1. 2046
何かもう、詐欺にあった気分でした。この映画、ポスターやweb site・CMで“近未来”とガンガン流していました。最初のシーンは『銀河鉄道999』を思わせる雰囲気で、「おっ!」と期待したのですが、結局のところ130分の上映時間の中で“不思議な未来”とやらの話は、(正確なところは分らないですが)わずか20分ぐらいだったように思います。完全に見に行った人が期待を裏切られることになり、宣伝の仕方が大いに間違っていると思いました。チャン・ツィイーのことをCMでは、“恋を惑わすアンドロイド”とかなんとか言っていたのに、アンドロイドチャン・ツィイーが出たのはわずか2秒でした。コラ! 結局このお話は、トニー・レオン演じるチャウが、自分を取り巻く様々な女性に恋をするという話であって、それでいくなら、近未来の話なんかいらなかったし、『2046』なんてタイトルもつけないほうが良かったし、キムタクなんかいらなかったです。や、ホントにキムタクいらなかったです。オープニングのキャスト紹介でトニー・レオンの次に出てきていて、トニー・レオンとガンガン絡んでいっちゃうのかなと思ったら、絡み“0”。「昔の人は秘密を・・・」っていうのもキーになってくるのかなと思ったら音沙汰なし。理解に苦しみます。 全体の流れ・テンポも悪かったです。この監督の『天使の涙』もそうだったのですが、妙にタメが長いです。とにかくもう、この脚本、宣伝の仕方、テンポ、何をとっても不満が残りました。未来の話を一切排除してくれたらそこそこ面白かったのに。。。 2点(2004-12-10 16:11:39)(良:1票) |
2. LOVERS
《ネタバレ》 今までのチャン・ツィイーやチャン・イーモウの作品の魅力が凝縮されたものとなっていました。CGを用いたど派手なアクションは健在で、『グリーン・デスティニー』を髣髴とさせる竹やぶのシーン、そして『初恋のきた道』から変わることのないチャン・ツィイーの笑顔、もうたまりません。 チャン・ツィイーという女性はすごく魅力的です。かわいらしさ・美しさ・りりしさが同居していますね。アンディの前で笠を取ったときの笑顔、踊りを舞う表情、剣を構える姿、一人の女性がこれだけ違った姿を出せるとは、素晴らしい。 この作品中では、「対比する構図」がなかなか面白いですね。金城とアンディのキスを同じように止める小妹、前半は金城に手を引かれていた盲目の小妹に対し、後半には小妹に手を引かれる目隠しされた金城と。 衣装や色使いの美しさについてはよく言われていますが、音響も素晴らしいと思います。打ち合う竹の響く音、俳優陣の息遣いの音なども臨場感が素晴らしく、是非映画館で見るべき映画だと思います。 7点(2004-08-29 01:02:23) |
3. 無問題2
映画としては、ひどすぎと思いますが、まぁコメディとして観ると、グリーン・ディスティニーの有名なシーンをここまでパクれるんだというのが面白かったのが1点、酒井若菜がやっぱりかわいかったのが3点、ピンポンのサム・リ-が出ているのが1点で、何とか5点というところでしょうか。 酒井若菜が出ていなかったら、絶対途中で寝てました。「無問題」は意外にも面白かっただけに残念です。 5点(2004-08-29 00:32:05) |
4. フルタイム・キラー
《ネタバレ》 やっぱ母国語以外で演技をするってのは厳しいですね。あのアンディ・ラウも、中国語・英語のときはかっこよく見えるのですが、日本語のところで、もう何を言っているのか分からないくらいで、聞き取りのほうに集中してしまった結果彼の演技がほとんど楽しめなくて、残念です。シンドラーのリストとか、戦場のピアニストみたいにユダヤ人に英語しゃべらせてしまうのも、「伝える」という点からはむしろよかったのではないかと思ってしまうほどです。 話は逸れましたが、プロの殺し屋としての反町君がまぁかっこよくて、様になっていたのですが、ストーリー運びにかなり無理があって、刑事が物書きになっちゃったり、とはぁ?って感じでした。結末も予想がついてしまって、印象が薄い映画でした。 5点(2004-05-04 16:14:26) |
5. グリーン・デスティニー
TV放映していたので見ました。チャン・ツィイーのためだけに見ました。やはり、かわいい。特に、竹やぶでの戦いのシーンで一瞬アップになるところは、彼女の美しさに息を飲んでしまいます。チャン・ツィイーに××なことをしていたロー役の役者、道であったら殴ります。 5点(2003-12-26 14:07:16) |
6. インファナル・アフェア
やはり、ホンコン映画は今一番面白いです。最近、ハリウッド映画は見ていてイライラすることが多くなってきたんですが、ホンコン映画には裏切られたことがあんまり無いですね。この作品も、CGやワイヤーや爆薬だらけのハリウッド作品に比べて、地味ではあるけれど役者さんたちの一瞬息を飲む動作や、緊張が走るためなどが存分に味わうことができ、面白かったです。二人の男の『対比』が、見事に描かれており、二人の時間軸が交わるのはいつなのか、中盤からとてもドキドキします。特に、警察署内で、ラウ、ヤン、ウォン警視、サムが順に映るところは、この作品の一つの山場だとおもいます。また、ヤンが屋上からラウを呼び出すシーンで、カメラがぐっと回り込んで山を背景にトニー・レオンを撮るとこなんかはすっごく香港的だなと感じました。残念だった点をあげるとすれば、ケリー・チャンがあまり物語りの進行に関ってこなかった点でした。折角いい女優さんなのにね。中盤に子供を連れて出てきたヤンの元恋人の女性や、ラウの恋人を排除して、実はケリー・チャンがラウの恋人であったという話しにしてくれればもっと面白かったのではないだろうかと思います。 7点(2003-11-17 12:23:55) |
7. 無問題(モウマンタイ)
まあハナから期待してなかったのですが、B級映画としては面白かったです。アクションバリバリなコメディだと思っていたのですが、なかなかホロリと来る恋愛模様ですね。岡村と中国人の電話という通訳機を挟んでの対話とかがなかなかステキでした。佐藤康恵の嫉妬っぷりがちょっとイターイけど。「外見の美はいつかあせる、心の美は永遠だ」とあの中国人の子が言っていたのが印象的でした。 7点(2003-10-20 17:11:27) |
8. クローサー(2002)
ヤヴァイです。ポスター見ただけで、どうせアジア版のチャリエンって感じなんだろうなと期待せずに見たんですが、最高の映画でした☆三人の女優さんそれぞれが素晴らしいです。特に、ヴィッキー・チャオが映画中でずっとショートパンツできれいで長い足を披露していますが、ほんとにかわいいです。演技のほうも素なのか分からないですが、姉のリンに比べて感情的だったり、落ち着きが無い、無鉄砲な感じが出ていました。 8点(2003-09-13 22:57:51) |
9. HERO(2002)
うざいくらいに美しく、美しいほどうざい映画ですね。CGで描かれたうざいほど多数の矢が、ジェット・リーとマギー・チャンによって気持ちいいほどぽんぽん落とされていきます。また、赤い衣装の美しい女性二人が、これまたCGの鮮やかなおびただしい数のイチョウの葉を撒き散らしながら戦います。そしてチャン・ツィイーの死によって、それが全て赤となります。これらは過剰な演出だとは思うのですが、その過剰さも納得してしまうくらい美しいと思います。 ちなみに、秦王による想像の「青のシーン」の湖上の戦いで、マギーチャンの死を悲しむトニー・レオンの後ろで、ジェット・リーが一人で溺れそうになって悶絶しているのが結構ツボでした。 7点(2003-09-07 16:19:02) |