21. プロジェクトA
サイレント時代の映画のように、純粋にアクションの楽しさに溢れている、私にとってジャッキー映画の頂点なのですが、結果としてこの映画を超えるアクションを求められるようになってしまった訳で、ジャッキーにとっては忌まわしき存在かもしれません。ジャッキー映画がアクションのインフレ状態を起こす原因となった映画ですからねぇ(一時期はドラマ重視に転向しようとも試みていたのですが)。何はともあれ、サモ・ハン、ユン・ピョウも揃っての大作感、しっかりした舞台設定と物語に、香港映画のパワーを感じた映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2003-12-24 14:06:46) |
22. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
《ネタバレ》 光を駆使したダグラス・トランブルのお仕事が非常に気持ちいい、渋い映画でした。この映画が後の映画やマンガ、ゲームに与えた影響は計り知れませんね(と言いつつ、実は初めて見たのが、この最終版)。後にビデオで見た完全版よりも渋味が多くて、好きです。デッカードをレプリカントとした事で、映画そのもののニュアンスが変化した感じがありますが、無機的な世界でのデジタルの悲しみが、より強調されて。そもそも、何演じても同じだ~、って感じのハリソン・フォードの演技自体、レプリカント向きですしねぇ。 [映画館(字幕)] 9点(2003-12-24 11:31:03) |
23. ファイナル・プロジェクト
ジャッキーには毎回楽しませて貰っているんですけど、一方でマンネリ気分だったのも正直なところ。未消化なままのエピソード、キャラクターが続出したり、アクションシーンがインフレ状態だったりして、いかんせん手詰まり感が強くなってしまって。スノボに脚立、竹馬、高層ビルに水の中と、いっぱいアクションを見せてくれても、それが必ずしも物語を面白くさせる要素には結びついてないのがツライ感じ。ただ、それでも今のハリウッドでのダレダレなジャッキー映画よりは数倍面白かったんですけどもね・・・。 6点(2003-12-21 18:18:04)(良:1票) |
24. ドラゴン怒りの鉄拳
えーと、劇場で字幕付きのヤツを見たのですが吹替扱いにします。っていうのも、当時公開されたの、英語で喋ってたから。ホントは中国語ですよね(冒頭でお葬式に乱入したリーが「ティーチャー!ティーチャー!」って叫んでたのをしっかりと覚えてますし。でも、師匠なら「マスター」じゃないかなぁ?)。従兄弟達と日劇の地下の映画館で見ましたが、この映画を見ても私の中にはドラゴン魂は芽生えなかったようで、日本が悪者になってるカンジワルイ映画という印象が残りました。しかしクラスでは空前のドラゴンブーム。みんなでドラゴン映画を撮ろうという事になり、私はドラゴンの師匠役。途中で殺されてしまいますが、ドラゴン魂のない私には早々に死ねるのは結構ラクでいい感じでした。まあ、死体のまんま転がってなくちゃならないのはちょっとツラかったですが。で、リハーサルを重ね、さて8ミリ回すぞ~、という段になってお巡りさん乱入。私達は廃家の庭で正義と悪の戦いを演じていたワケで、不法侵入という事でお巡りさんにこってりと叱られ、映画は幻の作品となってしまいました。あの映画がもし完成してたら、とっても恥ずかしいものが残ってしまっていたワケで、内心ホッとした私でした。あ、でも手製ヌンチャクで脳天直撃、ってのは何度かした記憶がありますなぁ。 [映画館(吹替)] 5点(2003-12-13 16:04:56) |
25. 天使の涙
広角レンズで捉えた香港の街の光の洪水。モノクロ、スローモーション、ハイスピード、コマ落とし。そこに住む人間と街との「延々と成立しないまま続いてゆく対話」のような映画でした。沈滞した空虚な大気の中で、人との繋がりを求めてゆく人々。切なくて、ちょっとだけ温かい物語。この映像が伝えてくる感覚は、ストレートに染みてきます。ただ、映像至上主義に走り過ぎで、展開まで停滞させてる感じがしちゃったのも事実。ちょっとバランス悪かったかも。隣りに座ってたお嬢さん、爆睡してたし。 [映画館(字幕)] 7点(2003-12-12 13:10:04) |
26. チャンピオン鷹
どうしてもユン・ピョウがそこら辺にいるフツーのあんちゃん、にしか見えず、ちょっとツラかったですねぇ。野暮ったさ全開状態でしたし。ラストのおっちゃん、かわいそーすぎ。香港映画って、たまに平然と残酷。「サッカーにクンフーバトルって、無理矢理な映画だなぁ」と当時は思いましたが、今じゃフツーな世の中。 5点(2003-12-11 16:29:19) |
27. 少林サッカー
《ネタバレ》 バカが頑張って一生懸命の映画に、私は無条件に降参しちゃうクセがある訳ですが、これもそんな一本。ヘンな人達がいっぱい出てくるのも可笑しければ、バカをやたらにカッコよく撮ろうとしてるのも可笑しくって、だけど「火星人キーパー」の登場から怒涛のゴールに至り、どうにもこうにも泣けてくる私。この映画見て泣くのはどーかとも思いますが、まあ、いっか。 [映画館(吹替)] 8点(2003-12-07 13:55:28) |
28. サンダーアーム/龍兄虎弟
《ネタバレ》 ああ、今となってはオープニングと、敵アマゾネス軍団のおっぱいぽにょん!くらいしか思い出せません。あと、ラストはジャンプして気球にへばりつくんでしたっけか。そうそう、ジャッキー版インディ・ジョーンズな映画でしたね。スケールのなさをアクションで補う、という感じがあったのですが、この映画のアクションは、なんだかパッとしなかった印象があります。頭に穴開いちゃうくらいの大怪我のせいなのか、チープなセットを前にしているせいなのか。やっぱりジャッキーのアクションは、現実的なセットや風景、道具を前にしてこそ、生きてくるんじゃないかな、と思います。それは今のハリウッドものに出演している彼にも言える事ですが。 5点(2003-12-05 23:18:33) |
29. 五福星
ジャッキー&ユン・ピョウ部分、あってもなくてもどーでもいいんじゃない?って感じです。まあ、当時のジャッキー人気を頼りにして、初めて人を呼べるような映画ではあるんですけれど。サモ・ハンの描く人情派コメディって、なーんかベタついた感じがしてあんまり好きになれません。当時でもセンス古っ、って感じでしたしねぇ。ドラマよりもアクション監督としての才能の方があるんじゃないかなぁ。彼の『いつも半泣き』みたいな顔は好きですけど。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-03 22:22:44) |
30. グリーン・デスティニー
《ネタバレ》 この映画の世界を、そういうものだ、って割り切れないとツラいでしょうねぇ。ピーターパンみたいなモノ、って思うのが案外いい感じな見方なんじゃないかな。実は武侠版『いつか晴れた日に』なこの映画、ミシェル・ヨーとチャン・ツィイーの関係は、エマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットの関係によく似ていて、あー、アン・リー作品だなぁ、って。女優二人の魅力に、ちょっとチョウ・ユンファはワリを喰った印象もありますが、ミシェル・ヨーとのお互いに自分を抑えた大人の関係に魅了されます。ラストにイェンが何を願ったのか、そして彼女の願いは叶ったのか、彼女は救われたのか、それは語られませんが、きっと奇跡を起したのだろう、と信じている私でした。 [映画館(字幕)] 8点(2003-12-02 16:40:51)(良:1票) |
31. 九龍の眼/クーロンズ・アイ
簡易手榴弾?がマジで熱そうで、ジャッキーってばホントに毎度、体当たりだねぇ、って感心。女優がマジにアクションさせられるのも、本当に大変そうで、だけど、そういう部分を段々とエスカレートさせ過ぎちゃったかな、って感じはありました。アクションのインフレ化、体当たりのアクションこなしてナンボ、みたいな感じ。ファンもそれを望み過ぎたんでしょうか、ジャッキー映画のキモは危険なアクション、って傾向になって、でも、それが必ずしも映画を面白くする要素ではなくて・・・。この頃のジャッキー映画は、試行錯誤真っ最中、という印象がありますね。ところで、この映画、今でもテレビ放映とかできるのかな?クライマックスの「あぱあぱ」イジリは無問題? 6点(2003-12-01 22:09:11) |
32. キャノンボール
当時のボンクラ映画ファンにとっては、カッコだけのボンド風味ロジャー・ムーア、ジャッキーのアクション、マイケル・ホイのお笑い、お色気担当ファラ、そしてB級専門へと快進撃を続けてたバート・レイノルズがてんこ盛り、という状態だけでご馳走のような映画でしたね。ひたすら中学生臭のするバカ映画で、今見ると「はぁぁぁぁぁ」ってタメイキしか出てきませんけど・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-01 13:03:05) |