1. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 脚本がめっちゃ雑。まずそもそも主人公がなぜ竜を必死で探すのかという理由が描けてないので序盤から置いてけぼりになる。メインテーマは母親を亡くした主人公が歌を歌えるようになるまで、という再生の物語なのだが、そもそもなぜ仮想世界なら歌えるのか、なぜ現実世界では歌えないのかといった細かい理由付けもしっかり描けてない。すべてが「なんとなく」のまま話が進んでいくし、美女と野獣のパロディなんかをみるに色んな作品からのツギハギで作られてるから話に芯が通せてないのかと勘ぐってしまう。 仮想世界の映像は同監督でお馴染みの感じなので、見飽きた感もあるが美麗な映像で楽しめた。音楽も良い。仮想世界でキャラデザがガラッと変わるのも良かったが、主人公だけがキャラデザが変わった途端にディズニープリンセス風に口調まで変わるのは謎だった。未来のミライより上、バケモノの子より下といった評価。 [インターネット(邦画)] 3点(2022-03-24 03:12:03) |
2. 湯を沸かすほどの熱い愛
《ネタバレ》 不幸な人々が登場しすぎて設定同士がぶつかってる。登場人物のほとんどが親に捨てられたり親を亡くしてたり、障害を持ってたり、不治の病だったりで流石に食傷気味になってくる。もっと登場人物を絞って深く内面を描いた作品のほうが好み。娘がいじめを克服するシーンだけは感動した。 [インターネット(邦画)] 5点(2021-08-12 02:25:08) |
3. ゆれる
《ネタバレ》 設定がめちゃくちゃ面白いし、兄と弟のキャラクター設定にリアリティがある 殺人に至るまでの心の動きにも非常に説得力があると思う ただ面白いのは途中まで 終盤はオダギリジョーの心変わりのために香川照之が血迷ったとしか思えないご都合主義的な作り 前半は最高なのに後半で台無しになった 核の部分である「殺人犯の肉親になりたくない弟」の人物像がうまく描けてなかったかなと 少なくとも自分は兄弟の豹変に納得いかなかった [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-27 00:22:37) |
4. 空の青さを知る人よ
夢に夢みる主人公のアオイより、現実を生きる30代のシンノとアカネに共感できる話の作り。一応ファンタジー要素はあるけど構造的にはアニメというより邦画ヒューマンドラマに近い。大人向けのアニメだと思う。恋愛映画とかジュブナイルを期待するとかなり拍子抜けする。 [インターネット(邦画)] 6点(2020-06-12 01:42:11) |
5. ぼくは明日、昨日のきみとデートする
設定がぶっ飛びすぎてて、この映画にどっぷり浸かるのは無理がある 女の子の設定が無茶苦茶でバックボーンが見えない 2人の心情描写だけに的を絞れば共感もできるし映像も綺麗な映画だとは思うけど なんとなく腑に落ちない部分が大きすぎる [インターネット(邦画)] 6点(2020-04-16 16:40:29) |
6. HELLO WORLD
《ネタバレ》 これは「どんでん返し」ではなく単なる「夢オチ」なのでは? 主人公とヒロインの二人がこんなに好きあってるのにお互い敬語なのが違和感ある メインキャラの掘り下げが浅い割にはこれといったサブキャラもいない 終始微妙なプログラムとの戦闘シーンを見せられてる感じでどうでもよくなっていく 序盤はそんなに悪くなかったんだけどな [ブルーレイ(邦画)] 3点(2020-04-15 21:08:02) |
7. プロメア
テンポは良いが悪くいえば総集編のよう。ありきたりな内容でストーリーが進むほど冷めていった。 結局X-MENやタイバニのような設定の能力ヒーローバトルもので、「火消し」とか「消防」要素はあまり関係がない。 アクションをウリにしてる割にはCG部分が多すぎる(しかも妙に粗い)し、特徴的な彩色もスパイダーバースの劣化版。 キャラも全体的に魅力を感じなくて楽しめなかった。 [ブルーレイ(邦画)] 3点(2020-02-14 17:37:23) |
8. キングダム(2019)
大前提として、中国の話なのに登場人物が日本語で喋ってるのが気になった アクションもなんとなく邦画にしてはスタイリッシュにはなってるが特に印象に残らず ストーリーも原作をなぞってるだけで映画らしい構成になってない [ブルーレイ(邦画)] 3点(2020-01-16 09:07:33) |
9. きみと、波にのれたら
《ネタバレ》 主人公の女の子が一途で良かった。 波や水、光の描写がとても美しくコーヒーや玉子料理など日常アイテムの使い方もいい。 ストーリーは捻りの少ないメロドラマだが、「水」の使い方にオリジナリティがある部分も多く、陳腐さは感じなかった。 刺さる台詞やキャラ作りもしっかりしてて、完成度の高いピュアな大人のラブストーリーだと思う。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2020-01-06 02:11:14) |
10. 未来のミライ
《ネタバレ》 自分は「サマウォ」「おおかみこども」大絶賛の細田監督ファンだけど、前作の「バケモノ」から何だか様子がおかしい。 今作の大きな欠点は主人公である4歳の「くんちゃん」の歪さだと思う。 明らかに子供の声に聞こえない声優の演技もそうだし、シーンによって妙に大人びてたり、動じない姿に違和感がある。 ストーリーは全体的に「くんちゃんの夢の世界」という感じで展開に取り留めがなく話に集中できない。 「ミライちゃん」は設定もキャラクターも魅力的だったのだが、思ったより出番が少なかったのが残念だった。 前作の王道路線の「バケモノ」から方向転換して作家性が強く出たオリジナリティのある設定の映画なのだけど 正直、どの年齢層に向けてどういう感動を得てほしいのか、よく分からない映画になってしまったなというのが正直な感想。 シーンによってはなんとなく伝わってくるものはあるが。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 4点(2019-01-24 06:34:18)(良:1票) |
11. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
《ネタバレ》 隠れキリシタンの日本人が英語喋りまくるし、内容的にもそんなに大したものではないのだが 映像の美しさとか編集の上手さとかは流石のマーティン・スコセッシ監督作品って感じがした 暗い話だけど残酷ではなく、結構テンポよく軽い感じで観れる [ブルーレイ(字幕)] 6点(2019-01-09 01:11:30) |
12. リズと青い鳥
凄く繊細で人間味のある部分を描いた作品だと思うが、逆に言えばそれだけ。 やりたいことは理解できるけど映画としては厚みが無くてエンターテイメント性が薄いと思う。 希美とみぞれがお互いに思ってる親愛やコンプレックスや優越感や不安など 色んな感情を中盤までは言葉で説明せずに淡々と描いていくのだが、最終的なシーンでは全部台詞で言わせてしまってたのが何だかなぁという感じ。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2018-12-09 02:45:52) |
13. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 この映画のアイデア自体はそこまで新鮮じゃないけど、このアイデアを実現したことが凄い。 「映画を撮影する演技」、しかも一発撮りっぽく見せるって相当緻密な工程が必要だったはずだ。 脚本自体もホームドラマ要素を取り入れて感動的なものになってるし、爽快感もある。よく出来た映画。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2018-12-09 02:35:30) |
14. ヒメアノ~ル
《ネタバレ》 原作既読。惜しい映画だと思う。 タイトルバックのタイミングは最高。ただ他の原作からの改変・オリジナル要素がイマイチ。 原作だと後半からストーリーが完全に森田視点へとシフトするのだが、この映画はあくまで岡田のまま。 なのに森田の殺人シーンが妙に多いのでどっちが主人公なのか、チグハグ感が拭えないと思う ラストで森田が交通事故で大怪我を負い、肉体的苦痛という制裁を受ける展開も安易なガス抜きだと思った。 それに高校生時代の夏服を着た森田・岡田が妙に老けて見えるのもツメが甘い。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2018-11-16 08:19:31) |
15. さよならの朝に約束の花をかざろう
《ネタバレ》 いかにも女性向けな内容に感じた 主人公は永遠に歳をとらず、心も身体も少女のまま。成長した息子や弟のような存在だった相手からモテモテといった設定 出産やNTRといった昼ドラ的展開を盛り込んだはいいがそのせいでサブキャラが病みすぎて支離滅裂なキャラに ウジウジした主人公を含めてキャラクター誰一人に好感の持てない微妙なストーリーになってしまっている 作画は綺麗で一応ハッピーエンドで纏まってるので失敗作とは言わないが、いまいち。 [ブルーレイ(邦画)] 3点(2018-11-10 05:29:38) |
16. 犬神家の一族(1976)
《ネタバレ》 遺体発見シーンのインパクトはスゴい。 ただ期待していたよりスケキヨの母親や金田一のキャラクターが薄っぺらい感じがした。 もうちょっと遺産争いのドロドロ感とか愛憎劇を観たかった感じ。 [DVD(邦画)] 6点(2018-10-11 00:43:51) |
17. 映画ドラえもん のび太の宝島
作画や星野源の主題歌は素晴らしい。 ただ設定にあまりワクワク感がないし、ドラえもんやのび太の見せ場も少なく、ゲストキャラとの感動シーンも物足りない。 タイトルが「宝島」の割には海賊や島といった要素が薄く、特に後半はSF要素が濃くなり話もムダに重く、期待した冒険では無かった。 つまらなくは無かったが、これまで観たドラ映画では中の下といった印象。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2018-09-09 07:33:04) |
18. 花とアリス〈劇場版〉
映像は美しいし、蒼井優は可愛かったけどあまり得るものが無かった やってることはアニメの日常系と似たようもんで日常や美少女を愛でるようなもんなので それならアニメでいいかなという感じ それを実写でやってるということに価値がないとは言わないが [ブルーレイ(邦画)] 4点(2018-09-07 00:28:39) |
19. ヒーローショー
《ネタバレ》 殺人シーンが思ったよりコメディっぽいのがより狂気性を増していた。 ジャルジャルの2人も良い意味で俳優っぽくも素人っぽくもなくて独特な魅力があった。 ラストシーンも逸品で、なんとなくハッピーエンドに終わりつつも不穏な雰囲気が流れてるのが怖い。 [DVD(邦画)] 8点(2018-08-31 02:34:00) |
20. アウトレイジ 最終章
《ネタバレ》 終わり方があまりにも安易。 死ぬならもっと大暴れで死なないと「ソナチネ」や「その男凶暴につき」の劣化版でしかない。 このシリーズ、折角1作目がキャッチーなヤクザ映画だったのにどんどん劣化していって悲しかった。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2018-08-23 20:36:17) |