1. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 摩訶不思議なスペイン映画、と言うべきであろうか。高尚すぎてよく分からなかったというのが率直な感想。大尉の、冷徹で残虐な演技以外に見どころは見出しにくい。 内戦終了後の恐怖政治がうまく伝わったのだけれども、妖精だの地底の王国だのファンタジー要素を混ぜられても、その融合が逆に散漫に感じた。 また、CGのクオリティは低めなので、よくわからないキャラクターたちの登場は集中できない。 [インターネット(字幕)] 3点(2018-02-24 09:46:53) |
2. 怪物はささやく
《ネタバレ》 鐘が鳴る静かな街。この作品にぴったりな舞台に心が澄まされる。 怪物が物語を語るときの水彩画風のアニメーションが、視覚的に実に綺麗で素敵だった。 一方、この映画のキモである「少年が語る真実」は、オチにしては弱く、感動したり唸るレベルには至らない。 [映画館(字幕)] 5点(2017-07-05 19:16:40) |
3. ジェイソン・ボーン
《ネタバレ》 スピンオフ含めて5作目とはいえ、かなり楽しめた。 ボーンの過去がさらに明らかになり、ハラハラしながらトレッドストーン計画の闇を追うことができた。 アリシア・ヴィキャンデル演じるエージェントの活躍や、CIA局長とディープドリームCEOの確執が見どころ。 頭脳戦よりもアクションシーン増えたけど、緊迫感があるので見れる。 そして、ボーンのBGM”Extreme Ways”がかかった時の高揚感は毎回やられる。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-04-09 02:34:17) |
4. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 第3作目。シリーズの中では一番良かった。 点が線につながって爽快! 単なる「ボーン vs CIA」ではなく、CIA内部においても分裂しているからこそのスリル。 追っ手の殺し屋の中にも人情感じるシーンがあったりして、ツボを押さえた脚本が良かった。 また、この作品は風景をもって鑑賞者を魅了する。特に、モロッコの街の屋上における、道なき道のボーン逃走劇は見ごたえあった。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-03-15 18:44:55) |
5. ミッドナイト・イン・パリ
《ネタバレ》 ユーモア溢れる作風で楽しんで鑑賞した。 夜12時すぎのバンが迎えに来て、名だたる芸術家たちと交流を深めていく様子は気取らない温かさ を感じた。シューレアリスムのダリや、フィッツジェラルド婦人など個性的なキャラが特に印象的。あと、どの時代にもノスタルジーを抱える人々が存在するのだなあ、と変に安心する。 決してパリの美しさや魅力のみに焦点をあてるのではなく、そこでの主人公の生き方(人生の決断)が描かれているから見やすい。婚約中に婚約破棄する清々しい彼、不思議と嫌悪感は覚えず。婚約者との小さな価値観の一致で妥協していた彼がパリで別の人との大きな価値観の一致を見つけた、十分なハッピーエンド。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-02-09 02:27:38) |