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プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

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1.  レッド・サン 《ネタバレ》 
(以下激しくネタバレです。) 子供の頃(30年ぐらい前)に見て、日曜に久しぶりに再鑑賞! 「ロバはしゃべらない」なんて三船のセリフ、いいねぇ。 「寡黙ゆえに一見間抜けと思われがちだが、実は誰よりも誇り高く、物事の本質を理解する能力にもあふれている」 という日本人にはたまらない美化された日本人=サムライ像!  それだけにラストのドロンに切りかかるあたりが非常に唐突で不思議。 ブロンソンの「殺せ!」も一瞬、え、今なんて言った?誰にむかって言っている?ってこちらも混乱してしまう。 <三船は夢中でブロンソンの加勢をするために切りかかる。だが、一瞬ブロンソンと目が合い(?)彼との約束を思い出し躊躇。その躊躇がドロンに撃たれるスキを与えることを知っているブロンソンが、三船に「(躊躇するな、)殺せ!」と叫ぶ。結局三船はその一瞬の躊躇が仇となって死ぬことになり、三船を殺したドロンをブロンソンは大金在り処を引き換えにしても、赦すことができなかった…> てなかんじなのだろうが、でも三船さん、武士に二言はないはずなのに何で約束破っちゃったんだろう。 それまではとことん武士道やサムライを崇めておいてのこの落差。 このあたりがどうにも納得いかん。 が、それを除いてはこんなキワモノのくせに良質の佳作だと思う。コマンチとかの無意味で時代遅れな後半の展開は確かに失笑モノだが、それを差し引いたとしても少なくとも「ラストサムライ」なんかよりずっといい。こちらのほうがずっと楽しませてくれる。 どなたかも書いているけど、私の中でも本作は洋画サムライモノで最高作品だ。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-02 12:21:28)
2.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
「本当に貧しいもののための国を建国する」。 その理想に主人公は殉じます。主人公だけではなく、この理想を頑ななまでに追求する彼の仲間たちはこの先もずっと殉じていくのでしょう。 でも少し冷静になって数々の歴史を振り返って見るに、かつてこの地上でそういう国が誕生しその理想郷を実現したことがあったでしょうか?フランス革命のジャコパン党が?その後のパリ・コミューンが?それとも20世紀ロシアのボリシェヴィキが? 悲しいことに「本当に貧しいもののための国」を作ることは何故か殺戮の繰り返しに繋がってしまう。それを押さえ込もうとする恐怖政治に繋がってしまうのです。それが金持ちの邪悪さのためなのか、貧しい者の愚かさゆえなのか、その辺のところは私には正直よくわかりません。でも何故かな、この映画に関しては私は、理想からは外れて変節したと見える兄テディの姿勢に一番共感を感じました。矛盾しているかもしれないけど、国を流血の泥沼化から抜け出させるのは理想ではなくこういう卑劣にも見える現実的決断なのじゃないだろうか、とね。 もしも、この映画が弟のデミアンではなく兄のテディを主人公にしたものであったなら・・・そちらのほうがある意味「秀作ではあるがどこか甘さの残る」本作に比べより壮絶で胸に迫る作品になったような気が私にはしてなりません。かつてはあんなにも憎んだ英軍と同じ立場に立たざるを得なかった男。その苦悩を細やかに丁寧に描いたような映画のほうが個人的には観てみたい気がします。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-17 17:07:02)
3.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
ううーん・・・ラストにはあっと驚くどんでん返しが!っていう評判にちょっとやられちゃいましたね。おかげでいろいろと「そのどんでん返し」を想像しまくる131分でした。でも大筋のネタは自作自演ってあたりでバレバレでしたし、驚くようなものではありませんでしたね。それより最初のレイプの謎のほうが私には気になっちゃって。あれってホントにただの落第生の復讐のための茶番だったんでしょうか?私にはどうもこれも事件の一連であって、ゲイル教授は何かの陰謀に嵌められちゃったのかなって思い込んじゃったものですから・・・ラストの奥さんに届けられた女子学生からの「後悔の葉書」も「この件の黒幕は奥さんと浮気相手だったんだ(有利に離婚を進められるためバーリンを買収して仕組んだ)」って思っちゃったくらい(苦笑)。「お前たちがオレを陥れたのはわかっているんだからな!この金はちゃんと息子のためにだけ使えよ」って意味か?なんてね。まあ冷静に考えてみるとそんなわけない。これは最初のレイプについても潔白だったってことを奥さんと子供に証明したかっただけってとこが無難な解釈のようです・・・すみませんどうもケビン・スペイシーが出てると私はそれだけで深読みしすぎちゃうみたいです。 そんなケビンのあざとさ(そこが私は好きなんですけど)が前面に出すぎのきらいはありますが、全体としてみるとなかなか考えられた秀作のよう。但し鑑賞後の後味はかなり悪い・・・その後味の悪さがこの映画の味ってもんなんでしょうが・・・少なくとも日曜の夜になんかに観るもんじゃない映画でした。採点としては、後々まで記憶に残るであろうインパクトと言う意味で7点ってところでしょうか。 
[DVD(字幕)] 7点(2007-10-15 17:13:44)(良:1票)
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