてやまない我々の「寂しがり屋体質」に起因する病を取り出して 煮詰めたソースは坂元味で美味でしたよ。 ただ、岩松了とオダギリジョーを出すなら絹ちゃんのお母さんには、 ふせえりか、江口のりこをアサインして欲しかったが、それをやると軸がブレちゃうから無理なんだな。 つまりこの映画が物語たいポイントはサブカルではない。 気持ちがすれ違っていくタイプを現代版に、そして固有名詞を織り交ぜて親しみを持たせてる作りになってる。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-04-08 16:49:46) |
8. THE FIRST SLAM DUNK
《ネタバレ》 - チバの声がうなるオープニングはバッチリ。カメラの回り込みもカッコいい。 - リョーチンを主役に据えたことは全く不満なし。編集部の意向で桜木になったらしいしな。 - 静寂挿入が多すぎ…もっと減らしたり、もう少し短くして恥ずかしくならない方がよかった - 兄の喪失が…「今」の彼のプレイにどう開いて接続しているかの説明が不足していたように思う。試合中におそらくその薫陶が活きたのだろうが、わかりにくかった。 - 10 feetの音楽が残念。特に逆転シーンでの挿入。甘ったるい情感が多すぎるので、もう少し冷静に描いて対比を浮き上がらせて欲しかった。 - セリフが聞こえづらい。バランス悪い - 監督がイメージしてたシーンの映像化には成功している。ただ、当時の漫画に熱狂してた読者の頭の中にはこの映像が浮かんでいたので、そういう意味では映像は想像の100%を出してはきたものの、超えてはいない…作者の画力が高さが仇となった - 原作未読には辛いだろうな - リョーチン、NBA行くんだ!?そんな夢あったっけ? - シンエヴァ、シンゴジ、シンウルトラマンの功績はリブートものを許容させたことだと思う。 - 自分はレギュラーになれない側ではあるが、強さの獲得に向かって努力して、全力でぶつかり合う経験は貴く羨ましく思う。俺も熱くなりたい。 [映画館(邦画)] 7点(2023-01-21 21:04:34) |
9. すずめの戸締まり
《ネタバレ》 相変わらず絵は綺麗。 キラキラ夜空もちゃんと出てくるし、新海エフェクトのかかった夕日がちなシーン、都会の建物の林立具合も美しいし、東京都を見下ろしたような緻密な描画も登場する。 美しく緻密に描かれた自然や都会の中で登場人物たちが躍動し、人外の大いなる存在が荒ぶる壮大な姿を映画館の大音響とともに観てしまうと、大迫力に押されてそれだけで涙が出てしまう...。 ただ、他のレビュアーも書いているように、引っかかる点も多かった。 - 要石になること=体が凍ること。これは凍るのではなく、石英として結晶化していく描写だったのか? - 要石の化身が動物なのはいいが、グッズ展開を見込んだようなファンシーで目の大きいネコである必然性は... - 細腕の女子高生にあの懸垂は無理がある。新海誠は筋トレを経験すべき。 - 地鎮、荒ぶる神、神の人情味のなさ...もののけ姫? - みみずが殲滅されるときは全身モコモコに膨らんで虹色に破裂する。エヴァ? - 椅子...ピクサー映画を見ているようだった これらが対して何を暗喩しているのか、掘り下げた先に果たして奥行きはあるのかが自信を持って感じられず、鑑賞中引っかかり続けた。 - そして愛が全てを解決する、世界を救う、ヒーロー譚…。ハリウッドや昔のトレンディドラマのような既視感... - オープンカーのルーフの故障、などなど 震災を風化させないというテーマ自体はチャレンジングでリスペクトするし、2時間退屈せずに見れたし、傷ついた魂の救済や異なる世界線と時空の交差が描かれているところは他の新海誠作品同様に私の琴線をボロンボロンかき鳴らしてくるので、そこは大いによかった。叔母さんの善意の代償について辛辣な心情を吐露するシーンも現代の心情に寄り添っていてとてもよかった (たまきさんにはその後、みのるさんと幸せになる将来が待っていてほしい)。 だけど、先述の設定の恣意性がもうちょっとなんとかなったのではという思いが残り、この点数とさせてもらった。 本当は震災、人知を超えた不条理さとそれでも生きていく、生きていかねばならない人間たちそのものを描くつもりが、大人の事情でネコやイケメン、ラブロマンスを捩じ込まざるを得なかったのか?私の掘り下げが足りないのかも知れないし、そもそもが文芸性よりもエンタメ性に振っていて、前提とする視点が異なるのかも知れない。 どこかの機会で再鑑賞したい。 [映画館(邦画)] 6点(2023-01-15 00:01:06) |
10. 子宮に沈める
《ネタバレ》 子役の演技をコントロールするのが大変だったらしい。 それだけ自然に撮影できてる。子供が映っているシーンが大部分なので、珍しいと思う。 内容は辛い。 しかし、『誰も知らない』(是枝裕和監督)とはまた違った見せ方で育児放棄の現場を感じ取れるのは、福祉などに関心がある者にとってはありがたいと思う。 [インターネット(邦画)] 9点(2023-01-04 17:58:47) |
11. ドライブ・マイ・カー
《ネタバレ》 エンタメ性はあまりなく、もう一度見たいかと言われるとやや迷う。でも、一度見ただけでは掴みきれないので、やはりもう一度見たいとは思った。 文学的な世界観が溢れていて、リアリティは無いが、トーンはうまく構築されてる。原作があるのだろうな、という作り方。 逆に言えば、原作がついてない作品として見た場合は、やや実験色を感じるかも知れない。 音楽は良い。 岡田将生の演技が過剰でやや残念だったが、あれも演出なのだろうか。原作未読なのでわからない。 なんなや西島秀俊も別の俳優が演じた方がよかったのかも知れない。 なんか惜しい感じがするなあ。 小細工なしのカメラワークってのは本当に大変なんだろうな。 いっそのこと、もう少しリアリズムから逸脱させた方がよかったんじゃないのか? ただ長尺にも関わらず飽きずに見られたのは、リズムの入れ方が絶妙なんだろう。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-01-04 01:21:33) |
12. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 特撮に執着のある人たちが撮っただけあって、それなりに見応えはあった。 しかし、シン・ゴジラのような仕上がりを期待していくと、見劣りするというか、志向性を異にする作品だった。 セリフが演技過剰で共感性羞恥心を呼ぶ、スカートの下から煽るアングルの必然性、学術会議のシーンの情報の薄さ、など。 そもそもが確固たる原作があって、かつての憧憬を大人になった今、新たな形で実現することが監督のモチベーションなのだろうから、 あまり作家性を求めても仕方ないのかも知れないが、「特撮モノである」以上に見るべきものが弱かった点で個人的には趣向とミートしなかったところがあった。 [映画館(邦画)] 6点(2022-07-31 11:50:14) |
13. PERFECT BLUE
《ネタバレ》 世間の評判から期待してた程じゃなかった。 狂信的ファンの兄ちゃんがいかにしてルミちゃんに操られたのかとか、ピザ屋の格好はなんだったのかとか、脚本家が死んだ時点でまず関係者に捜査の手が入ると思うが、そこをどう逃れたのか、アリバイらしき描写もなく、煽った雰囲気だけで進む。 映像は綺麗。テンポもカメラワークも悪くないと思うけど、筋書きが残念。 [インターネット(邦画)] 4点(2022-06-22 23:25:48) |
14. 復活の日
《ネタバレ》 幸か不幸か、現実が物語を追い越してしまい誰でもリアリティ考証できてしまう荒さは抜きにして、一部の演出が大根なのと、終盤のアラウンド・ザ・ワールドの現実味のなさで点をマイナスですが、ちゃんと全部国際言語である英語でやり取りされているし、その内容も違和感なく、なによりこの大掛かりな舞台をきちんとロケしている点がとてもよかったです。ちゃんとお金をかけた映画はいいですね。 そして、草刈正雄の英語が見事。 深作欣二にSF撮らせたらこうなるだろう、という予想を悪い意味で裏切らない空気感がありました。 [インターネット(邦画)] 5点(2021-10-08 23:00:20) |
15. Stereo Future SF episode 2002
「タランティーノみたいなセンスいい映画が撮りたい!」って思い立って、その衝動だけで撮られたような映画だなと思った。 監督の原体験としてなにか傷みたいなものは滲み出てるんだけど、映画的教養が足りなくて深みが出ませんでした、みたいな。 [ビデオ(邦画)] 4点(2021-05-04 23:29:23) |
16. 式日 SHIKI-JITSU
庵野秀明の名前がなく、岩井俊二が出てなければもっと評価低かったような気がする。 ただ、自立心と甘えと不安が強い少年期から青年期の人間にはシンパシーを覚える描写も少なくないだろうと思う。 難点はひたらすら長く、最初の40分を我慢できるかだと思った。 この尺、必要だったのかなあ… [インターネット(邦画)] 5点(2021-04-27 15:04:22) |
17. の・ようなもののようなもの
長年、森田芳光監督の下で助監督を務めた監督だけあって、撮り方は上手い。うまいが…、人情話としても上げ下げの幅が小さいし、日常譚としても、もうちょっと笑いどころを入れるとか…技術があるだけに惜しい作品だなあ。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-11-26 19:44:40) |
18. 日本のいちばん長い日(1967)
『日本のいちばん長い日』を見終えた。 黒沢年男の演じる畑中が鬼気迫る演技に感じいった。 ラスト30分のシーケンスがこれまた素晴らしかった。 そして岡本喜八の構図とカットタイミングの精緻さに舌を巻いた。 [インターネット(邦画)] 10点(2020-11-15 08:58:41) |
19. 雲のように風のように<TVM>
《ネタバレ》 子供の頃にレンタルビデオ屋さんでVHSパッケージを見て以来気になっていたままついに30年後にBS12にて鑑賞の日を得た。 自由溌剌とした少女、豪傑を従える聡明な兄貴分、宮中の権謀術数、そして栄枯盛衰。 絵も古さを感じさせない綺麗で丁寧な作り。 児童文学として良作と感じた。 それだけに、ああ、もっと早く、小中学生の頃に見ておくんだった…。 皇帝の妃候補として登場する少女たちのキャラクターに何か伏線を感じたが、あまり回収されてない気がした。 原作ではその辺が書かれてるのだろうか。 [地上波(吹替)] 6点(2020-07-02 23:29:28) |
20. WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~
家族が見ていたので傍で家事しながら鑑賞していたのだけど、それでも十分面白さが伝わってきた。 もう一度ちゃんと見直そう。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-05-14 21:10:39) |