1. 万引き家族
私たち家族を結びつけているのは、お金、血、それとも心なのか。家族の在り方を考えさせられる作品。是枝監督が「誰も知らない」や「そして父になる」で描いてきたテーマを、引き続き題材にしている。 安藤サクラと松岡茉優の演技もまた素晴らしい。 [映画館(邦画)] 8点(2019-07-27 18:53:33) |
2. そして父になる
血か過ごした時間か、そして裕福だけれど淡白な家庭か貧乏だけれど温かみのある家庭か、ステレオタイプな部分もあるが非常に対照的に描かれている。自分だったら、どちらを選ぶか、幸せの在り方を考えさせられた気がする。 是枝監督の映画を観るきっかけになった作品。 [地上波(字幕)] 9点(2019-07-27 18:40:05) |
3. ぼくは明日、昨日のきみとデートする
設定が斬新でおもしろく、観てみたいと思わされる。 小松菜奈が発する一つ一つのセリフに込められた想いが徐々に分かっていき、非常に切ないストーリー。展開が分かった上で改めて観ると、切なさが更に増す。 主演の小松菜奈はとても可愛らしく、主人公が一目惚れ(?)する脚本に説得力を与えている。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-07-21 19:26:43) |
4. 時をかける少女(2006)
タイムリープものだが、それに固執しすぎず、甘酸っぱい青春を描いている。3人の会話のテンポも素晴らしく、観ていて飽きない。 サマーウォーズもいいが、やっぱり細田守作品はこれが一番。 [地上波(邦画)] 8点(2019-07-21 18:42:41) |
5. 勝手にふるえてろ
コメディ色が強く、笑いながら楽しめる。 松岡茉優のPV状態だが、演技が素晴らしく飽きさせない。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-07-21 18:25:57) |
6. 64/ロクヨン 後編
《ネタバレ》 終盤に原作にない展開が用意されていて、なぜ追加したのか意図が理解できない。 原作は素晴らしいだけに、その映画化がこんな作品になってしまったのは残念でしかない。なぜせっかくの原作を、大して脚本を練もせずにすぐに映画化してしまうのだろうか。 俳優陣も無駄に豪華だが、全く生かしきれていない。邦画の悪いところが詰まったような作品。 [ブルーレイ(邦画)] 2点(2019-05-18 18:24:18) |
7. 64/ロクヨン 前編
非常に豪華な俳優陣で、脚本がそれに負けている。 ただし、原作準拠の展開で、前編はそこまで悪くない。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2019-05-18 18:15:03) |
8. 22年目の告白 -私が殺人犯です-
《ネタバレ》 セブンのような脚本で、それなりに楽しめた。 ラストをイヤミスのような展開にしたのはマイナス。特に意味もなく、バットエンド風にするのはやめてほしい。 [映画館(邦画)] 5点(2019-05-01 22:13:56) |
9. 万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-
パリの風景は非常に美しいが、それ以外の脚本や演出はテレビスペシャル程度のレベル。 1日で外国語を習得するなど、主人公の万能エピソードも違和感だらけ。 [映画館(邦画)] 2点(2019-04-30 00:03:18) |
10. ちはやふる 上の句
出演者の名前を見ると、如何にもミーハー向けの映画という感じがするが、実際はそんなことはなく、大人も楽しめる青春映画に仕上がっている。 これからの展開に期待を持たせてくれるような内容で、1作目としては最高のスタートを切っているのではないかと思う。 [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-03-17 18:15:57) |
11. ちはやふる 下の句
上の句と比べると少し見劣りするが、そこまで悪くはない。 クイーンである松岡茉優の存在感が圧倒的で、それが本作の一番の見所。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2019-03-17 18:10:41) |
12. ちはやふる 結び
新キャラクターも登場し、少し詰め込み過ぎな気もするが、全体的によくまとまっている。観る前は少し不安もあったが、完結編として決して悪くなかった。続編があれば、また観たいなと思ってしまう。 ちはやふるは3作とも安定したおもしろさで、大人も楽しめる青春映画だと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2019-03-17 18:07:13) |
13. 夢売るふたり
この監督らしく、登場人物の心理描写は非常に上手い。 ただ、ラストの展開は唐突に感じられ、肩透かしを食らったような気分。 [ブルーレイ(邦画)] 5点(2019-03-17 18:00:15) |
14. 永い言い訳
この監督らしく、男の心理描写が絶妙。妻の死となかなか向き合えない様がよく描かれている。 ただ、原作と違い、映画では生前の妻とのシーンが少ないため、本当に妻の死に興味がないのかと誤解してしまいかねないのが難点。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-10 19:53:02)(良:1票) |
15. ファースト・マン
人類初の月面着陸という偉業がサクセスストーリーとしてではなく、実に淡々と描かれている。無味乾燥のようにも感じられるが、月面着陸が当時はいかに無謀な挑戦だったか、そして死ぬかもしれないということを分かりながらも鬼気迫る姿でそれに挑戦する主人公の内面が丁寧に表現されている。派手さはあまりないが、しっかりまとまっている佳作。 [映画館(字幕)] 6点(2019-03-10 19:44:29) |
16. ゆれる
この映画を観ると、人間の認識能力といものは、如何に不安定なのかということを改めて気づかされる。人間は物事をありのまま知覚することはできず、自らのフィルターを通してでしか認識できない。しかも、その記憶でさえ、後の心境の変化などが影響し、曖昧なものになってしまう。人間の記憶は、決して記録ではないのだ。 そんなことを自覚させてくれる素晴らしい作品である。 [DVD(邦画)] 9点(2019-01-20 18:20:13) |
17. 羊の木
《ネタバレ》 元犯罪者の社会復帰が作品のテーマかと思いきや、後半は松田龍平がただのサイコパスな殺人鬼となり、社会復帰なんて到底ムリだろうと思わされる。 前半はサスペンス調で悪くないが、後半はホラーのような展開。 [映画館(邦画)] 2点(2018-12-23 19:49:45) |
18. 未来のミライ
細田守監督は作品を追うごとに、おもしろくなくなっている。時をかける少女とサマーウォーズはすごく良かったのだが。。。 本作品は誰をメインターゲットにしてるのか分からない。子育ての苦労が多くの場面で描かれていて子ども向けではないだろうし、大人が鑑賞するには話の展開が稚拙すぎる。最後の方に出てくる作品のテーマも取ってつけたような感じ。 福山雅治が演じる曾祖父のカッコ良さが唯一の救い。 [試写会(邦画)] 3点(2018-12-23 19:45:12) |
19. 検察側の罪人
《ネタバレ》 前半は緊張感もあって、それなりにサスペンスとして見応えがあった。特に二宮演じる若手検事の尋問シーンは鬼気迫るものがある。 しかし、後半は一転ジャンルが変わったのかと思うほどギャグのような展開。一線を超えるっていうのは、憎い人間を犯人として糾弾するために証拠を偽造するとかかと思ってたけど、違うと分かってる奴を犯人に仕立てあげるために真犯人を殺すとかもう滅茶苦茶。 謎ダンスなど思わせぶりで意味のないシーンも多く、政治絡みの話もいらない。無駄なストーリーを省けば、本筋をもっと丁寧に描くことができたと思う。 [映画館(邦画)] 3点(2018-12-01 00:49:55) |