1. 歌え!フィッシャーマン
完全に盲点をつかれた。登場するのはノルウェーの最果ての漁村のほとんどが年老いた男たちだが、ひとりひとりの台詞が、かめばかむほど味があり、はまってしまった。自分はまだ若いつもりであったが、こういうのにジーンときてしまう歳になってしまったのかという、ちょっとさびしい気持ちもある。年老いても、正装すると人はしゃきっとするのだというのがありありとわかり、服装は大事なんだとあらためて思う。白夜の頃の新緑の白樺並木の美しさと、吹雪の中、まゆげやまつげに雪を積もらせながら合唱するシーンの対照が忘れられない。 9点(2004-05-21 16:38:31) |