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1.  黄金の七人 《ネタバレ》 
そこはかとなく漂う独特のオシャレ感とポップで軽妙な音楽で最後まで突っ走っちゃう感じのこの映画だけど…ルパン三世に影響を与えた作品だってのも納得ね。 だってシレッと教授を裏切る色気ムンムンの彼女なんかまんま峰不二子だし。 でもアタシがこの映画で一番気に入ったのは、金塊強奪の手口の鮮やかさでも紅一点ジョルジャのファッションでもなくって、全体的に感じられるホワンとした長閑さ!よ。 まんまと騙されたのに復讐するわけでもなく、結局はまた仲直りして同じ事を繰り返すなんて…これぞ腐れ縁っていうか、みんな人が好いっていうか…。 でもこのスピリットこそがルパン三世の世界観の原型なのかも、なーんて思ったりして…。 続編も見てみたいわー。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-30 15:10:56)
2.  女優マルキーズ 《ネタバレ》 
何気に生真面目な典型的日本人のアタシにとって、フランス人の自由奔放っぷりは永遠のミステリー! 特にこの時代の節操ない感じはチンプンカンプンで、もちろん感情移入なんて全然できなかったんだけど、カツラの下はハゲ散らかしてる(失礼)太陽王ルイ14世のウ○コをお付きの人たちが匂い嗅いだり触ったりしてるの見て、「絶対君主制は終わるべくして終わったのねー」なんて思ったりして…って違うか。 でも当時の様子や慣習を知るには面白い映画だったわ。 アタシ的な見どころはやっぱりソフィー・マルソーの圧倒的な美貌!と、付き人マリーの見事な乙部のりえっぷり!! 舞台の上で自ら命を絶つマルキーズに最後はまんまとおいしいトコ全部持ってかれちゃうあたり、ほんと乙部のりえっぽかったわー。 ステキ!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-30 14:45:01)
3.  それでも恋するバルセロナ 《ネタバレ》 
これがウディ・アレンの映画だってことさえ知らなかったアタシ、ホントなんの気なしに見てみたんだけど…面白かったわー。 どこか満たされてないヴィッキーやクリスティーナにすんなり感情移入できちゃうのは、それはそれでどうなのかって気がしないでもないけど…なんか終始「わかるわー」みたいな。 一見気まぐれだけどホントは案外理性的で、自由奔放なアーティスト気質に憧れてるだけっぽいクリスティーナと、一見真面目で堅物だけど実はかなり情熱的なモノを秘めてるヴィッキー…どっちもモノホンの自由人マリア・エレーナの前ではトコトン中途半端で笑っちゃったわ。 けっこう生真面目なアメリカ人と骨の髄までラテン気質なスペイン人の対比は間違いなくステレオタイプなんだろうけど、なんとなく斜に構えたウディ・アレン特有の描写がこの映画ではけっこう心地よくって。 それにしても…現代版カルメンのような激情を演じ切ったペネロペ・クルスの美しさったら!! にしおかすみこみたいなスカーレット・ヨハンソン(なんか似てない?)が完全に霞んじゃって、なんだかちょっと気の毒だったわ。 ホホ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-05-01 21:39:21)
4.  グレート・ウォリアーズ/欲望の剣
なんだかすごかったわ。 あの女も修道院で育った生娘にしちゃあ色気たっぷりだし、都合に合わせて男を裏切りまくるし…あの男も助けてくれたら助けてやるなんて誓っていながらあっさり裏切るし…中世の人って節操なかったのね。 動物的っていうか。 でも事の発端はアーノルフィニーなのに、っていうかヤツが一番悪いはずなのに、死んだのかと思ってたら生きてるし、最後はアーノルフィニー側の勝利だし…なんだかスゴイわね。 唯一アタシが同情したのはアーノルフィニーの息子のスティーブン。 彼はただ一人マトモな人だけど、他はみんな悪者だと思うわ。 …中世に生まれてなくてホントよかったわ。 ホホ。
[地上波(字幕)] 6点(2004-05-08 16:46:36)
5.  女王フアナ 《ネタバレ》 
とってもよかったわー。 なにがすごいって実際こんなドラマチックな女王がこの世に存在してたってのがすごいわよね。 その史実を(もちろんフィクションも加えつつだろうけど)見事に再現してあって…のめりこんじゃったわ。 赤を基調とした衣裳の色合いもフアナの「情熱」をよく表してたし、役者さんたちの演技もとってもよかったわ。 特にフアナ役の女の子のすばらしかったこと! アタシずっとフアナにはあんまり感情移入できなくて「愛情もここまで強いと怖いわねー」ぐらいにしか思ってなかったんだけど、この女優さんの迫真の演技のおかげでフェリペが病に倒れるあたりからフアナがぐっとかわいくなって、なんだか抱きしめてあげたいぐらいだったわ。 狂女フアナ…まさに愛に生きたオンナね。 ステキだわ。
[映画館(字幕)] 8点(2004-04-17 08:34:16)
6.  carmen.カルメン 《ネタバレ》 
情熱的だったわ。 何度もオペラや舞台の題材になってるとっても有名なこの話、実はアタシきちんとした内容を知らなかったのよね。 この映画でやっと通してわかったわ。 アタシはずっと、カルメンってもっとこう悪女な感じかと思ってたんだけど、どっちかっていうと動物的な、本能のままに行動する感じの人だったのね。 頭がいい感じでもないし、直感だけで生きてるっていうか。 でもタロットでピタリと言い当ててくとこなんか、やっぱり悪魔的な力がありそうで魅力よね。 ホセも、もっと男らしいゴツい感じの印象があったんだけど、けっこうヤサ男だったわね。 真面目で世間知らずだからこそ、カルメンみたいな危険な女にのめりこんで破滅しちゃうのかしら。 そんな全然違うタイプの二人が出会ってしまったのは、幸か不幸か…でもホセが最後に、もう一度やり直せるとしたらカルメンなしの平穏な生活を選ぶか、と聞かれて、やっぱりカルメンとの人生を選ぶ、と答えるあたり、恋愛って一筋縄じゃいかないのねーってしみじみ思っちゃったわ。 それにしてもカルメン役の女優さん、ものすんごく裸がキレイねー。 見とれちゃったわ。 ホホ。
[映画館(字幕)] 7点(2004-03-28 00:16:44)
7.  永遠のマリア・カラス 《ネタバレ》 
確かにオープニングはアタシもちょっとのけぞっちゃったわ。 これってマリア・カラスの映画だったわよね!?みたいな。 アタシはマリア・カラスが死んだ頃に生まれてるらしいので、もちろんリアルタイムでは彼女を知らないんだけど、あの有名な三角関係といくつかの写真は知ってたの。 でもどんな人だったのかは全然知らなかったんだけど、この映画を見てなんとなく彼女の人物像がわかったような気がするわ。 アタシが思うに、マリア・カラスってきっと世間が思ってるような美貌と完璧な歌声に恵まれた「天才」じゃなくて、コンプレックスと異常なまでの完璧主義に悩まされ続けた「秀才」タイプだったんでしょうね。 実際誰よりも練習熱心だったっていうし、サナダ虫ダイエットは有名だし。 もちろんあまりに仕事にストイックだったために周りから誤解されることも多かったようだけど。 まあ要するに不器用な人だったってことかしら。 でも、その他人には理解できないほどの歌に対する熱心な態度が、死んで30年近くたってもこうして映画ができたり、いまだに彼女を超えるオペラ歌手はいないって言われたりすることにつながってるんでしょうね。 やっぱり常人とは違うのよ、感覚が。 ってことでモロ常人のアタシには感情移入はできなかったけど、やっぱり歴史に名を残すような人は違うなあ、とアタシは素直に感心しちゃったわ。 …マリア・カラスのオペラ、実際この目で見てみたかったわー。
[試写会(字幕)] 7点(2004-03-09 00:22:04)
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