1. 霊幻道士
《ネタバレ》 多分生まれて初めて観たホラー映画がこれです。 小学校に上がるか上がらないかの時に親がビデオに録っておいたものを、部屋の隅っこで縮こまりながら観たのを覚えています。 それから何度も観返していますが、何度観ても先代の墓を開けるシーンは何とも言えない不気味な雰囲気と恐怖をあおる劇半で今でもぞくっとしますし、完全に怖がらせに来ている先代キョンシーのビジュアル共々今観ても十分な迫力。 キョンシー(ヤンさんとモンチョイ)、女幽霊、先代と敵が次々に代わりながらも雑多にならなく、うまくまとまっているのもいいですし、アクションもしっかりあり、笑いの要素もやり過ぎず、その上ちゃんと怖い、非常によくできた作品だと思います。 自分の中でホラー映画として惹かれる要素が「蘇った死者」「まじないや呪い」なのはこの映画を小さいころに観ているためだと思おので、そういった意味で自分の原点の一つですし、僕がホラーバカになるきっかけになった作品です。 [地上波(吹替)] 10点(2003-05-25 01:32:33) |
2. ドラゴンへの道/最後のブルース・リー
いやいやいやいや、凄いです。半端じゃないです。ブルース・リー強いです。カッコ良いです。ダブルヌンチャクや棒術、投げ矢等々、実にカッコ良いです!特にコロッセオでのチャック・ノリスとの死闘、本当の死闘、痛みが伝わってくるくらい凄いです。ストーリーだけ見るとあらがちらほら見えるけど、そんなの全てのアクション映画にいえることなんで細かいこと抜きにして見るのが一番です。実際、ストーリーを重視する俺でさえ全く気になりませんでした。いや、というよりファイト・シーンが凄すぎて気にす事すら忘れてた。ブルース・リー…やっぱりあなたは最高だ! 9点(2003-10-20 03:47:57)(良:1票) |
3. 燃えよドラゴン
思えばこの作品を見て大きな衝撃をうけ、格闘技というものに興味を持った。ブルース・リーの映画が他のカンフー映画と違うのはやはりその“動き”だと思う。J・チェンなどのカンフー映画は、確かにアクロバティックで派手だが、どこか鋭さにかけている。その点ブルース・リーの映画はみな、その痛みが伝わってくるようなほどに動きがしなやかで切れがある。静から動に転じる時の動きの速さ、蹴りのスピード、そして滑らかな体の運びと、まるで実戦を見ているような緊張感がある(いまの役者でリーに匹敵する人物といえばリー・リンチェイくらい)。その中でもこの作品は、扱う武器もヌンチャクや棒などと豊富で、その他、各格闘技のチャンピオンなどが多数出演していたりと、格闘術も本物の動きで色々と見るところが多い。正にカンフー映画の傑作。 9点(2003-05-25 20:12:39) |
4. SPIRIT スピリット(2006)
《ネタバレ》 相手をただ倒すためのものは殺人術。ともに競い合い、互いに高めあうのが武術…そんなことを考えさせてくれる作品でした。 アクション面では集大成というだけあって実に多彩な動きをしていました。 素手、剣術、棒術は勿論、久しぶりに見た三節棍など、実に華麗な動きを見せてくれました。 中村獅童の動きも様になっていたのでよかったですし、何よりもその役柄、日本古来の武道精神を持った人物という設定が良かったです。 最後といっているので、次はないのか、という心配はありますが、久しぶりの、本当の意味で骨のあるカンフー映画でした。 [映画館(字幕)] 8点(2006-04-02 00:53:48) |
5. カンフーハッスル
《ネタバレ》 はじめのうちは陰惨なネタが多く、「はぁ~、やっぱりこれが香港流なのね~…」と半ばあきらめてみてましたが、カンフー・ファイトが始ると「お~!やっぱりこれが香港流だよね~!」とやっぱり熱くなって見入ってしまったわけです。だってね、本当に本物のカンフーなんだもん(笑)ストーリーなんてどーでもいーんです。カンフー映画のストーリーなんてどーでもいーようなもんばっかなんですから(笑)CGの使い方が露骨過ぎてバレバレなんてのももう、どーでもいーんです。だって、CGで似非カンフーを誤魔化そうとしてるんじゃなくて本物のカンフーにCGを合わせて“ありえねぇ~!”闘いを再現してるんですから(笑)それに実際、ここまで派手にやってくれると小気味がいいもんです。ザコ共がとんでもない勢いでぶっ飛んでいって、建物がドッカンドッカンぶっ壊れていって、挙句は天空からとんでもないスピードで落下してきてありったけの気をぶちかますなんて、あのマト○ッ○スだってここまで派手にはやってないと思いますよ(笑)それに、映画の随所に散りばめられたパクり…もとい様々な作品へのオマージュも探すのが楽しいですし。とにかく、深いこと考えずに勢いに任せて見ることをお薦めします(笑)。 [映画館(字幕)] 8点(2005-01-16 23:22:50)(良:1票) |
6. ラスト・ヒーロー・イン・チャイナ/烈火風雲
《ネタバレ》 正規のシリーズとしては繋がりは全くありませんが、元々ワンチャイというシリーズ自体が一話完結みたいなものなんで、黄飛鴻系列ということで楽しむのがいいでしょう。相変わらずリンチェイの動きは惚れ惚れするほど素晴らしいですし、ところどころのギャグも見ていて面白い。特に後半、鶏が百足を捕えるところにインスピレーションを受けるのはいいとして百足軍団に鶏拳、しかも鶏の格好するってのは見てて大爆笑でした(笑)なんかリンチェイ演じる黄先生がすんごく楽しそうで楽しそうで。またマンダムさんの仰るとおり元祖少林寺俳優のリュー・チャーフィとの闘いもなかなかのもの。また「少林寺」以来だと思われる酔拳を使うリンチェイもいいですね。あとはエンドロールのNGシーンでしょうか。これ見ると本当に皆さん楽しんで作ってるってことが判ります。残念なのはツイ・ハーク版の時のメンバーがいないってことなんですが、実はこっちの方がツイ・ハーク版より好きだったりします(笑)。 8点(2004-09-06 16:36:21) |
7. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー
ぶっちゃけこれはツイ・ハーク版のワンチャイよりも面白い。というのも、ツイ・ハーク版は1対1の闘いの場合、地上戦よりもアクロバット思考でワイヤーをやたら使いすぎるのでリンチェイの実力を殺しているのに対し、これはワイヤーは使うにしろどちらかと言えば地上戦(屋根の上も)のほうが多いためにドニー君の素早い動きが生きてきます。しかしワイヤー使用が氾濫してるなかでワイヤー無しで魅せられるアクターってのはドニー君やリンチェイ様、あとはトニー・ジャーくらいしかいなくなりましたね。ジャッキーは歳のせいもあって落ち目だし…出来ればもう一度、リンチェイ様とドニー君の闘いをワイヤー無しで映画化して欲しいもんです。 8点(2004-08-30 13:30:19)(良:1票) |
8. マスター・オブ・リアル・カンフー/大地無限
そうなんですよね、これ、意外とストーリーがしっかりしてるんですよね。家が貧乏だったために激しい権力思想に取り付かれるテンバオや、真面目がゆえに友人の裏切りと仲間をしに追いやったという責任を背負いきれないクンバオとか。意外とそう云う面でも楽しめる作品です。しかしやっぱり一番の見所は前半での少林寺での大乱闘、そして後半のテンバオとの一騎打ち。流石に二人とも良い動きをしてますが、少々スローを使いすぎるのがいちいち臨場感を低くしてるのでイタイ。ま、太極拳を表現する上では仕方ない事なんでしょうけどね。でも、なかなか痛快なカンフー映画であることは確か。 8点(2004-08-30 13:17:35) |
9. スパルタンX
ストーリーの面ではどれも似たりよったりですけど、クンフーアクションの完成度から言えばこの作品がBESTでしょう。とにかく後半の、総合格闘技世界チャンピオンであるベニー・ユキーデとの闘いは素晴らしいの一言。お互いに本物の実力がぶつかり合っているのでその激しさは半端じゃない。こうした格闘超人たちはやっぱり技のキレが違うね。パンチを打つときの腰の入れようとか、キックを放つ時の脚の運びとか、技を受け止める時の腕の運びとか。必要最小限の動きで最大限の威力を引き出すその技術がやっぱり見ていてどんどん興奮を高めてくれる。やっぱりクンフーは香港が一番だね。 8点(2004-08-24 14:43:43) |
10. 少林寺三十六房
↓の方達のコメントを読んで先ず謝りたいです。皆さんはこのDVDを10年以上待ったのに、俺は全く待たずしてこれを買えてしまった事を。もうとにかく面白い。確かにアクション面ではリンチェイ主演の「少林寺」よりは“やや”劣るものの、エンターテイメントとしては抜群にこちらの方が出来が上!三十五房の修行場もどれも印象深いし、後半の敵の将軍との戦いもとにかく激しい!「カンフー映画の最高傑作」という看板に偽り無しの、正に傑作です! [DVD(字幕)] 8点(2004-06-20 03:16:09) |
11. レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター/電光飛龍
《ネタバレ》 もう本当に、ストーリーなんてどーでもよくなってきます(笑)とにかくこれはリンチェイ様のステキな笑顔と華麗なるクンフーを見る映画です。そしてそして、前回同様ギャグを楽しむ映画です。ホントそれだけで充分な映画なんです。大まかな話は…まあ、大体前回と似たようなもの。またしても、ひょんなことから結婚してしまうし(妻がいるのに!!)現妻と新妻との戦いが物凄く壮絶。さすがのリンチェイ様も女には勝てません(笑)そして面白がってお母ちゃんも参戦。リンチェイ様なす術ありません。完全にされるままです(笑)その他にも、あっていきなり「お嬢さん、キスしよう。チュ~~」って、もの凄い子供っぽい事やったり、上から水をかけてるとしか思えないほどダラダラ汗流したり、数えたらきりがないくらい面白いシーン満載です。いやいや、それだけじゃない、やっぱこの方はカンフー!もう、言う事無しです。特に、ラストの怒涛の50連乱舞は物凄いです。もう、これ見なきゃ、リンチェイ様の魅力を語る事は出来ないですよ、本当に!(笑) 8点(2004-05-23 16:54:02) |
12. レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター/格闘飛龍
《ネタバレ》 いつもの如く、ストーリーなんてもうどーでもいいんですよ(笑)いや、カンフーだからストーリーが荒いって言ってるわけじゃないんですけど、↓マンダムさんも仰られているようにリンチェイ様の眩しい笑顔と華麗なるアクションを見てるだけでもうどーでもよくなってくるんです(笑)ホントこの人って笑顔が素敵ですね(別にそのケは全くないですよ。念のため)ところどころに散りばめられてるギャグや、女装してる姿、一瞬だけ登場する黄飛鴻(ウォン・フェイホン)ネタが見ごたえ充分ですよ!いきなり黄先生のテーマが流れて「姓は黄」って言い始めたときは、「うぉぉぉぉぉ!先生登場か!?」って思いましたが…なんだよ~~違うのかよ~~~!って(笑)リーサル・ウェポン4やHERO/英雄の時のよな、クールな役とは全く違ったリンチェイ様の魅力が十二分に堪能できる映画です。 8点(2004-05-17 04:31:45) |
13. フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳
《ネタバレ》 普通リメイクがオリジナルを超えるってのは非常に難しい。それが傑作のリメイクならなおさら。で、この映画だけど、実際のところ脚本はオリジナルよりも優れてるしまとまりがある。だけど、それだけじゃ駄目なんだなぁ。普通の映画なら脚本が勝る=オリジナルに勝るなんだけど、アクション映画の場合はそれだけじゃ駄目なんだなぁ。なにせ俳優個人の身体能力を極限まで見せて観客を楽しませなきゃいけないんだから。で、問題の体術のほうだけど、いやぁ凄い。オリジナルに引けを取らないくらいに凄い(どっちが優れてるかって云う比較はしません。ブルース・リー先生もリー・リンチェイ様も両方好きだから笑)特に中盤の黒龍会の師範(名前なんだっけ…)との闘い、そして後半の陸軍将校との闘い。とにかく長回し!とにかく派手!結末もまたオリジナルのような後味が悪いものではなくてGood!でも、オリジナルの方も好き。ハッキリしてる事は、どっちも凄い作品ってことだな。 8点(2004-03-26 21:05:04)(良:2票) |
14. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲
《ネタバレ》 カンフーと西部劇!東と西の娯楽要素が手を組んだとくりゃそれだけで俺はもうノックアウトですよ!今回ウォン先生の付き人が鬼脚ことチャトってところを見るといつものフー君はお留守番なのかな?(笑)しかし先生もチャトも動きが尋常じゃないくらい速いですな~。目にもとまらぬ速さとはこのことですね。本当にこの人たち人間なんでしょうか。やっぱり圧巻は中盤のウォン先生の記憶を取り戻そうとチャトが先生に勝負を挑むシーン。ここで2作目の天地大乱ネタが出てきたときはニンマリしたけど、あれ?よく考えたらおかしいなぁ?この頃はまだチャトは弟子になってないはずなのに、なんでクン太子やラン提督のこと知ってんのかなぁ?(笑)ま、いいってことよ。おもしろけりゃ。観客を楽しませてなんぼの映画だし、俺は充分に楽しんだよ、この映画。 8点(2004-03-24 14:05:12) |
15. 黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌
《ネタバレ》 「正視できない!しかし、見なければならない!」…あ、すいません、普通に正視してました。勘違いしちゃいけないのが、↓の皆さんも既に言ってますが、これは“告発映画”なんぞという崇高なものなんかじゃありません。ただの悪趣味スプラッたです。告発に、生きてる猫を殺したり本物の死体を解剖したりといった常識を駕すような残虐描写はいりません。悪趣味スプラッタとしてはかなりの不快指数のある作品なのでそういう視点で観ると8点ほどです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2004-03-22 22:55:19) |
16. ドラゴン危機一発
確かに話は陳腐というか安っぽいんです。いきなり格闘始めたり目撃者を殺して氷の中に隠したり。普通手入れをすればすぐにバレそうなんですが。それに手下がバスに乗って駆けつけてきたり。でも良いんです。それでも俺は。ブルース・リーのアクションとキング・クリムゾンの【太陽と戦慄パート2】さえ拝めれば(笑) 8点(2004-02-20 02:05:37) |
17. 少林寺
まず一言。これを見ずしてリー・リンチェイを、いやカンフー映画を語ろうとしていた自分が恥ずかしい!と言う位凄い作品。中国武術界の至宝、リンチェイを筆頭に各流派の達人たちが集い全編通してカンフー!カンフー!カンフー!カンフー!カンフー!の天こ盛り!だれるシーン一切なし、というよりだれていても無理やり引き込むと云うか引きずられていくほどの勢いでもうこれでもかぁ!という位のテンポの速さ&激しさ!ストーリーは典型的な復讐劇だけれどもそんなのお構いなし!純粋にカンフーだけを極めた~といったものでカンフー映画好きにはたまらない1本。今の作品と違ってワイヤーでごまかすような事はしてない(と言っても、ほんの少しは使ってるんでしょうけどね)ので本当の激しさそして優美さをこれでもか!というくらい堪能できる作品であります!今の似非カンフーに飽きた人には絶対お薦め! [DVD(字幕)] 8点(2004-02-15 20:43:22) |
18. 八仙飯店之人肉饅頭
なんかねぇ…ここまでゲンナリさせられる作品も珍しいよ。生きるために仕方なく人肉を喰ったりだとか、悪くても自分の趣味で喰ってるとかはよく聞く話だけど、料理して他人にまで喰わしてるとは…本当に実話かよ!?と思わず疑いたくなってしまう。全編にわたって残酷なシーンが何回も登場するけど、それだけならまだいいわけ。しかしねぇこの映画、それだけじゃないんだよ…問題は登場する刑事たち。前半はとにかく明るいというか明らかにコメディのような雰囲気を漂わせてるんだけど、それだけならまだいいの。でもねぇ、事件の捜査に至っては物凄~く手抜き。しかも犯人を自白させようと踏んだり蹴ったり、それでダメだと殺させた家族の親類がいる刑務所にぶち込んで集団リンチ、それでもダメだと3日間不眠不休で…と、犯人以上に残酷な拷問を繰り広げる。いやぁぶっちゃけ、ここまで憂鬱な気分になった映画は初めてだ。ここで断言しよう。この映画は“最低”である。 2023年10月8日更新 自分にとって数少ないトラウマを植え付けた作品なので、前回のコメントでは0点にしていたんですが、「そういう作品」として考えるとやはりよくできている、としか言えません。 あの頃から比べてこれ以上に残虐だったり陰惨だったりな作品をそれこそ山のように観てきましたがやっぱりこれを超えるのって出会えてません。なのでそう考えるとやはり0点はおかしいな、ということで点数を変更します。 [ビデオ(字幕)] 8点(2003-11-03 08:55:28) |
19. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱
(リンチェイ主演3部作を借りたつもりが、何を血迷うたかこれの代わりに“~天地激震”なるものを借りてしまった…)天地黎明の方がアクション的には好きですけど、こちらもなかなかいい出来です。前作をはるかに超えるほどの人間離れした技がたびたび出てきますが、ワイヤーで吊ってると判りつつも積み上げられた椅子の上や梁の上での格闘戦は見ごたえ十分。その他にも、リンチェイの実力がはっきりとわかるほどに激しい棒術戦など、アクションにかけてはまさに一級品です。 8点(2003-09-29 00:43:55) |
20. ドラゴン怒りの鉄拳
“死亡遊戯”で(ブルース・リー本人以外の)アクションの切れの無さに肩透かしを食らった俺にとって、本作は改めて彼の偉大さを思い知らせてくれました。これを見た後に近年のカンフー映画を見るとやはり、勢いというか、戦いの鋭さに欠けてると思います。日本人が悪人になっているので、少し納得いかない人もいるかもしれないけど、この頃(1800年後半~1900年初頭にかけて)の中国は、イギリスやフランス、日本などの列強にボロクソにされてたんで、このような扱いになっても半ば仕方ないでしょう。 とはいえ、同じく日本人が悪人になってるパー○ハー○ーは…駄作!!というより論外!! 8点(2003-09-24 02:21:45) |